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2016年2月17日(水)

アニメ『ディバインゲート』インタビュー。アーサーの王冠や少年Kなど、伏線を読み解くヒントも

文:るやま

 毎週金曜日にTOKYO MX他で放送中の、ガンホー・オンライン・エンターテイメントのiOS/Android用RPG『ディバインゲート(ディバゲ)』のTVアニメについてインタビューを行いました。

●TVアニメ『ディバインゲート』ノンテロップOP映像

 ゲーム『ディバゲ』クリエイティブディレクターの高野康太さん(アクワイア)と四次元広報のミスター☆ディバインさん(ガンホー)、アニメのプロデューサーを務める小浜匠さん(マーベラス)から、キャラクターデザインや今後の展開に関する貴重なお話をたくさん聞くことができました。

 インタビューで見せていただいたものの中には、初出の設定画も。ゲームをすでに遊んでいるけれども、まだアニメを見たことがないという人は特に必見です!

アニメ『ディバインゲート』インタビュー
▲左から、高野さん、ミスター☆ディバインさん、小浜さん。

ゲームユーザーとアニメファン、両方に楽しめる作品を

――まずは、お三方のアニメ企画内での立ち位置を教えてください。

高野:僕はアニメ全体の監修ということで、デザインやストーリー周りの確認させていただいています。

 実際にシナリオや脚本を書いているというわけではないのですが、「このキャラクターならこういった言い回しをさせたほうがそれらしくなりますよ」という意見を出させていただいています。

ミスター☆ディバイン:自分は、ゲームとアニメの両方のプロモーションを担当しています。

 その他、アニメ制作会議の司会をやったりとか、裏方の仕事はなんでもやっています(笑)。

小浜:僕は、アニメの制作のプロデュースをしています。アニメ企画全体の進行役ですね。原作元であるガンホーさんや高野さんと「シナリオはこういうふうにしましょうか」といった相談はつねにしていて、密度の濃いやりとりをする機会も多くあります。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

――現時点での、アニメの手応えはいかがでしょうか。

小浜:ゲームのユーザーさんは、それぞれ自分のイメージが先にあるでしょうから、「期待と違う」という反応もそれなりに想定していたのすが、かなり好意的に受け止めていただけているというのが最初の印象です。

 それと、アニメとしては普通はやらない演出などもあって、アニメから入った方たちも、そのあたりをおもしろがってくれているのかな、という手ごたえがあります。

 とはいえ、もともと、僕らはアニメを作る時に、その作品がアニメファン向けかゲームファン向けかという切り分けはあまりしていません。

 やはり、皆さんに幅広く楽しんでいただきたいという思いがあります。それに、例えば『ディバゲ』は男性しか楽しめない作品か、というとそんなことはないと思うんです。逆に、女性にしか、というわけでもないですし。

 そういった、幅を持っている作品を手掛ける時に、どちらかに振り切るというのはあまりやるべきではないと思っています。

『ディバインゲート』

ミスター☆ディバイン:手応えという点で言うと、やはりアニメ化されたことで、いろいろなところで『ディバゲ』という作品の露出量が増えました。これまでもCMなどの放送はしてきましたけれども、アニメ化ということでさらに認知度が上がったというのは大きく感じます。

 新規にゲームを始められる方だけではなくて、再度遊んでくださるユーザーさんも増えていますね。そういった点では、アニメ化の影響は非常に大きいと感じています。

『ディバインゲート』

高野:アニメ化が決定した当初の盛り上がりは、やはり『ディバゲ』のユーザーさんが中心でしたけれども、実際に放送されてからはアニメファンからの認知度も上がりました。

 「『ディバゲ』ってどんなものなんだろう?」と触っていただけるきっかけができて、徐々にファンが増えつつあると感じています。

『ディバインゲート』

――アニメの流れでストーリーを見ると、よりわかりやすくなって「なるほど」という点がかなりありますね。

ミスター☆ディバイン:アニメを見ることで、大まかなゲームのストーリーがわかりますからね。アニメをきっかけに、僕たちとユーザーさんの距離が一気に近くなれた気がします。

高野:「ちょっと不思議な感じでワクワクするから来週も見てみようかな」という声を聞くと、ありきたりでない、いい意味での『ディバゲ』らしさを、初めて作品に触れる方にも感じていただけているんだとうれしいですね。

小浜:ゲームの中の出来事をただ羅列していくだけでは、アニメのストーリーとしては成立しません。そこでのキャラクターの想いや「その出来事は物語のなかでどんな意味を持っているんだろう」というところを解釈し直す必要があります。

 そこで、高野さんに協力していただいて、いろいろなキャッチボールをさせていただきながら作っていきました。

『ディバインゲート』

アニメに“ハマる”作品だった『ディバゲ』

――そもそもアニメ化は、どういったきっかけで決まったのですか?

ミスター☆ディバイン:もともと、2014年ごろから、弊社社長の森下が、ガンホーのゲームをアニメにできないかという話をぴえろさんとしていました。

 その流れで、『ディバゲ』が一番“ハマる”作品なのではという話が出ました。キャラクターとストーリーがしっかりしていますし、もともとの『ディバゲ』という作品が持つパワーが、アニメ化への後を押したかなというところですね。

 決定に関して大きなきっかけになったのは,2015年の初めに森下が母校で行った講演です。その時に、ある女子生徒から『ディバゲ』の質問が出たんですね。森下は、キャラクターのデザイン面などに興味を持っている女性層がいるとリアルに感じられたことが、すごく嬉しかったそうです。

 女の子に人気があるというのは、キャラクター性やドラマ性がしっかりしていることの表れだと見ることもできます。つまり、その女子生徒の発言が、『ディバゲ』アニメ化の最終的な決定に大きな影響を与えたことは間違いありません。

高野:僕自身は、アニメ化が決まった時は「あ、そうなんだ」という感じで、あまり実感がありませんでした。そこから打ち合わせを重ねても、結構ずっと「本当にアニメになるのかな?」と思っていましたね(笑)。

――アニメの話が具体的に進んでいく中で、まずどういった部分を詰めていかれたのですか?

小浜:どの話を取り上げて、どのエピソードをやろうかということを詰めた結果、少年少女たちがゲートを目指す間に、どういった思春期的な変化をしていくのかという“思春期ドラマ”にしようということが決まっていきました。

『ディバインゲート』

 どのストーリーをピックアップするかということと、「『ディバゲ』とは何の物語なのか?」というコンセプトが同時に決まっていったという感じですね。

高野:自分の中で決まっていた、表には出していなかった設定もあったのでそれを出しつつ、アニメ用の設定も入れつつという感じで進めていきました。

 なので、『ディバゲ』でありながらも『ディバゲ』ではないというような、本質は大切にしながらも“アニメの『ディバゲ』”という1本の作品として作り直していった印象があります。

小浜:アニメ化にあたっていただいた資料では、高野さんワールドがすごく展開されていて、これは実際の行為なのか、それとも比喩なのかというような表現が多かったです。

 それを読んでいくうちに、これはおそらくどちらでもあるんだろうなと思いました。事実でもあり比喩でもあるというような、観念的な形で表現を作っていらっしゃるんです。

『ディバインゲート』

 だからこそ想像のしがいがあるのですが、同時にすごく映像にしづらいぞと(笑)。

ミスター☆ディバイン:ただ、ストーリーを動かすのは出来事ではなくて人物の想いなんですよね。その人が思ったことが、出来事につながっていくので。そういった想いはたくさんある作品なので、そこを並べていくことになるとは思いました。

他にも主人公になりそうなキャラクターはいた?

――アーサーとサンタクローズの話など、ストーリーを補完する部分やキャラクター同士の掛け合いなどはアニメ制作スタッフのほうから話があったのでしょうか。

小浜:キャラクター同士の掛け合いなど、具体的な描写はシナリオライターさんたちに、まずは脚本として書いていただき、改稿を重ねていきます。

 その際、例えば、アーサーとサンタクローズの間に何があったのかなど、ゲームで明らかになっていない部分も含めて高野さんとのやりとりを重ねて、それを理解した上で会話を作っていただいています。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

 それは、漫画の原作があるアニメと基本的には一緒です。漫画に出てくる会話しかしないか、というとそんなことはありませんし。

 だからといって、勝手に作っていいわけでもなく、ちゃんと原作への理解のうえで「この人はこういうことを言うよね」というところから会話を積んでいく必要があります。なので、そこはあまり他と違う作業をしているつもりはないですね。

 まあ、高野さんに聞かなければわからない情報の量はすごく多いですけど(笑)。

――アニメの流れ的にはアカネ、ミドリ、アオトという主人公がいて、ゲームを最初から追いかける形になっていますが、他の案というのはあったのでしょうか。

高野:例えば、昔のアーサーが“円卓の騎士”を集めるドラマにするという案がありました。ゲームを始めた時から今のポジジョンにいるアーサーが、そこにたどり着くまでをやろうというものですね。

小浜:過去編なら、最終的な着地がわかっているので、その間をある程度自由にできるかもしれませんね。例えば、スピンオフストーリーのようなものを、サブタイトルをつけて『ディバインゲート ~○○の物語~』というやり方もあったでしょうね。

ミスター☆ディバイン:本当に、やりようはいくらでもありました。いっそ、番外編として学園モノの聖学をやったっていいわけですし(笑)。

※聖学とは“ときめき☆聖門学園”の通称。“ときめき☆聖門学園”は2015年4月にイベントが開催されたディバインゲートの学園パロディものです。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー
▲過去に行われた“ときめき☆聖門学園”のイベント告知バナー。これはこれで見てみたい!

 しかし、ユーザーさんが一番望んでいるものは、主人公の少年少女たちがディバインゲートを求め、その中で遭遇するさまざまな問題と対峙していくというストーリーだと思いました。それを改めて起こしていくことは大変でしたけれども、結果的にはよかったですね。

小浜:繰り返しになりますが、『ディバゲ』らしさというのは非常に重視した点です。広い層に見ていただきたいんですけれども、既存のユーザーさんが楽しめるものをというのは絶対に守らなければならない部分だと思っています。

 細かいところは若干アニメ用に変えたりはしていますが、基本的にはガッツリ高野さんが監修をしているので、コアなユーザーさんにも満足していただけるものになっているかと。

高野:例えばオズやロキやアーサーって、説明っぽいことを言わないキャラクターなんですよね。彼らにとっては2歩、3歩先の話をしていても会話は成立するんですけれども、初見でそれを見ても、おそらく何のことかまったくわからないだろうという懸念がありました。

『ディバインゲート』

 なので、脚本などを見させていただいた時でも、「きっと彼だったらこう言うと思うんですけど、初見の人はわかりづらいですかね?」と確認させていただいています。逆に、あえて説明しないまま進めている場面もありますけれどね。

 そういった、初見の人がわかるかというところを気にしつつも、彼ららしさを出すというところは考えてやっています。

――アニメ公式サイトのキーワード解説などでも、初見の人へのフォローはされていますよね。

小浜:解説を見ることによって、「あれはそういうことだったんだ!」とより“わかる”部分はありますね。“5分(ぐらい)で分かるアニメ『ディバインゲート』”という動画もありますので、ぜひ合わせてご覧ください。

ミスター☆ディバイン:世界観やキャラクターの関係性がよくわからないという時に見ていただけると、わかりやすいはずです。ゲーム運営サイトにもユニット相関図がありますが、こちらはアニメよりもかなり先の時間軸まで反映されているので、ネタバレに気を付けてください。

●5分(ぐらい)で分かるアニメ『ディバインゲート』~世界観編~

小浜:とはいえ、設定をガチガチに固めてしまうと、この作品はいわゆる近未来系のこういう世界観のものなんだなというレッテルがついてしまうんですよね。それをやることで、『ディバゲ』という作品のイメージを閉じさせたくないということは、シリーズ構成の高橋ナツコさんもおっしゃっていました。

高野:意味深な発言をしたキャラクターも、気付く人しか気付かないところではありますが、ちゃんとその後で答えになることを言ってはいます。なので、そのあたりも気にしつつ見ていただければ、実はこのシーンとこのシーンはつながっていた、というところも見えてくるはずです。

『ディバインゲート』

ミスター☆ディバイン:2月19日に、ニコニコ生放送で第1話~第6話の一挙放送があるので、リアルタイムでご覧になった方にも、ぜひもう一度見ていただきたいですね。

 さりげないセリフにもいろいろな意味が込められているので、キャラクターの立ち回りを注視していただけると、「この時はあのシーンに関することを言っていたんだ」とたくさん気付かれるのではないでしょうか。

高野:解説を見て、ある程度世界観を理解していただいた上でもう一度アニメを見ていただくと、「ここで言ってたじゃん!」という新しい発見にも出会えるはずなので、ぜひ楽しんでいただきたいです。

『ディバインゲート』

 特にアーサーのパートは、何回も見て作品の展開を知った上で見るとおもしろいかもしれませんね。アカネたち子どもチームと、アーサーたち大人チームでわかりやすさが全然違うというのは、大人チームは会話の中に駆け引きがあるからです。

『ディバゲ』らしさを狙ったポエムナレーション

――既存の『ディバゲ』らしさを大切にしながら、アニメではポエムナレーションなどの新しい試みもされていますよね。“少年K”のような第三者のような視点で心情を問いかけてくるキャラクターがいるというところも新鮮です。

ミスター☆ディバイン:プロフィールのあのポエム感というものをいかにアニメに落とし込むかという部分を、アニメ側の制作スタッフが考えてくださって、ああいったナレーションのような形になったんだと思います。

小浜:原作の中にあるものを、アニメに生かしたいという考えがありました。主人公に自分で「ぽつり、ぽつりと」と言わせるわけにもいかないので(笑)、ナレーションとして入れることにしました。

『ディバインゲート』

 ただ、単にナレーションとして入れてしまうと、人物を俯瞰的にとらえすぎてしまうんですね。もっとキャラクターに寄り添って、すぐ隣で心情を代弁するような演出になっていると思います。

 そこをポエティックなイメージで描くことで、見ている方にも想像の余地が残るかなと思っています。

高野:僕が見た意見の中では、「ポエムとかも含めて『ディバゲ』のアニメだな」というのが印象的でした。そう言ってくれた方がいた時には、うれしかったですね。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

小浜:“少年K”については、アオトの心情の奥底に潜んでいるものを引きずり出してアオト本人に突きつけるという役割を持っています。

 重たい問題を抱えていて世間とかかわろうとしないアオトが、なぜゲートへ向かうのかということを考えた時に、問題を突きつけて彼らを導いていく存在が欲しいということで生まれました。

 ドラマを前に進めていく上では、“少年K”のようなキャラクターはかなり重要な存在です。なので、「こういったキャラクターを出したいんですけれども、いかがでしょうか」というお話から始まり、性格付けや見た目のデザインなどをアニメ制作側から出させていただきました。

『ディバインゲート』

高野:自分のことを語らないアオトの心情は、“少年K”のような存在がいるからこそ、こちらに伝わりますからね。もちろん、アカネのように引っ張ってくれる存在もアオトには必要だと思います。

――そういったオリジナル要素も含め、実際にアニメを見ると、かなり攻めているなと感じました。

小浜:阿部監督はベテランの監督さんですが、表現や演出の面では、チャレンジ精神にあふれている方なのかな、と。そのチャレンジ精神が『ディバゲ』アニメの独特な味につながったと感じています。

 まあ、ベテラン監督さんならではの技量や引き出しがあるからこそ、それができるんでしょうね。

 監督自身も、「僕もこういう作品は初めてなので、作れてよかった」と言ってくださっているので、そのあたりが非常に“ハマった”かなと感じています。

ミスター☆ディバイン:攻めている方が『ディバゲ』らしいじゃないですか(笑)。

小浜:そうですね。例えば世界観の解説を極力排して、“理解する”よりも、その瞬間の空気を“感じる”つくりも本作の特徴ですが、そういった責める表現をしながらも、阿部監督はきちんと意味のある背景を持った作品にまとめてくださっていると思います。

『ディバインゲート』

 例えば、超バトル物にしたりもできるわけじゃないですか。ですが、やはりこの作品の本質は少年少女たちの“思春期ドラマ”なので、そこの軸はブレていないんです。

 シリーズ構成の高橋ナツコさんも、すごくゲームの世界を理解したうえでキャラクターの想いを描いてくださっています。

――アカデミーといったアニメオリジナルの設定は、どのような流れででき上がったのでしょうか。

小浜:アカデミーに関しては、アカネたちが同時に活躍するために、彼らが集団を形成するような場を設定する必要がありました。それなら、評議会の下部組織にそういった場があるといいのではという流れになって生まれました。

ミスター☆ディバイン:ゲームでは、アカネたち6人の主人公はそれぞれバラバラに動いていますが、アニメとしては1本の作品として1つの方向にまとめていく必要があります。

 そこで、アカデミーというものをアニメ側からご提案いただいた時に、森下(社長)や高野さんを中心に話し合って着地しました。

『ディバインゲート』

小浜:あとは、高橋ナツコさんの力も大きいです。高橋さんが書かれる言葉や情景が、『ディバゲ』のセンスとマッチすることが多かったんです。それを高野さんと話し合って、こうしましょうというふうにできていくこともありましたね。

高野:ゲームで描かれていない部分での解釈の違いというのは、いい意味でありました。僕はこう思っていたけれども、こういうふうにも受け取れるんだ、それならそちらのほうがいいですね、というところも多かったです。

 それこそ、2話でアカネとアオトの距離が近付くところも、2人が出会った家族を通じて距離が縮まるという、1つのドラマが差し込まれていますよね。当然、ゲームにその家族は登場しないのですが、そういったドラマが1つあることでより物語が素敵になりました。

 あとは、4話でウンディーネがSNSで「EXCELLENT!」をしていたところから始まるちょっとしたドラマを描きたいという話もしました。会話でなんでも説明はできてしまうんですけれども、あえてそうせずに、「このキャラクターならこういうことをしますよね」というふうに組みながらやっていただきました。

アニメになってより膨らむ人物像

――デザイン的な面では、原作との違いはありますか。

ミスター☆ディバイン:主人公が6人並んだ時に映えるよう、違和感がない形での調整はしています。そのため、ギンジは若干色を濃くしていますね。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

小浜:アニメは動いた時にどう見えるかが大事なので、線や色の数が多ければいいというものでもありません。例えば、もともとのデザインでは何かしらのアクセサリーをしているキャラクターが、アニメではあえてそれをなくしている場合もあります。

ミスター☆ディバイン:あとは、『ディバゲ』のゲームでは横長の形にはまるようにポーズをつけているので、普通に立っているキャラクターは少ないんですよね。ほとんどのキャラクターの背面は、アニメで初めて見られるものになっています。

高野:オズは、前面だけを見ると自信満々な感じなのですが、後ろ姿には途端に哀愁が(笑)。かわいくて、僕のお気に入りです。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』
▲ロキやオズの背中を確認できる設定画。

 サンタの前髪が1本だけ目にかかっているところが、僕はさすがだなと思いました。この1本だけ飛び出ていても、サンタは気にとめないと思うんですよ。髪1本だけで、彼の性格がよく表れています。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

ミスター☆ディバイン:ゲームでは、アーサーのグラフィックは座っているものばかりだったので、それが立っただけでも驚きでした。アニメの1話ではなかなか立たなかったんですけれども、最後は立って歩いていましたね(笑)。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

――キャラクターの人物像では、アニメでゲームと違った解釈が行われた部分というのはあるのでしょうか。

小浜:ゲーム版と違った解釈というよりは、アニメでより膨らんだという感じですね。ドロシーとミドリの関係も難しかったです。

『ディバインゲート』

ミスター☆ディバイン:ドロシーの話を書かれたのが女性の方だったんですけれども、クラスのドロドロ感のようなものが出ていて、女性の脚本家ならではのお話でした。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

小浜:アカネも、一見するとただの熱血少年に思われがちですが、実はデリケートなところもあるキャラクターなんです。じゃあそれをどうやって明確に出していこうか、どう膨らませていこうかということを考えました。

『ディバインゲート』

 3話で、アカネとミドリがゴミ捨てをしているシーンがあるのですが、最初はアカネが適当にゴミを捨てていて、ミドリに注意をされるという予定でした。

 ですが、高野さんからアイデアをいただいて、そこを逆にすることによって、ミドリのちょっとガサツな性格を出すことができました。なにより、アカネの「きっとこの子はお母さんと2人で、それなりの苦労も知っていて、人の気持ちもわかる子なんだろうな」というリアルな膨らみが持たせられましたね。

高野:リアルな膨らみという意味では、単純にドロシーというキャラクターだけを考えると、きっと制服にはローファーを合わせると思うんですね。しかし、実際に彼女が住んでいるのは田舎町だったので、普通の靴のほうが合っているからこちらにしましょうというお話がありました。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

ミスター☆ディバイン:アーサーも、サンタに会う時はこういった服を着るだろう、というふうにいろいろと意見交換をしましたね。若いころのミドリたちの素敵な浴衣も、ゼロから作っていただきました。

 ゲームでユニット化されていないものもたくさんあるので、アニメスタッフさんは大変だったと思います。

『ディバインゲート』

高野:昔のドロシーの髪型は、一番最初のデザインではツインテールでした。今のドロシーは上のほうにおさげがあるのですが、それをほどいたバージョンがありました。しかし結局は、おさげが下にいったデザインに落ち着きましたね。

小浜:そういったやりとりを打ち合わせしていくと、僕らの中にも妄想が広がりやすくなったりすんですよね(笑)。

 例えば、アオトが彼女にするならこういう子だろうなといった勝手な想像をする瞬間は結構出てきます。アオトは優しいので、言い寄られる子全員にハッキリした断りを言わなかったりして、逆に問題が起きそうだな……とか(笑)。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

――そういった部分を妄想するのも楽しいですよね(笑)。個人的には、“円卓の騎士”の絡みもおもしろいと感じています。

ミスター☆ディバイン:ランスロットの、テーブルに腰を掛けて椅子に足を載せる、いわゆる“ランス座り”は気に入っています(笑)。

小浜:そこは、スタッフがキャラクターを研究して、“わかった”上で描く部分ですね。ちょっとした言い回しなどもそうですし。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

高野:“ランス座り”に関しては、僕がアイデアを出したわけではなく、絵コンテがその状態で上がってきたんです(笑)。

 “円卓の騎士”は、全員どこかしらに問題があるんですけれども、それをアーサーだからこそ束ねられている、というところを感じ取っていただけたらうれしいですね。

 アーサーに対しては、ベディヴィアのように従順なキャラクターもいれば、パーシヴァルみたいに「犬死には御免だ」と言いのける反抗的なキャラクターもいます。ですが、その一言に、そういったことも言えてしまう間柄なんだよという意味が込められています。

 ユーウェインはとてもいいクズだと僕は思っていますし、“円卓の騎士”の若手男連中は、雰囲気的には全員元ヤンですね(笑)。

『ディバインゲート』

――声優さんのキャスティングが非常にキャラクターとマッチしている印象を受けますが、想定外の演技でインパクトを受けたキャラクターなどはいるのでしょうか。

小浜:どのキャラクターもそれぞれ、なるほど、と思わせられるんですが……。アカネは、先ほど言ったように、記号的な熱血キャラクターではないので、そういった幅みたいなものを柿原徹也さんに出していただいています。

 こちらの要望ありきで、そこに合わせて演じていただくというよりは、例えば普段の柿原さん本人の感情の動きといったものを逆に入れてくださいというお話を直にさせていただきました。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

 斉藤壮馬さんも、いわゆるアニメ的な発声とは少し違った声の出し方をされています。アオトのしゃべり方は、話すというよりは“つぶやく”という感じなので、終始ぼそぼそとしゃべる斉藤さんの生っぽいお芝居は、とてもいいなあと思っています。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

ミスター☆ディバイン:僕はオズですね。彼のキャラクターを意識すると、やはり石田彰さんしかいないかなと思います。中間管理職のような、でも自分も背伸びをしていて、という葛藤といいますか、そういったオズらしさを、石田さんが表してくださっています。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

高野:僕は、ロキがすごく印象的です。初めて収録をした時に、遊佐浩二さんはロキをどういうふうに演じられるのかなと見学させていただきました。

 その時点ですごく素敵だなと思ったんですが、テストが終わってその後の2回目の時には、今のような癖のある、非常にロキらしいものが出ていて、それを聞いた時は純粋に感動しました。

 「ここまでいやらしくなるんだ!」と驚きつつも(笑)、納得する部分もありつつといった感じでしたね。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

小浜:女性キャラクターでは、ミドリですね。限られた情報の中でキャラクターをきちんと捉えて演じるというところに難しさがある作品だと思いますが、伊藤かな恵さんはすごくこまやかにミドリをとらえて丁寧に演じてくれています。

 おかげで、みんなが「これぞミドリ!」と思うミドリが生き生きと実現しました。

ミスター☆ディバイン:“円卓の騎士”の声優さんは、まだ少ない登場シーンの中で自身の演じられる役を理解して、セリフに感情を込めないといけないんですよね。その技量に敬服しました。

高野:5話のベディヴィアとユーウェインのシーンは、何回か繰り返し見ました。すごく好きで。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

――ドライバのデザインも、非常に大変だったのではないでしょうか。

小浜:ゲームでは、進化前後でデザインが変化しますからね。高野さんのアイデアで削ったところもあれば、代わりに付け足したところもあります。このキャッチボールは何回もしました。

高野:ゲームでデザインをする時は1枚の絵なので、その時は「この色のほうが映えるな」と、見えている部分にあえて装飾を付け足すということもしています。

 ですが、アニメは動かすものなので、色や光のトーンも、状況によってまったく違ってしまうんです。これは、実際にバトルシーンを見ていただいたほうがわかりやすいですね。

●TVアニメ『ディバインゲート』ちょい見せ映像~第4話:アオト/ブルーノVSシュレディンガー/サミダレの戦闘~

 上がってきたデザインと元のデザインを見比べた時に、「これが付いていることによって、アクションをした時にこういうふうに見えるんですよね」というように、踏み込んだところまで相談をさせていただきました。

 なので、よりアニメに適した形にしつつ、かつ変えたくない部分はそのままやらせていただきながら、デザインを詰めていきました。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

小浜:高野さんは、「ここはこうじゃなきゃ嫌だ!」ではなくて、「アニメでこう変えた意図は何ですか?」と聞いてくださるので、こちらも説明がしやすく、中身のあるやりとりができました。

ミスター☆ディバイン:2月19日放送の7話では、本当にいろいろなキャラクターが登場して、ドライバもアクションシーンもたくさん登場します。7話はぜひ見ていただきたいですね。

一挙放送間近! 見てほしいポイントは?

――1~6話をこれから見る方に向けて、注目してほしいポイントを教えてください。

ミスター☆ディバイン:1話に登場して物議をかもした鯖ラーメンは、現在行っているパセラリゾーツさんとのコラボで、急遽裏メニューとして登場することが決まりました。

『ディバインゲート』
▲コラボメニューとして提供されている、実際の鯖ラーメン&氷セット。

 氷を入れることによって、よりマイルドな味になっておいしいんですよ。「ああ、アオトはこういう気持ちで鯖ラーメンを食べていたんだな」と味わってみるのもおもしろいかもしれません(笑)。

 2月27日(土)までパセラリゾーツ池袋西口店とパセラリゾーツ秋葉原電気街店で食べることができるので、興味がある方はぜひ行ってみてください。

ミスター☆ディバイン:3話でドロシーの本名が小さく出てきているので、ぜひチェックしてみてください。アーサーの部屋も、彼ならどんなものを飾るかなと小物の1つ1つまでこだわって作ったので、見ていただきたいポイントです。

小浜:アーサーといえば、1話や2話の彼の発言にはもっとも注目していただきたいですね。アーサーがアオトに語っているセリフなど、ストーリーの最後に実はつながっているというものがたくさんあります。

『ディバインゲート』

高野:僕の注目していただきたいポイントは、アーサー、ロキ、オズの大人3人です。アーサーのなにげない会話も、お互いに裏があることをわかったうえで言葉を交わし合っているので、文字通りの会話をしているというわけでは全然ないです。

 あとは、サンタがアーサーのところにやって来て王冠を持ってくるというところも、裏の意味がいろいろとありますね。ある程度説明してくれるオズは、唯一の良心です(笑)。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

小浜:絵的には、例えばサンタとアーサーが子どものころに着ている服だとか、ともすると見逃してしまいがちなところもキャラクターらしさを大事にして作っているので、そういったところに注目していただければと思います。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

――じっくり見てほしいシーンなどはありますか?

高野:アーサーとロキの会話は、実はここにつながっていますよということが後でわかるように作られているので、全部注目していただきたいです。

 個人的なところでいえば、“円卓の騎士”たちも一言一言に“らしさ”が込められているので、性格をあれこれ想像していただけたらうれしいですね。

 あとは、ミドリがドロシーを探しに山の中を駆けていく時に明かりを照らしていたのが、ゲームに登場する発光するドライバの“ライトロン”だったんですよ。そういった細かなところも、すごく設定を大切にしていただけていますね。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

ミスター☆ディバイン:そういえば、アオトのSNSの名前が“AOTO_SABA”でしたよね。少ししか出ないところなので、おそらく現場の方がノリでやってくださったのかなと思いました。アオトだったらこう付けるかな、と(笑)。

幻の没ネタ“ミスター☆ディバイン”を探せ”

――これは余談なのですが、例えばポスターなどでミスター☆ディバインさんが出演されるというようなことはないのですか?

ミスター☆ディバイン:出たいと思ったんですが、本編のテンションがシリアスなので、提案できる雰囲気ではなくて(笑)。

高野:もし紛れ込むとしたら、ミドリの部屋のポスターやぬいぐるみは絶好のチャンスだったかもしれないですね。夏祭りのお面の中に、ミスター☆ディバインさんのマスクがあってもおもしろかったと思います。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

ミスター☆ディバイン:あとは、1話でアオトに倒される人……まあ、あそこまで目立っちゃダメですが(笑)。もしかしたら、毎週“ミスター☆ディバイン”を探せ”みたいなものがあったらおもしろかったかもしれませんね。

『ディバインゲート』

山場は7話! 物語も佳境に

――ネタバレになりすぎない範囲で、今後の展開について教えてください。

小浜:まずはバトルの大きな山場がありますので、そこはぜひご注目ください。ロキとアーサーの話も決着に向かっていくので、お楽しみに。

『ディバインゲート』

 ゲームをやっていて謎だったところがアニメでわかるという部分もたくさんありますし、そこも楽しんでいただけるかと。実はディバインゲートも、今アニメに出ているものは真の姿ではないんですよ。2月19日放送の第7話で真の姿がチラリと出てきますので、ご期待ください。

『ディバインゲート』

高野:僕は、7話でいったんの山場を迎えると感じています。例えばゲームでは5行で終わっているところが、アニメではこの間にこういう戦いがあったんだというのが描かれるのでそこを楽しんでいただきたいです。

 はたまたゲームと全然違う展開も待っているので、素直に「この後どうなるんだろう?」とワクワクしながら見ていただきたいですね。

『ディバインゲート』

小浜:大変なことになってしまったアーサーを間に挟んで、ロキとサンタがどうするかというところもおもしろいポイントかもしれないですね。

ミスター☆ディバイン:サンタも、櫻井孝宏さんということで期待されている方も多いと思います。彼はこれから活躍しますよ。

小浜:実は超重要な人物だということが、この先のアニメで展開されていきますので、サンタファン、ひいてはサンタとアーサーの関係ファンは楽しみにしてください。

――この後、アーサー寄りのお話になるのか、アカネたち寄りのお話になるのかというのは気になりますね。

小浜:そこは両方やりますよ。アカネ、アオト、ミドリの少年少女たちが自分の心の決着をどこでつけるのか、そしてゲートにたどり着くのか、着いたらどうするのかというところが1つ。

 それとは別に、意図を持ってゲートへ向かったアーサーやロキたち大人が世界をどうするのかというところがもう1つの軸になります。

『ディバインゲート』

 この2つが交錯してクライマックスに向かうという展開になるので、そこはダイナミックなお話として楽しんでいただけるのかなと思います。

 6話までに投げてきた意味深な部分や伏線というのが、最後にドドドッと回収されるので、楽しみについてきてください。「そうだったのか!」というところがたくさんありますから。それと、7話からED映像も少し変わります。

●TVアニメ『ディバインゲート』ノンテロップED映像

――最後になりますが、ファンへのメッセージを一言ずつお願いします。

小浜:この先、ますます怒涛の展開が続いていきますので、見逃さないように楽しみにしていただければなと思います。何度も見てわかってくる部分、より楽しめる部分もありますので、Blu-rayやDVDもぜひお手元に置いていただければうれしいです。

『ディバインゲート』

 当然、アニメでは描ききれなかった要素もたくさんありますので、それらはBlu-ray&DVDの初回版特典のドラマCDでもフォローしていたり、購入者特典のイベントで、アニメで描かなかったサイドストーリーをお楽しみいただけるようにしたり、いろいろな方向から『ディバインゲート』の世界を楽しめるものになっています。

 そして何より、ここでしか手に入らないAndroid版限定シリアルコード【聖学】ダンテ、【聖学】クロウリーなど、ゲームユーザーなら絶対に見逃せないアイテムもついていますので、ぜひチェックしてください。初回版は発売日にはなくなってしまうこともありますので、ぜひお早めにご予約を。

アニメ『ディバインゲート』インタビュー
▲Blu-ray&DVD vol.1第1巻は4月13日発売。初回盤には、Android版限定シリアルコード“【聖学】ダンテ”が封入されます。vol.2初回版には【聖学】クロウリーが封入。

ミスター☆ディバイン:7話以降も、少年少女たちの話を中心にしつつ、ロキやアーサーといった大人組の活躍もよりいっそう増えていきますので、そういったところもお楽しみに。

 DVDなどの話もありましたが、今はパセラリゾーツさんとのコラボやグッズですとか、アニメを主軸とした周りの動きもありますので、そういったムーブメントも楽しんでいただけるとうれしいですね。

 ゲームにもアニメ記念ダンジョンがありますし、2月24日のニコニコ生放送では、システムボイスの実装などのイベントも最後まで発表します。アニメしかご覧になっていない方も、ゲームを遊んでいただければ、より楽しめると思います!

高野:ちょうど、大きな出来事を迎える7話が目前に迫っていて、それに向けて一挙放送が行われますので、今までご覧になっていた方はもう1周見ていただいて、ご覧になったことのない方はこれから見ていただいて、7話に備えていただけたらと思います。

 この後も、非常に『ディバゲ』らしいドラマが展開していきますので、きっと皆さんが見たかったシーンもいろいろ入ってくるはずです。そのあたりを楽しみにしつつ、ぜひドキドキワクワクしながらお待ちください!

アニメ『ディバインゲート』インタビュー

アニメ版の設定画を大公開!

 まずはドライバの設定画から。細かい部分までしっかりと指定がされていますね。

『ディバインゲート』
▲ヒカリのドライバであるリュミエール。
『ディバインゲート』
▲ユカリのドライバであるアビス。
『ディバインゲート』
▲ギンジのドライバであるヤシャヒメ。

 続いて、シュレディンガーとルリの設定画です。

『ディバインゲート』
『ディバインゲート』

 最後に幼少時代のキャラクター設定画を公開! 子ども時代のアーサーが利発そうで、かわいすぎますね!!

『ディバインゲート』
▲幼少時代のアーサー。
『ディバインゲート』
▲幼少時代のアオト。
『ディバインゲート』
▲幼少時代のアリトン。

[CHECK!]『ディバインゲート』第1話~第6話の一挙生放送が決定

 TVアニメ『ディバインゲート』について、第7話放送直前の2月19日(金)19時より、ニコニコ生放送で第1話~第6話の一挙生放送が行われます。

 冒頭では世界観解説映像“5分(ぐらい)で分かるアニメ『ディバインゲート』~世界観編~”も放送。また、生放送中に出るキーワードを集めてアニメ『ディバインゲート』公式サイトで入力すると、キャラクターがあなたに語りかける、アカネ(声優:柿原徹也)の“俺と一緒にディバインゲートを目指そうぜメッセージ”と、アーサー(声優:中村悠一)の“ありがとう。君は13人目の円卓の騎士だメッセージ”がダウンロードできます。

 なお、ダウンロード期間は2月19日(金)21:00~29日(金)20:59予定です。

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※一部画像は、公式サイトからキャプチャしたもの。
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