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2016年3月30日(水)

『FF15』で『FF』を挑戦者に戻す。発売日の発表を前に田畑Dが語る意気込みとは?

文:電撃オンライン

 明日3月31日11時(日本時間)より、アメリカ・ロサンゼルスでPS4/Xbox One用ソフト『ファイナルファンタジーXV』のイベント“UNCOVERED FINAL FANTASY XV”が行われます。

『ファイナルファンタジーXV』

 本イベントでは、『FFXV』の発売日などを含むさまざまな情報が発表されます。どのような情報が飛び出すか、今から非常に楽しみにしている方も多いでしょう。

 そこで本作のディレクターを務める田畑端氏(田畑D)に、いったいどんなイベントになるのか、ユーザーに何を伝えたいのかといった点を聞いてきました。

『ファイナルファンタジーXV』
▲田畑Dの愛称でおなじみの田畑端氏。

『FF』を“挑戦者に戻す”。アメリカで発表を行う意味とは?

――イベントを直前に控えた今の心境はいかがでしょう?

田畑端氏(以下、敬称略):いよいよ発売に向けて本格化するという気持ちが、すごい強いですね。終わりが見えないほどやることが多く、なんとかここまで進んできましたが、ようやくその終わりが見えてきたという実感が湧いてきています。

――どんなイベントになりそうですか?

田畑:当然発売日の発表はあるわけですが、発売までのいくつかの大きな計画も発表します。もちろんサプライズもありますよ!

 あとは『FFXV』がどんなスタンスで取り組んでいるのかが、ユーザーの皆さんに伝わるイベントになると考えていますね。我々は『FF』を“挑戦者に戻す”という強い意志のもとに開発を進めていますので、「挑戦しているな!」と感じてもらえるようなイベントになると思います。

――それらはイベントが始まってすぐに発表する流れでしょうか?

田畑:ある程度は冒頭でわかります。

――会場はアメリカのロサンゼルスとなるわけですが、今回ここで発表することになった意味とは?

田畑:いま一度、『FF』が“最高のRPGである”ということに挑戦するためです。昨今のゲームの大きなマーケットはアメリカだと言われています。そこでは、簡単に言えば『FF』よりすごい“AAA(トリプルエー)タイトル”が数多く手掛けられています。

 そういった場所から『FF』の新たな第一歩を踏み出したい、これが今回のイベントをアメリカで行うことに決めた一番の強い理由です。

 あとは個人的な考えとして、『FFXV』をグローバルで同時に出すことにもこだわっています。これまでの『FF』は日本で先行発売し、それから半年後ぐらいに海外展開するというパターンがほとんどでした。

『ファイナルファンタジーXV』

 世界同時発売にこだわったのは、日本のマーケットが小さいからではありません。海外で大きな情報発信をしたり、大きなプロモーションを展開したりすることで、日本のユーザーにも“世界的にこんなに盛り上がっているんだ”と知ってもらうことができると思ったからです。

 日本のユーザーさんが期待を高めて、よりさまざまな情報をキャッチするためにもグローバルな展開をする側面がすごく強いんです。

 今回海外で発表会を行うことは日本をないがしろにしているわけではなく、日本でも盛り上がってもらいたいので、より大きな情報発信ができる場所でしっかりと今後の展開を伝えたかったのです。

 そして、世界的に強く情報を発信できるアメリカのロサンゼルスでイベントを行うことに決めたというのが、今回の経緯になります。

――ちなみにロサンゼルスでイベントを行うと決めたのはいつ頃ですか?

田畑:アメリカで開催すると決まった時期は、2015年の10月~11月あたりだったと思います。

 ちなみに、最終的に決めたのは自分ではありません(笑)。今回の情報発信がワールドワイドでいかに“最大化”できるかという視点から、グローバルマーケティングのメンバーたちに検討してもらいました。

 上記の考えから発表会の場所は日本ではないだろうと、最初に覚悟もしていました。開始時間は、なるべく日本でも多くの人に見てもらえる現地時間の午後7時(日本時間で午前11時)からになります。

――今回のイベントには、どんな人たちを招待しているのでしょうか?

田畑:各国のメディアの皆さんや一般のユーザーさん、プラットフォーマーの皆さん。その他にも、我々はスクウェア・エニックス第2ビジネス・ディビジョン(BD2)という部署で、『FFXV』を開発していますが、この部署は単なる開発部門ではなく、スタジオ運営スタイルにしています。

 BD2自体で営業やプロモーション、開発、販売もします。そこでお付き合いしているパートナーの方々もお呼びしています。

――来場される一般ユーザーは北米の方が対象なのでしょうか?

田畑:そうです。北米で募集したので、カナダとかメキシコの方も来られるかもしれません。

――例えば、応募にはPlayStation Plusに加入しているなどの条件があったのでしょうか?

田畑:いいえ、普通に一般公募ですね。入場無料のため、あっという間に定員は埋まってしまったそうです。会場はロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムという場所で、収容人数が全体で6,000人規模と、かなり広い会場になっています。

――有名人を呼ぶ予定などはありますか?

田畑:ありますね。誰かは当日のお楽しみで(笑)。

――日本のユーザーの方には、どんなところを見てほしいですか?

田畑:ここを見てほしいとか、細かい感じのものではないですね。ユーザーの皆さんには“できる挑戦はすべてしている”という姿を、感じてもらえるとうれしいです。

『ファイナルファンタジーXV』

――世界的に見ると、昨今の日本のコンソールゲーム情勢は危機感を覚えるものだと思いますが、田畑さんからはそれを変えたいという心がまえを感じ取れます。

田畑:我々がどれだけ本気で取り組んでいるかは、当日のイベントでわかってもらえると思います。“この人たちは挑戦をしている”と感じてもらえればうれしいです。

――今回の発表会における決意と自信を改めて聞かせてください。

田畑:決意は“そこで宣言した約束を絶対に守る”というもので、自信は“やるだけのことはやったので、きっと多くのユーザーに響く”でしょうか。

 この発表会後には多くの人たちにわかってもらえると思いますが、単に『FF』のナンバリングを1本発売するだけではありません。そこに向けて、どれほど多くの取り組みを同時に進めているかが、わかってもらえると思います。

 これは“すごい”とか“頑張った”とかではなく、『FFXV』というゲームを世に送り出すために、どれほど多くの人たちが同時に動いているかを表しています。今の我々にとって、これ以上はできないというところまで、やってきています。

●“UNCOVERED FINAL FANTASY XV”日本公式放送

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