2016年12月15日(木)
『サガ』シリーズ最新作『SaGa SCARLET GRACE(サガ スカーレット グレイス)』がついに本日12月15日(木)に発売!
この記事では、これまでに紹介してきた本作の世界観、登場キャラクター、バトルシステムなど基本となるシステムの情報をまとめてお届けする。ぜひ、さまざまな展開を迎えるフリーワールドで生き抜くために活用してほしい。
星神を裏切った罪で追放された神“ファイアブリンガー”。
邪神は彗星となり還ってくる。鎮まっていた冥魔たちも暴れ始め、世界は危機に陥る。
▲邪神ファイアブリンガー。 |
星神は1人の男に力を授ける。彼は人々を率い“ファイアブリンガー”と戦う帝国を打ち立てる。冥魔は地下へと押し戻され、邪神の星は彼方へと去った。
その後も邪神の星は、150年ごとに還ってくる。時代時代の皇帝が“ファイアブリンガー”と冥魔達を迎え撃った。準備に怠りなく楽々と邪神を打ち破る皇帝もあれば、油断の果てに世界を滅亡の淵に追い込んだ皇帝もいた。
七度目の襲来で遂に、邪神の星は砕け散った。1000年に渡る戦いに終止符が打たれたのだ。人々は平和の訪れに歓喜した。“ファイアブリンガー”の破片は地上に降り注ぎ、それは人間と星神の勝利を祝う花火のようであった。
“ファイアブリンガー”が消滅すれば、帝国も不要になる。支配を続ける帝国に対して、各地で反乱が起きる。それは皇帝の息子達による内乱へと繋がる。混乱の中、“ファイアブリンガー”を倒した英雄である皇帝が暗殺され、帝国はあっけなく瓦解した。
それから70余年。帝国時代を知る者もほとんどいなくなった。世界の混乱は続いていた。新たな危機が迫っていることに気が付く者など、存在しなかった。
だが時代は主人公を用意する。新しい時代の新しい主人公を。
人間に知識ではなく知恵を、文明ではなく文化を与えた存在。星座として天空に位置を占めているため、星神の名で呼ばれる。天空の中央を囲むように十二星神の星座が配されている。
星神は文化を支える技術を司る。農業、牧畜、航海術、武術、魔術……人々はその営みに合わせて、それぞれの星神に祈りを捧げてきた。
神の力である星の光は、陽の光を凌ぎ、昼までも明るく輝いている。この地では、太陽や月や遊星よりも、輝く星々こそが世界を司る天体である。
帝国の時代、天体を読む読星台が多く作られ、神意を読み解き、迫る危機に備えていた。読星台は神殿でもあり、帝国が滅んだ今でも、人々の生活に大きな影響を与えている。
ゲームを始めるとプレイヤーにいくつかの質問が行われる。プレイヤーの回答によっておすすめの主人公が提示されるほか、主人公にパラメーターボーナスも付与される。
▲主人公4人を自由に選ぶこともできるが迷ったら“彗星に委ねる”を選択してみよう。 |
▲プレイヤーはいくつかの質問をされる。どう答えるかは自分次第だ。 |
▲回答に応じておすすめのキャラクターが提示される。得られるパラメーターボーナスは答えによって変わる。 |
主人公の4人はそれぞれの物語を持っており、それがシナリオを進めるうえで1つの芯となる。そのうえでプレイヤーがどう選択していくかが物語を大きく分岐させていく。
▲ウルピナは、ある事件をきっかけに最愛の兄を救う旅に出る。 |
▲自身の焼き物にありえない歪みが現れ、原因を突き止める旅に出る。 |
▲行き倒れの女の願い、“アイ・ハヌムに緋の欠片を沈める”ために旅に出る。 |
▲「七度甦り正義を成す」と言い死んだはずのシグフレイを追う旅に出る。 |
パーティにできる仲間は総勢70名以上。選択次第ではまったく違ったキャラクターを仲間に加えることができる。また同じキャラクターでも主人公によってかかわり方はさまざまだ。
「姫が星神に選ばれたのだとしたら、名誉なことです。しかし、守役としては、姫にそのような大きなものを背負っていただきたくはありません」
ユラニウス家の老臣。代々ユラニウス家に仕えているが、彼の実家は東方イルフィー海にある。11歳の時にユラニウス家にやってきてから70年以上にもなる。
現当主マクシミアスの子どものころの遊び相手に始まり、常にそば近くで戦ってきた。跡継ぎアントニウスの守役も務め、今は娘のウルピナの守役である。
東方の習慣に従って、髪は短く刈っている。マクシミアスよりは一回り小柄だが、剣・槍・斧とさまざまな武器を使いこなす熟練の戦士である。若いころから、定期的に世界各地を旅して情報収集を行っていて、経験も知識も豊富な武将だ。
ウルピナとは家族のように打ち解けた関係。ウルピナのボケとも突込みとも取れる言動にも、余裕の受け答えができる。
「昨日までエルワカンの親衛隊だったんだが、辞めたよ。不死鳥を追いかけるほうがおもしろそうだからな」
東帝国の元親衛隊。親衛隊というよりは、山賊の頭目といった雰囲気の好漢。皇帝、太皇太后どちらからも信任が厚かった。が、それゆえ両派閥の対立に板挟みになる場合が多く、嫌気が差して親衛隊をやめてしまった。
不死鳥の飛ぶ姿を見かけ、不死鳥を巡る冒険に出てタリアと出会う。腕が立つだけでなく、帝国式の礼法作法にも通じているが、普段はいい加減な立ち居振る舞いで、そんな雰囲気は微塵も見せない。
「何が勝手にしろよ。レオ、あんたに勝手にしていい権利なんてないの。さぁ。行くわよ!」
レオナルドの幼なじみ。悪ガキ仲間では自由奔放な悪魔キャラ。レオナルドが突然仲間を抜けて真面目に農作業に取り組みだして拍子抜け。ちょっと反発して、相変わらず悪ガキの延長戦中。
裕福な商人の娘で、最近は結婚へのプレッシャーを掛けられている。これもイライラの原因である。レオナルドの突然の旅立ちに、またまた大ショック。家を飛び出し、後を追うことに。
果たして、レオナルドに惚れているからなのか、なんなのか。そのあたりはよく分からない。後先考えずに無茶をするタイプのようである。
「確かに、そう考えれば、シグフレイが君に執着する理由も分かるよね。僕もシグフレイに利用されている、っていうことになるんだけど」
コハン城の法務担当書記。執政シグフレイの行った恐怖政治の最中、死刑執行書類を書きまくった。その後、シグフレイの死刑執行書類も彼が担当。シグフレイ事件の渦中にいたのだが、どうやったのか上手く泳ぎ切ってコハン城の書記の職を保っている。
シグフレイの噂を耳にすると、バルマンテを旅に誘いだした。怯えているのか、興味本位なのか、その真意は計り知れない。
常に美女がそばにいるような典型的なチャラ男。戦いなんか真っ平御免、というようなキャラに見える。だが、法執行を通じて裏社会にも顔が効くという黒い一面も持っている。
「帝国の再建は父上の悲願。だが、それを望む者がどれだけいるのだろうか」
ウルピナの兄。家臣からは“若殿”と呼ばれる。細め、とまでは言わないが、父より背が高く、すらっとした印象。二刀流は達人の域に達していて、戦闘能力では父を上回る。
性格は冷静で、父の夢見る帝国復興にも、非現実的な夢物語と批判的。四将軍家の1つグウィネズ家のエリセドと婚約している。ウルピナからは“兄さま”と呼ばれる。
「“緋の欠片”はグウィネズ家にとっては危険な物です。その力を使えば、精霊の玉座に何者かを召喚できるでしょう」
四将軍家の1つ魔将軍グウィネズ家の娘。これも四将軍家の1つである剣将軍ユラニウス家の跡継ぎであるアントニウスの婚約者。アントニウスは主人公の1人であるウルピナの兄でもある。エリセドは落ち着きのある美人だが、魔術士としても一級の実力を持っている。
グウィネズ家の人々は、魔法使いの定番のローブ姿みたいな、地味なファッションは好まない。男も女も身だしなみに気を遣い、領民から憧れの存在でいることを心掛けている。
エリセドは男の人気も絶大だが、特に若い娘たちに人気があり、ファッションリーダー的な存在として常に注目されている。ウルピナの衣装もエリセドの格好を真似たものだ。
グウィネズ家ではエリセドの父が率いる本家が力を失い、3つの分家が勢力を分け合っている。グウィネズ家の将来を思い悩む父の姿に胸を痛める日々が続いている。
フィールドマップとダンジョン、シナリオ、バトルが融合した、フリーワールドシステム。このシステムにより一本道の物語構成ではなく、プレイヤーがエンディングに至るまでの物語を自由に楽しむことができる。
オブジェクトに触れることで、バトル or イベントのどちらが起こるのかが分かるため、物語を自由に楽しむことができる。また、どのバトル&イベントを受けた、イベントで何を選択したかによって物語は派生していく。
▲極北には巨大な怪物が。事前にバトルになることや、戦闘難易度が参照できる。 |
▲強敵と戦闘へ。戦うか戦わないかもプレイヤー次第だ。 |
▲ウルピナにそっくりの何者かがさまざまな悪戯をしているらしい。 |
▲偽のウルピナが村の女の子にプロポーズをしたらしい。どう対処するか、選択を迫られる……。 |
『サガ スカーレット グレイス』には、おなじみのものやこれまでの『サガ』シリーズにはなかった新しい戦闘システムが多数存在。ここでは、タイムライン、BP(バトルポイン)、連撃、リザーブ技などのバトルシステムをまとめて紹介する。
バトルは“タイムライン方式”で進行する。敵がどの順番でどんな行動をするかを事前に知ったうえで、こちらの行動を決める。“タイムライン”の制御が戦闘のカギである。
▲画面下部がタイムライン。ターン開始前にどういう順番でどんな行動をするのかが分かる。 |
▲技の中にはすばやく行動できるものや、わざと遅く行動できるものなどがある。うまくタイムラインを制御しよう。 |
技や術の使用にはパーティで共有のBP(ブレイブポイント)を消費する。技によって消費BPが違うので、誰にどの技を使わせるかが重要だ。BPは陣形に応じてターンごとに最大値が上昇する。
▲画面下部の★がパーティの共有BP。画面右の★が技ごとの消費BPとなる。 |
▲消費BPが低い基本技でも、敵の行動をずらすバンプ効果や敵の行動をキャンセルできるスタン効果など、状況によっては単純に威力の高い技よりも重要となる。 |
敵や味方が戦闘不能になると、タイムラインからキャラクターが消失する。それによって同陣営のキャラクターがタイムライン上で繋がると、連撃が発動。
連撃に参加したキャラクターが多いほど威力は上がり、さらに次のターンの消費BPが軽減されるボーナスが付与される。ただし、敵も連撃は可能なのでタイムラインは常に注意しよう。
▲敵Bのように味方に挟まれた敵を倒すと仲間同士がタイムラインで繋がり連撃が発動する。 |
▲敵Bを倒し連撃が発動。5人が繋がったので5連撃となる。 |
▲残った敵に連撃を浴びせるほか、次のターンの消費BPも下がる。 |
通常の攻撃とは違い、特定の条件をクリアすると発動する特殊な技。インタラプト技、カウンター技、プロテクト技の3種類がある。
相手の攻撃属性(斬・打・突)のいずれかに反応して発動。相手の攻撃の直前に割り込んで攻撃できる。また棍棒は斬・打・突それぞれのインタラプト技を持っている。
自身に近接単体攻撃が来た時に発動。攻撃を防ぎつつ強力な反撃を浴びせる。
対象のキャラクターが受ける攻撃をかばう。技によってガード率が変化する。
『サガ』シリーズでおなじみの要素。キャラクターは技を使う際に新しい技を閃くことがある。武器によって閃く技が異なり、また相手が強いほど技を閃きやすい。
▲強い相手ほど、技を閃きやすいので場合によっては自分より強い敵と戦うことも大切になる。 |
▲同じ武器種でも武器によって閃ける技が異なるが、一度閃いた技は同じ武器種ならばいつでも使用できる。 |
武器は素手を含めて全部で9系統。武器には片手武器と両手武器があり、片手武器の場合は盾を装備可能。また、防具としては主防具、副防具、アクセサリがある。
武器は種類によって技が異なり、素手を含めて全部で9系統ある。それぞれの武器にはさまざまな特長がある。
▲各種技のバランスが良い片手武器。 |
▲攻撃力が高く、カウンター技も覚えるため一対一に強い両手武器。 |
▲状態異常を付与する技を多く覚える片手武器。 |
▲最高クラスの攻撃力を誇る両手武器。 |
▲素早さが変化する技を多く覚える両手武器。 |
▲斬・打・突に応じた三種類のインタラプト技を覚える片手武器。 |
▲リザーブ技を解除でき、全体攻撃を多く覚える両手武器。 |
▲各種強力な術を使える片手武器。 |
▲消費BPが全体的に少なめな体術。 |
武器の中には、武器固有技を使えるものもある。その武器を装備していないと使えないがその効果はとても強力だ。
▲武器固有技。全体攻撃。武器が持つ霧氷の力を解放し、吹雪を巻き起こす。 |
五行(木・火・土・金・水)のパワーを杖に集約し放つ術は、発動までに数ターンの詠唱時間を必要とするが、ガード不可の強力な威力を持つ。
▲すべての術には詠唱が必要。詠唱ターン数は術によって異なる。 |
▲歳星の加護を得る木行術。味方BPアップ効果。 |
▲鎮星の加護を得る土行術。強力な全体攻撃術。防御力ダウン効果。 |
技を閃くと新たなロールを獲得することもある。ロールを装備することでキャラクター毎にさまざまなボーナス効果が得られる。
▲ロールは閃いた技の組み合わせによって修得できる。他種の武器技の組み合わせで修得できるロールも多いのでいろんな武器を使ってみよう。 |
▲ロールの効果には、純粋にステータスをアップさせるものやステータスのダウンと引き換えにステータスの大幅アップさせるものなどさまざま。戦略によって使い分けよう。 |
陣形は決められた位置にキャラクターを配置することで、BPの増え方や初期値、最大値、各ステータス変動などさまざまな効果をもたらす。
▲陣形によって戦法は大きく左右する。どこに誰を配置するかもポイント。 |
▲特定の仲間がパーティに加わるとキャラクターに応じた新たな陣形を修得する。機会があればどんどん仲間にしよう。 |
戦闘中、ピンチになった時に星神の恩寵を授かる場合がある。恩寵の効果はさまざまだが、星神の気まぐれによるものなので、その効果が手助けになるかどうかは神のみぞ知る……。
恩寵は一度発動するとその陣形に宿り、次の戦闘から恩寵を授かりやすくなる。
敵全体に強大なダメージを与える。かの戦神はあらゆる武具を使いこなし多くの敵を討ち取った。天より降り注ぐそれらは戦場で勝ち取った戦利品なのだろうか。
戦闘においてHPを回復させる方法には術と恩寵がある。術は詠唱にターン数がかかるため、回復には常に先を読みながら行動する必要がある。
恩寵は神々の気まぐれで発生するため故意には起こせないが、即時に全体回復など強力な効果がある。
辰星の加護を得る水行術。全体回復術。状態異常解除効果あり。
味方全体のHPを大きく回復し、状態異常を解除する。かつて荒れ果てていた大地に、彼女の慈愛に満ちた雨が降り注いだことで、大地に生命と恵みがもたらされたと云う。
戦闘においてキャラクターが倒されると、そのキャラクターのLP(ライフポイント)が減る。
LPが0になると戦闘に参加できなくなるが、パーティから外して休ませたり、一定条件で街に出現する“救護班”に回復してもらうことで再び戦闘に参加できる。
▲HPが0になるとLPが1減少。 |
▲LPが0のキャラクターは戦闘に参加できなくなる。パーティから外している間は戦闘2回につきLPが1回復できる。 |
▲連戦でも戦闘前には必ずメンバーを編成する機会がある。常にLPの管理を意識しよう。 |
▲LPが0のキャラクターが多いと町に救護班が現れ、素材と引き換えにLPを回復してくれる。 |
武器・防具・アクセサリは敵が戦闘で落としたり、イベントや初めて訪れた街で入手できるが、武器と防具は鍛冶屋に素材を渡すことでさらに強化することができる。弱い装備品からでも強化を繰り返すことでまったく違う頼もしい装備品へと変わる。
全鍛冶屋には共通でランクがあり、利用するほど良い装備品を作れたり安価に作ることが可能。また鍛冶屋によっては扱うのが得意な素材もある。
▲戦闘やイベントで装備品を入手。 |
▲弱い装備品でも強化を重ねればどんどん強くなっていく。例えば“ボーンブレスト”は“騎士の鎧”、“チェーンメイル”、“ボーンブレスト・改”へ派生する。 |
▲鍛冶屋のランクが上がると今までのものが安価に作れるほか、より上位の武器も作れる。 |
鍛冶屋の中には特定の素材の扱いに長けた者もいる。そこでしか作れない装備品を作れたり本来より必要数が少なく装備品を作れる。
※画面写真はすべて開発中のもの。
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