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2013年7月16日(火)

『ドラッグ オン ドラグーン3』藍井エイルさんインタビュー。藍井さんはアンヘルたんに過剰反応するガチファンだった【電撃DOD3】

文:タダツグ

 10月31日の発売が決まり、期待が高まるPS3用ARPG『ドラッグ オン ドラグーン3』。そのテーマソング『クロイウタ』を担当した女性アーティストの藍井エイルさんと、プロデューサーである柴貴正さんへのインタビューをお届けします。

『ドラッグ オン ドラグーン3』

 電撃オンラインでコラム“藍井エイルのゲームは遊びじゃない。”を連載するほどゲーム好きで、熱狂的な『DOD』シリーズのファンであるという藍井さん。先日のニコニコ生放送“電撃DOD3”第1回では、『DOD1』の新宿ステージをガチでクリアした藍井さんだけに、今回のインタビューでもファン視点でのコアな話をたくさん聞けました。

 『クロイウタ』へ込めた想いはもちろん、『DOD』シリーズに夢中になった理由や思い入れのあるキャラまで、ファントークを存分に語ってもらいましたので、ぜひ最後までお楽しみください!


【インタビュー参加者のプロフィール】

●藍井エイル スティーズラボミュージック所属のアーティスト。今回、『DOD3』のテーマソングである『クロイウタ』の歌い手に抜擢された。無類のゲーム好きとしても有名で、『DOD』シリーズや『ニーア』にも精通している。現在、電撃オンラインにて“藍井エイルのゲームは遊びじゃない。”を連載中。

●柴貴正 スクウェア・エニックス所属のプロデューサー。『DOD』シリーズすべてのプロデュースを務めている。その他の代表作に『ロード・オブ・ヴァーミリオン』シリーズなどがあり、ダークファンタジー作品に縁が深い。

●松下忠嗣(TDB) 今回のインタビューの聞き手。電撃PlayStation、電撃オンライン所属の編集。本作はもちろん、『DOD1』『DOD2』『ニーア』の記事を担当してきた、生粋の紅い瞳の信者。

■『DOD』愛の熱から生まれた藍井エイル×『DOD3』のコラボレーション

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲左が藍井エイルさん。右が柴貴正さん。気鋭の歌姫が『DOD3』と夢のコラボレーション!!

――今回は『DOD3』と藍井エイルさんのコラボレーションについて詳しくお聞きしたく、藍井さんと柴プロデューサーにお越しいただきました。本日はよろしくお願いします!

藍井:はい。よろしくお願いします!

:よろしくお願いします。……っていうか松下さん、緊張してるでしょ?

――ええ、正直緊張してます。わかりますか?

:そりゃね。だって、この前の居酒屋座談会で僕らと話をしていた時と、全然感じが違うから(笑)。

――いや、藍井さんのような美人さんとお話する機会なんて滅多にないもので。

藍井:うわぁ~、光栄です!

――ぐぁぁ、笑顔がまぶしい!!

:何を言ってるんですか、あなたは(笑)。まぁ、今日はよろしくお願いします。

――では、さっそくお話を聞いていきます! そもそも、僕も大好きな大人気アーティストの藍井エイルさんが、なぜ『DOD3』のテーマソングを歌うことになったのか? その経緯をお聞きしたいです。

:本作のテーマソングの歌い手を探している時、“『DOD』シリーズがすごく好きなアーティストさんがいる”というお話を聞きまして。それが藍井エイルさんだったんですよ。“『DOD』が好きなアーティストってどんな人だろう?”ってものすごく興味深かったので、実際にお会いしてみたわけです。

――確かに、『DOD』好きを公言するアーティストさんってすごく新鮮な感じ。

:するともう、会って話した内容が濃くて濃くて。正直、僕やディレクターのヨコオタロウさんでさえしっかりと覚えてないようなことまで、楽しそうにおしゃべりしてくれたんですね。それで確信しました。ああ、これは本物だぞと。

――藍井さんが『DOD』シリーズのファンであるとは聞いていましたが、まさか開発者のお墨付きをもらえるほどだったとは思っていませんでした……。

藍井:『DOD』シリーズって、私がゲームにのめり込むきっかけの1つだったと言えるくらい、すごく印象深い作品なんです。多感な時期に『DOD1』をプレイして、とても強烈な影響を受けまして。

――強烈な影響……ある意味、トラウマなのでは。

藍井:空から急に巨大な赤ん坊が降ってきたりとか、妹がすごくグロく変身して襲ってきたりとか、とにかくいろいろなものが鮮烈で。気付いた時にはもう、その世界観のトリコになっていました(笑)。

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲多くのファンと同様、藍井さんにとっても“赤さん”の印象はとても大きかった様子。なんとも罪深い存在である。

――とってもよくわかります、その気持ち(笑)。

藍井:あの歯並びが異様にそろっている赤ちゃんとか、絶対ヤバイですよね(笑)。今回、そんな『DOD』シリーズの最新作である『DOD3』が発売されると聞いて、しかもそのテーマソングまで歌わせてもらえることになりまして! 感激のあまり、どうにかなってしまいそうでした!!

:真面目な話をすると、テーマソングの歌い手の選定って、大人の事情で決まったりすることもあるわけですよ。ただ、この『DOD』シリーズについては、そういうことは絶対にしたくなくて。

 ぱっと見では、今すごく上り調子な藍井さんにテーマソングを歌ってもらうことで、その人気にあやかろうとしていると思われるかもしれません。でも、実際のところ、そういう思惑はほとんどないんです。『DOD』シリーズをすごく愛してくれている藍井さんだからこそ、お仕事を一緒にしたいと突き動かされたっていうのが、一番大きな理由ですからね。

藍井:ありがとうございます。ファンの1人と認めてもらえたことが、とてもうれしいです。

――『DOD』のお話を振って、いきなり巨大な赤ちゃんのお話を投げ返してこられるあたり、さすがだなと思っちゃいました。ぶっちゃけ、あの映像を見て気持ち悪いと嫌悪感を示す人もいると思うんですけど……。

藍井:私の場合は、「ヤバイ! これヤバイよ!」って言いながら、一緒に遊んでいた弟と、どんどんのめり込んでしまいました(笑)。

:道を踏み外してしまったんですねぇ……(遠い目)。

藍井:あそこまでダークファンタジーを押し出したゲームって、触れたことがなかったので……。今となっては、ダークファンタジーが大好きになってしまった私ですが、その原点となったのは、まさに『DOD1』だったなって感じです。衝撃でした。

――じゃあ、ヨコオさんや柴さんにお会いして、感激されたんじゃないですか? 柴さんはこんなラフな感じの人だから、思い描いていた印象と違っていたかもしれませんが(笑)。

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲ラフな格好でインタビューにお答えいただいた柴プロデューサー。足元はビーチサンダルでした。そのフリーダムなところにあこがれます。

:ちょっと! そういうこと言います?(苦笑) って、そんな話はどうでもいいんですよ! 藍井さんが多感な時期に『DOD1』に触れてしまったってところが重要。ある意味大変でしたね……。

藍井:えっ? どういうことですか?

:感受性が一番鋭い時期に、ズバッとあの作品に触れてしまうとは……。なんだか少し申し訳なく思ってしまいまして。後悔したりしてません?

藍井:いえ、まったくしてません(キッパリと笑顔で)!

――おお、なんとも罪深い……。では、そんな大好きな『DOD』シリーズの最新作で、テーマソングを担当することが決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

藍井:いやもう、一言で言うと「死んでもいい!」って思いました(笑)。

:おおー(感嘆)。

藍井:本当、事務所のスタッフさんからお話を聞いた時は、何もないところでおぼれそうになりましたもん。自我が崩れそうになったというか、息ができなくなったというか、急に動悸が激しくなっちゃって……。

:そのリアクション、見たかったですねぇ~。

藍井:今までにもタイアップのお話はいくつかいただいていますが、その時はいつも「いえーい、やった―!」みたいなテンションで、スタッフさんたちとハイタッチとかしてるんですけど……。そういえば、今回はまだハイタッチしてないです(笑)。

:えー!?

藍井:ごめんなさい。なんというか、それどころじゃないくらい舞い上がってしまいました……。

――ある意味、とても『DOD』っぽいエピソードですね。

:そうですね。言葉の使い方が間違ってるようであってると思うんですけど、多分、“因果応報”ですよね、これって。いや、“因果律”のほうが正しいのかな。この言葉、たぶんあんまりいい意味で使わないんですけど、これに関してはきっとこの言葉がピッタリくるような気がします。なんだか上から目線ですいません。

藍井:いえ、本当にうれしかったので。選んでいただいてありがとうございました!

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲藍井エイル×『DOD3』のコラボは、藍井さんご自身の『DOD』愛から生まれたものだといえる。

:これ、夢じゃなければいいですね。まだ壮大なドッキリの可能性もあるでしょ。

――いやいやいや、もういろいろな意味で、引き返せないところまで進んでますってば!

→『クロイウタ』に込めた藍井エイルさんの想いとは?(2ページ目へ)

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