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2014年1月10日(金)

日本の軽戦車は『World of Tanks』でどのように戦うのか!? その傾向と対策を指南します!!【めざせ! 戦車道免許皆伝 第14回】

文:田中尚道

■装甲の薄い中戦車をイメージ!? 【Type95 Ha-Go】(Tier II)の傾向と対策!

『World of Tanks』

 Tier IIの軽戦車【Type95 Ha-Go】は、【Renault Otsu】より高性能だった八九式中戦車の発展形。高速戦車として作られたため、そこそこの機動力を持っています。ただし、登坂速度はイマイチかも。それでも、【Renault Otsu】よりはかなりマシですが。

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 標準装備は、初速の低い37mm砲、貫徹力はTier IIとしては標準的な性能ですが、装甲が厚めの戦車の正面装甲を抜くのは難しい感じです。ただし、与えるダメージは他と比べてやや高く、使い勝手は悪くありません。敵に撃たれない状況であれば、きっちりと相手を撃破することもできますので、主力として活躍することも可能です。最終砲は57mm。基本は榴弾砲なので、装甲貫徹力は初期砲の37mmに劣ります。とはいえダメージは高いので、57mmを使うなら割り切って一切徹甲弾を使わないという選択肢もアリです。

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▲【Type95 Ha-Go】に57mm砲を装備した車両は、史実では三式軽戦車ケリ車と呼ばれているのですが、その砲塔は常人では入れないほど狭かったそうで、結局は計画倒れとなりました。その後、【Type 97 Chi-Ha】の砲塔を積んだ四式軽戦車ケヌ車が作られますが、こちらは【Type95 Ha-Go】の開発バリエーションとして再現可能です。
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▲驚くべき【Type95 Ha-Go】の装甲の薄さ。というか、日本ツリーの軽戦車で最も装甲の厚いのが【Renault Otsu】なので、どれだけ防御を軽視していたのかと……。

■同Tierなら対等な戦いが!? 【Type98 Ke-Ni】(Tier III)の傾向と対策!

『World of Tanks』

 日本戦車ならではの装甲の薄さは言うまでもなくですが、それ以外はとても標準的な性能を備えた【Type98 Ke-Ni】。初期砲である37mm Gun Type100の装甲貫徹力(48mm)は、Tier IIIなら十分戦える性能です。ただし、最終砲も37mmなので、性能向上をあまり感じられないのが残念。無線とエンジンは【Type95 Ha-Go】のものが使えるので、乗り出しの段階からそれなりに強い状態で使用できます。

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 史実では【Type98 Ke-Ni】の後継車として、砲塔の居住性を増し、砲を強化した二式軽戦車ケト車が開発されました。こちらも開発バリエーションの1つとしてゲーム内で再現できますが、37mm Gun Type 1を装備できるようになっただけで、その他の性能は何も変わりません。

『World of Tanks』 『World of Tanks』
▲2つの画像の違いが、お分かりいただけるでしょうか? 左がケニ車(Type98 Ke-Ni)の砲塔、右がケト車の砲塔です。まぁ、ほとんど違わないんですけれど。

■戦場の目となって活躍!! 【Type5 Ke-Ho】(Tier IV)の傾向と対策!

『World of Tanks』

 『WoT』に限らず、実戦を経験していない兵器は不具合が報告されていないため、ゲームにおいてはスペックが高めに設定されるものです。【Type5 Ke-Ho】もその例に漏れず、攻撃力は中戦車の【Type1 Chi-He】と同等で、機動力も概ね良好。日本の軽戦車の最終形として、十分な働きができます。すなわち、前線での目としての役割を果たしつつ、敵陣後方に控える自走砲の駆除を担当する性能を持っているのです。

 Tier IVともなると、2段階上のTier VIの車両が混じる戦場に放り込まれることも多々あり、中距離からでは敵車両の装甲を抜けなくなります。たとえ装甲を貫通できたとしても、弱点以外の部位では与えるダメージも小さく、砲撃によって自分の位置を知られるリスクが高まります。そのため、あと一発で撃破できるケースを除いては、自分から攻撃を仕掛けるメリットが見出せません。味方の重戦車の前方で敵戦車をいち早く発見し、攻撃は他に任せて後方に下がるという戦術で、仲間に貢献しましょう。そうして敵車両の数が減ってきたら、機動力を生かして敵陣深くに浸透し、相手側の自走砲を発見。これを駆逐します。

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 前述の通り、【Type5 Ke-Ho】は【Type1 Chi-He】と同等の攻撃力を有していますが、Tier IVでは57mm砲の攻撃力不足は否めず、偵察に徹したほうがスコアが稼ぎやすくなっています。なお、【Type1 Chi-He】は最終的に75mm砲を装備できますが、同様に75mm砲を装備している【M3 Lee】より貫徹力に劣るため、苦戦を強いられます。そういった意味でも、日本戦車の場合は軽戦車ルートの方が開発を進めやすいとも言えます。【Type5 Ke-Ho】でも【Type1 Chi-Ni】でも、その先にあるのは【Type3 Chi-Nu】ですから、自分に合った戦車で開発していくことをオススメします。

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▲軽戦車を使用する場合、参加車両リストの中で最も低いTierの戦車としてマッチングされることもしばしば。どうせ弱いんですから、コソコソしていても誰も文句を言いません。思う存分コソコソして、1両でも多くの敵戦車を発見しましょう。
『World of Tanks』
▲重戦車から1発もらえば吹き飛ぶ装甲の薄さですから、偵察行動も慎重に……。

→使うと差が出る拡張パーツの数々を紹介!(3ページ目へ)

(C) Wargaming.net

データ

▼『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』
■メーカー:ウォーゲーミングジャパン
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年9月5日
■価格:無料(アイテム課金)

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