『三國志 戦棋版』先行レビュー。一般的な三国志SLGとどこが違う? “SRPG×SLG”の奥深いバトルと手軽に遊べる洗練されたシステムを解説

文:Ak

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 Qookka Gamesが手がける新作スマートフォン向けゲームアプリ『三國志 戦棋版』の先行レビュー記事をお届けします。


 『三國志 戦棋版』は、株式会社コーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションゲーム『三國志14』の公式ライセンスを取得し、開発されたSRPG×SLG。

 今回の記事では、9月13日より開催されたクローズドβテストをプレイしたレビューを掲載します。
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『三國志 戦棋版』とは? 一般的な歴史SLGとの違いは?【三國志 戦棋版先行レビュー】


 『三國志 戦棋版』は、『三国志』の世界観をベースにしたSRPG×SLG。


 一般的な歴史シミュレーションゲームとの最大の違いは、戦闘が5人の武将で部隊を組み、マス目状の戦場で戦うターン制タクティカルバトルを採用していること!


 従来のSLGのように単に能力差によって勝負を決めるのではなく、武将や兵種の相性、戦法(スキル)の発動タイミングなど、プレイヤー自身の判断や戦略が勝敗のカギを握ります。

 とはいえ戦闘の多くはオート進行も可能なので、シミュレーションRPGとしてはかなりテンポよく遊べるのも特徴。「シミュレーションRPGって難しそう……」と苦手意識がある人でも大丈夫です。


 また土地の占領に関わるシステムでは、いわゆる“連地(※)”は不要。土地に旗を立てて同盟の勢力を広げていき、城の占領を目指すのが基本的なゲームの流れで、その道中で対人戦が発生します。

※連地:土地をつなげて目的地を目指すこと。“マラソン”とも呼ばれる


 資源マスを占領することで勢力値が上がり、資源マスの種類やレベルに応じた資源が時間経過で獲得できます。

 資源マスはひとつのマスで複数の枠があり、複数のプレイヤーが占領することが可能。高レベルの枠は占領数が限られるものの、低レベルの枠は占領数が多いので、他プレイヤーと争うことなく占領できます。

 一般的に戦略シミュレーションゲームでは、他プレイヤーと“早いもの勝ち”の土地の取り合いがシビアな面もあったので、比較的マイペースに進めやすそうになっているのがうれしいですね。


 なお、対象エリアの城を占領していないと資源マスを占領することはできないので、そこは要注意です。なお、出生地の資源マスは城なしでも占領できるので、序盤は周囲の資源マスを占領することで勢力値を伸ばせます。

■ゲームの基本的な流れ
  • 内政で戦力を整える
  • 資源マスを占領して勢力値を上げる
  • 資源マスの占領などで武将レベルを上げて部隊を組む
  • 同盟に入って勢力値を広げていく

戦闘:戦法の効果が実感しやすいバトルは『三国志』ファンなら必見!【三國志 戦棋版先行レビュー】


 バトルシステムはグリッド形式のシミュレーションRPG。同ジャンルでは比較的スタンダードで分かりやすい作りなので、初心者でも馴染みやすいと思います。


 多彩な戦法を駆使して戦うバトルは戦略的で、しっかり武将に個性があるので使い分けが楽しい! 戦法の名前は『三国志』らしいものが満載なので、『三国志』にくわしい人なら「あの逸話がこんな戦法がなったのか!」みたいな楽しみ方もできると思います。

 とくに火計など広範囲を攻撃できる戦法はエフェクトもしっかり作り込んであり、効果をビジュアルで実感しやすくなっている印象ですね。

 単なる攻撃だけでなく、敵の行動を妨害できる戦法も豊富で、立体的な戦場ならではの戦略性と臨場感が味わえるのが本作ならではの魅力となっています。


 兵種相性も重要で、相性のいい敵部隊を攻撃すると有利に戦えます。本作では部隊ではなく武将ごとに兵種が決まっているので、どの武将でどの武将を攻撃するかの判断が重要になりますね。

 基本的にはシミュレーションRPGのセオリー通り、敵の数を減らしていけば比較的優位に戦えるという印象でした。


 序盤のチュートリアル段階や一部バトルを除き、ほとんどのバトルはオートでも進行可能。資源マスを占領しようとした際に“互角”以上の結果が出ればオートでも問題なく占領できましたが、もしかしたら手動で操作したほうが兵損を抑えて戦える、というのはあるかもしれません。


 ちなみに対人戦や城攻めなどもオート進行できる場合もありますが、ゲームが進むと、攻城戦や大規模な対人戦も、一戦一戦がSRPG形式の盤上戦となります。

 “比武争鋒”と呼ばれるPvP型のコンテンツも存在するので、本格的なSRPG体験も楽しめます。

 比武争鋒では、無料で最大レベルまで育成済みの武将や戦法を使用できるため、編成や組み合わせをじっくりと研究できるのが魅力。武将の育成状況に左右されず、純粋に戦略性の高い駆け引きや、思考する面白さを存分に楽しめるコンテンツとなっています。

武将:習得させる戦法や部隊編制によってガラリと変わる戦略性!【三國志 戦棋版先行レビュー】


 武将を組み合わせて自由に編制を組める戦略性の高さも本作の魅力。


 武将には固有戦法以外に、2枠分(2枠目は共鳴レベル20以上で解放)の戦法を習得可能です。

 習得する戦法によって武将の個性が変わるので、自分なりの組み合わせを考えるのが楽しいです。武力の高い武将には兵刃系、知力の高い武将には謀略系の戦法を習得させるなどのセオリーはあるものの、戦法の組み合わせの幅は広く自由度は高いです。


 武将ごとのおすすめ戦法がグッドマークで表示されるので、迷ったらこれに従えばいいので初心者も安心。

 まだCBTなので何ともいえない部分もありますが、個人的には能動戦法(自分で使うアクティブスキルのようなもの)を固有戦法含めて1~2枠は習得させておくと活躍しやすい印象でした。とくに広範囲を攻撃できる戦法は、やっかいなサポーターを巻き込んで攻撃しやすいので何かと便利!

 あとは回復系やエリアを指定してバフをかける戦法もなかなか存在感がありますね。効果量はそれなりですが、本作では自分で武将を動かせるので、効果範囲に武将を配置しやすいのも利点です。オート操作のAIもそれなりに賢そうなので、うまく効果範囲を調整して使ってくれる模様。


 編制を組む際には“陣形”を選択し、発動条件を満たす武将を配置することで陣形効果を得られます。発動条件には陣営が一致しているというものもあるので、これが陣営を一致させるメリットになりそうですね。

 ちなみに陣営を一致させずに陣形効果を得られる陣形もあるので、混色編制も問題なく組むことができそうです。


 武将は基本的に登用で獲得可能。複数回引く=ダブった武将は“しるし”が入手可能で、それを消費してランクアップもできます。いわゆる凸ですね。

 凸れる回数はかなり多く恩恵も大きいですが、最高レアリティである名将(オレンジ色の武将)を完凸するのはなかなか大変そう。戦法の組み合わせしだいで、ランクアップを進めた良将(紫色の武将)の活躍の場も多そうです。

 戦法同士にはシナジーもあるうえに、発動の順番も重要となるので、レベルやレアリティ以上に戦略が重要になる印象ですね。


 登用では戦法も入手できます。戦略シミュレーションゲームによっては引けた武将を消費して戦法にする場合、1~2人しか引けない武将を消費するか迷いがちでしたが……本作ではキッチリ武将と戦法が分かれているので、迷わなくていいですね(笑)。

 武将が出そろってくると戦法も欲しくなってくるので、いわゆる“ハズレ枠”ではないという印象。複数枚引けると武将同様にランクアップ=凸も可能です。


 ちなみに名将が引ける登用にはいわゆる恒常ガチャである“求賢納士”と、特定武将の確率が上がる期間限定登用がありますが、曹操、劉備、孫権などは“求賢納士”でしか引けないようです。ある程度は恒常の“求賢納士”も引くのが重要になりそうですね。


 筆者は残念ながら引けませんでしたが、3君主はいずれも味方へのサポート能力が高く、引けたら強力な部隊が組めそうです。正式サービス時には何とか引いてみたいものですね……。

 下記で、筆者が引けた範囲での注目武将を何人か紹介します。

趙雲


 敵軍がダメージを受けた時に追加ダメージを与える固有戦法“七進七出”が強力。テンポよく敵を蹴散らせるので、戦闘を早めに終わらせやすいです。

 固有戦法が能動戦法ではないので、習得させる能動戦法自体で立ち回りも変わります。筆者は封印状態を付与する“仁者無敵”を習得させて妨害役として活躍させていました。

関羽


 武力依存の範囲ダメージを与えつつ洪水を発生させる能動戦法が強力な武将。洪水内の敵は【水没】状態になって移動力が低下するため、相手のメインアタッカーをうまく妨害できると戦場をコントロールできます。

 攻撃範囲が広いので、趙雲の固有戦法“七進七出”とも好相性。妨害しつつ追撃が可能なので、敵部隊のペースを乱しつつダメージを与えられるのが強い!

張遼


 地形を無視して目標地点まで移動したあと、範囲内のランダムな敵軍単体に兵刃ダメージを与える固有戦法を持つ武将。

 やや小回りが利かないものの、障害物をものともせず突っ込んでダメージを与える様は、まさに“遼来来!”という活躍でカッコいい! うまく使いこなしてみたい武将です。

 機動力が高いので、張遼に敵部隊の足並みを乱してもらいつつ、弓兵など遠距離から攻撃できる武将で追撃を加えるのが強力そうです。

周瑜


 燃焼を付与する“神火計”を使える武将。燃焼を得意とする呉編制の基軸になりそうな性能です。

 範囲攻撃でありながら、対象が単体だと追加でダメージを与えられるのも使い勝手が良好。状況を問わずに使える汎用的な能動戦法です。

 また燃焼を付与した状態でダメージが上がる戦法も存在するので、そちらを別武将に習得させることでより効果的にダメージを与えていけそうです。呉で編制を組む場合は、燃焼を軸にシナジーを考えて部隊を組むのが面白そう!

内政要素:予定枠をストックしておける内政要素は親切【三國志 戦棋版先行レビュー】


 内政要素に関しては、一般的な戦略シミュレーションゲーム(村ゲー)から外れないもので、資源を消費して施設を建築・拡張することで資源獲得量を増加させたり、新たな機能を解放できます。


 本作では建築・拡張の際に5個まで予定枠としてストックしておけるのが便利。こまめに見なくても、複数の建築・拡張を終わらせてくれます。

 ただ便利で放置できる時間が長いぶん、予定枠を指定するのを忘れがちな点には注意が必要かもしれません(笑)。


 フィールド上で内政要素を一覧で確認できる機能も便利。本城に入ることなく各種機能を使えるので、対人戦などに集中したいときにも役立ちます。

 しかも目標(ミッション)達成のための条件となる施設も一目で確認できるので、次に何をしたらいいのか初心者でも分かりやすくなっています。

同盟:同盟間のつながりは緩め? 遷城し放題なのも気楽【三國志 戦棋版先行レビュー】


 シミュレーションゲームらしい同盟要素も存在。同盟に所属することで、他プレイヤーと共闘して城攻めなどが可能になります。


 同盟のつながりは比較的緩いという印象。幹部になる場合はともかく、一般の同盟メンバーの場合は気楽に同盟と共闘できます。

 筆者の場合、とくに同盟に志願する前にいつの間にか自分の地域の同盟に入っていました。CBTでは、各地域に1つずつの同盟が存在しましたが、正式サービス時にも同様の仕様になるかは不明。


 同盟として協調する行動としては城攻めや対人戦がありますが、本作では遷城(城を移す行動)が非常に気軽に行えるので前線に追いつくのが簡単! 距離に応じた時間経過だけで、すぐに最前線に参加できます。

 一応旗や城の範囲内に置ける本城の数には制限がありますが、味方も城を移していくので、気にせずガンガン遷城していい感じでした。


 同盟の幹部が旗を立てる(必要があれば駐屯して守る)→同盟の領地が広がる→旗の範囲が城や関に隣接したら攻撃する、というのが同盟で共闘する流れ。

 どのタイミングで一気に攻めるかは同盟の幹部の戦略しだいですが、システム的に明確にいつ攻めるかを指定できるので、同盟メンバーとしても分かりやすくなっています。


 また“一派”という同盟以外のプレイヤー同士の協力要素も存在。所属すると特殊な戦法が自動で発動したり、共同で屯田を行えたりと特典がありました。こちらは同盟よりも人数が少ないぶん、戦略しだいでより密な連携ができそうですね。

まとめ:戦略性は本格的ながら気楽にプレイできる洗練されたシミュレーションゲーム!【三國志 戦棋版先行レビュー】


 広大な『三国志』の世界を舞台に、プレイヤー自らがマス目上の盤面で武将を直接操作するSRPGの面白さと、広大なマップで同盟の仲間とともに勢力争いを繰り広げ、洛陽攻略(天下統一)を目指すSLGの醍醐味が融合した『三國志 戦棋版』。


 高度な戦術と自由な編制で勝利を目指す楽しさはもちろん、各種システムが分かりやすく親切な設計になっているため、シミュレーションゲーム初心者でも安心して楽しめます。

 SRPGの奥深い戦術性とSLGのスケール感を兼ね備えた“SRPG×SLG”として、従来の三国志ゲームとは一味異なる独自の魅力を備えた本作。まだまだ気になる要素や本格的な対人戦のバランスも楽しみで、正式サービスの開始が待ち遠しいですね!

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