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2014年1月17日(金)

『World of Tanks』で人気の戦車を攻略せよ! 注意しなければならない車両の特徴と対策!!【めざせ! 戦車道免許皆伝 第15回】

文:田中尚道

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■どこを狙うべきか!? 重装甲戦車との対決

 戦場にあって一番プレッシャーを与えてくるのは、敵に回した重戦車ではないでしょうか。厚い装甲、高い火力で、イヤな敵ナンバー1です。敵からの攻撃力は、まぁ当たらなければいいとも言えるわけですが、厚い装甲はこちらがどれだけ攻撃を当ててもビクともしない。倒せないというのはとてもストレスになるものです。

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 また、かろうじて装甲を貫徹できたとしても、今度は攻撃力が足りなくて大破させるのに手数を必要とする、これまた別のストレスが待っています。装甲が抜けない場合、究極的には硬芯徹甲弾を使えば貫徹の可能性がありますが、ダメージは普通の徹甲弾と変わらないため、攻撃力の増強は期待できません。では、どうすればサックリと倒せるのか? それは弱点を狙えばいいのです。

 ……と簡単に書きましたが、これが各戦車によって違うため、結構面倒くさい。どの戦車も同様に弱点となるのは履帯で、ここを攻撃して破壊できれば、移動を阻止できます。特に攻撃力に劣る軽戦車の場合、重戦車にダメージを与えられるとしたら、履帯ぐらいなものです。

 どの戦車も、障害物の陰から出てくる時はまず履帯が先に姿を現します。このタイミングで履帯を破壊できれば、その戦車は履帯を修理するまで移動できません。その間に、相手の厚い装甲を抜ける砲を持つ仲間へ助けを求めましょう。あるいは、周りに敵がいないなら、履帯を切り続けてもいいでしょう。軽戦車1両で、相手の重戦車1両を足止めできるなら、チームの収支的にはプラスです。

 とはいえ、履帯をいくら切っても戦車本体のダメージにはなりません。そんな姑息なまねではなく、非力な砲でもきちんと重戦車を破壊したいというのなら、ハッチやエンジンルームを狙う必要があります。攻撃のプライオリティとしては、弾薬庫>エンジンルーム>燃料タンク>搭乗ハッチの順です。

 弾薬庫を狙えば、上手く行けば敵戦車を一撃で大破させられますし、そうでなくても装填時間が引き伸ばされるので、より多くの攻撃を叩き込めます。またエンジンを破壊すれば移動を妨害できますし、時には火災を引き起こして車体にダメージを与え続けられます。燃料タンクも火災を引き起こすファクターのひとつです。さらに搭乗ハッチを攻撃すれば、搭乗員に怪我をさせる可能性があります。搭乗員の負傷は戦車の性能を著しく低下させますから、これまた以後の戦闘が有利になるでしょう。

 この他、砲塔旋回装置や照準器、砲身なども破壊できますが、狙って壊すのはなかなか難しいものです。スキルの“射撃の名手”で、少しでも各部位を破壊できる可能性を上げておきましょう。なお戦車のエンジンは、ほとんどの場合は車体後方にありますが、『WoT』ではギアボックスもエンジンの一部という扱いになっており、これを破壊されると動けなくなります。ギアボックスが車体の前後どちらかにあるかを見極めるには、履帯を回す起動輪(スプロケットホイール)が前と後ろのどちらにあるかを知る必要があります。ちなみに、前後のどちらかで歯がついているものが起動輪です。

 さらに、装甲の厚い車体前部にも弱点があります。機銃眼や車体下部などです。ただ、よほどのことがない限り、正面から撃ち合うのはあまりオススメしません。

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▲【T-34】(左)と【Pz.Kpfw. IV】(右)の比較。スプロケットホイールの位置で、【T-34】は後輪駆動、【Pz.Kpfw. IV】は前輪駆動だということがわかります。

●要注意戦車その3!

【M4A3E2 Sherman Jumbo】[中戦車](Tier VI)

 【M4 Sherman】の装甲強化版ですが、驚くべきことに、中戦車のクセに正面装甲101mm、砲塔装甲152mmと、同Tierの重戦車である【M6】より優秀! 砲塔は、装甲を薄くして視認性と旋回速度を向上させたものに換装できますが、初期状態だと洒落にならない堅さです。ただし、側面は垂直装甲かつ76mm厚なので、Tier V戦車の砲でも抜けます。背面は38mmなのでもっと楽です。

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【Tiger(P)】[重戦車](Tier VII)

 とにかく、正面装甲200mmは厚すぎです。この装甲を抜くのはかなり大変(一部、弱点となる薄い部分もありますが)。側面、背面も80mmあって、厚めであることには変わりませんが、何とか対処可能です。ドイツ戦車の特性で、垂直装甲なのがせめてもの救い。あまり弾かれません。【Tiger(P)】を見つけたら、自走砲の支援をお願いするのが一番手っ取り早いかもしれません。

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【AMX 40】[軽戦車](Tier IV)

 フランスの軽戦車はTier IVまで、やたら装甲が厚いのが特徴。この【AMX 40】に至っては、重装甲の代名詞たる【B1】よりも厚い前面装甲を持っています。しかも車体が丸くて、弾もよく弾く。実に始末に負えない感じですが、軽戦車はその特性上、戦場の後方にいることが少なく、近接戦になることが多いので対処は可能です(遠くから撃つと本当によく弾きます。さらに、Tier Vの【ELC AMX】へすぐに移行してしまうプレイヤーが多いためか、あまり戦場で見ないのも救いとなっています。Tier VI以上の戦場に放り込まれることも多く、そうなるとあまり活躍の機会もないのでしょうが。

 同Tierで相対した場合、正面70mmの装甲はかなり厚めで、駆逐戦車や硬芯徹甲弾でなんとか抜くことができるくらい。ちなみに、同Tierの日本軽戦車【Type5 Ke-Ho】の57mm砲なら、正面装甲も抜けます(ただし、弾かれなければね)。なるべく接近戦に持ち込んで背面を取るしか、確実な撃破は望めないかもしれません。

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【B1】[重戦車](Tier IV)

 Tier IVで使える2種類の重戦車のうちの1両。もう1つがドイツの【D.W.2】なので、あちらに比べるとかなり強い印象のある重戦車です。傾斜のある正面装甲は60mmの装甲厚で、弾を結構弾きますが、何よりこの戦車は車体が長いので、建物の陰に隠れるのが苦手。はみ出したお尻を狙えば、さほど撃破に苦労はしないと思います。

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【KV-1】[重戦車](Tier V)

 やたら硬いイメージのある【KV-1】ですが、自分で使うと被撃破率が高い気がします。強戦車なのは確かですが、車体後部の弾薬庫に被弾しやすく、さらにソ連戦車の弱点である車体正面下部にもよく弾が当たります。つまり、敵に回した時にはそこを狙えということ。それと、履帯もよく切られます。まぁ、対重戦車の一般的なセオリーで対処可能ということです。

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【Matilda】[中戦車](Tier IV)

 硬いと言えば、イギリスの【Matilda】はやはり外せません。装甲厚は背面を除いて【KV-1】と変わらず、Tier IVでは相当厄介な相手のはずなのです。でも、そんなに強い気がしないのは、足が遅いのと砲が弱いからでしょう。とにかく、旋回にも移動にも時間が掛かるため、仲間の行軍についていけず、ボッチになってしまうこともしばしば。どんなに強い戦車でも、複数両で囲まれると手も足も出ないものです。

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【ChurchillⅠ】[重戦車](Tier V)

 【Matilda】の親分とも言うべき重戦車。前面177mmの装甲は【Tiger(P)】に及ばないものの、【Tiger】よりも分厚いという、まさに移動要塞の体です。ところがどっこい、車体正面にある3インチ砲が弱点のようで、前方から攻撃した時にもダメージを与えられることがしばしば。また【KV-1】を相手にした時と同様に、軽戦車や中戦車でピンポンダッシュのように履帯を切りに行くのが有効です。

 最終砲の75mm Vickers HVはとても優秀なので、【Matilda】よりは脅威になりますが、足が遅くて車体が長いのためにとにかく目立ちます。カテゴリーも重戦車なので、隠蔽率も低め。さらに車体側面装甲は【Matilda】よりも薄いので、移動中などはいい的になるハズです。

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■今回の総括

 よく、重戦車の対処法が分からないという質問をいただきますが、「うまい戦車はいても、かなわない戦車はいない」というのが小官の感想です。皆さんもそれぞれに戦い方のクセがあるハズなので、どれが正しいということもありませんが、苦手な戦車は相手にしないというのも1つの手だと、念頭に置いておいてください。目の前の敵は殲滅しないといけないと思っている方もいらっしゃいますが、乗っている戦車によっては、単独で対応できない状況がしばしば訪れます。その場合はいったん下がって、味方と連携して火力を集中しましょう。それと、一般的にキューポラ上部のハッチ側面は装甲が薄いようなので、狙撃できるなら撃ってみるのも1つの手です。

(C) Wargaming.net

データ

▼『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』
■メーカー:ウォーゲーミングジャパン
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年9月5日
■価格:無料(アイテム課金)

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