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2016年6月23日(木)

男性目線の『アイナナ』プレイレポ【男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。】第5回

文:電撃Girl'sStyle、原 常樹

 みなさま、こんにちは。フリーライターの原 常樹です。男性アイドルたちの活動にスポットライトを当てた本格リズムゲーム『アイドリッシュセブン』(通称:アイナナ)。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

・もうリリースから1年が経つのに今からアイナナを始めても大丈夫なの?
・男性でもアイナナを楽しめるのか?

 ──という二つの疑問を同時に解決してしまうべく、本企画では僕自身がそのサンプルのひとりとしてプレイを進めていきます。その目標は「アイナナの日(7月7日)までにストーリーの第一部をクリアすること」。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 さて、前回の連載ではストーリーが第13章まで進みました。アイドルとしての出発を切り、IDOLiSH7のメンバーはMEZZO″を中心に全国各地で大忙し。どうやら順風満帆にいくのかなと思っていた矢先に……やっぱりありましたよ、落とし穴が。

 まずはデビュー曲の予定だった「NATSU☆しようぜ!」をTRIGGER陣営に盗まれてしまいます。「いやいやいや……それは犯罪だし、訴えれば勝てるんじゃ!?」という感じで出るトコ出たくなりますが、結局IDOLiSH7は泣き寝入りすることになってしまいます。まぁ、トラブルを表沙汰にすると色々面倒だからしょうがないのでしょうか。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 さらにスポンサーからの圧力でIDOLiSH7は決まっていた冠番組のレギュラーを降板させられる事態が発生。環くんが悪質なファンに騙されて番組のスケジュールをすっぽかし、壮五くんは急性胃腸炎で倒れてしまいます……。

 環くんがファンに騙されたのは“妹・理(あや)の行方を知っていると言われたから”、そして壮五くんが倒れるぐらいに追い詰められたのは番組を降板させたのが“スポンサー会社の社長である父親のせいだから”と、それぞれの家族の問題が根底にあるというのも根が深いですね。そろそろ“上げて落とされる”というアイナナの黄金パターンにも身体が慣れてきた頃ですが、それでも各自のバックボーンに話が及ぶとなかなか辛い感じがあります。

 じつはアイナナではこうやって、それぞれの家庭が絡んでくることが多いんですよね。今回の環くんや壮五くんはもちろん、一織くんと三月くん、陸くんと天くん、そしてTRIGGER陣営では楽くんと社長(宗助)……といったように、登場人物たちが、それぞれの“家族”の在り方を見せてくれているのもおもしろい。アイドルゲームをやっているというより、家族ドラマを見ているような錯覚も覚えます。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回
▲壮五くんが元ミュージシャンだった叔父の影を追って、アイドルの世界へと足を踏み入れたことも明らかになりました。しかし、複雑な事情を包み隠さずに話してくれたことを環くんは喜びます。やっと本音でぶつかり合ったふたり……もしかしたら、ここがMEZZO″の本当のスタート地点なのかもしれません。

 トラブル続きで散々なIDOLiSH7ですが、捨てる神あれば拾う神あり。ミスター下岡がバラエティ番組にIDOLiSH7を起用するように提案をしてくれたり、大和くんが出演しているということ(&ナギの偶然の活躍)でドラマの主題歌を歌わせてもらえたりと再び追い風も吹いてきます。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 楽曲を盗まれたために、陣営としては敵対関係にあるTRIGGERですが、メンバーたちに敵意がない……むしろ、楽くんはこれまでこっそりとIDOLiSH7の利益になるように行動してくれていたことも明らかになりました。今まで謎に包まれていた彼のベールが徐々に明らかになってくると同時に親近感が湧いてきます。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 彼らと対決するには、年末のブラックオアホワイトミュージックファンタジアに出なければなりません。そして、そのためにはジャパンアイドルミュージックアワードで新人賞を取るのが大前提。ここに来てIDOLiSH7の目標に明確なものが加わりました!

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 しかし、今度はTRIGGERにトラブルが起こります。IDOLiSH7と共演するハズだった『サウンドシップ』の収録中に、八乙女社長がテレビ局の上層部と揉めて「TRIGGERを出さない!」と言い始めて……。ファンを裏切りたくないとTRIGGERのメンバーたちは反発しますが、ステージに出ることは叶わず。IDOLiSH7はTRIGGERを待つファンのため、TRIGGERの代わりに「NATSU☆しようぜ!」を歌うことを決意します。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 当然ながらTRIGGER目当てのファンからは大ブーイングを浴びます。まぁ、代打でそのアイドルの持ち歌を歌うわけですから当然なんですが、それでもIDOLiSH7は必死に歌います。そして、最終的にはブーイングを歓声へと変えてみせました。

 アイナナは“上げて落とす展開”だということをこれまで幾度となく書いてきましたが、今回は言ってしまえばIDOLiSH7が“わざわざ自分から深い谷に飛び込んだようなもの”。それは彼らの──とりわけ、センターの陸くんの選択であり、それを彼らは見事にやり遂げ、またひとつ成長したわけです。実際、そんな逆風の中でもしっかりと歌いきれたあたり、やっぱりアイドルとして“持っているもの”があったんでしょうね。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 TRIGGERのメンバーは自分たちの持ち歌(彼らにとってはそれ以外なにものではないので)を奪われ、しかも賞賛の歓声が沸き起こっている光景に愕然とします。そう、ここに来て、上げて落とすアイナナが“TRIGGERを落としにきた”わけですね。なるほど、今度はそっちなのか……。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回
男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回
▲小鳥遊社長と八乙女社長の間にも因縁があるようで、そこにはマネージャー(常子)の母親である結が大きく関わっているみたいです。家族ドラマがより一層複雑になりました。そして、楽くんはその話を聞きにきたことで、自らの事務所の悪行を知ることに……。

 サウンドシップでの活躍でIDOLiSH7の株が上がるとなれば、八乙女社長も黙ってはいません。ゴシップ記事を各所に展開することで小鳥遊事務所を揺さぶりにかかります。これが見事に的中し、IDOLiSH7に不和が生じ、さらには環くんがレギュラー番組でトラブルを起こしてしまいます。それもまたもや家族問題で……。メンバーが目的を見失い、IDOLiSH7はついに小鳥遊社長から“解散”するよう、告げられてしまいました(さっそくの転落ですね)。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回
▲普段からインタビュー記事を書いている立場からすると、タレントを貶める目的でゴシップ記事を書くという行為は許せません。インタビュー記事は対象の魅力を引き出し、伝えるためのものだと思うんですよね。ダメ、絶対。
男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 ここでTRIGGERにも動きが。父親の悪辣なやり方についていけなくなった楽くんが反旗を翻します。本来はひとりで社長と対決するつもりだったようですが、十龍之介くんが同調。正直、これまであまり影が濃くなかった龍くんがハッキリと「(ビジネスパートナーではなく)俺は友達だと思ってるよ。もっと、強い絆だって感じてる」と言いきり、楽くんを支えようとしたことで彼らの見え方が大きく変わりました。

 さらに天くんが「楽や龍の傷つく顔を見たくなかった」と盗用に薄々気づきながらも隠していたと告げたとき、彼らもIDOLiSH7と同じく“血の通ったアイドルグループ”としての実像がハッキリ見えた気がします。

 TRIGGERに関してはライバルポジションのキャラクターということで、ひたすらトップアイドルとして見せて、いわゆる“ボスキャラクター”として戦わせる展開にもできたはずなんですが、そうではなく、彼らは熱い魂を持ち、ビジネスライクには徹することができない人間だった。

 予兆はありましたが、やはりアイナナはIDOLiSH7の7人だけでなく、TRIGGERの3人も含めた10人の物語だったんですね。そして、TRIGGERサイドもいよいよ逆風の中に立たされる状況になったということなんでしょう……。とはいえ、まさか10人全員を同時に絶望に落とすとは……これだからアイナナは恐ろしい。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 落ちるのが10人であれば這い上がるのも10人。ミュージックフェスタの絶望から立ち直った“はじまりの地”から彼らは再び歩き出します。これまでの敵が“良き好敵手”になるという展開は、ある意味で王道ですが、アイナナという作品でそれを目の当たりにすることはありませんでした。何度も言うようですが、このストーリーの熱さは男性から見ても非常におもしろい。というか、こんな展開を見せられたら誰だって熱くなるに決まっているじゃないですか!

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 そして、父上(小鳥遊社長)は彼らの解散を無かったことに。しかも、さらっといいことを言うんだよなぁ……。アイドルとして活動することの楽しさだけではなく、責任の重さやファンとの向き合い方についてもしっかりと言及していく。このリアリティはアイナナという作品ならではの醍醐味だと思います。

 こうしてIDOLiSH7は見事に新人賞を獲得することになるわけですが、そこにも説得力があります。だって、今まであれだけ落とされては這い上がってを繰り返してきた彼らが、その反動でどこまででも高く飛べるのは当たり前じゃないですか。アメとムチ(ややムチ成分多め)の展開もこのための伏線と考えれば納得するしかありません。

 世界的歌手、ダグラス・ルートバンクの前座にも決まり、珍しく興奮する壮五くん。話が進むにつれて、マジメながらも人間味あふれる彼の人となりが明らかになってきて、おじさんはうれしいです。本当にいい子なんですよね……怒らせたらアレですが。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回
▲徐々にメンバーの深い部分が見えてきましたが、まだまだ謎がいっぱいのアイナナ。三月くんがこだわる伝説的なアイドル・ゼロについても伏線が張られたままの状況です。伏線といえば、いつも飄々としている大和くんが物騒な「復讐」というキーワードを口にしていたことも気になっているんですよね……。

 二つのグループが雌雄を決する、クライマックスの大晦日。IDOLiSH7を応援したくなるところですが、TRIGGERの魅力も知ってしまったために、どちらか一方に肩入れしづらいというのが本音でしょうか。相手を敵視して勝とうとするのではなく、お互いの完成された世界観とパフォーマンスを認めた上で超えようとする──スポーツ漫画の1シーンのような爽やかな光景がそこにはありました。

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回
男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 ストーリーを進めるためには、ライブで「MEMORiES MELODiES」をクリアしなければならないんですが、このムービーがまさにこのステージを象徴する内容! 肩を組んで楽しそうにする7人、その上にかかる虹、彼らの今の姿をそのまま投影したかのようなムービーについつい涙が出てきちゃいましたよ。このままじゃ、モンジェネおじさんだけじゃなくて、メモメロおじさんも兼任しなきゃいけなくなるじゃないですか……。まったく、どういうことなんだ!

 そして、ブラックオアホワイトも決着。このプレイレポートは未プレイの方も対象にしているので、ここの展開はあえて伏せますが、この決戦の模様はぜひとも見ていただきたいです。熱いから。本当に熱いから!

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 「ブラックオアホワイトの総合優勝者はRe:valeです!」と気になる引きのあとで、画面にはスタッフロールが流れ出しました。おや、この聞き覚えのある曲は……まさかの「MONSTER GENERATiON」のフルバージョンだと……!? 奥さん聞きましたか? フルバージョンですよ、フルバージョン!

 ってちょっと待て! モンジェネに気を取られてアレだったけど、もしかしてこれって──

 第1部完ってヤツ!?

男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。第5回

 エンドカードに見たことのない二人組が登場しましたが、煽りキャッチから察するに、彼らがブラックオアホワイト総合優勝者のRe:valeなんでしょう。それってつまりは第二部でTRIGGERを現状で超えるアイドルたちが出てくるということなんですよね!?

 第一部のライバルを超える強敵の登場……。散々、「アイナナは少年マンガだ」と言い続けてきましたが、この展開なんて完全に少年マンガじゃないですか! くそっ、先が気になる……先が気になるけど、とりあえずひとまずはこの連載のMission Completeを喜ぶとしましょうか。

 結論:「アイナナは男性がプレイしてもおもしろいし、今からでも十分追いつける」

 これにてファイナルアンサーです。

 しかし前回の連載で「加速していこうと思います」とは書きましたが、まさか早々にミッションがクリアできてしまうとは思いませんでした。プレイレポートというお仕事ではありましたが、公私混同と言っていいぐらい楽しめましたし、ここまで来るのもあっという間という感じでしたね……。

 ちなみに後々から知ったんですが、第1部のストーリーを解禁するのにはRankが50以上でなければいけなかったとか。まぁ、僕のようなモンジェネ症候群の人間にとってはあってないようなハードルだったわけですが。モンジェネ様、本当にありがとう。

 逆にあまりライブが得意ではないというアイナナ初心者にとっては、もしかするとここがちょっと大変かもしれません。ただ、ライブは慣れれば慣れるほど楽しくなると思うので、まずは一度チャレンジしてみてください。きっとその後はストレスなく第二部まで進められるのではないかと思います。リズムゲームが苦手でも怖がらないで……モンジェネがあなたを優しく包んでくれますから!

 ──そんなわけで、今回のレポートは以上。あっ、これだけキレイな終わり方をしておいてなんですが、この連載はもうちょっとだけ続く予定なんですよね……。はたして、来週以降は何を書けばいいのやら……ま、まぁ、とりあえず第二部を読み進めながら考えますか!

 前回の記事はコチラ⇒男性目線の『アイナナ』プレイレポ【男性ライターが『アイドリッシュセブン』をやってみた。】第4回

(C)アイドリッシュセブン CD:Arina Tanemura

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