『メイプルストーリー』に“戦国時代”到来！ 日本オリジナルコンテンツの詳細を開発チームに突撃取材!!

文：電撃オンライン

■新職業の剣豪“ハヤト”と陰陽師“カンナ”の魅力に迫る！

――ここで改めて職業の魅力や戦い方をお聞きしたいんです！

クァク：まず、ハヤトは戦士系に分類されます。戦士系といえば近接攻撃と防御力に優れていて、パーティプレイでは“壁”のような役割をしますが、ハヤトは攻撃の豪快さと爽快さを見せることに焦点を置いています。素早い移動と広範囲の攻撃を兼ね備えていて、フィールドでの快適な狩りを重視したタイプですね。もちろん日本刀を使った剣術・抜刀術も使いますので、その部分も楽しんでいただければと思います。

キム（ヒョン）：ハヤトは刀を振り回したときの光、刀光を見せる部分にかなり気を使いました。カッコよく見せるように努力しましたので、ぜひ注目していただきたいです。また、連携技術に長けているのも特徴です。刀を振って生み出した風圧で、敵を浮かせて斬っていくといったプレイもできるので、かなり快適な狩りが体験できるんじゃないでしょうか。

▲日本刀を使って戦う新職業・剣豪のハヤト。素早い動きと攻撃で敵を圧倒できる。

▲風を起こして攻撃した敵を浮かせるスキル“昇流旋”。浮かせた敵に追撃しよう。

――刀光の演出はすごくカッコいいと思いました。こういった演出は、最初から考えていたんですか？

キム（ヒョン）：ありがとうございます。剣豪という職業を作ろうとした時、画面を斬るような演出を入れたいと思っていまして。当初は、ゲーム画面が本当に割れるようなエフェクトを入れてしまおうかと考えていたくらいです（笑）

――その演出も見たかったです。ちなみに、開発チームの注目スキルは？

クァク：まずは“一閃”というスキルと3回連続で攻撃する“三連斬”が、攻撃の基本となるスキルになりますが、よく使うことになるので、飽きないように工夫しています。あと、空に飛んでマップにいるすべての敵に攻撃する奥義にも注目してください。キャラクターのイラストがカットインされて、それが斬られるエフェクトが挿入されるので、見応えがありますよ。

▲開発チームオススメのスキル“一閃”。敵を攻撃したときの“斬”という演出も注目だ。

▲スキル“疾風五月雨刃”は、空中にジャンプして周囲の敵を攻撃できる。

キム（ヒョン）：今回は、迫力感のある効果を出そうとしました。そこで、奥義のような主人公が気合いを入れて攻撃する時に、画面が分断されるエフェクトを入れてみました。カンナの方にもそういった演出を入れていますので、ぜひプレイしてみてください。

――それは楽しみです！　あと、イラストもすごくキレイだと思いますが、特にこだわった部分はありますか？

キム（ヒョン）：これまでの『メイプル』のキャラクターのイラストといえば、やはり外見のかわいさに集中してきました。ただ、ハヤトは刀を抜こうとする姿勢とか、「目の前にいるものを斬ってしまうぞ」という印象を与えたかったので、それをどうやって表現するか、デザインチームと何度もやり取りしましたね。

――そう言われてイラストを見ると、迫力が増して見えますね（笑）。あと、ハヤトの性格も紹介してください！

クァク：ハヤトは、素直でまっすぐなキャラクターです。仕えていた主君がアケチミツヒデによって滅ぼされてしまい、その復興とさらわれた姫を救出しようとする強い一面も持っています。熱血漢で、かなり真面目な人物として描いていますね。それで姫に対してもかなり忠誠をしていますし、それ以上の感情を持っているかもしれません。

――それは、身分を越えた禁断の関係なのでは……。姫はハヤトの思いに気付いているんですか？

キム（ジュン）：ハヤトと姫、それに他の武将たちの関係は、クエストで少しずつ明かされていきますので、楽しみに待っていてください（笑）。

――わかりました（笑）。続いて、カンナについても教えてください！

クァク：職業のコンセプトから説明しますと、そもそもカンナは、妖怪を退治する職業だと思います。ただ、強大な力を持つ陰陽師であれば、制圧した妖怪たちを使役できるようになり、敵を退治することもできるのではないかと考えました。そこで、妖怪を利用して攻撃するようなスキルも入れています。

　また、職業としては魔法使いタイプになります。既存の魔法使いは優秀な範囲攻撃を持つ集団戦に適した職業ですが、グループクエストやボス戦では役割が少ないという分析があった。なので、カンナはパーティプレイやボス戦に特化した職業とい設定にしました。そのため、カンナはパーティメンバーの攻撃力を上昇させるバフをかけたり、一定範囲を保護してくれる結界のバフをかけたりできます。さらに、ボス1体に強力なダメージを与えることもできますよ。

　分類上は魔法使いになりますが、既存の魔法使いタイプは範囲攻撃が得意な代わりに、グループクエストやボス戦を少し苦手としています。そこで、陰陽師はパーティプレイやボス戦に特化した魔法使いとして、作ることになりました。スキルにはパーティメンバーにさまざまなバフをかけるものや、ボス1体に強力なダメージを与えるものがあります。

▲陰陽師のカンナは、さまざまな妖怪の力を借りて攻撃できる。

キム（ヒョン）：演出にも力を入れていて、墨絵のような印象を与えようとしています。ハヤトの場合、豪快さを与えるようなスキルにしようと努力しましたが、カンナの方は東洋的な印象を与えたいと思いまして。最初は、直接筆でタッチをしたような感じでしたが、どうにも『メイプル』の世界には異質だったので、そこをうまく融合させる作業がかなり大変でした。

▲スキル使用時の、墨絵のような和風テイストの演出は必見だ。

――苦労されているだけに思い入れも強いと思いますが、特にオススメのスキルは？

クァク：ハヤトの話と被ってしまいますが、カンナのカットインが使用される、狐のハクが画面全体で攻撃を行うスキルですね。その他に、（ヤマタノ）オロチを呼び出すスキルも迫力満点ですよ。高レベルの攻撃スキルなので、強力な印象を与えるのに相応しい妖怪を調べたところ、際立って恐ろしい存在として描かれていたヤマタノオロチを採用しました。

▲ヤマタノオロチが登場するスキル“妖絵巻”。その迫力満載の演出に、もえみちゃんもビックリ!?

――確かに、ちょっぴり怖いです！　でも、妖怪を調べるのは大変じゃなかったですか？　日本の妖怪は種類が多いですし。

クァク：そうですね。いろいろ調べました。本などを参考に、実装する妖怪を選別しましたが、その過程が大変で……。だって、ほとんどの妖怪が人を騙したり、人を食べたりする妖怪だったんですから（笑）。一緒に戦いたいと思ってもらえるような妖怪を選ぶのは、本当に苦労しましたね。

――やはりカンナのイラストにも、作成するうえでの苦労があったんですか？

キム（ヒョン）：陰陽師と言うと、安倍晴明といった男性のイメージが強いですよね。そこで、あえて女性の陰陽師にしてみましたが、「どのような衣装にアレンジすればいいか？」というところで悩みましたね。それと、ライブソリューションチームのキムチーム長からは、「狐のハクをもうちょっとかわいくしてほしい」とオーダーがありましたね（笑）。

――ハクってこの狐ですよね？　すごくキュートで、私も大好きです。そういえば、カンナのそばに白髪のキャラクターがいる資料がありましたけど、あれはもしかして？

キム（ジュン）：はい、ハクです。スキルを使うと人間の形になり、プレイヤーキャラクターが行う攻撃を真似してくれるんです。つまり、2回攻撃を繰り出すことができるわけですね。ちなみにこのスキルには、かわいい少年を昔から出してみたかったのと、変身に憧れていたという、企画者の下心が入っています。（笑）。なので、ハクの出来栄えには相当満足していますね。

――人間の姿になると、喋れるんでしょうか？

キム（ヒョン）：設定上では、狐の状態でも喋りますね。白い狐というのは、神秘的で霊物（れいもつ）のような存在じゃないですか。カンナのイメージが、ちょっと冷たいというか、無愛想なところがあるので、彼女の感情を狐のハクが表現してくれる部分もありまして、それで話す設定になっています。実際に声が入るわけではありませんが。

▲狐バージョン（左）と人間バージョン（右）のハク。どちらもキュートで魅力的だ。

――カンナは見た目通り、ツンデレだったんですね！　彼女の萌えポイントが気になります!!

キム（ヒョン）：カンナはお喋りなキャラクターではありませんが、ハクを通じていろいろな感情が表現されたりします。一見無愛想に見えても、心は温かいという部分が、彼女の魅力ではないでしょうか。

――じゃあ、たまにデレたりするわけですね。期待しておきます（笑）。あと“五星の子たち”という設定がありますが、ハヤトやカンナ以外のキャラクターも登場しますか？

キム（ヒョン）：剣豪や陰陽師の他にも、槍で戦う武士や鉄砲隊、巫女などの候補がありました。今回のアップデートには、すごく力を入れておりますので、皆さまが強い関心をお持ちいただき、応援してくだされば、早い段階で新しい職業が実装される可能性はあります。

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関連サイト

• 『メイプルストーリー』公式サイト