『英傑大戦』仁義なき青井主君と羽衣狐＠京♪主君の開幕の思考を探る。開幕時に意識する有利なシーソーゲームとは？

文：電撃オンライン

公開日時：2025年02月18日(火) 18:00

最終更新：2025年02月18日(火) 19:11

　全国のアミューズメント施設で絶賛稼働中の対戦型カードアクションゲーム『英傑大戦』。その本作で上位ランカー兼人気配信者として活躍中の仁義なき青井主君（以下、青井）と羽衣狐＠京♪主君（以下、羽衣狐）のお2人をゲストに迎え、今回は対戦相手のデッキを見た瞬間や開幕の配置の意図など、開幕時の思考に特化してお話を伺いました。

●仁義なき青井主君

圧倒的な勝率を叩き出す大戦界随一の実力者。圧倒的な証数で全国ランキングを独走中。2025年2月18日現在の全国主君ランキングは1位。

●羽衣狐＠京♪ 主君

2024年は300回をも超えるライブ配信を行って本作を盛り上げ続けた、大戦シリーズのトップ人気配信者。実力も折り紙付きで2025年2月18日現在の全国主君ランキングは5位。

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『英傑大戦』仁義なき青井主君と羽衣狐＠京♪主君が開幕時に考えることとは？強者の思考に迫る

――今回はお2人の開幕時の思考を伺いたく、いくつかプレイ画像を用意させていただきました。その時にどのように考えていたのかを教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

青井

＆　

羽衣狐

よろしくお願いします。

――ではまずは基本的な考え方として、開幕はどのような狙いを持ってプレイをしているのでしょうか？　相手陣内に柵や櫓などがある場合など、開幕の優先度はどのようなものになりますか？

青井

自分は細かい積み重ねが重要だと思っているので、低コストといえども攻城は狙っていきます。ただ、知力の値も重要で、自分が使うことも多い武将で言えば、N谷周平やR曹沫のような低知力武将は柵や櫓の破壊を優先することが多く、逆に知力が7もあるR武田観柳斎などでしたら攻城を狙うことが多いです。

羽衣狐

相手の流派にもよりますね。相手が士気流派なら攻城より柵の破壊などを優先することもあります。また、例えば剣豪を使う場合は、斬撃後のチャージ中は相手弓兵に乱戦するなどをして、流派を貯めつつも相手にはあまり貯めさせないように立ち回ることを意識したりもします。

青井

自分は相手によってはとことん相手の高コスト武将に密着して、自分が貯めることよりも相手に貯めさせないように立ち回ることもありますね（笑）。

――ありがとうございます。それではここからお2人の開幕時のプレイ画像を用意しましたので、その時の心境などをお聞きしていきたいと思います。まずは羽衣狐さんからお願いします。まずはデッキ画面です。

羽衣狐＠京♪使用デッキ
R藤原道長、N磯野員昌、N辛評、R五龍姫、N宍戸隆家、SR池禅尼

対戦相手の使用デッキ
（PL)SR盗跖、R落合兼行、（PL)SR沖田総司、SR松平容保、N鈴木三樹三郎

羽衣狐

自分はR藤原道長で、お相手の方は（PL）SR盗跖デッキですね。この時に考えたことは、（PL）SR盗跖の計略を攻め込まれて使われるのは嫌なので、できるだけ戦場中央で使わせるように立ち回りたい。そのために保険の意味合いもかねて、戦器を移動速度ダウンのものにしようかな、と考えました。

羽衣狐

開幕の配置ですが、自分は6枚デッキのときは基本的に片寄せはせずに広げて武将を配置します。もし相手が片側から全力で攻めてきた場合は、両翼どちらかの槍兵が敵陣を抜けて攻城に向かわせられるからです。

――相手の方も両側に部隊を配置してきました。この状態での開幕の理想的な展開はどのようなものになるでしょうか。

羽衣狐

理想は敵に伏兵をぶつけた瞬間にN磯野員昌の突撃で撤退させ、そのできた穴を槍兵が進軍して敵部隊を敵陣に戻らせるといったものでしょうか。ただ、現実的には柵を割られなければいいなぐらいに考えていて、英傑呼応も1回ぐらいなら起こされてもいいといった気持ちでやっていましたね。

【参照：羽衣狐あっと京おんぷ（YouTube)】

――ありがとうございます。それでは次に青井さんお願いします。対（PL）SR白起戦です。

仁義なき青井使用デッキ
N谷周平、R武田観柳斎、R曹沫、R松田康郷、SR驪姫、（PL)SR仙石権兵衛

対戦相手の使用デッキ
（PL）SR白起、R徐夫人、ER明智光秀、R佐久間信盛

青井

自分は開幕を【勝てそう】【展開しだいで勝てそう】【守り重視】の3パターンほどに分けているのですが、この場合は守り重視のパターンになると考えました。なぜなら基本的に開幕は端から攻めることが多いのですが、対（PL）SR白起戦の場合は相手も端攻めをしてくる場合が多く、もし仮に主力同士がぶつかった場合は（PL）SR白起に殲滅されてしまいますし、主力を逆サイドに配置してすれ違った場合は攻城力差で負けてしまうからです。

――開幕時の画像です。

青井

開幕の自分の配置としては両側に部隊を配置し、もし左側に相手の（PL）SR白起がいたら（PL）SR仙石権兵衛を乱戦させて、宝石を装備したR松田康郷の突撃で（PL）SR白起の兵力を削っていこうと思っていました。中央から攻められる場合は柵と伏兵があるのでそれほど心配はなく、右側から攻められた場合はN谷周平で1斬撃をしたあとに乱戦をして時間を稼ぎ、数部隊を戻らせるなどして守備をするつもりでした。どちらにしても対（PL）SR白起戦の開幕は、攻城されなければいいぐらいの気持ちで戦っています。

【参照：仁義なき青井（YouTube)】

――羽衣狐さんの2つ目は羽衣狐さん自身が（PL）SR白起を使ったケースです。

羽衣狐＠京♪使用デッキ
（PL）SR白起、（PL）SR神谷薫、N胡傷、R田中光顕、SRまつ

対戦相手の使用デッキ
ER周瑜、N太田牛一、N福岡孝弟、N呉景、R赤橋守時、SR華陽太后

羽衣狐

相手のデッキには伏兵が3枚いますね。自分は5枚以下のデッキの使う場合、開幕は相手の意図に付き合うことが多く、今回の場合も開幕前進はしましたが荒らしに行ったというよりは伏兵を踏んで相手の意図を探る意味合いが大きいです。（PL）SR白起を前進させ、それに対して相手がどう動くかを見て、さらにそれに有利兵種をぶつけるなど対応した動きをするつもりでした。

羽衣狐

開幕の配置として、中央から攻めると弓で守られやすいので、（PL）SR白起を端において進軍させました。相手の伏兵は開幕の内に暴いておきたいので、（PL）SR白起には2、3枚踏んでもらってもいいと思って進軍させています。この配置の懸念点としては、Ｎ胡傷を中央に置いていたため、同時に2枚伏兵を踏ませられて撤退することで、白起も防御に戻らなければならなくなる心配があったことです。ただ、弱気になって逆に開幕伏兵を踏み切れない展開のほうが嫌だったので、強気に中央に配置してみました。SRまつを置いても良かったのですが、開幕に計略を使う可能性がN胡傷より高いと思ったので、SRまつを大事にする配置にしていますね。

【参照：羽衣狐あっと京おんぷ（YouTube)】

――次は青井さんの対SR呉起戦です。

仁義なき青井使用デッキ
（PL）SR相楽左之助、R河田長親、N三好長逸、N大高又次郎、R荀攸、N王リョウ

対戦相手の使用デッキ
N大熊朝秀、N熊谷信直、SR呉起、N入江九一、R恭雲院、R毛利師親

青井

この開幕のパターンは、伏兵が2枚いて、さらに主力武将に宝石を装備させるつもりだったので、勝てるパターンのものだと思っていました。相手のデッキはあまり宝石を装備することがないデッキでしたしね。流れとしては有利なシーソーゲームをイメージしていて、開幕にリードを奪う→相手はSR呉起の計略を使って攻めてくる→（PL）SR相楽左之助やN王リョウの計略でいなして守る→状況の良いカウンターで再びリードを奪う→終盤はしっかり守って勝ち、といった攻守は何度も入れ替わるんですがこちらが有利な展開になるものを想定しています。

青井

開幕の相手の方の配置を見た時に、まず伏兵のN三好長逸を早めに踏んでもらえそう。そして右側を相手の2部隊の武力がともに6なのに対し自分は武力8と9なので突破できる。左側はR河田長親とR荀攸で守り、もし厳しそうならN三好長逸を戻して守備に加えようかと考えました。もし仮に、SR呉起とN大熊朝秀が守備のために戻る場合は、英傑呼応を簡単に奪えるのでそれはそれで良い展開ですしね。

【参照：仁義なき青井（YouTube)】

――次は羽衣狐さんの対SR呉起戦です。

羽衣狐＠京♪使用デッキ
R藤原道長、N磯野員昌、N辛評、N宍戸隆家、SR池禅尼、R五龍姫

対戦相手の使用デッキ
N平宗盛、R時山直八、SRおつやの方、SR呉起、N大熊朝秀、N毛利敬親

羽衣狐

自分がSR呉起デッキで、対戦相手のデッキが6枚のワラデッキだった場合、開幕は勝てると思ってプレイしていました。ですので、今回は逆の形になっているため自分は弱気です（笑）。開幕だけでなく、流派などの準備が整う残り40カウントくらいまでは、無茶をしないように立ち回ろうと思っていました。

羽衣狐

今回は宝石をR藤原道長に装備させて撃破スピードを上げました。開幕は攻城されなければいいぐらいの気持ちです。伏兵ですが、中央に配置し、仮に踏まれなかったとしても英傑呼応のゲージを増やす役割を担ってもらいます。同様に、R藤原道長以外の部隊も少しでもゲージを増やそうと最前線に配置しています。

【参照：羽衣狐あっと京おんぷ（YouTube)】

――最後は青井さんの対（PL）SR荘丹デッキです。

仁義なき青井使用デッキ
R武田観柳斎、R曹沫、R松田康郷、N谷周平、SR驪姫、（PL）SR仙石権兵衛

対戦相手の使用デッキ
R楚荘王、SR竹林院、（PL）SR荘丹、ER望月千代女、ER吉川元春

青井

これもまた開幕勝てるパターンのものですね。今回は先ほどの（PL）SR白起の場合と違ってすれ違いOKで、もしER吉川元春に城に張り付かれても気合持ちのR松田康郷だけでも守ることができますからね。

青井

すれ違いOKの場合、普段は（PL）SR仙石権兵衛とSR驪姫、N谷周平を片側に寄せて配置することが多いのですが、今回は相手に忍持ちのER望月千代女がいたので、早めに位置がわかるようにバラけさせて配置してみました。開戦して実際に相手の配置を見た時は、右側をR松田康郷で援護すれば突破できそうだなと思いましたね。ただ、今回は違いますが、もし相手の主力武将が宝石を装備していたら簡単には突破できません。その場合はお互いの突撃精度の差によって決着がつきやすいです。