News

2011年12月22日(木)

宇宙全体を作り上げるほどの緻密なSF設定と複雑な人間ドラマの数々――それが『Mass Effect 3』だ

文:電撃オンライン

前へ 1 2 3

■ 自分の選択で物語の展開が細かく変化していく ■

 会話シーンが、プレイヤーの感情を反映させやすいシステムになっている点も、『マスエフェクト』を“プレイする映画”たらしめていると言える。

 なお、物語中で選択した会話や行動は、物語の分岐にかかわるだけでなく、自分の信条や相手の好感度にも影響を与える。こうした選択で自分の信条が“パラゴン(模範)”もしくは“レネゲイド(背教者、裏切り者)”として変化していく。さらに、会話中の仲間の行動に納得がいかない場合は、強制的に中断させられるなど、感情をよりダイレクトに反映させられるようになっている。

▲会話シーンの選択肢は、円形に配置された選択肢の方向にスティックを倒して入力する。円の上方向は正義感を貫くような内容が、下方向は冷徹さや妥協などを含んだ後ろ向きな内容が多い。

 こうした会話シーンでは、自分の考えや感情に近い選択肢を使って会話を行っていく。このため、シェパードや仲間たちに対する感情移入もしやすくなっているのだ。

 このように『マスエフェクト』シリーズは、戦闘に3人称視点方式を採用しているが、会話を中心に物語を進めていくAVGの要素もかなり強い。ここを意外に感じてもらえたなら、『マスエフェクト』に対する誤解は1つ解けたと言ってもいいかもしれない。ちなみに会話シーンはテキスト量も多く、それによって得られた知識が閲覧できる“コーデックス”という資料もまたぼう大だ。

 このコーデックスには、各異星人の生態や歴史の他、その星の政治・科学・宗教など、ストーリーを追っているだけでは明かされないようなブ厚いバックグラウンドが記されている。これも本作の魅力の1つなのだが、それについてはいずれ紹介するとしよう。

▲コーデックスをまったく読まなくてもゲームを進めることは可能。しかし、読みながらゲームを進めるとキャラクターや世界への理解が深まり、おもしろさは間違いなくアップする。

 ということで、駆け足で『マスエフェクト』の魅力のごく一部を紹介してみた。ゲームシステムや物語の深い部分にはあえて触れなかったが、それらについても今後の連載で少しずつ掘り下げていこうと思う。次回の更新は2012年1月の予定なのでお楽しみに!

(C) 2011 EA International (Studio and Publishing) Ltd. Mass Effect, Mass Effect logo, BioWare and BioWare logo are trademarks of EA International (Studio and Publishing) Ltd. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners. 

データ

関連サイト

前へ 1 2 3