2013年7月30日(火)
ファミコン版は、確か兄貴が近所の長崎屋で買ってきたと記憶している。前述したように、ゲームセンターでは『ゼビウス』を勝手に神聖視してほとんど触れていなかったため、まともに遊ぶのはこのファミコン版が初めてだった。
地上物の爆発エフェクトが小さい、アンドアジェネシスが地上に張り付いているように見える、ナスカの地上絵がないなどの多少の不満もあったが、家で繰り返しプレイできる喜びに比べれば些細な問題である。
▲「E.T.の顔みたいだね」。当時の子どもたちの誰もが抱く感想である。 |
スタート時に流れる軽快なBGMの後に続く、あの不思議な旋律。緑の大地と茶色の道のコントラスト。トーロイドがチャリチャリッと粉々になるあの感じ。子ども心に刻まれた“神聖な『ゼビウス』”が、間違いなくそこにあった。
その中でも俺が特に魅かれたのは、森から砂漠、港から海と、地形が刻々と変化していくステージだ。森があって草原があって、そこに道が走っていて……。模型店に展示してあるNゲージのジオラマを眺めるのが大好きだったこともあり、ゲーム内で表現された自然の風景がたまらなく魅力的に感じたのだ。
▲エリア7の砂漠地帯では、5台のドモグラムが円を描くように移動している。通称“盆踊り”。 |
そういえば仲のよかった友だちと、学校の休み時間中に自分たちだけのオリジナルエリアを描いてたなぁ。オヨネコぶーにゃんの色鉛筆で森と道と海を描き、そこに地上物を設置して隠しキャラのソルやSフラッグゾーンを配置。頭の中でSEを鳴らしつつ、想像しながらプレイするのが楽しかった。当時俺が持っていたジャポニカ学習帳の半分は、そのオリジナルエリアの落書きで埋まっていたと思う(←アホ)。
っていうか今でも思うんだけど、エリアのエディット機能が付いた『ゼビウス』が欲しい……。今からでも作ってくんないかなぁ(笑)。
→大人と子どもで時間の流れる速さが違うのはなぜだろう?(3ページ目)
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