みなさんこんにちは。長くなったので前後編に分けてみた『オデュッセイア』全バウトレポート。ゲームっぽくて楽しかったよ。前口上省略オッシーがコラム64回目をお送りします。

このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。今回も映画レビュー。
VS.セイレーン【オデュッセイア】
映画『オデュッセイア』
いよいよ中盤、セイレーン戦! 現在、1勝3敗でダメダメ英雄の冒険譚になっとるぞオデュッセウス!
美しい歌で男たちを破滅へと誘う、ゲームでもお馴染みの人魚モンスター。予言で教えてもらったから、蜜蝋で耳栓をする戦法で楽勝や!
と思ったら、何故かオデュッセウスくんが、「セイレーンの歌を聴いてみたい。オレを縛ってくれ」とか言い出す。
縛っていれば歌で魅了されてもなんとかなるやろの精神。でもそれによって得られるメリットはほぼ無い。つまり舐めプ。煽りプレイ。
耳栓をしていても、うっすら歌が聞こえて部下が一人海に誘われて死亡するくらいの破壊力。耳栓なしの拘束オデュッセウスくんも、案の定、セイレーンの元に誘われた過ぎて発狂寸前。言わんこっちゃない。
ただし、食レポならぬ聴きレポで、「めっちゃ痒いところがあって、掻いたらめちゃんこ気持ちいいのが分かっているのに、手が届かなくて掻けない感じ」というめちゃくちゃ分かりやすいレポートをしてくれたので許す。
セイレーンの歌とか聴いたこと無いけど、めっちゃその感覚わかるわ! まあ部下一人しか死んでないから、勝利っちゃ勝利。
VS.大渦【オデュッセイア】
お次は、巨大な渦が海面にあって、突っ込んだら巻き込まれてヤバい状況。『ドラクエ』なら海底都市に行けるやつ。
それを回避して狭い海峡に行くか、それとも流れに沿って船を走らせて、遠心力で突破するかという状況。オデュッセウスくんは強行派で「つっこめー!」ってしたんだけど、すっかり反乱癖のついた部下が抗って、海峡の方に行っちゃった。
負けが混みすぎて監督の指示に従ってくれないパターン。実質、戦闘前に逃げたのでノーカン。
VS.スキュラ【オデュッセイア】
結果的に、予言者に「渦巻きじゃなくてそっち行ったら6人死ぬ」と言われていた方に行くことに。
でも、「渦巻きの方に行ったら全滅する」とも言われていたので、トロッコ問題でもなんでもなく、こっち一択やろがい。
そしたら、予言通り、タコの足みたいなのが襲ってきて、次々と部下が連れ去られていくことに。でも予言で犠牲者は6人って言われていたので、6人食われたら助かった。
まあ正直、そのまま全滅してもおかしくないくらいの圧倒的暴力だったので、むしろ6人で済んで助かったまである。
スキュラくんは数が数えられてエラい子! 当然だけど負けカウントで、2勝4敗。ダブルスコアで敗けとるぞオデュッセウス。
VS.牛(太陽神)【オデュッセイア】
的中率100%の予言者に「太陽神の島で牛を食ったら全滅するで」と言われていたにも関わらず、太陽神の島を訪れる一行。こうなると結末はファイアーをウォッチするより明らか。
最初は予言を恐れて、部下に牛を食べないように厳命するオデュッセウスくんだったが、これまでの雑魚っぷりですっかり信用を失っていた為、マッハで牛を狩る部下たち。人望ナッシング。
一応、見つからないように夜が更けてから、窪みの中でビーフ・パーティをする部下たち。それを見つけたオデュッセウスくんが、「そんなところに隠れて食ったかて、お天道さんには丸わかりやで⋯⋯」みたいなことを言って打ちひしがれるのが何か面白かった。
もうなんか諦めの境地。ここまでくると可哀想すぎる。
案の定、再び海に出たら、太陽神から告げ口された大神ゼウスのサンダーでメッタメタやられる。ついでに、回避したはずの大渦さんも寄ってきて、しっちゃかめっちゃか。
船は大破し、部下は全滅、オデュッセウスくんは流されて、どこかの島に流れ着くことに⋯⋯。納得の5敗目!
VS.カリュプソ【オデュッセイア】
ようやく、冒頭でさまようオデュッセウスと傍に佇む美女(シャーリーズ・セロン)のところまで回想が追いついた!
牛に敗れて部下が全滅し、一人漂流したオデュッセウスを拾って助けたのが、女神カリュプソ(シャーリーズ・セロン)。シャーリーズ・セロンが美しすぎてマジ女神。
痛み止めの蓮パワーで意識が混濁し、気づけば記憶を失ったまま7年くらい経っていた。
最終的には、妻のブローチパワーで記憶を取り戻し、カリュプソを跳ね除けて脱出するんだけど、時間のロスっぷりが龍宮城のそれ。
一応、自分の力で出てったから辛勝判定。
VS.偽神官【オデュッセイア】
ここから、ようやく息子(トム・ホランド)パートとパッパ(マット・デイモン)パートが合流する。ただ、神話的なキャラの登場は無くなるので、バウト的には地味なカードが続く。
故郷に帰還したオデュッセウスくんだが、息子のピンチにまたすぐ出ていくことに。妻に一目会っていかないんかい! と思わなくもなかったが、息子大事。まあ息子は赤ちゃんの頃に出立したから、ほぼ初対面なんだけどね。
息子はパッパを捜して神殿に行っていたんだけど、そこには求婚者たち(敵)の刺客が! 『ドラクエ7』のダーマ神殿ばりに、神官に化けて襲ってくるのよ。パッパが助けに来るお膳立てだからしゃーないけど、息子に付いていためちゃ強そうな護衛の戦士があっさり殺されて悲しみ。
息子を庇って、とかではなく、偽神官に後ろからあっさりやられただけなので、マジで無駄死に感がパない。そうして、大ピンチに現れるパッパ(オデュッセウス)。とはいえ、“謎の男”として名乗らず同行することに。RPGでよくあるゲストキャラパターン!
名前すら知らん刺客(偽神官)だけど、まあ勝ちは勝ち。4勝目! 神話モンスターには弱いけど、人間相手なら負けないレベル、それがオデュッセウス。
VS.求婚者たち(アンティノオス)【オデュッセイア】
どんどんしょぼくなってくけど、最後はマッマ(アン・ハサウェイ)を寝取ろうと画策する求婚者たち。「客はもてなさなければならない」というゼウスの掟を悪用して、ずっと宴ばっかり楽しんで居座る求婚者たちがラスボス。しょぼくない?
マンガ『魔少年ビーティー』でも、家族で居座る背乗りエピソードあったけど、あれ思い出した。早くフグ毒食らわせて駆逐しなきゃ!
マッマ・ペーネロペーさんもさすがにお冠で、もう閉じ込めて全部焼き殺そうぜ! と強硬な態度を隠さない一触即発状態! そして、ペーネロペーさんが、竹取物語みたいに難題を出すんだけど、それを物乞いに扮したオデュッセウスさんがクリアする展開はカッコいい。
でも何故か一向に正体を明かさないんだよね。もうみんなバレバレっぽいのに。様式美かな? 最終的には、大広間に閉じ込めた求婚者たちとオデュッセウスくんの大バトル。
求婚者たちは、宴続きで大して強くないかと思いきや、意外と戦えて、さしものオデュッセウスくんも一人では多勢に無勢⋯⋯。
おいおい、トム・ホランドなにやってんのよ? パッパと共闘する絶好の機会やで? と観ているこっちは思うんだけど、トム・ホランドは別働隊として働いていた!
というのも、この求婚者とのバトルステージはお膳立てされていて、武器という武器が2階の倉庫に封印されていたのよ。さすがに、武器を持った求婚者たちとオデュッセウス一人じゃ勝負にならんからね。
しかし、それに気づいた求婚者の一人が2階に武器を取りにきて、それを止める為にトム・ホランド(息子)が戦うことに。つまり、1階のパパンと2階の息子でWバトルだ!
なんだけど、息子は弱々なので、名無しの求婚者に押されて、(2階の)床に空いた穴から下階に武器を投げ込まれてしまう。それを拾った下階の求婚者たちが、武器を使ってオデュッセウスを追い詰める。
ここまでトム・ホランドいいとこなし⋯⋯。でも、何とか求婚者を倒して、パパンに武器を投げ入れることに成功!
なんかこの武器投げ込みバトルが、『バイオハザード』のラストバトルでロケットランチャーを差し入れするエイダを思い出してちょっと面白かった。
投げ込まれた武器で二刀流になった途端にハッスルするオデュッセウスさんの活躍で、無事に求婚者たちのボスっぽいアンティノオスをぶっ殺す。
正直、アンティノオスは戦闘力は皆無なので、あんまりラスボスっぽくは無かったけど、過去に(徴兵時のくじ引きで)不正した証拠である“くじ”を食わせた状態でトドメを刺したのはなんかカッコよかった。
よく考えると、不正くじ引きの犠牲になったシノン的には、アンティノオスよりオデュッセウスの方がギルティ対象だと思うけど⋯⋯まあいっか!
どうでもいいけど、アンティノオスの情婦で、ペーネロペーのお付きだったミア・ゴスが意味ありげに映し出されていたので、最後に「アンティノオスの仇ー!!」つってオデュッセウスに襲いかかってくると思ったけど、全然そんなことはなかったぜ。
いや、『エックス』や『パール』、『マキシーン』でアレだけ好戦的なサイコパスやってたミア・ゴスやぞ!? そんなチョイ役で終わるわけないと思うやん? マジでなんだったんだミア・ゴス配役⋯⋯。
ともかく、誰の助けも得ずにオデュッセウスくん大勝利! ラストバトル時に、昔の部下も忠臣も、誰も助けに来なかったところにオデュッセウスくんの人望のなさが出てて良かった。結局、信じられるのは己の腕力のみ!
最終戦績:5勝5敗! でも失ったものが多すぎる【オデュッセイア】
ということで、長かった全バウトレポートも終わり! 最終的には、5勝5敗とイーブンの戦績。
でも部下は全滅してるし、故郷もメッタメタだし、しかも最後はまだ若い息子にすべてを押し付けて、妻と遅めの新婚旅行に出るという⋯⋯。
映画としても、面白かったし映像美も凄いんだけど、よくよく考えると英雄オデュッセウスが存外へっぽこで、あんまりカタルシスはなかったかもね。
まあ、叙事詩を現代風に解釈した話だから、こんなもんじゃろ! ギリシャ神話とか、現代の感覚だと頭おかしい話しかないしね!
栄えあるベストバウトは⋯⋯! うーん、どれも微妙だけど、一番オデュッセウスくんが活躍したという意味で、“魔女キルケ戦”かな⋯⋯。
どうでもいいけど、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は同じくオデュッセウスをモチーフにしているので、よく見知った名前がいっぱい出てきてなんか楽しいよね。
オデュッセウスガンダムとかペーネロペーとか。劇場版2作目のサブタイが『キルケーの魔女』だし。おねんどお姉さんかぁ⋯⋯。こね⋯⋯こね⋯⋯。