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2013年8月9日(金)

本日より『ギルティギア イグザード サイン』のロケテストがスタート! 初日に行われたトークイベントの模様をお届け

文:皐月誠

 本日8月9日~12日までの4日間にかけて、東京都・クラブセガ秋葉原1号館において、アーケードゲーム『ギルティギア イグザード サイン』のロケテストが開催されている。

 『ギルティギア イグザード サイン』は、アークシステムワークスが贈る『ギルティギア』シリーズの最新作。基本的な従来のシステムは継承しつつも、すべてすべて3DCGにて描き直されたグラフィックをはじめ、あらゆる面で大きな進化を遂げている。

 今回のロケテストにて、プレイアブルな本作が初披露となる。対戦台が13セット(26台)、シングル台が4台設置され、対人戦は3連勝、CPU戦は3人目の相手にて終了となる。詳細については、公式サイトを参照してほしい。なお、設定は開催期間中に調整される場合もある。

→ロケテストで7キャラを遊んだ最速レビューはこちら!
→物語の時間軸などが判明した開発者インタビューはこちら!

『ギルティギア イグザード  サイン』 『ギルティギア イグザード  サイン』
▲2Dのアニメーションカットに見えるが、実はこれがゲーム内で実際に操作する3Dモデル。
『ギルティギア イグザード  サイン』
▲このようなシーンも、3Dモデルを直接クローズアップした演出となっている。

 この記事では、ロケテスト初日のオープニングイベントとして催された、関係者によるトークステージの模様をお伝えする。なお、プレイレポートはこちらを参照してほしい。

 最初に登壇したのは、アークシステムワークスのパチさんとセガのセクシー齋藤さん。始めに語られたのは、クラブセガの1フロアを貸し切るという前代未聞なまでの規模の大きさについて。その中でセクシー齋藤さんは、「アークの本気に、セガも本気にならざるをえなかった」とコメントしていた。

『ギルティギア イグザード  サイン』
▲パチさん(左)とセクシー斉藤さん(右)。

 次に『ギルティギア』の生みの親である石渡太輔さんが、なんとステージに掛けられた大判イラストの裏から登場。開口一番の「暑い」という率直すぎる発言には、会場中から笑いが起こっていた。

『ギルティギア イグザード  サイン』
▲暑い中、このサプライズのために30分も狭所でスタンバイしていた石渡さん。

 石渡さんとパチさんは、ロケテスト版の開発が非常な急ピッチで進められたことや、5月19日に開催された“アークフェス”における本作の発表にあたって海外からも反響が大きかったことなどについてコメント。また、本作の概要について石渡さんから「心機一転ということで、格ゲーの根本を見つめなおしている」と語られた。

■キャラクターについて

 公開されている中でも、衣装が若干変化した程度のキャラクターや、別キャラクターかと思うほどに変化したキャラクターがいるが、これは現在のニーズを踏まえてビジュアルが調整されたとのこと。パチさんいわく「社内でもビックリ」したらしく、開発関係者にも相応の衝撃を与えていたようだ。

 今回のロケテストでプレイアブルなのは7キャラクターだが、もちろん製品版ではさらに増加する。この話にあたってセクシー齋藤さんが新キャラの追加を尋ねると、石渡さんは「どうなんでしょうねえ?」とはぐらかした回答を返した。追加される既存キャラクターがどのような姿になるのか、新キャラクターは追加されるのか、今後の発表に期待しよう。

『ギルティギア イグザード  サイン』
▲まるで別人のポチョムキン(右)。しかし、動きを見ると「ポチョムキンだ」と納得できる。

■ゲームシステムについて

 『ギルティギア』シリーズを代表するシステムの“ロマンキャンセル”だが、本作では“さらにおもしろく進化させたロマンキャンセル”がキーポイントとなっている。本作のロマンキャンセルは移動や攻撃など、あらゆる攻撃が中断できるようになり、さらに“自分以外の時間の流れが遅くなる”という要素によって、“飛び道具と並行して直接攻撃する”といったような戦法が可能となった。なお、公式サイトの“ロマンキャンセル”の項では赤と黄色のエフェクトが見られるが、トークの中ではそれ以外の色の存在も示唆された。

 アーケードゲームのモニタがブラウン管から液晶へと変わるにあたり、応答速度の問題で操作感が変化することは前々から危惧されていた。しかし本作では、液晶モニタに適した操作レスポンスを実現。その他、ボタン配置に関しても“従来の『ギルティギア』に準じた配置”、“『ブレイブルー』に準じた配置”2種類、“『P4U』に準じた配置”2種類の、計5種類から選択可能。アークシステムワークスの他作品から格闘ゲームに参入した人でも、本作に入り込みやすい配慮がなされている。

『ギルティギア イグザード  サイン』
▲ボタン配置を5種類から選択できる。

■イベントの最後に

 オープニングイベントの閉幕にあたり、石渡さんとパチさんの両名からそれぞれロケテストへの想いが語られた。

パチ「『ギルティギア ゼクス』時代から遊び続けていて、まさかこんなことになるなんて思ってもいなかったんですけど(笑)。やはり、自分でも思い入れの強いタイトルなので、皆さんが楽しんでいただける新しい『ギルティギア』を作れるようがんばっていきます。皆さま、ぜひ今日のロケテストを楽しんで、アンケートもよろしくお願いします」

石渡「これだけ台数を用意していただいて言うのも何なんですけれども、ぶっちゃけ作りかけなんですよね(笑)。お見苦しい点もあるかと思いますが、今まで遊んでいた人もこれから遊んでいただく人も、同じ目線で楽しめるような新しい『ギルティギア』を目指しております」

『ギルティギア イグザード  サイン』

■その他

 トークショーが終わりロケテストの開始に向けて筐体のセッティングが行われる間にも、セクシー齋藤さんによる石渡さん&パチさんへの質問が行われた。以下に概要を紹介する。

・各キャラクターのコンセプト:ソル

 主人公なので、操作が簡単なキャラクター。必殺技を技表の順番に出すだけでも、ある程度は暴れられる。

・各キャラクターのコンセプト:カイ

 飛び道具での牽制攻撃にアクセントが加わった、スタンダードながら特色あるキャラクター。グラインダー(設置技)にスタンエッジ(飛び道具)を当てると、スタンエッジがパワーアップする。

・各キャラクターのコンセプト:メイ

 とにかくキャッチーなキャラクターを目指して作られている。少ない手数で戦えるようになる予定。動きについては、動物たちと楽しく遊びながら戦うようなイメージ。

・各キャラクターのコンセプト:チップ

 さらに忍者らしく、壁への張り付きからいろいろな攻めができるようになる。なお、石渡さんが「紙装甲なのかどうか……」と言ったところ、パチさんが「チップといえばその通りです」と返したので、やはり防御力は極めて低い模様。

・各キャラクターのコンセプト:ミリア

 スピードを生かした戦い方が重要となる。実際の戦法は、新しい技が中核となるようだ。

・各キャラクターのコンセプト:ポチョムキン

 今のところ見た目が一番変化しているポチョムキン。I.C.P.M.やヘブンリーポチョムキンバスターは非常に特徴的な技となっているので、「まず見てから語ってほしい」とのこと。

・各キャラクターのコンセプト:ヴェノム

 ポチョムキンとは逆に、一見あまり変わっていないキャラクターだが、今まで以上に“ビリヤードっぽい球の弾き方”が可能に。具体的には、“球を打ち出す”アクションが行いやすくなっているようだ。

・稼働時期と最終的なキャラクター数

 石渡さんは「完全になにも言えない」と回答。今後の発表を待とう。

・音源について

 ロケテストに使用されているBGMやSEは、過去作のものを流用している。製品版では、いずれも新録の音源が採用される。


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(C) ARC SYSTEM WORKS

データ

▼『GUILTY GEAR Xrd ‐SIGN‐(ギルティギア イグザード サイン)』
■メーカー:アークシステムワークス
■対応機種:AC(RINGEDGE2 ALL.Net P-ras MULTI バージョン2)
■ジャンル:FTG
■稼働日:未定
▼『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2013年10月24日
■定価:3,360円(税込)
※B5判256ページ(フルカラー)
 
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