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2017年1月20日(金)

【NieR:Automata応援企画】前作『ニーア』の思い出を振り返ろう“石の神殿”編

文:サガコ

 2017年2月23日にスクウェア・エニックスから発売されるアクションRPG『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』

 その応援企画として、前作にあたる『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』の思い出を主人公・ニーアが訪れた町や場所ごとに振り返る連載コラムもいよいよ最終回! ニーアの妹・ヨナにはじまり、ヨナに終わる――物語の始まりと終わりの地となる、石の神殿の思い出を振り返ります。

『NieR』思い出コラム
『NieR』思い出コラム

※この記事は『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』のネタバレを含みます。プレイ予定の方はご注意ください。

石の神殿:すべてのはじまりの場所には、しゃべる書物が待ち受けていた

 ニーアの村からさほど離れていない場所に佇む、石の神殿。旧世界の遺物と思しきその建物は、今やマモノの巣窟と化していました。そんな危険な場所に、ヨナが迷い込んでしまったところからニーアの運命は大きく動き出すこととなります。

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 病気でふさぎがちなヨナのためにと語って聞かせた、伝説の“月の涙”にまつわる話。手に入れればお金持ちになれるというそのおとぎ話を信じたヨナは、病気を治す高価な薬を手に入れてニーアと幸せになりたいその一心で石の神殿へと足を向けたのでした。あわてて彼女を探しに向かったニーアでしたが、多くのマモノたちに行く手を阻まれます。

 たどり着いた天井の高い部屋には、不気味で巨大な一対の彫像が何かを守るように立ちはだかっていました。その奥には、気を失って倒れているヨナの姿が。

「ヨナ!!」

 しかし彫像の正体はマモノでした。神殿に立ち入ったニーアを退けんとそれらは動き出し、襲い掛かってきます。また幼いニーアが細身の剣一本で立ち向かったところで、歯がたつはずもありませんでした。しかし、マモノが振りかざす大きな槍をかろうじて振り払ったその瞬間、不思議な1冊の書物が床に転げ出てきたのです。

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▲「うううううううむ……痛い。痛いではないか!」 白の書との出会いは突然に。

 書物は言葉を話し、宙に浮き上がり、不遜な態度でニーアに契約を持ちかけます。

「早くなんとかして、シロ!」

「我の名を略すでない!」

 白の書はニーアに魔法の力を与えました。それによってニーアは辛くも窮地を脱し、一対のマモノの片割れを屠(ほふ)り、ヨナを救い出すことに成功するのです。

 やがて石の神殿は崩れ始め、その入口は塞がれてしまいます。ヨナの体に忍び寄る黒文病、その黒文病のカギとなる黒の書の存在と、白の書が忘れてしまったという封印されし言葉……。絶望のさなかに、石の神殿で“白の書”という希望を手にしたニーアは、ただ妹の命を救うべく白の書とともに旅立つことを心に決めたのです。

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▲お兄ちゃん思いのヨナ。トラブルメーカーともいう。

 冒険が進むと、ニーアは再び石の神殿を訪れることになります。ヨナをさらっていったマモノの王・魔王が、石の神殿にいるとポポルから知らされるのです。

 しかし石の神殿には、以前討ち倒すことができなかった彫像のマモノが生き残っていました。

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 カイネとエミールを伴ってなお苦戦を強いられる激しい戦いのなか、あろうことかカイネがその胸を槍で貫かれてしまいます。

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▲わりと衝撃のシーン。

 しかしカイネは死ぬことはなく、そのまま半身のマモノに全身を乗っ取られ、マモノ化してしまいます。自我を失って襲ってくるカイネと、なんとか彼女の肉体と意識を取り戻そうと奮戦するニーア・白の書・エミールが戦うこの場面は、石の神殿のみならず、本作の数あるエピソードの中でもかなりの胸が熱くなるシーン!!

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▲マモノに乗っ取られた体は、魔力をぶつけることで取り返す事が可能なのです。エミールの力が役に立ちました。

 カイネを救ったエミールの言葉は、強く、逞しく、彼の成長と覚悟を物語ります。

「ずっといっしょにいますよ、ぼくは。
 またマモノ化したら、今みたいに止めます。
 何度だって、何度だって止めます。
 何度だってカイネさんに戻ってきてもらいます。
 ぼく、カイネさんがいるから、野宿も本当に楽しかったんです。
 カイネさんが褒めてくれるから、こんな姿でも生きていられるんです。
 ぼく、本当はとても弱いけど、カイネさんといれば、強くなれるんです。
 頼ってばかりのぼくだけど、カイネさんの仲間なんです。
 勝手に去らないでください!」

 ……ダメだ、ただ書き写しているだけなのに涙がじわりと出てきた。たくさんの感情がこめられて、ほとばしるようなこのエミールの長ゼリフはぜひゲームをプレイして聞いていただきたいです。

 この時、既にカイネは自分のうちにいるマモノ・テュランの声も、そして自分たちが敵としてなぎはらうマモノたちの声も聞き届けていました。たったひとり、それらの叫びを聞きながら、誰にも言わず、胸にしまいこんで彼女は戦い続ける道を選ぶのです。

 このように石の神殿は、訪れる度に大きく物語が動く場所でした。そして最後は、神殿の奥へ。魔王へと通じる道を開けば、そこにはこれでもか、これでもかと重なるように、プレイヤーを打ちのめす悲しみばかりが待ち受けていました。

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魔王の城:美しい庭園の奥に待つのは、にがい真実、探し求めた再会、そして――永遠の別れ

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 石の神殿の奥には、魔王の居城が隠されていました。白の書がすべてを思い出したかのように不穏な言葉を諳(そら)んじます。魔王を倒そうとするニーアたちの行く手を遮ったのは、デボルとポポルでした。彼女らによって“ゲシュタルト計画”の真実が語られていきます。

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▲アンドロイドたる彼女たちの口から語られる、真実。
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▲涙と、感情と、魂と――アンドロイドとは、いったい……。

 暴走するポポルを引き受けて魔力を放出し、消え失せてしまうエミール。

 ニーアの加勢にやってきて強大なマモノを倒すものの、自らも命を落とす仮面の王。

 さまざまな犠牲を払うことを余儀なくされ、迷い、立ち止まるニーアを奮い立たせるカイネ。

 魔王にたどり着くまでの、この城での出来事は、どれをとってもツライ思い出ばかりです。

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▲抗えぬ別れ。
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▲想いは深く、そして儚く。

 しかし本当の厳しい選択は、魔王との戦いのさなかにありました。

 白の書との訣別によって、失われる魔法の力。

 そして魔王を討ち果たしても、なお…………。

 6年前、『ニーア レプリカント』発売直前のレポートに“2周目からが本当の『ニーア』だ”というようなことを書いたのですが、本当にそのとおりでして。

 2周目から本当の意味で、失っていきます。失いたくないものを、次々と。苦しい決断を迫られながら、拒否することもできずに、最後まで。

 石の神殿、魔王の城――この場所で、いったいどれほどのものを失ったのかと思うと、今更ながらに涙が出そうになります。大きなカーテンのひるがえるあのやわらかな光の輝きは、今も忘れられません。

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 さて、年をまたいでお届けしてきました『ニーア レプリカント/ゲシュタルト』の思い出の場所振り返り企画も、これで最後となります。

 ここから先は、2月に発売を控える最新作『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』についての記事や情報が劇的に増えてくることと思いますので、そちらにぜひご期待ください!!

 それにしても6年も経過すると、細部について忘れていることも多いので、改めて『ニーア レプリカント』をゲームとして最初から遊んでみたい気持ちがひしひしと湧き上がってきております。『オートマタ』を待っている間に、またニーアとの旅路を歩んでみるのも悪くないかもしれませんね。

『NieR』思い出コラム
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▲よーし、また遊んじゃうぞー。

攻略設定資料集は4月28日発売。キャラ&ストーリー解説やヨコオタロウ氏による短編小説なども収録!

 本作の攻略情報と設定資料を収録した『NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集 ≪第243次降下作戦指令書≫』を4月28日に発売します。価格は2,500円+税。仕様はB5判・304ページとなっています。

 やり込みに役立つ攻略データに加え、ネタバレ注意のキャラクター&ストーリー解説も収録!

 ディレクター・ヨコオタロウさんによる短篇小説、小説家・映島巡さんによる書き下ろし小説2篇も読める『NieR:Automata』ファン必携の1冊です。

『ニーア』思い出コラム バックナンバー

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データ

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■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2010年5月28日
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