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2012年3月17日(土)

【Spot the 電撃文庫】痛快なロボットアクション『オズのダイヤ使い』の作者・末羽瑛先生のインタビューをお届け!

文:電撃オンライン

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第24回となる今回は、3月10日に発売された『オズのダイヤ使い』の作者・末羽瑛先生のインタビューを掲載する。

『オズのダイヤ使い』
▲Tea先生が描く『オズのダイヤ使い』の表紙イラスト。

 本作は、親友の形見である人型重機(シュタイン)を駆り、親友の仇を探す旅をしている主人公“オスカー・オズワルド”の復讐劇を描いた小説。装飾品としての価値を失った宝石が、新たなエネルギー源として機能している世界を舞台に、多数のアイテムやメカ、キャラクターが登場する痛快なロボットアクションストーリーだ。登場人物の詳しい紹介やメカの設定画などは3月10日の記事を参照のこと。

 末羽先生には、本作を執筆した経緯や、現在電撃オンラインで展開中の読者参加企画について話していただいた。ちなみにこちらの企画では、投稿されたアイデアが作中に登場するかもしれないとのことなので、興味がある人はチェックしてもらいたい。

■ 学生のころに考えていたアイデアが作品のベースに ■

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 宝石が大量発掘され、その価値がなくなった世界――という設定は、学生のころに考えていました。それが今回、編集さんからロボットものの提案をされ、「使えるかも?」と思って話しました。そこでGOサインが出て執筆……という流れです。“大量発掘に使う重機=ロボット”という考えからふくらませていきました。

――作品の特徴・セールスポイントはどこですか?

 1つは、宝石が大量発掘されて装飾品としての価値を失った代わりに、新たなエネルギー源になった……という世界観でしょうか。本作の舞台が西部劇風なのも、西部開拓時代のゴールドラッシュをイメージしています。そして、そんな世界を闊歩(かっぽ)するロボットがもう1つの特徴です。巨大なロボットが宝石を発掘・加工したり、鉱脈を巡って争い・旅をする様子を見ていただけたらと思います。

――作品を書く上で悩んだところは?

 もっとも悩んだのはロボットの書き方です。これについては、ずっと悩んでいくと思います。書いては消し、書いては消し、を繰り返していました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 書き始めてからは2カ月ほどでした。私の現状ではこれくらいが最速かもしれません。1カ月ほどで書き上げてしまう他の作家さんのスピードに驚かされるばかりですね。もっと早く書けるようになりたいです。

――主人公のオスカー・オズワルドについて聞かせてください。

 前作『Let it BEE!』の主人公が気弱で泣き虫な女の子でしたので、本作の主人公――オスカー・オズワルドは「今度はタフな男が書きたい!」と思って書きました。どんな困難にも屈せず、諦めず、強敵を前にして口笛を吹くような……そんな強い男を描いていけたらと思います。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

 冒頭のシーンです。書く前はいろいろと不安なことが多かったのですが、このシーンからオズワルドはよく動いてくれました。彼のキャラクターや、西部劇っぽさも出せたかと思います。後はシェリルというガンマンが出てきますが、彼女が動くシーンはだいたい好きです。彼女は書いていて楽しいキャラクターです。

――今後の展開について、話せる範囲で教えてください。

 オズワルドの復讐相手との関係や、彼らの人型重機。また、ともに旅をする仲間たちのエピソードも書いていきたいです。他にも、宝石大量発掘時代による弊害や、世界が変わっていくところなど……書きたいことは山ほどあります。

→担当編集との打ち合わせで口走ったアイデアとは?(2ページ目へ)

(C)2012 ASCII MEDIA WORKS
表紙イラスト/Tea

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データ

▼『オズのダイヤ使い』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年3月10日
■価格:662円(税込)
 
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