2018年11月7日(水)

『七つ目の秘宝』『ごちゃバト!』こだわりのパーティ編成を楽しめそうなRPGを紹介【デジゲー博2018】

文:キャナ☆メン

 11月4日に東京・秋葉原UDXで行われた同人&インディーゲームイベント“デジゲー博2018”に出展されていたさまざまなタイトル。当日、筆者が試遊したタイトルより、パーティ編成を特に楽しめそうなRPG2作品を紹介します。

デジゲー博2018

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『七つ目の秘宝』 Volbox(D-20b)

 『七つ目の秘宝』は、秘宝を追い求める冒険のストーリーを軸に、複数のパーティを編制して各地に送り込み、財宝探索を繰り広げていくスマホ向けのRPGです。

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 主人公は、舞台となるエルバ島に秘宝が眠ることを広めた冒険家の娘であるエレン。彼女は、考古学者のシキや冒険家のロックといった仲間と一緒に探検隊を組織し、エルバ島に眠る秘宝を探し出す冒険に乗り出します。

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 ゲームの大枠は、エルバ島のマップにパーティを送り出して遺跡などに眠る財宝の情報を集める“探索パート”と、遺跡に潜って最奥を目指し探検する“発掘モード”の2軸から構成され、秘宝を1つ探し当てるごとにストーリーが大きく進むような形になるとのこと。

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 会場の体験版では、開発中の発掘モードを試遊でき、バトルをメインにゲームの雰囲気を味わえました。

 発掘モードは、奥に進むボタンをタップすると何らかのイベントが発生する(もしくは何も起きない)形になっています。発生するイベントは体験版だとバトル、宝、罠の3種類でしたが、正式版ではさらに複数のシチュエーションが盛り込まれる予定だそうです。

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▲遺跡と言えば罠! 正式版では、罠の解除が得意なキャラクターをパーティに編成できるとのこと。

 バトルは基本的にオートですが、作戦を変更することによって戦い方を指示することが可能。強力な“陣形技”や主人公の専用コマンドである“加護”といった要素も、正式版には追加されます。

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▲TPというゲージがたまると、技を使って攻撃してくれます。TPをとっておきたい場合は、温存を指示することも可能です。
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▲遺跡の最後に待ち受けるボス戦も体験版でプレイできました。

 体験版では触れることができなかったものの、開発者のbranch氏から話を聞いて筆者が1番おもしろくなりそうだと感じたのは、パーティ編成の部分。本作は、街などでプレイヤーが自由に冒険家を雇い、複数のパーティを編成し探索に出していきます。

 雇えるキャラクターはそれぞれに得意分野が異なり、マップで情報を集める探索モードで力を発揮する者、遺跡の罠を解除するのが得意な者、あるいは遺跡からより多くの財宝を持ち帰る“運搬”能力に優れた者、シンプルに戦闘が得意な者などさまざま。

 パーティのメンバー上限もリーダーの能力によって決まるため、誰をリーダーにして、どんな能力のキャラクターを入れるのか、あれこれ考えながら自分好みにパーティを編成するのがとても楽しそうです。

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▲ロックのような、ストーリー上の主要キャラクターをリーダーにすることもできます。

 また、探索パートは放置型になっていて、送り込んだパーティが秘宝の情報を持ち帰ったり、何か宝を見つけてきたり、イベントに遭遇したりと、多様なシチュエーションが予定されているそう。こうした部分が実現すれば、複数のパーティを編成する遊びと相性がよいのではないでしょうか。

 主人公たちの織り成すストーリーが柱としてありつつ、複数のパーティを編成する自由度や幅もある。本作は2019年にiOS/Android向けにリリース予定とのことで、完成が楽しみなタイトルです。

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『ごちゃバト!』 M3Soft(C-01a)

 『ごちゃバト!』は、ドット絵のキャラクターから成る軍勢を率いて戦う“ごちゃキャラバトルRPG”というジャンルのスマホ向けゲームです。

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 まずはコインを使ってガチャを引き、キャラクターを確保。キャラクターは主に、レア度、能力値、人数、属性が設定されていて、能力値だけでなく、人数や属性も勝敗を分けるポイントになってきます。

 人数は多いほどいいですが、戦闘で失った場合は、ガチャで再び同じキャラクターを引かないと補充できません。その際に能力が強化されるメリットもあるので、キャラクターのダブりは重要になりそうです。

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 属性は剣・魔法・巨人の3すくみで、剣は魔法に強い、魔法は巨人に強い、巨人は剣に強いという仕組み。

 ユニークなのは巨人で、レア度が高いとHPが一般的なキャラクターの10倍くらいあるなど超強力である反面、人数は非常に少なく、戦闘開始時は卵の状態で孵(かえ)るまで何もできないという特色を持ちます。

 そうした個性の他、キャラクターの組み合わせによって発動する“チームスキル”という要素が存在し、発動できればチーム全体の能力値アップが見込めます。

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▲真っ黒なシルエットが並んでいますが、チームスキルの組み合わせは自分で探し当てる要素になっています。

 チームスキルの効果は強めで、開発者のアッキー氏によると「後半はチームスキルが発動しないと勝てないバランス」にしてあるとのこと。

 キャラクターは全部で58種類。能力値や人数、属性、チームスキルといったさまざまな要素を踏まえて、チームを編成することができるため、そこが1番のおもしろさになりそうに思えました。

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▲入手したキャラクターは図鑑で見ることができます。

 ちなみに他のサークルとコラボしたキャラクターも登場し、その中には、別の記事で紹介したSleepingMuseumのキャラクターもいました。巨人属性でレア度も高かったので、めちゃくちゃ強かったです!

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 バトルは、20章を超えるストーリーモードが存在する他、やり込み用の腕試しモード、ユーザーがアップロードしたデータ(チーム)と戦う対戦モードが用意されています。

 そして、ドット絵のキャラクターたちがわらわらと戦場を駆けて戦う様は、“ごちゃキャラバトル”というジャンルの醍醐味を感じる瞬間。ゲーム性は違えど、数少ない同ジャンルのタイトルである『ファーストクイーン』シリーズを彷彿とさせます。

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 本作はiOS/Androidで2019年1月にリリース予定で、基本無料にてプレイ可能です。なお、ガチャ用のコインはバトルの報酬で入手できますが、ゲームから広告動画を見ることでも手に入るとのこと。遊べる機会がそれほど多くないジャンルかと思うので、興味がわいた人は2カ月後にぜひダウンロードしてください。

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