2016年6月5日(日)
現在全国の劇場で上映中の映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』。11月の上映開始から29週を迎える本作の“超ロングラン御礼舞台あいさつ”が、6月3日に新宿バルト9で開催された。
5月27日にBD&DVDが発売されてからも劇場での上映が続く本作。中には100回以上劇場に足を運んだ人もいるようだ。この日の舞台あいさつには、西住みほ役の渕上舞さん、杉山潔プロデューサーが登壇し、ファンに感謝の言葉を述べていた。
▲渕上舞さん(左)と杉山潔プロデューサー(右)。 |
まずは、5月29日時点で累計動員数120万人、累計興行収入21億円を突破(累計動員:1,264,313人、累計興行収入:2,136,832,984円、公開館数:225館(累計))したことについて聞かれた渕上さん。「数が大きすぎてどういうことなのかよくわからないですね」と言いつつも、ネットなどで話題になっていたり、記録になっていたりすることを誇らしく思っているそうだ。
渕上さんは、弟から「『ガルパン』はいいぞ」と言われたそうで、さらにブルーレイをねだられたのだとか。渕上さんの家族は、今まであまりの出演作について言及することはなかったそうで、それだけにいい感想をもらえたことがうれしいと話していた。
杉山さんは「公開前はまったく想定していなかった事態です」と口にした。当初はお正月まで上映できればよかったと思っていたとのこと。これは、作品がおもしろいと思ってもらえたからこその結果であり、水島努監督をはじめ制作に携わった人たちの粘り腰のおかげだと話していた。
また、BDやDVDを見て劇場に鑑賞に来る“逆転現象”も起こっているとのこと。杉山さんは「BD・DVDが発売されても各劇場で上映してくれるからこそ」と話していた。
劇場での『ガルパン』と言えば、立川シネマシティでの極上爆音上映をはじめ、4DX、ULTIRA(ウルティラ)、塚口サンサン劇場でのマサラ上映など“映画館ならではの鑑賞方法”がいろいろとできることでも有名になったが、4DXなどは当初の予定にはなかったことで、これらは劇場からの提案があってできたことなのだそうだ。
本作で音響監督を務めた岩浪美和氏は、劇場からの依頼を受けて音響の調整に訪れることがたびたびあったそうだが、音の専門家として「これをきっかけに映画における音の重要性を知ってもらえる」と、この状況を非常によろこんでいたそうだ。杉山さんは「『ガルパン』は“音”に引っ張ってもらったところがありますね」と口にしていた。
続いて、劇場版の公開によってファン層、特に女性が多くなったと話す杉山さん。以前は男性ばかりだったが、最近は、女性だけで大洗に来訪するファンも増えているそうだ。また、大洗に遊びに行った際に杉山さんは、出演キャストにバッタリと出会ったそうで「出演者がプライベートで作品ゆかりの地に遊びに来るのもめずらしいのでは」と、笑いながら振り返っていた。
次のトークテーマは、BD&DVDの映像特典であるOVA『愛里寿・ウォー』について。みほと同じくボコが好きな愛里寿について渕上さんは「劇場版本編とOVAとで、とても印象が変わったキャラクターですね」と述べた。劇場版では表情の変化に乏しく、ポツリポツリとつぶやくように話していたのに対して、OVAでは年相応の顔を見せていて、とてもかわいらしいと思ったそうだ。
▲『ガールズ&パンツァー 劇場版』より |
▲OVA『愛里寿・ウォー』より。 |
他にも、TVシリーズから振り返ってみて、印象が変わったキャラクターを渕上さんにたずねてみたところ、アヒルさん(バレー部)チームの磯辺典子の名前が挙がった。最初は、カバさん(歴女)チームやカモさん(風紀委員)チームのキャラクターが印象に強かったそうだが、OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』、劇場版と通していくことで、どんどん存在感が増していったという。
▲OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』より。 |
劇場版では知波単を従えて戦うなど、見せ場も多かったアヒルさんチーム。渕上さんは「もしも今後何か展開があるとしたら、アヒルさんチームのさらなる活躍も見てみたいですね」と話していた。
BD・DVD告知のコーナーでは、8月28日にパシフィコ横浜で開催予定のイベント“ガールズ&パンツァー 第2次ハートフル・タンク・カーニバル”についての意気込みを、渕上さんに話してもらうことに。このイベントには、20名以上の声優の出演が決定しており「(同じく20人以上が出演した)劇場公開の前夜祭を思い出しますね。20人も声優が出演するイベントなんて、なかなかありませんからね。きっと楽しくなると思います」と、『ガルパン』集大成となるこのイベントへの期待と意欲をのぞかせていた。
ここでイベント終了の時間に。杉山さんは「作品そのものだけでなく、ファンと大洗というトライアングルのおかげでここまで大きくなりました。引き続きよろしくお願いします」と感謝の言葉を述べた。渕上さんは「この作品は私にとって実家のような存在です。いろいろなものを私にくれた『ガルパン』、そしてファンの皆さんには感謝してもしきれません」とあいさつ。最後はおなじみの“パンツァー・フォー!”の掛け声でイベントを締めくくった。
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(C)GIRLS und PANZER Film Projekt
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