2012年12月20日(木)
暗く重いダークゴシックな世界観も本作の魅力の1つ。前ページで紹介した魔法でも、その片鱗は見えていましたが、ここではその人間の負の部分を強く表している魔物たちを紹介していきます。魔物の1体1体に詳細な背景が設定されており、ゲーム中では“文献”としていつでも読むことが可能です。人間や動物の“欲”をかなりいやらしく(褒め言葉)表現しているので、ダークファンタジーなどが好きな人にはオススメです!
‡ケルベロス‡
もともとは2匹の猟犬とともに都市を守っていた衛兵の男。
愛国心という名の狂気に取り付かれた彼は、流行り病が発生した都市から逃げ出そうとした人々を、無理矢理城壁の中に押しとどめてしまう。
男の人生は、彼の横暴によって絶望的な状況に追いつめられた都市の住人によって、背後から槍を突き刺されることで幕を降ろす。
死の間際、男は不思議な声に従い、男はもっとも大切なもの――今まで守ってきた住人たちの命を捧げた。そしてそこに残ったのは、愛犬と同化した化け物の姿だけだった。
▲その巨体からは想像もつかないほど俊敏な動きでプレイヤーを翻弄するケルベロス。追いつめると、自らの腹部に刺さった槍を引き抜いて強力な攻撃を行なってきます。 |
‡ハーピー‡
失恋により過食を極めた女の末路。心の喪失を食事で穴埋めしている日々を送るなか、女はしがない果物売りに新たな恋をした。しかし、自分の体が原因で嫌われるのではないかという不安が、さらに女の食欲を加速させる。
やがて、果物売りが別の街へと移住したことを知った女は、もう一目だけでも会いたいという願いのために、不思議な声に耳を傾けることで脂肪を変化させた翼を手に入れた。鳥のように羽ばたき、恋する男のもとへ向かった女が目にしたのは、別の女と仲睦まじく暮らす果物売りの姿。そんな状況でも嫉妬心が芽生えないことに疑問を抱いた女は、狂気めいた真相にたどり着いてしまう。
女が果物売りに抱いていた感情。それは女が好物の果実を目にした時のものと同じ――美味しそう、という感情だと。
▲ハーピーは、その欲望に従い周辺の生物を吸い込み、飲み込んでしまう。また、距離が離れていても、大きな体を生かした突進を繰り出してくるため、注意が必要です。 |
以上、体験版で戦える3体の人型魔物の内、2体の人型魔物の背景を簡単にまとめたものをお届けしました。本編では、こういったエピソードを物語調のテキストで読むことができ、本作の世界観をより深く知ることができます。人型魔物だけでなく、下級魔物や、戦闘の舞台となるステージにもそれぞれ背景が設定されています。これらを読むだけでも本作の世界に浸れるので、時間に余裕がある方はぜひチェックしてみてください!
一風変わった共闘系ACTや、“救済”か“生贄”か、というコンセプトに惹かれた人、ダークゴシックな世界観が好きな人は要チェックの『SOUL SACRIFICE』。まずは体験版をダウンロードして、この独特な世界に浸ってみてください!
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