『アンジュ・ヴィエルジュ』第2章『黒き夜の奇跡』をプロデューサーと遊んでみました！ インタビューも掲載

文：カワカミ雁々

――では続いて、第2章で特に注目してもらいたいカードなどはありますか。

荒井：まずSRにもなっている今回のメインヒロイン、御影葵・イレーネス・レミエル・カレンの4人ですね。単純に強力で、かつ第2章に収録されているさまざまなギミックの象徴とも言えるカードになっています。

――確かに、第1弾のSRカードたちは、どちらかというと“点”の強さという印象でしたが、『黒き夜の奇跡』のSRには“面”の強さがあるという印象を受けました。

荒井：リンク成功時の効果が、自己強化＋追加効果となっているんですが、この追加効果というのも『黒き夜の奇跡』のポイントかなと思います。他のプログレスがリンクに成功することで、自身のパワーが上昇したり、リンク能力が強化されたりといった要素が追加されたので、どんな順番でアタックするかとか、あえて1レベルのプログレスの能力を使わないでアウェイク状態にしておくとか、そういったゲーム中の選択肢が増えていると思います。ゲームが難しくなったわけではないんですが、考えて動かすポイントが増えたことで、よりゲーム感というか、カードを動かしている手ごたえは増したと思います。

――メインヒロイン以外のカードではどうでしょうか。

大和田：《恋人岬のややこさん》なんていいですよ。開発スタッフの中でも大人気です。イラストが（笑）。

荒井：《クリスマスイルミネーション》のパラレルカードもすごくきれいなので、ぜひ引き当てて、実物を見てもらいたいですね。今回、季節ネタということでクリスマスの雰囲気を持たせたカードがいくつかありますが、そういった仕掛けにも注目していただきたいということで、青は《クリスマスイルミネーション》がオススメですね。

大和田：季節ネタのカードとしては《はじまりの少女》なんかもわかりやすいですね。

荒井：青の《はじまりの少女》は、なんか幸薄そうな感じがいいですよね。なぜ空が灰色なのかと（笑）。

大和田：いいじゃないですか。寒い中待っててくれてるんですよ！　そっけなくプレゼントを渡してくれるんですよ！　確かに、ちょっと幸薄そうだけど！　……すみません、話がそれましたね（笑）。

荒井：《はじまりの少女》たちについては、イラストレーターさんにわりと自由に描いていただいているので、実は僕たちもでき上がってくるものを見るのが楽しみだったりします。

――お2人が青の《はじまりの少女》が大好きなのはよく伝わってきました。では、続いて黒のオススメカードを挙げていただけますか。

荒井：個人的には、一連の“アイリーン”のカードですね。

荒井：彼女は第1弾では能力を持たない1レベルのプログレスだったんですが、2～3レベルでも同様に能力を持ちません。そういった“不憫な娘”という点で、私は気に入っています（笑）。

大和田：荒井さんって、実は“眼鏡好き”だけじゃなくて“不憫な子”も好きですよね。さっき推していた青の《はじまりの少女》なんかもそうですし。

荒井：はい、不憫な子好きですよ（笑）。ただレベル4の《舞い踊る人形 アイリーン》はパワーが上昇するだけとは言え、リンクでめくれる枚数が8枚と多いので、デッキを減らしつつ、1周目でもリンク成功しやすいのがポイントですね。

――赤のオススメはどうでしょうか。

荒井：《誓いの女神 ユラ》ですね。カードゲーマーとして、すごく好きです。

荒井：このカードが初手にあると、ゲーム開始前のマリガン時に捨てるカードにあえて2レベルを捨てて、第1ターンに回収するといった選択肢が増えますし、普段とは違ったテンポで攻めることができるようになります。

――先ほどの対戦で使いましたが、第1ターンに2レベルのプログレスを2体展開できるのは、その後のシフトがしやすくなる点なども含めて、非常に強力でした。

荒井：今後、2レベルのカードが増えれば増えるほど、使い道も増えるカードなので注目しておいてほしいですね。

大和田：ちなみにイラスト面でのオススメは《水纏う聖女 フォーレンティーナ》ですよ！

――テキストボックスがジャマ！　と言われそうですね（笑）。では最後に、白のオススメを教えていただけますか。

荒井：《コードΣ29ハイン 捕獲モード》ですね。“奇跡”持ちで、デッキ1周目から山札を10枚めくれるうえに、成功時にはエナジーを増やせたり、ダメージゾーンのカードを表に戻せたりと、非常に多芸なのが魅力な1枚です。

大和田：この《コードΣ29ハイン 捕獲モード》もそうなんですが、今回3レベル8000、4レベル10000といった既存のパワーラインにも変動があります。能力が強力な代わりにパワーが低めなものや、その逆で、リンク成功しやすい代わりに修正値が小さいカードなどと合わさって、どのプログレスをどのプログレスの正面に配置するかといった駆け引きの要素が追加されています。そういった意味でも《コードΣ29ハイン 捕獲モード》には注目してほしいですね。

――ありがとうございました。では、続いて来年以降の予定についてお話をいただけますか。

荒井：まずは年明け1月26日に東京・秋葉原でチーム戦のイベントがあります。ちょっと早いかなとも思ったのですが、個人的にチーム戦が好きなことと、この機会にぜひ「チーム戦があってさ……」という口実で、他のプレイヤーさんと交流してほしいという狙いもあり、この時期に開催させていただくことになりました。ぜひ、お誘いあわせのうえご参加ください。

大和田：チーム戦ですが、チームで同名カードは4枚まで、といった構築制限はありませんので、好きなカードを使ってデッキを組んでくださいね。また、私・大和田も、相坂優歌さん、石原舞さんとチームを組んで出場しますので、マッチングされた時はよろしくお願いします！

荒井：チーム戦が終わると、次は2月21日のスターター2.5章ですね。スターター序章が青黒デッキだったので、2.5章は赤白のデッキになります。

大和田：価格はワンコイン、限定カード2種封入といった仕様は変わりません。赤白の基本的なフレームカードもしっかり入っているので、ぜひ皆さんに手に取ってもらえればと思います。

荒井：3月に予定している第3弾ブースターからの先攻収録もある予定なので、楽しみにしてほしいですね。その後は、いよいよ“青蘭学園祭2014”となります。東京・大阪・名古屋の3か所に加えて、次回は札幌と福岡でも開催します。

大和田：相坂さんのグルメレポートも充実しそうですね（笑）。

荒井：“青蘭学園祭”は、いずれ7大都市などに規模を拡大していきたいですね。また、開催されない地方にもショップキャラバンなどでお邪魔して、小、中規模もイベントを開催できればと考えています。

――それでは最後に、読者の皆さんに一言メッセージをいただけますか。

荒井：2013年は『アンジュ』スタートの年でしたが、来年は『アンジュ』を進化させる年にしていきたいです。カードゲームとしてはもちろんですが、“青蘭学園祭”などのイベントもよりパワーアップさせていくので、応援をよろしくお願いします。また、現在ラジオも放送中なので、こちらもぜひチェックしてください！

大和田：“青蘭学園祭”では、カードゲームとライブを融合させましたが、来年はさらに新しいことに挑戦したいですね。『アンジュ』のユーザーさんはもちろん、カードゲームをやっていない人も楽しめようようなコンテンツにできればと思います。また、個人としてはとりあえずチーム戦でいいところを見せて、先生の威厳を取り戻したいですね！（笑）。

(C)Ange Project

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