2015年4月27日(月)
4月29日~5月10日に東京・俳優座劇場にて公演される、舞台『逆転裁判2 ~さらば、逆転~』。本作の出演キャスト、関係者へのインタビュー連載を掲載する。
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舞台『逆転裁判2 ~さらば、逆転~』は、カプコンの人気AVG『逆転裁判』シリーズの舞台化第3弾。公演は、舞台1作目と同じくADKアーツの主催にて行われ、カプコンは監修を担当している。
キャストインタビュー第2弾として、綾里真宵を演じた荻野可鈴(おぎの かりん)さんと椎名ひかりさんへのインタビューを掲載。過去2回に渡って真宵ちゃんを演じている荻野さんと、今回から真宵ちゃん役となった椎名さん。2人が意識していることや演技に対する考え方の違いなど、さまざまなことを聞いている。なお、インタビュー中は敬称略。
⇒カプコンの江城元秀さんと山崎剛さん(※)、演出の大関真さんへインタビュー!
⇒成歩堂龍一役の渡辺大輔さんと御剣怜侍役の和田琢磨さんへインタビュー!
⇒狩魔冥役の楠世蓮さんと藤嵜亜莉沙さんへインタビュー!
※山崎さんの“崎”は正しくは異体字。
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▲荻野可鈴さん |
山梨県出身でタンバリンアーティスツ所属。2008年に第16回ピチモオーディションでグランプリ・プリウリ賞を受賞し、モデルとして活動を始める。2012年には、タンバリンアーティスツに所属する女性タレントからなるアイドル音楽劇グループ“夢みるアドレセンス”のメンバーとなる。
体を動かすことが大好きで、女優、タレント、歌手とさまざまな分野で活動中。ドラマ『非公認戦隊アキバレンジャー』シリーズにはレギュラーで出演し、活躍した。
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▲椎名ひかりさん |
千葉県出身でVithmic(ヴィズミック)所属。ゲームやアニメが大好きで、ちょっと変わったコスプレをよくする。魔界人設定という、突っ込みどころ満載であるのも特長だ。
一方でPopteenレギュラーモデルとしても活動中で、東京ガールズコレクションや関西コレクションなどのファッションショーにも出演している。フォトブックやミニアルバムもリリースしている。
――まず最初にお名前と演じられるキャラについて簡単に教えてください。
荻野:綾里真宵役の荻野可鈴です。今回の真宵ちゃんは捕えられているので、なるほどくんの隣で歩いていることはほとんどなく、隔離された場所にいます。真宵ちゃんらしさを出せる場面が少ないので、そこでいかに表現できるかを頑張っています。
椎名:同じく綾里真宵役の椎名ひかりです。舞台は初めてなので、捕らわれていることでセリフが多すぎなくてよかったと思っています。ゲームもプレイしているので、誘拐されている場所で自分が思う真宵ちゃんらしさを出していきたいです。
――2013年に舞台公演『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』が行われましたが、反響はいかがでしたか?
荻野:今まで以上に幅広い層の方に見ていただけました。普段の私は男性か同年代の女性のファンが多いのですが、『逆転裁判』に出させていただいたことで、別の現場や作品に出た際に「真宵ちゃんをやっていた子だ」と言ってくださるのがうれしかったですね。真宵ちゃんは元気な子なので、やりにくいというイメージはなく、楽しみながらやらせていただきました。
――再演から約1年ぶりに新作が行われることになりましたが、再び衣装を着てみていいかがですか?
荻野:なんだか懐かしい気持ちを覚えましたね。もう一度演じられると思っていなかったのですが、髪の毛をつけて、服を着させていただくと、またやれる実感や喜びが出てきました。ただ、キャストは歳をとるのにキャラクターは変わらないじゃないですか? 違和感はなかったんですが、「大丈夫かな? ちゃんとやれるかな?」と心配にもなりました(笑)。
椎名:まだ若いですよ、ひかりより!
荻野:1歳しか変わらないから! でも、演じるにあたり、また衣装を着られてうれしいです!
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▲舞台公演『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』の様子。 |
――椎名さんは前回の公演をご覧になられましたか?
椎名:見ました! 可鈴ちゃんをリスペクトしました。
荻野:ええっ? どういうこと?
椎名:演技をしているところが素敵でリスペクトしています。参考にしているのは「なるほどくん!」っていうセリフの言い方ですね。参考にしてから演出の大関さんに「演技が変わったね」と言われました。
――他の方がすぐにわかるくらいに影響を受けたわけですね。
椎名:ただ、「すべて可鈴ちゃんを意識するのではなくて、自分らしさも出していい」とも言われました。なので、次に自分らしさを出したら「……やっぱり可鈴ちゃんに戻そうか」って。
――アハハハハハ。
椎名:なんでリスペクトしています。
荻野:中間くらいを狙っていこう!
――横で見ていたメイちゃん陣からも笑いが上がりましたね。ちなみに出演が決まった際には、周りの方からどのような声がありましたか?
椎名:「毎日見に行きたい!」という人や「『逆転裁判』が好きだからうれしい」という人がいました。真宵ちゃんを演じることに大きな反響がありましたね。
――現在、演じられる真宵をどのようにとらえられていますか?
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▲真宵ちゃんの衣装を身にまとった椎名さん。 |
椎名:『逆転裁判』はもともとゲームをやっていて、演じることが決まってから振り返りでまたプレイしました。台本を読んだら、原作通りだと思いましたね。初めての舞台で、難しく考えるとうまく動けないので、ゲームを思い出しながらやればいいと考えました。
――今回の舞台に際して、ゲーム『逆転裁判2』を遊ばれたんですね。
椎名:歯ごたえがありますよね。物語を読みたいんですが、間違えてダメージを受けてやられてしまう。何回もやっているため、どれを選べばいいのか覚えてそうなんですが、遊ぶたびにゲームオーバーになります。毎回新鮮な気持ちで楽しめますね。
――荻野さんはキャラを把握するために意識していることはありますか?
荻野:私、前回の舞台『逆転裁判』に出させていただいた時にゲームをプレイさせていただいたんですが、ゲームの才能がなくて……真宵ちゃんが出てくるくらいで挫折してしまいました。画像を調べたらキャラのいろいろなポーズが出てくるので、そこやキャラクター説明からインスパイアを受けて、キャラを構築しました。
――今回の脚本をご覧になって、いかがでしたか?
荻野:物語としてはいろいろな見せ場や山場があるだけでなく、ちょっといいシーンもあり、すごくおもしろい話になっていますね。
椎名:“はみちゃん(綾里春美)”が出てくるんですよ。容姿や身長など、ゲームそのままのはみちゃんがいて感動しました。はみちゃんと真宵のからみのシーンは楽しいですね。
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▲春美ちゃんを演じる漆原志優さん(左)と高野友那さん(右)。 |
――現在、稽古の真っ最中ということですが、現場の雰囲気はいかがでしょうか?
荻野:ぴかりんが超うるさいっ!(笑)
椎名:うっそ~~!(笑) 自粛しているんですけど……。
荻野:いや、声がこんなだから、めっちゃ響いてうるさいんですよ。
椎名:いやいや、可鈴ちゃんに言われたくないんですけど!(笑)
荻野:私も変な声の自覚はしているんですが、変な声の種類が違うんですよ。稽古場に来た瞬間に「ああ、うるさいぴかりんが来たな」って思います。
ただ、声質が違い、雰囲気が異なる真宵ちゃんになっているのはおもしろいと思いながら見ています。ただ、あまり見ているとぴかりんに寄りすぎるので、ほどほどの距離を保っています。人に寄ってキャラのとらえ方が違うので、そこは幅があっていいですね。
椎名:さっきの話にもありましたが、ひかりは可鈴ちゃんをリスペクトしつつ、自分を出していこうと考えています。80%くらい可鈴ちゃんで、20%が私?
荻野:結構、私じゃん!
(一同笑)
――現在、稽古されている中で、印象的なキャストはどなたでしょうか?
椎名:メイちゃんの2人がすごいです。迫力あるし、手には鞭を持っているし……現場のメンバーがみんなびびっています(笑)。
荻野:確かに鞭がすごい音なんですよ。だから驚きましたね。
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▲狩魔冥を演じた楠世蓮(くすのき せれん)さん。 |
椎名:あと大関さんが鞭の稽古を始めると、不思議な感じになりますね。ひたすら鞭を振っているのを、皆で見ているという。メイちゃんはカッコいいですね。
――それは設定がですか? 衣装がですか?
椎名:ゲームだとそこまで違和感がないんですが、特徴的な動きを人がやると、自分に酔っているような雰囲気になって、すごくカッコいいです。あれはぜひ見ていただきたいですね。
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▲狩魔冥を演じた藤嵜亜莉沙(ふじさき ありさ)さん。 |
――電撃オンラインはゲームを中心にしたエンタメサイトですが、普段からゲームは遊びますか?
荻野:私はまったくしませんね。センスがないんだと思います。
椎名:そっか~、可鈴ちゃんは全然ゲームしないんだね。
荻野:アクションゲームにしてもパズルゲームにしても、多分向いていないんだと思いますね。手先が不器用なんですかね。その分、ぴかりんがたくさん遊んでいるから。
椎名:よし、ではお芝居の知識の代わりにゲームの知識を与えよう!
荻野:……あんまり必要ないかな(笑)。
椎名:私はメイちゃん軍団と『モンスターハンター4G』をしました。メイちゃん軍団はめっちゃうまいんですよ!
――椎名さんは何の武器を使われているのですか?
椎名:昔は双剣を使っていたんですが、今は片手剣を使っています。あとはアドベンチャーゲームも好きですし、MMORPGとかも好きです。……最近は舞台の稽古であまり遊べていないですが、終わったら世蓮ちゃん(狩魔冥役の楠世蓮さん)に誘われている『モンスターハンター フロンティアG』を遊ぼうと思っています。
――稽古の合間にリフレッシュする方法を教えていただけますか?
荻野:私は寝ることですね。ご飯食べるよりも寝たい人なので、夜ご飯を食べないまま寝ちゃったり、ギリギリまで寝ていて朝ごはんを食べられないまま出てきたりします。睡眠が大事だと思っているので!
椎名:基本的に食が細いよね?
荻野:なので、ホントにぴかりんとは真逆ですね。
椎名:私は睡眠も好きですが、食べることは割と好きですね。
荻野:めっちゃ好きですよ! 稽古中はずっと食べてますからね。ビックリするもん(笑)。
椎名:そんな食べないよ! (話を)盛りすぎ盛りすぎ!!(笑)
――Wキャストということでお互いに意識していることはありますか?
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▲真宵ちゃんの衣装を身にまとった荻野さん。 |
荻野:言葉だけだと誤解されそうな言い方ですけど……一緒にされたくはないですね。
椎名:えーーーー!
荻野:同じ役だけど、一線は引きます(笑)。
椎名:厳しいな、歳下なのに。
荻野:ぴかりんのことは会う前からTwitterを見ていたんですが、会ってみたらやっぱり濃い人でした(笑)。
椎名:ひかりは最初から「可鈴ちゃんカワイイーー!」という印象でしたね。最初は、こんなにひかりのことを避ける子じゃなかったのに~。
荻野:避けてはいませんよ。扱い方が変わったんです(笑)。私は真宵ちゃんを2年間演じているため、同じ役のぴかりんに、ちゃんと教えないといけないという責任感を勝手に覚えてしまったんです。なので、道を作りつつ、教えようとしています。
椎名:ありがたや~! 可鈴ちゃんはいろいろなことを知っていて、ひかりに教えてくれます。
――お2人の他にも、2組がWキャストですが、稽古はいままでとは違う感じでしょうか?
荻野:同じシーンをキャストを変えて練習します。自分がやるだけではなく、他の人が演じているのを見られるので、学ぶことはすごく多いです。ぴかりんの元気さは見習いますね。
椎名:ひかりは学ぶことだらけなので、可鈴ちゃんが演じている時もそうですし、他の人が演じている時は頑張っていろいろと見ています!
――では、今回の舞台の見どころをずばりお願いします。
荻野:いろいろなキャラが出てきて、宝物が詰め合わさっているような感じの舞台です。演じている私が見ていてもそっくりなメンバーばかりで、キャラクターが現実に出てきたような感動を覚えると思います。あとはドラマチックで感動するようなシーンもあります……私はずっと捕らわれているんですけど(笑)。でも、すごくいいシーンがあるので、まばたきしないくらいの気持ちで見てください。
椎名:前回より原作のゲーム『逆転裁判』を追求している形になっているんですが、この世界を初めて見る方でも楽しめると思います。感動だけでなく、ユーモアなシーンもたくさんあります。最初からおもしろくて、稽古しているのに爆笑してしまうほどです。あとはなるほどくんが真宵ちゃんのために頑張るシーンも見どころの1つだと思います。ぜひチェックしてください。
――ありがとうございました。
⇒カプコンの江城元秀さんと山崎剛さん(※)、演出の大関真さんへインタビュー!
⇒成歩堂龍一役の渡辺大輔さんと御剣怜侍役の和田琢磨さんへインタビュー!
⇒狩魔冥役の楠世蓮さんと藤嵜亜莉沙さんへインタビュー!
※山崎さんの“崎”は正しくは異体字。
■舞台『逆転裁判2 ~さらば、逆転~』概要
【公演期間】2015年4月29日~5月10日
【場所】俳優座劇場(六本木)
【原作・監修】カプコン
【主催・企画・制作】ADKアーツ
【価格】
●プレミアム傍聴席:9,800円(税込)
※客席前方ブロック
※プレミアムグッズ(非売品)付き
●指定席:6,800円(税込)
【チケット取扱サイト】
・ローソンチケット(Lコード:36526)
・カンフェティ
(C)CAPCOM / ADK Arts
データ
[集計期間2019年 02月17日~02月23日]
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