News

2011年12月22日(木)

宇宙全体を作り上げるほどの緻密なSF設定と複雑な人間ドラマの数々――それが『Mass Effect 3』だ

文:電撃オンライン

■ SF映画をプレイしているような感覚のRPG ■

 『マスエフェクト』シリーズは、『スター・ウォーズ』や『スター・トレック』などのSF映画さながらの世界を冒険できるアクションRPG。個性的な姿をした異星人、宇宙空間を飛び回る宇宙船、環境が異なる星域……とSF映画で見たようなロマンあふれる世界が舞台だ。

 プレイヤーは、主人公のシェパード少佐(※男・女選択可)となり、異星人の仲間たちとともに宇宙船“ノルマンディー号”に乗って、星系をまたにかけた冒険に出る。『1』におけるシェパード少佐の目的は、宇宙を未曾有の危機に陥れようとするサレンという人物を追い、その野望を阻止すること。

▲こちらが主人公・シェパードの男性版(写真左)と女性版(写真右)。性別の違いにより仲間との接し方が変わることもあるが、基本的な物語は変わらない。
▲火星で発見されたテクノロジーをもとに製造されたノルマンディー号。船内を歩いて仲間たちと会話したり、次に向かう目的地を決定したりできる。

 『2』は『1』の約2年後が舞台となる。前作で宇宙の危機を救ったシェパード少佐が、とある組織に雇われて、前作のメンバーを含む新旧の仲間とともに、前作以上に強大な敵と戦う物語になっている。このようにストーリーは完全に続き物となっており、しかも『1』で選んだ出身地や重要な選択肢の結果は、そのセーブデータがあれば『2』に引き継がれてイベント内容などに反映される。このデータの引き継ぎは、2012年に発売される最新作の『3』でも行われる予定だ。もちろん、前作のセーブデータがなくてもプレイは可能なので安心してほしい。

▲仲間を2人まで連れていくことができ、それぞれに作戦指示を出すことも可能。また、『1』では探査車両を使った探索や巨大生物との戦闘もある。

 つまり『マスエフェクト』は物語がつながった単なる3部作ではなく、プレイヤーの選択結果をも引き継いで物語が展開していくというなんとも珍しい作品なのだ。こんな壮大なスケールで、なおかつプレイヤーの選択結果を尊重しているゲームはあまり見たことがない。SF映画にも3部作はあるが、プレイヤーごとに『2』や『3』で異なるストーリー展開を楽しめるのは、『マスエフェクト』ならではと言えるだろう。

 ちなみに映画的といえば、『1』は“フィルムグレイン(Film grain)”という映画のフィルムならではのザラついた映像を、エフェクトで再現しており、多分に映画を意識した作品であることがわかる。キャラクターの表情が会話中にクルクルと変わってちゃんと演技をしている点も、まるで実際の俳優を見ているようだ。

▲『1』の映像には、フィルムの表面についたハロゲン化銀粒子のザラつきを再現した“フィルムグレイン”のエフェクトがかけられている。

自分の選択で物語の展開が細かく変化→(3ページ目へ)

(C) 2011 EA International (Studio and Publishing) Ltd. Mass Effect, Mass Effect logo, BioWare and BioWare logo are trademarks of EA International (Studio and Publishing) Ltd. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners. 

データ

関連サイト