2013年7月31日(水)
――8月の大阪大会に加え“GSリーグ”や“ふるさとカップ”など、今後も豊富なイベントが用意されていますが、さらにその先の構想はあるのでしょうか。
8月に行われる大阪大会では、大会部分に集中していただくという狙いがあります。東京大会では公式オフ会+大会といった感じでしたが、あれだと予選の試合を1回しか行えなかったり、予選会そのものをフィーチャーできない問題も発生してしまいました。ですので、まずは大会をしっかりとやる基本スタンスに立ち返っての大阪大会になります。
ただ、“ストラトスパーティ”のような、みんなが集まれる空間が欲しいという声は強いので、大阪大会が終わったらそういうものをやりたいですね。ゲームの腕前だけでない部分で、ユーザーさん1人1人が主人公になれる場を作れればいいと思います。
――大阪大会では、今のところどんなキャラクターが目立つと予想されますか?
主水は多いと思います。主水って、東京大会のころから使う人が使えば強いというキャラクターだったんですよ。そこで日の目を見て使われ始めたというのもあるので、この大阪大会をきっかけに、意外なキャラが台頭してくる可能性もありますよね。
――大阪大会に向けての意気込みをお願いします。
大阪大会でも初めての試みだらけですので、まずはトラブルがないようにしたいです。あと、予選が3戦になるなど、参加してくださるユーザーさんの納得感は増したと思います。そういう意味では持てる力を存分に発揮して、試合に臨んでいただきたいですね。
――ちなみに、日本のアーケードゲーム史上初となる賞金制大会が、ユーザーやアーケードゲーム業界に与えた影響についてはいかがお考えですか?
他社さんの中にも、賞金制大会をやりたいと考えているところはあったみたいですね。そういう意味では多くの業界関係者の方に注目していただけて、よかったと思っています。業界全体に与えた影響も、少なからずあったと考えています。
ただ、ユーザーのモチベーションってお金よりも名誉の方が大きいのかな、と感じたりもしましたね。賞金は口座を見て振り込まれているのを確認した時に実感がわくと思うのですが、優勝した瞬間はお金より1位になったことがうれしいんだろうなと。東京大会ではそれが、いい意味でも悪い意味でも出てしまった。
でも1位になったからには何かあったほうがうれしいだろうという考えは変わりません。そういう意味では賞金制大会はやってよかったと思います。あとは店舗さんで予選をやってあげたかったですね。店舗さんが盛り上がるのは予選ですから。賞金を出すことはたいへんですし、もっと考えられることはあったと思うのですが、とにかく初めの1回をやったので、次はもっとよくできると思っています。そういう意味ではどんどん洗練させていきたいですね。
――稼働初期には香港でのロケテストが実施されましたが、ああいった海外展開は今後お考えですか?
実は、韓国やアメリカなどから話は来ています。アメリカは日本とのネットワークの物理的距離が遠すぎるなど、インフラの問題がありますね。韓国はいけるかもしれない。環境を整備してできるならやってみたいです。
――どちらの国もプロゲーマーが多い国ですしね。
“EVOlution Championship series 2013”には、本当に出そうと考えていました。向こうからも出していいというお話しもありましたし。要望がきている限り、グローバルな展開もありだと考えています。変にナショナリズムが生まれるのはよくないと思いつつも、スポーツ感覚で楽しめたらいいですよね。それこそ、サッカーなどの代表戦のような感覚で。
――まとめ的な話になるのですが、『ガンスリンガーストラトス』に携わってよかったことは何ですか?
たくさんの方の協力によって、いろいろなことができたということです。みなさんの協力が本当にあたたかい。“勝ちたがり杯”など、大会を自主的に開いてくれましたし、本作がいろんな方の協力で成り立っているのだと実感しています。ユーザーさんも友だちがたくさん増えたみたいで、本当によかったです。
――現状で『ガンスリンガー ストラトス』に点数をつけるとしたら何点になるのでしょうか。
現状では、実は低くて60点。ここで100点って言ったら終わってしまうなと。本作を盛り上げてくれるスタッフがいる中で、僕たちが満足したら終わってしまうし、下がっていくだけになってしまう。だから常に60点くらいの気持ちで常にハングリーな状態でいたいなと思っています。ユーザーさんにも、これで終わりかと思われてしまいますし、あえて60点をつけます。
――『ガンスリンガー ストラトス』の次の1年はどんな1年になると思いますか?
今までやったことを糧にしつつも、まったく違った1年にしていきたいですね。ただそこにとどまっているだけだと、どんどん停滞していってしまいますし。次の1年は激動の1年になりそうな予感がしています。たぶん4つか5つくらい大きい出来事があると思いますので、それを乗り切れるかどうかが心配ですね(笑)。具体的にはまだ何も言えませんが、期待してください。
――最後に読者へ向けてメッセージをお願いします。
ロケテからずっとプレイしてくれている方も、最近始めた方もいると思うんですが、みんなで楽しく遊べると思うんですよ。もちろんやり込みの度合いによっては話が合う合わないもあるかもしれませんが、優しくていい人が多いタイトルだと思っているので、積極的にいろんな人に話かけて、交流してほしいと思います。それは新しいプレイの発見にもなるし、今後につながっていくと思います。
大阪大会も、このタイミングではエントリーも閉まっていますが、これで大会が終わりという訳ではありませんしね。僕たちも次の2周年に向けて動き出しているので、今後もぜひ期待していただきたいです。人の輪ができていくのはとてもおもしろい。ユーザーのみなさんに、のびのびと『ガンスリンガー ストラトス』を楽しんでいただきたいと思います。
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