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2013年8月2日(金)

【レビュー&攻略】『トガビトノセンリツ』必ず誰かが死ぬデスゲームに放り込まれた少年たちは極限状態で何を見る?(電撃おすすめアプリ 第77回)

文:石田賀津男

 皆様こんにちは、先日初めて頭を輪切りにされたライター・石田賀津男です。もちろん本当に切断されたのではなくCTスキャンを撮ったという話で、数枚の写真にははっきりと脳が映っていました。あってよかったです。そんな流れで、今日は頭を輪切りにされる……かどうかはわかりませんが、殺人ゲームを題材にしたサイコサスペンスアドベンチャー『トガビトノセンリツ』をご紹介します。

『トガビトノセンリツ』 『トガビトノセンリツ』

■『トガビトノセンリツ』とは?

 高校内の奇人・変人を集めた“管弦部”。ある日、メンバーたちが課外活動中に謎の集団に拉致され、ある施設に閉じ込められてしまいます。彼らを待っていたのは、“プリズナーゲーム”と呼ばれる殺人ゲーム。生き残るためには誰かが死なねばならないという、極限状態で葛藤する少年たちを描いた作品です。


■必ず誰かが死ぬルールのプリズナーゲーム

 “殺人ゲーム”というのは、命がけのゲームと言いましょうか。あるルールに則ってゲームをして、それに敗北した者は殺されるというものです。選択肢を誤るとデッドエンドというのはサスペンス系アドベンチャーゲームでは基本ですが、殺人ゲームを題材としたものは、謎解きの大部分が他の登場人物との駆け引きになるのが見どころです。

 本作には、“管弦部”に所属する8人の生徒と、先生、生徒の弟、現場に偶然居合わせた女の子の計11人が登場します。彼らは山中で謎の集団に襲撃され、これまた謎の施設に放り込まれます。そこで待ち構えていたのがプリズナーゲームです。

『トガビトノセンリツ』 『トガビトノセンリツ』
▲仲よく課外活動に向かっていた一行を、謎の集団が取り囲みます。抵抗を試みるも、スタンガンで倒されあえなく拉致されてしまいます。

 プリズナーゲームのルールは少々複雑です。参加者は“看守”と“囚人”に分けられ、各々決められたルールの中で行動しなければなりません。ゲームに勝利すれば釈放され、敗北すれば処刑されます。ルールを破れば即敗北、すなわち死が待っています。

 ゲームの終了条件は以下のようになっています。

・“囚人”の中に1人いる“殺人鬼”が敗北すれば、その他全員の勝利。
・すべての“看守”が敗北すれば、“囚人”全員の勝利。
・釈放された“囚人”は勝利。
・“殺人鬼”が釈放された場合、その他全員の敗北。
・ゲーム開始10日目の22時に勝敗が決していない参加者は、全員が敗北。

 その上で、キーになるルールがいくつかあります。まず“看守”には1日に1回、“囚人”のうち1人を処刑、または釈放できる権限が与えられます。これは“看守”全員の同意が必要です。

 “殺人鬼”は、1日1回、“看守”を1人殺害する力が与えられます。“殺人鬼”以外の“囚人”にも罪種が与えられ、それぞれに異なるルールや力が定められます。また“囚人”は、他人に罪種を問われても“無実の罪”と答えなければならず、これを破れば処刑されます。

『トガビトノセンリツ』 『トガビトノセンリツ』
▲ルールはゲーム内でマニュアル的な形で読めます。読まなくても物語は進められますが、理解度がぐっと増すので一度は読んでおくことをオススメします。

 ポイントは“殺人鬼”の扱いです。“殺人鬼”を割り出して“看守”が処刑すれば、その他全員が勝利。逆に“殺人鬼”は、すべての“看守”を殺害すれば勝利となります。他の“囚人”は、“殺人鬼”が敗北しても、“看守”が全滅しても、どちらも勝利となりますが、“殺人鬼”に殺されることを恐れた“看守”によって誤って処刑されてしまう可能性もあります。

 さて、説明が長くなりましたが……このルールは1つ、非常に大事なことを示しています。それは、「全員が助かる道がない」ことです。“看守”が勝利する時は“殺人鬼”は必ず敗北するし、その逆も同様です。

 この殺人ゲームを、見ず知らずの誰かとではなく、高校の仲間同士でやらねばならない。友人を殺さねばならない。しかもそれは1人で済むとは限らない――。そこが物語におけるジレンマとなっています。

『トガビトノセンリツ』 『トガビトノセンリツ』
▲友だち同士で、誰かが死ななければ終わらないプリズナーゲームを強要されます。

→プリズナーゲームで意外な展開が……?(2ページ目へ)

(C)2011-2012 KEMCO

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データ

▼『トガビトノセンリツ』
■メーカー:コトブキソリューション(KEMCO)
■対応機種:iOS/Android
■ジャンル:ADV
■配信日:配信中
■価格:無料(アプリ内課金)

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