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2014年1月27日(月)

コンパニオン写真もあるよ! 台北国際ゲームショウ全体の模様を紹介――今後のアジア事情はどう変わる?【台北国際ゲームショウ2014】

文:皐月誠

■Mad Head『神魔之塔』ブース

 日本国内で大ブレイクした某パズルゲームによく似ているMad Headの『神魔之塔』。何はともあれ台湾では人気が高く、ブースの規模はSCEやWargamingを凌ぐほど。ステージイベントもひっきりなしに催され、多くの観衆を集めていた。

“台北国際ゲームショウ2014” “台北国際ゲームショウ2014”
▲大人気の『神魔之塔』。やはり日本と台湾では好みのセンスが近いのだろうか?
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▲街頭TVでもステージの模様が放映されていた。人気のほどが伺える。

■Garenaブース

 日本でも人気のある『Alliance of Valiant Arms』や『LEAGUE OF LEGENDS』をはじめ、『Dungeon & Fighter(アラド戦記)』、『DNF Give me fight』などを出展していたGarena。

 中でも注目を集めていたのは、ニュージーランドのスタジオが開発した『PATH OF EXILE』だ。『PATH OF EXILE』は『ディアブロII』ライクな新作F2Pタイトルで、まだ日本語ローカライズはされていないものの、すでに日本でも一定の人気を集めている。

“台北国際ゲームショウ2014”
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▲FPSやMMO、MOBAなど、多彩なオンラインゲームを出展していたGarena。

■その他のブース

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▲新作ミリタリーACT……ではなく、中華民国国軍の人材募集。難しい歴史と立ち位置を持つ中華民国だけに、新兵の勧誘に力を入れているようだ。
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▲学校関係も出展している。ただし、日本にあるような“ゲーム専門学校”は存在しないようだ。
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▲地元ゲームショップのブース。販売されていたタイトルは、日本製タイトルから日本では発売予定のない欧米タイトルまで、そしてPS3からドリームキャストまでと幅広い。中文版タイトルはそれほど種類がないようだ。また、リージョンロックのある任天堂ハード用ソフトはほとんど見られなかった。
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▲こちらはPCゲームショップのブース。一段上から店主ががなり立てる叩き売りスタイルで、非常にアジアンテイスト。奥には暴力表現じゃない方向で成人向けのタイトルもアリ。
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▲世界的なTCG『マジック:ザ・ギャザリング』は、もちろん台湾でも人気。▲なぜかカメラ販売店も出展していた。

■台湾、そしてアジアのゲーム事情?

 台湾は人口の少なさや複雑な成り立ちがあるせいか、独自性のあるタイトルはほぼ見られない。しかし、多彩なタイトルが並ぶ試遊コーナーや物販ブースからは、内製タイトルがない分だけ“外に求める”貪欲さが感じられた。中華のフォーマットに和洋のタイトルが乗せられた市場構成は、なかなかにユニークだ。

 前述の通り、台湾ではコンシューマゲームの市場規模が極めて小さい。しかし、SCEの直販コーナーで各種ハードが売られていく光景には、それも時間の問題ではないかと思えた。また中国では、今月初頭に“ゲーム機の販売禁止措置を一時的に解除する”との発表が政府より行われている。直接的な距離やセンスが近いだけに、今後の中華圏は日本メーカーにとって重要な市場になるかもしれない。

→コンパニオン写真はもうちょっとあるよ!(4ページ目へ)

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