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2013年5月13日(月)

『ブレイブリーデフォルト』インタビュー! 開発秘話満載の“中原D(ディレクター)の手帳”を初公開

文:そみん

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『ブレイブリーデフォルト』

 昨年11月から今年の2月にかけて行った、ファン投票で2012年のベストゲームを選ぶ電撃オンラインアワード2012。そのコンシューマゲーム部門でトップに輝いた『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』の開発者インタビューをお届けします。

 お話をお聞きしたのは、本作の開発スタッフであるプロデューサーの浅野智也さん(スクウェア・エニックス)、アシスタントプロデューサーの高橋真志さん(スクウェア・エニックス)、ディレクターの中原顕介さん(シリコンスタジオ)。2012年10月11日の発売から約半年を経た今だからこそ語れる、ぶっちゃけ気味の内容もお聞きしてきました。

『ブレイブリーデフォルト』
▲左から浅野プロデューサー、中原ディレクター、アシスタントプロデューサー。手に持っているのは、電撃オンラインアワードの受賞を祝う特製ケーキです。

 今回お届けするのは、主にシステムの開発裏話や開発中のエピソードについて。中原さんが開発中につけていた、開発秘話が詰まったリアルなDの手帳の存在に注目です!

→記念のケーキを渡したプロローグ記事はこちら!


※この記事には若干のネタバレが含まれていますので、まだ真終章をクリアしていない人はご注意ください。


■ギリギリまでバランスいじり! 反映できなかった幻の修正データも!?

――まずは、“電撃オンラインアワード2012”のコンシューマ部門1位の受賞、おめでとうございます。本日は、その受賞を記念して、いろいろと開発当時の思い出や裏話についてお聞きしたいと思います。

『ブレイブリーデフォルト』
▲電撃オンラインがお届けした特製ケーキ。

浅野:立派なケーキをご用意いただいて、ありがとうございます。

高橋:開発スタッフでおいしくいただきたいと思います。

中原:受賞はうれしいんですけど、開発していたのはけっこう前の話になるので、しゃべりながら思い出していこうかなと。抜き打ちでアビリティの細かい性能とかを聞かれると困ります(笑)。

――2012年10月11日のソフト発売から約半年がたったと考えると、たしかにかなり前です。ちなみに開発の最後はスムーズに進んだのでしょうか? それとも、ギリギリまで粘っていたのでしょうか?

中原:ギリギリまで、あがいて作ってました。

浅野:「まだいじるんですか? まだいじるんですか?」と言われながらやっていました。

中原:浅野さんを止めるのに必至でした(笑)。

――そういったスケジュール的な事情で、入れられなかった要素などはあったのでしょうか?

中原:細かい部分ではありますね。調整したかったけど、時間的な都合で取捨選択した部分はあります。

浅野:例えば、敵とエンカウントした時、Aボタンでバトル開始時のカメラ演出をスキップできるんですけど、それを十字ボタンの右でも行えるようにしたいと相談がありました。本当にもう、開発の最後の最後の段階だったんですけど。

中原:マスターロム提出直前だったので、もし何かトラブルがあってデータを差し替えるタイミングがあったら対応しましょうということで、修正データを作って用意していたんですけど、幸か不幸かスムーズにマスターアップが承認されて、その修正データはお蔵入りになりました(笑)。

『ブレイブリーデフォルト』 『ブレイブリーデフォルト』
▲2012年10月11日に発売され、累計出荷本数が30万本を突破した『ブレイブリーデフォルト』。

――それではそろそろ本題に。“電撃オンラインアワード2012”のコンシューマ部門1位ということで、率直な感想はいかがですか?

浅野:電撃オンラインの読者の皆さんから投票していただいた結果ということで、本当にうれしく思っています。ちなみに、ライバルはどんなゲームでしたか?

――コンシューマ部門では、2位が『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』、3位が『ルーンファクトリー4』でした。販売本数よりも、実際に読者が遊んでおもしろかったゲームが上位に来ている部分や、RPGの人気が高いところは、電撃オンラインらしい結果になった気がします。

中原:なるほど。そういった激戦の中、『ブレイブリーデフォルト』を選んでいただいて、本当にありがとうございます。正直、ユーザーの皆さんからご指摘をいただいたように“粗い”部分はあったと思いますが、それ以上に新しい部分に挑戦したところを受け入れていただけたようで、うれしかったです。

 いくつもの体験版を出して、皆さんの声を聞きながら、一緒に作ってきたような部分も思い出深いんですけど、実は発売後もそうなんですよ。「フレンド召喚はバランスを崩すことがあるから、使いすぎないほうがいいぜ」とか、「普通のバランスで遊びたい人は、ノルエンデ村を復興させすぎないほうがオススメ。特に“天使の弓”は買わないほうがいいよ」とか、ユーザーさん同士で情報交換をしたり、楽しみ方を共有しながら、発売後も開発に協力していただいているような感じで、とても感謝しています。

浅野:我々が想定していなかった層も、たくさんの方がゲームを遊んでくださって、うれしかったと同時に、やはり想定していなかった部分があったのが印象的でした。特に今回、音楽を担当していただいたRevoさんの影響もあって、カジュアルな女性の方にもたくさん遊んでいただいたのですが、そういった方々にとっては、ちょっと難しく感じられたようです。

 ちなみにイデア役の相沢舞さんもプレイしてくださっていたんですが、武器や防具を装備するということに気づかず、かなり苦戦しながらゲームを進めていました。ビックリしたのですが、ひたすら“フレンド召喚”だけを使ってボス戦を乗り越えられているようでした(笑)。

 遊び方には幅を持たせて作ったつもりでしたが、実際に開発者側でも想定していなかったような楽しみ方をするユーザーさんを見ると、本当にうれしくなります。

高橋:自分は『ブレイブリーデフォルト』で初めてRPGの制作に携わったので、とても思い出深いタイトルです。特に刺激的だったのは、発売後のユーザーさんの感想や評判ですね。Webのいろいろな場所でユーザーさんが感想を語り合っていて、それを読むのが楽しかったです。

浅野:発売後の反響はすごかったです。発売前まではTwitterで“BDFF”、“ブレイブリーデフォルト”、“ブレイブリー”、“ブレデフォ”といった関連用語で検索しまくって、ほぼすべての『ブレイブリーデフォルト』関連ツイートを把握している自信があったんですけど、発売日からは無理になりました(笑)。

――発売日からのツイート量はすごかったですから。ちなみに、プロモーションを担当した宣伝部の方から見て、『ブレイブリーデフォルト』はどうでしたか?

宣伝部スタッフ:Twitterの反応には驚きました。基本的に浅野が担当していたんですけど、たくさんのユーザーさんから好意的な反応をいただきつつ、浅野がそれに反応を返すことで、さらに反響が大きくなっていく部分がありました。ああいう流れは、珍しかったです。

――たしかに浅野さんを中心にフレンドリーな雰囲気ができあがっていた気がします。

浅野:結局、人間がやっていることなので、人間らしさを出したかったんですよ。とはいえ、あんまりリツイートしすぎると、うざがられるし、けっこう難しかったです(苦笑)。

中原:たまに、浅野さんのツイートで知る新事実なんてこともあって、おもしろかったです。いつの間にか、あの雑誌でこんな記事をやっていたんですね、とか(笑)。

宣伝部スタッフ:初期はフェイスブックをメインに展開していく案もありましたけど、なんだかんだでTwitterになっていきました。

――DSでゲームを作っていた時もTwitterで何かしていたのでしょうか?

浅野:『光の4戦士 ―ファイナルファンタジー外伝―』の頃は、ブログがメインでしたね。そこで開発コンセプトや裏話などを掲載する形でした。

――ここ数年で、ユーザーさんとの交流の形も大きく変わったと思いますが、特に『ブレイブリーデフォルト』は、Twitterでの展開、ニコニコ生放送、体験版のアンケート、東京ゲームショウでのすれちがいイベントなど、さまざまな展開があったと思います。特に印象に残っているものは、なんですか?

高橋:2012年の東京ゲームショウで、浅野がファンの皆さんに囲まれていたことを思い出しました。仕事の件で浅野を呼びに行きたいけど、なかなか近づけなくて(笑)。おそらくあの時も、Twitterで浅野がいることを知って、ブースまで来てくださった方が多かったと思います。

浅野:Twitterの効果は大きかったと思います。特にRevoさんのファン方の温度が高かった気がします。

――電撃オンラインでも、Revoさんに関連する“Revo Linked BRAVELY DEFAULT Concert”のレポートブルーレイやDVD情報といった記事は、リツイート数が高かったです。ニコ生でRevoさんにコメントをいただいた時もすごかったです。

浅野:RevoさんのLinked Horizon(リンクトホライズン)は、今は『進撃の巨人』の主題歌でも話題ですね。

『ブレイブリーデフォルト』 『ブレイブリーデフォルト』
▲『ブレイブリーデフォルト』の音楽は、人気アーティストのRevoさんが手掛けたことで大きな話題を集めた。左はシングルの『ルクセンダルク小紀行』で、右はアルバムの『ルクセンダルク大紀行』。

――Revoさん自身もゲーム好きということで、本当に『ブレイブリーデフォルト』は名曲ぞろいだと思います。それにしても、昨年11月の“Revo Linked BRAVELY DEFAULT Concert”はすごかったです。バトル曲のメドレーなんて、オーケストラでの生演奏は不可能だと思っていたのに、ちゃんと演奏しきっていて感激しました。

高橋:ゲーム中の曲の収録現場でも、そういう声はありました。いわゆる、“通常バトルの曲”、“ボス戦の曲”、“アスタリスク所持者戦の曲”……と収録が進んでいくんですけど、バトル曲が何曲もあるうえに、どんどんテンポが上がっていくじゃないですか。保険の案として、普通のテンポで収録して、再生速度を速くすればよいのでは? というアイデアもあったのですが、さすがはプロの演奏者の方々といったところで、しっかりとイメージ通りに収録できました。

 ユーザーさんの間でも、コンサートでのオーケストラ演奏は不可能じゃないかという声がありましたけど、すごく濃いバトル曲メドレーになっていました。

――あのバトル曲メドレーは鳥肌が立ちました! 余談ですが、アルバム『ルクセンダルク大紀行』の初回限定版のボーナストラック“ピコピコ戦闘曲メドレー”でも最終ボス系の音楽がアレンジ収録されていて、ゲームクリア後に聞き直した時にニヤリとしました。

浅野:ああいう曲もいいですよね。

高橋:あれは『ブレイブリーデフォルト』のサウンドディレクターを担当した山中康央がアレンジで参加させていただいた曲ですね。

――『ブレイブリーデフォルト』は本当に音楽の評判がいいと思います。アスタリスク所持者とのバトル曲をボーカライズした『彼の者の名は…』も熱いですし。個人的には、先にRevoさんの歌として聞き慣れた曲が、ゲーム中ではバトル曲になっていて、不思議な感覚で楽しめました。

浅野:逆に我々としては、開発中にさんざん聞いた曲に歌詞がついた感じで、最初は不思議な感じでした。

中原:なかなか新鮮な体験でした。

→開発中の危険な裏話満載!? 中原さんが持つリアルなDの手帳とは?(2ページ目へ)

(C)2012 SQUARE ENIX CO., LTD.All Rights Reserved.
MAIN CHARACTER DESIGN:Akihiko Yoshida.

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データ

イメージ
▼『ブレイブリーデフォルト』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:3DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2012年10月11日
■希望小売価格:5,800円+税

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▼『ブレイブリーデフォルト』ダウンロード版
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:3DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2012年11月1日
■価格:5,400円(税込)
▼BD『ルクセンダルク紀行』
■販売元:ポニーキャニオン
■品番:PCXP-50136
■発売日:2013年3月20日
■定価:7,350(税込)
 
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▼DVD『ルクセンダルク紀行』
■販売元:ポニーキャニオン
■品番:PCBP-52110
■発売日:2013年3月20日
■定価:7,350(税込)
 
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