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2014年9月27日(土)

『閃の軌跡II』の裏話&『イース』最新作の制作方針などが語られた“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”の模様を紹介!

文:皐月誠

 本日9月27日、東京都・新宿ロフトプラスワンにて“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”が開催された。

“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”

 このイベントは、日本ファルコムが展開する『軌跡』シリーズ10周年記念企画の一環として開催されたもの。表題の通り、Falcom jdk Bandによるライブや、同社の近藤季洋社長を交えてのトークなどが実施された。

 会場は飲食可の新宿ロフトプラスワンということで、序盤には“黄金色のグノーシス(生ビール)”を掲げての乾杯が行われた。台湾ライブや東京ゲームショウ2014、『英雄伝説 閃の軌跡II』発売に伴うイベント、そして本日のライブなど、9月度は慌ただしく活動を続けたFalcom jdk Band。本日は“打ち上げムード”とのことで、普段以上にゆるい雰囲気での舞台進行となった。

“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”
“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”
▲おなじみの「発情期ー!」で乾杯の音頭を取る小寺可南子さん。

 演奏された楽曲は、『軌跡』シリーズを振り返りつつアルバム『軌跡jdkアクースティックス(音響空間)』の収録曲を紹介する全6曲。3曲目の『閃光の行方』は本日のために書き下ろされた新規アレンジバージョンとなっていた。ただしOPサイズでの演奏だったので、いずれフルバージョンも聴いてみたいところだ。

 ライブパートでは、何かしらの製作が進行していることについても若干ながら話が及んだ。期待の『イース』最新作に向けた楽曲なども含め、今後の日本ファルコムのサウンドシーンは要注目だ。

●ライブパート セットリスト(楽曲/出典)
 M1.『Fate Of Fairies』/『英雄伝説 空の軌跡』
 M2.『Maybe it was fated』/『英雄伝説 空の軌跡』
 M3.『閃光の行方』/『英雄伝説 閃の軌跡II』
 M4.『クロスベルの午後』/『英雄伝説 零の軌跡』
 M5.『セルリアンブルーの恋』/『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』
 M6.『PANDRA』/『Ys VI』

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■トークパート第1部

 トークコーナーには、近藤社長とFalcom jdk Bandのドラム担当・岡島俊治さんが登壇。第1部では発売されたばかりの『英雄伝説 閃の軌跡II』について語り合った。冒頭、両氏は会場で販売されていたドリンク『アセラスの薬』を持ち、再度の「発情期ー!」で乾杯の音頭を取った。なお、会場販売のドリンク&フードは以下の通り。

●ドリンク
 『発情期(テキーラショット)』
 『アセラスの薬(コロナ)』
 『黒茶≪夢魔殺し≫(カルーアコーク)』
 『ワイルドミックス(100%オレンジジュース)』
●フード
 『ゼムリアストーンの欠片(ミックスナッツ)』
 『わかくさポム(枝豆)』
 『軍式ハヤシライス(ハヤシライス)』
 『氷菓≪花園≫(リキュール on アイス サクラ』

“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5” “Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”
“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”
▲乾杯はやはり「発情期ー!」。

 9月25日に発売され、スピードクリアを目指した人はすでにエンディングを迎えたという『英雄伝説 閃の軌跡II』。しかし、隠しクエストなどの細かい部分までプレイしていくと、総計プレイ時間が80時間以上までおよぶほどのボリュームがある。電撃オンラインでは同作のレビューを掲載しているので、購入検討中の人はこちらをチェックしてほしい。

●『英雄伝説 閃の軌跡II』企画の裏側

 当初はシリーズ化の予定がなかったという『閃の軌跡』。しかし、構想段階でこれまでの『軌跡』シリーズで張ってきた“帝国編”への伏線を並べたところ、1作での回収が無理だと気付いたという。そして産まれた『閃の軌跡II』は、内戦状況下での主人公・リィンたちVII組メンバーの動きを描きつつ、これまでの『軌跡』シリーズで張られた伏線を回収する内容となっている。逆に深まる謎や新たに提示される謎もあるようだが、それについては今後の『軌跡』シリーズ全体を通して語っていく見通しらしい。

 近藤社長は『空の軌跡』で『軌跡』シリーズを始めた際、当時の上司から「売れなきゃ続き出せないよ」と釘を刺されたらしいが、実際には多大な指示を得て10周年を迎え、『閃の軌跡』は2作をリリースできた。これについて、近藤社長からユーザーへの感謝が述べられた。

 『閃の軌跡』シリーズが完結しても『軌跡』シリーズの完結はまだまだ先のことで、開発チームはすでに次のシリーズに着手しているという。しかし、『軌跡』シリーズを“あと何作やるか”も検討されているようだ。ひとつの時代を築き上げた『軌跡』シリーズだが、グランドフィナーレの日もそう遠くないのかも知れない。

“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”

 『閃の軌跡』の物語は、『空の軌跡』の開発時点からある程度は決定しており、『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』ではかなり明確に伏線を入れ込んでいたとのこと。『閃の軌跡』から『軌跡』シリーズに触れた人は、こちらもチェックしてみよう。また、『空の軌跡 the 3rd』では『軌跡』シリーズ未出タイトルへの伏線も込められているようだ。

 「何気なく出ているNPCが重要キャラクターかも知れない」とも語られたが、その真意は不明だ。なお、そこから“アントンが盟主や執行者だったら嫌だ”という話題でしばしトークが盛り上がった。

 『閃の軌跡II』の開発期間は約10カ月だったという。『軌跡』シリーズは10周年の中で8本のタイトル(一部派生作品含み、移植作品含まず)をリリースしているが、これはRPGメーカーとしてはかなりのハイペースだ。

 これを可能としているのは、同じ世界で異なる物語を描く『軌跡』シリーズの構成だ。これに基づいて舞台背景などの再使用を図ることで、データにかかるコストを抑えられているという。なお、『英雄伝説 空の軌跡SC』の開発期間が比較的長期にわたった点については、まだノウハウを確立できていない“初心者だった”ためと語られた。

 『閃の軌跡II』は『閃の軌跡』の続編として主人公たちが強くなっている分、敵が強めに設定されている。プレイヤーからは苦戦の声も少なからず上がっているが、新システム・オーバーライズやリィンの能力を駆使し、強化されたアーツを惜しみなく使うことでわたりあえるバランス調整となっているようだ。

 また、リィンはクラフトで攻めるキャラクターでありCPの消費が多いため、“騎神召喚”はクラフトながらEP消費の仕様にしたとのこと。これにより、CP・EPをあますことなく使って全力で攻められる性能となっているので、うまく戦えないという人はこの全力攻撃から試してみよう。

●『閃の軌跡II』の主題歌『閃光の行方』

 岡島さんいわく『閃の軌跡II』の主題歌『閃光の行方』は、『閃の軌跡』でのボツ曲が再起用されたものだという。日本ファルコムからの「コーラスを厚くしてほしい」という要望を受けて入れた男声コーラスは、岡島さん自らが挑戦しているそうだ。これについて、レコーディングを終えたメインボーカルの小寺可南子さんへディレクションを依頼したところ、持ち前の軽いノリで引き受けてくれたという逸話などが語られた。


■トークパート 第2部

 トークパート第2部における話題の焦点は、主に『イースVIII』と思しき『イース』最新作へ。なお本作の正式タイトルは発表されていないものの、トーク中ではそのまま『イースVIII』と呼ばれていた。

●『イース』最新作はどのような内容に?

 『イース』最新作は日本ファルコムとして初のPS4タイトル開発となるが、PS4はスペックの高さとゲームに特化した設計から、非常に開発しやすいプラットフォームであるとのこと。実験的なPS4への『イース セルセタの樹海』の移植は、2カ月程度である程度動くところまで実現できたらしい。

 『イース』最新作は、『セルセタの樹海』の反省点や作り込めなかった部分を盛り込みながら、操作設計が複雑になるため避けていたジャンプなど新規要素も搭載するようだ。特に戦闘システムは、本作で完成させて次世代システムの設計へ向かいたいと語られた。

 従来の日本ファルコムタイトルにおいて、キャラクターの表情はテクスチャをアニメーションさせることで表現していたが、本作ではモデリング自体を動かすことで今までにない雰囲気を作りたいとのこと。しかし『軌跡』シリーズのような大量のキャラクターが出るゲームでは、高スペックのPS4と言えども処理の負荷が大きいので、『イース』シリーズのみの実装に留まる可能性が高いようだ。

“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”

 今回は“海”が舞台イメージの中核にあり、定番となっている主人公・アドルの漂着シーンについても「“とりあえず漂着”させるのでなく“ちゃんと漂着”させよう」と語られた。今作では描写のリアリティが重視されるという。

“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5” “Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”

 『イースVII』において、『イースI』のマニュアルに記されたアドルの“冒険日誌”はすべて描かれたことになるが、そうなると気になるのが『イース』最新作ではどのような話が描かれるのか。これは、『イースV』~『イースVI』の間にある2年の空白期間が舞台となり、また『イース』シリーズの“新しい船出”にあたる内容となるらしい。さらに過去作についても、『イースI・II』リメイクへの意欲が述べられた。

 現段階において開かせる情報は少ないようだが、近藤社長からは一部の初期イメージアートが公開された。アートはギリシャの小島が多い海域や、広い海岸線などがモチーフとされているそうだ。登場キャラクターは人数を絞りつつ、“お互いに噛み合わない、喧嘩しかしない人たち”がコンセプトに掲げられている。これについて岡島さんからは、OVA『イース 天空の神殿 ~アドル・クリスティンの冒険~ 天空の神殿』において村八分を受けたアドルを思い起こさせられるといった旨が語られた。近藤社長いわく、意識したわけではないが方向性としては近いという。

“Falcom jdk Band Live & Talk Show Vol.5”
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■『イース』最新作トレーラーの音楽

 現在『イース』最新作は、現在数点のイメージビジュアルトレーラー動画が公開されているに留まっている。このトレーラー動画に使われている楽曲は、実は岡島さんが『閃の軌跡』用に書いたボツ曲とのこと。

 この曲は『閃の軌跡』から離れた『イースIII』的な曲調になってしまい、ボツも当然と思っていたが、実際に『イース』最新作のトレーラー動画に採用されて岡島さんも驚いたという。開発サイドとしても、SCEのカンファレンスに間に合わせられる音楽素材がなかったところ、折よく当のボツ曲があったとのことで、偶然がうまく噛み合った結果の起用だったようだ。


 その他、『イース』最新作の初期イメージビジュアルについてのコメントから、過去の『イース』シリーズ開発時の逸話まで、ファンには嬉しいディープなトークが繰り広げられた。そんな“Falcom jdk Band Live & Talk Show”の次回・Vol.6の開催は、11月29日の同じく新宿ロフトプラスワンであると最後に発表された。今回は昼の開催だったが、次回は夜の開催となる。本イベントはニコニコ生放送でのライブ配信が通例となっているが、会場の空気を肌で感じたい人は足を運んでみよう。

 また、10月25日には“立川あにきゃん 2014”内にて“ティオのファルコムラジオめんどくさいです…でもがんばります”のトークショーが行われる。このトークショーには、番組パーソナリティの水橋かおりさんと小寺可南子さんに加え、『閃の軌跡II』でフィーを演じている金元寿子さんが出演する。詳細については、こちらを参照してほしい。さらにマルイシティ渋谷で開催されている“ファルコム展”では、最終日の明日9月28日16時から小寺さんによるライブ&トークショーが実施される。

Copyright (C)Nihon Falcom Corp. All rights reserved.

データ

イメージ
▼『英雄伝説 閃の軌跡II(限定ドラマCD同梱版)』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PS3
■ジャンル:RPG
■発売日:2014年9月25日
■希望小売価格:8,800円+税

Amazon.co.jp で詳細を見る

イメージ
▼『英雄伝説 閃の軌跡II』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PS3
■ジャンル:RPG
■発売日:2014年9月25日
■希望小売価格:7,800円+税

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▼『英雄伝説 閃の軌跡II(限定ドラマCD同梱版)』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2014年9月25日
■希望小売価格:7,800円+税

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▼『英雄伝説 閃の軌跡II』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2014年9月25日
■希望小売価格:6,800円+税

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▼『イースVIII -Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PS4
■ジャンル:ARPG
■発売日:2017年
■希望小売価格:未定
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▼『イースVIII ‐Lacrimosa of DANA‐(ラクリモサ・オブ・ダーナ)』
■メーカー:日本ファルコム
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ARPG
■発売日:2016年7月21日
■希望小売価格:6,800円+税

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