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2012年10月19日(金)

『キングダム ハーツ』シリーズのディレクター野村哲也氏にインタビュー! ゼアノートが敵となる“Dark Seeker編”はいよいよクライマックスへ

文:電撃オンライン

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 東京ゲームショウ2012で緊急発表され、多くのゲームファンから注目を集めているスクウェア・エニックスのPS3用ソフト『キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-』のインタビューをお届けする。

『KH -HD 1.5 リミックス-』

 本作は、『キングダム ハーツ』生誕10周年を記念して制作されているタイトルで、『キングダム ハーツ ファイナル ミックス』と『キングダム ハーツ Re:Chain of Memories』のHD版に、『キングダム ハーツ 358/2 Days』の物語をHD映像化したものを加えて1本に収録するというもの。ソラたちの冒険の始まりから『キングダム ハーツII』に続く展開までを一気に楽しむことができる。

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 お話をうかがったのは、『キングダム ハーツ』シリーズのディレクターを務める野村哲也さん。本作の制作までの道のりや、収録される3作品の魅力など、ファンには見逃せない話題を語っていただいた。また、同時に発表されたPCブラウザ版『キングダム ハーツ』についてもお話をお聞きしている。

 誕生から10年を迎えた一連の物語が、いよいよ完結へと向かって動いている今、本作はおさらいの意味も含めて見逃すことができない作品と言えるだろう。なお、このインタビューは2012年10月11日に発売された『電撃PlayStation Vol.528』に掲載されたものを再掲載している。(※インタビュー中は敬称略)


■10年前の作品のHD化は難航の嵐!?

――東京ゲームショウ2012で発表された『キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-』ですが、まず制作の経緯からお聞かせください。

野村:HD化自体の構想はかなり前からありました。『ファイナルファンタジーX』のHD化が決まるより先でしたね。「PS3のHDスペックを使って何かできないものか?」と、大阪の開発チームに相談していました。

――そこから開発に踏み切ったきっかけというのは?

野村:1つは、『キングダム ハーツ』シリーズがこれまで複数のハード機で出ていたことですね。バラバラになっていた作品たちを、一度どこかのタイミングで統一したいと思っていました。もう1つは、シリーズが10周年を迎えて、新規のユーザーさんが入りにくくなっていたこともあります。複数あるタイトルの中から、どれを遊べばいいのか迷うユーザーさんもいますので、時系列順に示したいと。

 今回収録されている3本の作品は、物語を理解しやすい順に並んでいるので、シリーズ未経験者でも安心だと思います。あとは、現在展開している物語がいよいよ終幕に向かっているので、ファンの方へのおさらい用という気持ちもあります。

――元々PS2作品だったのものをHD化するうえで、作業的に苦労した点は?

野村:詳しくは言えませんが、例えるなら“広大な図書館の中で1冊ずつ目当ての本を探す"といった状況です。大阪にいる2人のプログラマーにHD化の作業をお願いしていたのですが、かれこれ1年近くかけて、この2人の地道な努力のおかげで実現化しました。

――お話を聞くと、HD化の着手は本当にかなり前から準備していたんですね。

野村:いつだったかのインタビューで「あれこれ研究はしています」と語っていましたが、それは『キングダム ハーツ』のHD化のことですね。今回のゲームショウで映像を公開できたのも、大阪チームがかなり頑張ってくれたおかげです。

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■大阪チームがいてこそ現在の『キングダム ハーツ』がある

――大阪チームというと、最近の『キングダム ハーツ』シリーズを手がけている制作陣ですよね。

野村:そうですね。『キングダム ハーツ Re:コーデッド』以降、『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』や『キングダム ハーツ 3D[ドリーム ドロップ ディスタンス]』などを制作したチームです。ですが、HD化を担当してくれているプログラマーは、これまで『キングダム ハーツ』シリーズに携わったことのないチームからの合流だったりします。

――近年の活躍を考えると、今や大阪チームはシリーズのメインスタッフという感じですね。

野村:実際にそうですからね。初期に動いていた東京の『キングダム ハーツ』チームは、異動も激しく移り変わりがあります。それでも当然、東京側にも『キングダム ハーツ』スタッフはいて、大阪側と協力して一緒に動いていますが、それに対して大阪側はチームとして基本変わらない布陣なので、実質彼らが現存する『キングダム ハーツ』スタッフと言えます。ものすごく精力的に働いていますし、現在も『キングダム ハーツ』シリーズが続けられるのは、彼らあってこそです。

――現状でHD版の進み具合は?

野村:実は結構終盤です。当初は『キングダム ハーツ 358/2 Days(以下、Days)』も実際にプレイできる形でフルリメイクしようと考えていました。しかし、『Days』の作業だけで最低でも1年は必要になります。かなり悩みましたが、ユーザーの方々も、新作とリメイクを天秤にかけたら新作を望まれると思いました。それでも『Days』を収録しないわけにはいかないので、だったら映像作品として作り直そうと決めたわけです。

――HD版の『Days』で楽しめる映像というは、原作で“シアターモード”に収録されていたイベントのことなのでしょうか?

野村:それも含みますが、全体としては、メインストーリー(※ディズニーのワールドのイベントを除く)の約70%を映像にした感じで、ディズニーのワールドなどはテキスト画面で補足しています。担当者いわく、イベントシーンは100以上で、時間としては2~3時間くらいになるのではと。まだ完成していないので正確な時間は言えませんが、少なくとも1時間やそこらで見終わる内容ではないですよ。

――それだけのボリュームなら、また違った楽しみ方が期待できますね!

野村:映像オンリーとはいえ、中身はほぼ新作1本分くらいの内容ですから。新たに収録したボイスも、かなりのボリュームがあります。もとの『Days』は、容量の関係でボイス付きのイベントシーンがあまり収録できなかったのですが、今回はきっとファンの方々に満足してもらえると思います。

――『Days』はゲーム開始時からでも楽しめるのでしょうか?

野村:はい。ゲームを起動してすぐに選択できます。映像はチャプター分けされていますが、全体を通して見ることもできますので、自分の好きなタイミングで鑑賞してください。これまで『キングダム ハーツ』や『キングダム ハーツ Re:Chain of Memories(以下、KH Re:COM』は遊んだけど『Days』はプレイしたことがないという方がいたら、ぜひ手にとっていただければと思います。

『KH -HD 1.5 リミックス-』

HD版の"2.5"もやはり存在する?→(2ページ目へ)

(C)Disney. Developed by SQUARE ENIX

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データ

イメージ
▼『キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS3
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年3月14日
■希望小売価格:6,648円+税

Amazon.co.jp で詳細を見る

▼『キングダム ハーツ for PC ブラウザ(仮)』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC
■ジャンル:ETC
■配信日:未定

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