『RPG MAKER WITH』レビュー。自分の想像をカタチにする楽しさを高評価＆新機能“アセットシェアリング”の手軽さが初心者に嬉しい【RPGツクール最新作】

文：電撃オンライン

公開日時：2024年04月11日(木) 11:50

　4月11日にGotcha Gotcha Gamesより『RPG MAKER WITH』が発売されました。こちらは『RPGツクール』の名で親しまれた、誰でもオリジナルのゲームを作ることができるツールの最新作です！

　「ゲームを作れるって、どういう感じなんだろう？」と疑問を抱いている方もいるかもしれません。そこで、ゲーム制作初心者によるプレイレポートをお届けします。

自分で作るって楽しい！　クリエイトの良さを知る

　私は今までに『RPGツクール』シリーズをこれまでプレイしたことはありませんでしたが、今回新作が発売されるということで「どんなふうに作れるんだろう」と興味を持ち、先行プレイしてみました。

　メインメニューには、ゲームを作ることができる“つくる”、作ったゲームやダウンロードしたゲームを遊ぶことができる“あそぶ”、ゲームを投稿したり、ダウンロードすることができる“みんなの作品”、ゲームを作るためのアイテムを購入することができる“ショップ”などがありました。もう少し難しいコマンドがずらりと並んでいるのかと思いましたが、そうではないようです。分かりやすくてありがたい！

　初心者さんは“みんなの作品”を参考にするのがオススメということなので、いろいろな方が作ったゲームを見てみることに。すると……とんでもなくクオリティが高い！　マップは森や雪山などさまざま。会話もあるようなので、イベント発生もさせられるんですね。

　そのほか、RPGには欠かせない（と思っている）モンスターとのバトルもすることができました。こんな作品が作れるのかと思うとわくわくします！　こういった作品を作るのにはどれくらい時間がかかるんでしょうか……。　

　ということで、いよいよ“つくる”にチャレンジ！　タイトルを決めるとさっそくマップ作りになりました。マップは小さく区切られていて、ひとつひとつになにを配置するか決めることができます。配置できるものは草原や沼、溶岩などの地面はもちろん、山、池、城や宝箱までゲームに出てくるものはほとんど網羅されていました！　数の多さに驚きです。

　今回はゲームのジャンルはRPGをイメージして、フィールドを砂漠にし、城と町を配置してみました。なんだか、ゲームのマップっぽくなってきましたね。

　「これを置いてみようかな」、「宝箱は目立たない所に置こうかな」と考えながら、フィールドを置いていくだけで楽しい！　やみつきになってしまう人の気持ちが分かります。というより、時間が溶けていく……これは沼ですよ。

脳内にあるものを形にする面白さ。アセットシェアリングの使いやすさも〇

　続いて、マップがある程度できたのでイベントを作成してみることに！　キャラクターを配置して、話しかけると会話が発生するようにしてみました。キャラクターの見た目もたくさんあるので、ストーリーを思い描きながら選んでいくといいですね。どこかに書き出してまとめておかないと。

　はじめはたくさんの設定があって混乱しましたが、そこまで難しいことをしなくても会話を発生させることができました。「これをこうしたらどう動くのかな」と、試行錯誤をしながら自分のイメージ通りのものにしていくのが面白かったです。コツコツと、想像を創造（ギャグではないですよ！）していくのにハマってしまいそうです。

　また、公開されたパーツを自作ゲームに取り入れられる機能“アセットシェアリング”を使用すれば初心者でもイベントを簡単に作成できるので、慣れていない方は自分で設定するよりもシェアされたアセットを使用すると、コツを掴みやすいかもしれません。『RPGツクール』シリーズに触れたことがなくても入りやすいですね。

　最後にモンスターと宝箱も配置し、サウンドも付けてみました。モンスターに近づくと戦闘になったり、宝箱を開けたり、ドアを開ける……といったイベントもサクッと作ることができて、イメージ通りにまとまったときは達成感があります。もっと“自分の世界”を作り込んでみたくなりますね。イベントにもたくさんの素材が用意されており、いろいろ置きたくなってしまうので、木や看板、船なんかも置いてしまいました（笑）。

　『RPG MAKER WITH』はゲーム作りの知識がなくてもゲームを作ることができるので、つい時間を忘れて没頭してしまいます。

　こんな風に動かしたいけどどうすれば……というときは、アセットを探すこともできますし、簡単にゲーム作りを楽しめるようになっています。少しでも気になる方はぜひチェックしてみてください！