2011年11月19日(土)
バンダイナムコゲームスから、11月23日に発売されるPS3用ソフト『聖闘士星矢戦記(セイントセイヤせんき)』。『聖闘士星矢』を心から愛する人々に贈る連載記事【聖闘士への道】の第3回を掲載する。
どうも、スコーピオンkbjです。子どものころに、聖衣(クロス)を着たおもちゃがバンダイから発売されたのですが、買ってもらえず、友だちのを借りて遊んでいました。その後、聖衣をなくして素体だけになった聖闘士(セイント)を友だちがくれたのです。その聖闘士はデスマスクで、原作を再現したかのようなシチュエーションに、ちょっとワクワクしたことを最近思い出しました。
そんな、『聖闘士星矢』バカ一代なスコーピオンkbjが、11月23日に発売される『聖闘士星矢戦記』の情報を紹介していく【聖闘士への道】。第1回ではこれまでの情報をおさらいできるまとめ記事を、第2回ではスコーピオンkbjがソフトをプレイした模様を掲載しました。最終回となる今回の記事では、未来研究所という聖域(サンクチュアリ)で、カプリコーン三戸こと三戸亮プロデューサーにインタビューを行ってきました。発売を目前に控え、熱く燃える小宇宙(コスモ)をぶつけてきたので、ぜひご覧ください。
――ブログやTwitterでは、カプリコーン三戸を名乗っていますが、なぜカプリコーンなのですか?
単純に僕が山羊座(カプリコーン)だからです。
――その手に聖剣(エクスカリバー)を宿していて、上がってきた企画書をすべて斬り捨てた、とかではないんですね?
実は右手に聖剣があり、ビールも手刀で栓抜きいらず……とかだったらおもしろいんですが、残念ながらそんなことはありません(笑)。
――ブログでは他にも、広報を担当しているシャイナ宮川さんが登場していますが、なぜオピュクス(蛇遣い星座)宮川ではなく、シャイナ宮川だったのでしょうか?
(横にいたシャイナ宮川さん)オピュクスという名前を聞いて、詳しい人はシャイナとピンとくると思うのですが、わからない人もいると思ったので、パッと出てくるシャイナさんの名前をお借りしました。
――なるほど。ちなみに、三戸さんが好きな聖闘士は誰でしょうか?
僕は、強かったのでシャカが好きですね。子どものころに、バンダイから発売された玩具『聖闘士聖衣大系』を買ってもらったんですが、やっぱりシャカを選びました。
――自分は買ってもらえなかった記憶があります。では、原作はもともと好きだったんですね?
子どものころに、漫画やTVアニメをやっていたので見ていましたし、好きでした。東映まんがまつりにも足を運んでいましたね(笑)。
――開発がスタートすることになった経緯について、教えてください。
TVアニメ『聖闘士星矢』が今年で25周年という案内を、東映アニメーションさんからいただきました。パチンコやミュージカルなどいろいろなプロジェクトが動いているということで、僕自身も好きだった『聖闘士星矢』を、今の技術でゲームにしたいと思いました。きっとファンの人の中にも、同じような気持ちで待っている人がいるだろうと思い、企画を提出しました。
――企画が動き出したのはいつぐらいだったのですか?
2010年の春くらいだったと思います。開発期間は1年とちょっとですね。
――開発はディンプスさんですが、これはPS2で発売された『聖闘士星矢 聖域十二宮編』と『聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編』を担当していたからでしょうか?
これまで『聖闘士星矢』のゲームを作っていることに加えて、キャラクターゲームを多数作っていることや、PS3の開発経験があることからお願いしました。前の作品は僕が担当していなかったので、ディンプスさんに依頼しながらも、これまでとは違うゲームにしたいと思いました。
――三戸さん自身も、PSP『ドラゴンボールZ 真武道会』シリーズやPS3『ドラゴンボールZ バーストリミット』でやりとりがあったことは関係していますか?
それもありますね。以前に何作かお仕事させていただいたため、ちょっと時期は開いてしまったのですが「一緒にやりませんか?」と声をかけました。
――題材に“聖域十二宮編”を選んだ理由について、説明をお願いします。
一番人気があって、知名度が高いということです。ひさびさに『聖闘士星矢』のゲームを出すということで、“聖域十二宮編”を選びました。
――開発に当たって、原作を見直しましたか?
もともと好きではあるんですが、記憶があいまいになっていることはありますからね。単行本を読みあさったり、TVアニメを見直したりは、結構しました。
――好きなエピソードは?
個人的にはシャカが好きなので、シャカと一輝の戦いが一番好きかもしれないですね。見ていて「神……えっ、神!?」って幼心に衝撃的でした(笑)。圧倒的なシャカの強さが出ていて、目をつぶっているのに強くて、目を開いたらもっと強いという!
――ターゲットとしているユーザーは、放送当時に楽しんでいたファンでしょうか?
そうですね、20代後半~30代中盤くらいの、昔『聖闘士星矢』が好きだった人がメインのターゲットです。
――タイトルを発表して、ファンから意見は来ましたか?
反響がとにかくありました。ティザーサイトでカウントダウンを行ったのですが、PS3でゲーム化というところが意外だったようで、多くのアクセスがありましたね。ご意見としては、とにかく好意的なものを多くもらいました。
――『聖闘士星矢戦記』というタイトルはどこから生まれたのでしょう?
『聖闘士星矢』のゲームでありながら、新しいゲームのシリーズという感じが欲しいなと思い、『聖闘士星矢』にサブタイトルを付けるのではなく、一連で『聖闘士星矢戦記』というタイトルを考えました。
(C)車田正美/集英社・東映アニメーション
(C)2011 NBGI
※画面は開発中のもの。
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