2013年6月2日(日)
――先日発売された『Go get ‘em』。レコーディングはどんな雰囲気でしたか?
▲仮面ライダーガールズ フォーゼの遠藤三貴さん(愛称はみっちゃん)。バスケットボール、側転という運動好きな一面に加えて、ダジャレ好きという面も。 |
遠藤:『Go get ‘em』は、「私はあなただけを見つけているから」の部分など、これまでの曲と比べて流れが速くて歌うのが難しいんですよ。今までになかった曲調でもあるので、曲を歌いこなして自分の個性を出すまでに時間がかかりました。一番難しい曲でしたね。
井坂:ゲームと同時進行で動いて、ゲーム内容にリンクしたものになっています。この楽曲はちょうど1年くらい前に制作してやっと発売されたのですが、改めて今聞いてもカッコいいと思える作品。胸を張って出せる仕上がりになっていると感じました。
秋田:私としては、『Last Engage』に続いて加入して2曲目にレコーディングした曲。まだ仮面ライダーGIRLSの曲調をつかむ前だったんですが、「こんなにカッコいい曲を女の子が歌えるんだ!」って驚き、いろいろと考え方が変わった曲でした。
井坂:曲自体はすでに作られていて、仮のバージョンで私たち5人が歌っていたんですよ。新メンバー用に開けておいたパートにちーちゃん(秋田知里さん)が声を入れて、6人の完成バージョンができ上がりました。
名倉:しばらくの間は、5人の音源で聞いていたんです。秋田が加わり新たな色が入ることで、完成の喜びを味わった曲なので、早くリリースしたかった。やっと出せるという想いが強い曲ですね。
安田:まず、すごくカッコいいです。あと、歌詞の最後に英語のパートがあるんですが、そこはささやくような感じに歌っていて、これまでの“GIRLS”にはない感じになっています。ゲームのテーマソングとしてのカッコよさもあり、セクシーさも詰め込まれています。
吉住:メロディができて、歌詞が付いて曲が完成するんですが、まずメロディを聞いて「ゲームはこんな感じになるのかな」と想像していました。そこに歌詞が加わり、もっと内容がわかるようになった。さらに、ゲーム映像と曲が合わさったものを見た時に、自分たちの予想以上にマッチしていたんです。これはもしかしたら、私たちの曲を初めて聞く人にも受け入れてもらえるかなと感じましたね。
――初めて聞いた時から、かなりカッコいいと感じました。
吉住:ありがとうございます。聞いていただいた人から「すごくカッコいいです」と言っていただけているので、いいコラボになったのかなと思います。
――ここは苦労したというところはどこでしょうか?
名倉:“GIRLS”の曲ってバンドサウンドが多くて、例えば『Just the Beginning』は打ち込みの音が一切ない曲でした。アルバム後、1つ目のシングルということでどんな楽曲になるのか、楽しみにしていました。音源を聞いた時に、打ち込みの音がたくさん入っていて疾走感を感じられましたね。
さっき遠藤も言っていたんですが、たくさんの歌詞が詰め込まれていて歌いっぱなし。キメキメだけでなくて、クールな雰囲気も印象付けたいと感じていたところ、プロデューサーからも「もっと違う表現、もっと違う歌い方で」とさまざまな注文を受けたのを覚えています。その時の120%を出したんですが……すごく難しかったです。
安田:個人的には、「私はあなただけを見つけているから」という部分が早口言葉のようで難しくて、かみかみで何度も収録し直したところです。今ではさらっと言えるようになったのですが、レコーディング中はメロディラインに乗せるのが大変でした。
――個人的には3rdシングル『咲いて』のラップ部分も歌うのが難しそうという印象なのですが……。
名倉:ラップなので速く歌っているように感じるのですが、『咲いて』は曲のテンポ自体がゆっくりなんです。
▲仮面ライダーガールズ オーズの井坂仁美さん(愛称はひーちゃん)。水族館巡り、バドミントン、水泳、短距離走に加えて、ネイルが好きとのこと。 |
井坂:あと、ラップの中でも一部が速い『咲いて』と比べて、『Go get ‘em』は曲自体が速いので難しかったですね。
秋田:Bメロに2人ずつで歌うところがあるんですが、2人が歌って、すぐにまた2人が歌ってという流れが続く。裏から入るなど、普通ではあまりやらないところが難しくて、レコーディング中は入るタイミングをつかむのに苦労しました。何テイクも何テイクも重ねましたね。
遠藤:サビに6人が1フレーズずつ歌うパートがあるんですが、その歌詞がどれも短いんです。そこに一瞬で気持ちを込められるのかに、戸惑いました。ただ、どの歌詞にもメンバーの気持ちが入っていて、ソロだけど力強いものになりました。サビに1人1人のソロが入っている曲はこれまでなかったので、違った雰囲気も楽しんでもらえると思います。
吉住:曲ではなくてPVになるのですが、映像の最初と途中で千手観音ダンスをしているんですね。あそこがそろわなくて困りました。私は後ろにいるんですが、前が見えないのでどこから手を出してくるのかわからない。合間を縫って手を出すのに最初は苦労しましたね。ただ、息があうのは早かったです。
――普段から仲がいいから、意思の疎通は早かったわけですね。
吉住:そうだと思います。あと、秋田と背中あわせのシーンがあるんですが、身長差があるのでちょっとだけかがむのが大変でした。
秋田:私も背伸びしています!
(一同笑)
井坂:私の思っていたところは……結構言われちゃいましたね。
――では、歌詞の中で気にいっているところは?
井坂:やっぱり、サビの部分で皆がソロで歌うところが印象的ですね。私は負けず嫌いなので「頂点を目指すなら、一度さえ負けられない」というところです。
遠藤:私もそこ好きだな~。
井坂:やっぱり負けたくないし、「もっと上、目指してこう。ここじゃまだ終われない」という歌詞にも、私たちの感情が入っています。あと、仮面ライダーは最強なので、負けてほしくないじゃないですか? そんな願いも入っていますね。
名倉:わかる、わかる。来るよ、来るよって気持ちが高まって「頂点を~」って声が出てくる!
遠藤:ええ声や(笑)。私も負けず嫌いで、ストイックだとよく言われるんですね。「何かを得て何か失う? そんな言葉信じない。勝利を手にした者だけが欲しいすべて手に入れる」という歌詞がすごい好き。何かを得たら、何かを失わなうんじゃなくて、最後まで頑張ってやり抜いた人が勝利や幸福感を手にする。そこの歌詞に個人的には共感します。
秋田:私は「一瞬で見切れ、head to tail。様子見てるヒマはない」というとこです。ゲームって「今、必殺技を出そう!」とか「ガードしないと!」とか、一瞬で判断する必要がある。歌詞とゲーム内容がリンクしていて、いい主題歌だなあって思います。自分たちの曲をこんな風に言うのはなんですけど(笑)。
▲仮面ライダーガールズ ブレイドの安田奈央さん(愛称はなっちゃん)。バルーンアート以外の趣味として、ラインストーンのデコ作業やトランプグッズ集めがある。 |
安田:歌詞の中で「私はあなただけを見つめてるから」というのがあるんですが、他のアーティストの歌詞にはあまりないと思うので、最初に見た時から衝撃でした。もしカラオケで歌う時は頑張って声を出してほしいです。
吉住:「引かないで前を向け、挫けそうになったって」っていう歌詞です。背中を押すこの曲の中で、それが一番出ているところ。これを聞いて、元気を出してもらえればうれしいです。
井坂:勝負事に挑む前に聞いてほしい。
吉住:そう! テストの前とか、試合前とか、プレゼンの前とかに!
秋田:絶対に負けられない戦いがそこにある時!
井坂:それ、どっかで聞いたことあるな!!
(一同笑)
遠藤:でも、モチベーションはすごく上がると思います。
――PVは監獄のようなところで撮影されていますね。今までとは印象が違う場所ですが、撮影はスムーズにいきましたか?
井坂:すっごい雰囲気がある場所だったので、空気感がこれまでと違って怖かったです。冗談で「幽霊が出ちゃうかもよ」とか話はしていたんですが……実際に現場に入ったら、変なところにオルガンがあったり、トイレが10個以上あるのに2つしか使えなかったり。
安田:トレイの扉にガムテープで×が張られていて、入れないんです。
名倉:そして、使えるトイレがなぜか建物の外にあるっていうね。
井坂:PVには、仮面ライダーウィザードも登場しているんですが、ウィザードの撮影は地下だったんですね。でも、知り合いの声で「(撮影は)4階です」って言われて、4階に行ったら誰もいない。その声のスタッフに聞いたら「そんなこと、言ってませんよ」っていうやりとりがあったと聞きました。
名倉:え? そうなの? そして、なんで私はそれを取材中に知るの?
(一同爆笑)
井坂:私たちの撮影は4階で行われた。……もしかするとウィザードは、誰かに呼ばれたのかもしれません。あと、遠藤が……。
遠藤:天井から、金色の天使のオブジェがつるされていたんですね。こういう感じの(オブジェのマネをする)赤ちゃんの裸の天使です。私が見た時に、その子がバタ足をしたんですよ。
――ワハハハハハハ!
遠藤:いや、笑い事じゃない、笑い事じゃないんですよ。バタ足をしたんですね。
井坂:それを聞いた時は「疲れているんでしょ」って言っていたんですが、現場が廃病院だったことを撮影後に聞いて、いろいろと納得できました。
名倉:だからか、シリアスな表情を自然にできましたね(笑)。
――撮影の話を聞こうと思ったんですが、まさかのオカルト話になりました。
井坂:PV撮影の時はよくあるんですよ。『Last Engage』の時は吉住がワンピースを着た女の子が見えたと言い出して。
吉住:ギンガムチェックのワンピースの女の子です!
井坂:外での撮影の時に向こうのほうに見えたって言っていたんですが、撮影後にロケバスに戻ってしゃべっていたら、絵里加がすごい変な顔をして、「ごめん、(女の子が)見えた」って言い出して。
吉住:私だって、信じないんですよ! 見えた時も「嘘やん!」って思っていたんですが、バスに乗ったら「うわ、おる!」って。
井坂:私と遠藤が隣に座っていて、ちょっとスペースを空けて吉住が座っていたんですが、遠藤の携帯電話を女の子が後ろから覗き込んでいたらしいんです。
遠藤:実は私、『Last Engage』のPV撮影の前の夜に、夢でギンガムチェックの女性を見たんですよ。その人がめっちゃ追いかけまわしてきて、井坂さんを食べるっていう夢。
名倉:え~~、もうホンマ止めて!
井坂:ああ、言ってたね。
遠藤:それでね、トイレに行った時に(以下、トイレを出たら子どもの声が聞こえた話が続くのですが割愛します)……ってことがあったんですよ!
秋田:みっちゃんはそういうことが、よくあるんですね。
遠藤:(霊を)呼んじゃうんですね。
吉住:でも、それはPVにはまったく関係ないです!!
井坂:今回のPVには映り込んでいないので、心配しないでください。仮面ライダーウィザードがカッコよく戦っています! ウィザードと“GIRLS”の関係性を考えたり、ゲームとのリンクを推測したりしながら、見ていただければと。
名倉:なんちゅう、まとめ!?
3ページ目で『仮面ライダー バトライド・ウォー』について熱弁!!
(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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