2027年にPC(Steam)向けで発売予定のマンション運営×政治シミュレーション『RULES OF RESIDENCE(ルール オブ レジデンス)』。今回は開発元のトイジアムを訪問し、本作の序盤を先行試遊してきました。
10月31日(土)開催の“東京ゲームダンジョン14”でも試遊展示が予定されている本作について、実際に遊んで感じた魅力をお届けします。
10月31日(土)開催の“東京ゲームダンジョン14”でも試遊展示が予定されている本作について、実際に遊んで感じた魅力をお届けします。

【9点】35年ローンの新居で理事に。不穏なマンション生活が始まる
35年ローンを組み、家族3人で暮らす念願の新居を手に入れた新米ママ。ところが、そのマンションを支配していたのは、理不尽なルールを押し付ける独裁的な理事長でした。主人公は管理組合の理事のひとりに選ばれ、住民と関わりながら、マンションのルールに介入していくことになります。
この設定だけでも先行きが心配ですが、実際に遊んでみると、グラフィックのテイストや色調、サウンドの演出まで、どこか暗く不気味で落ち着きません。プレイを始めた瞬間から、ずっと不安が付きまとっていました。
舞台は身近なマンションなのに、住民との出会いにもいちいち身構えてしまいます。ゲームの仕組みを理解していても、物語に入り込むとなかなか冷静には考えられません。この独特な不安感は、後の理事会での選択にも影響することになりました。
住民の能力とヤル気がダイス判定に関わる。序盤は意外と入りやすい
本作は週単位のターン制で進行し、理事が動けるのは週に一手。月末の理事会に向けて情報を集めたり、住民の力を借りたりしながら、限られた手数で問題に対処していきます。
イベントには、TRPGのようにダイスで成否を判定する場面もあります。住民の能力値によって振れるダイスの数が、“ヤル気”によって成功する面の数が変化する仕組みです。例えば、ヤル気が4なら、ダイス1個につき6面中4面が成功となるため、得意な仕事を割り当てるだけでなく、ヤル気の管理も重要になります。
また、イベントカードなどを活用することで、成功率を上げたり、特殊な選択肢を増やしたりすることもできます。
TRPG風のダイス判定やリソース管理と聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。私も最初はそう思いましたが、今回の序盤試遊では、挑戦する内容と住民の能力を見比べながら、少しずつ仕組みをつかめました。
仲間が増えると、ひとりでは難しかった挑戦にも取り組みやすくなります。ダイス判定が有利になるのはもちろんですが、あの不穏な雰囲気のなかで夜の非常階段を見回ったり、深夜に張り込んだりするとなれば、ひとりでは心もとないですからね……。
ゲーム上の成功率だけでなく、気持ちの面でも仲間の存在がありがたく感じられました。
ただし、住民の問題ばかりを見ていればよいわけでもありません。主人公自身も周囲の視線によって精神的に追い詰められ、誰かに打ち明ける必要が出てきます。人の力を借りることは、調査を進めるためにも、自分が潰れてしまわないためにも大切なのです。
夜の非常階段で老婆と遭遇。怖さから、あえて“規制”を選んだ
今回、理事長から課されたのは、夜間に非常階段を利用する人についての情報集めでした。最初から深夜に張り込むこともできましたが、私が選んだのは、まず軽く見回ること。
というのも、この雰囲気で主人公ひとりをいきなり深夜の張り込みに向かわせるのは、ちょっと怖かったからです。効率を考えるより先に、「まずは様子を見よう」と警戒してしまいました。
そうして見回った先で出会ったのが、白髪の老婆。見た目がかなり不気味で、直接的に危害を加えられたわけではないのに、出会っただけで緊張します。このマンションでは、住民の姿を見つけるだけでも十分にスリルがありました。
頼りになったのは、噂好きの“出戸畑さん”です。周辺の事情に詳しく、老婆もこのマンションの住民だと教えてくれました。こういう人、確かにいそうですよね。ただ、部屋番号まで把握しているのには、「そんなことまで知っているのか……」と驚きますね。
情報を集めるうちに、理事長の方針に反対し、マンションのルールを緩めようとする側とも関わります。次の理事会では、規制を強めるか、緩和を目指すか、自分の立場を選ぶことになりました。
見た目からして悪役らしい理事長ですが、私はあえて、その意向に沿う“規制”を提案しました。
というのも、白髪の老婆だけでなく、その後には大きな刃物を手にした大男にも遭遇したのです。実際に危害を加えられたわけではありませんが、夜間にそんな住民たちが歩き回っているとなれば、一度は制限したくもなる……。そんな気持ちになったからです。
相手の事情を十分に知ったわけでもないのに、自分がプレイ中に感じた怖さが、マンションのルールを決める理由になってしまいました。
集めた情報には噂程度のものもありましたが、仲間の協力もあって、決議は無事に通りました。今回の試遊では判定も乗り越えやすく、ルールを覚えながら展開を楽しめた印象です。
理事長からは褒められた一方で、解放を望む住民たちからの視線は冷ややか。「果たして、これでよかったのだろうか?」と、居心地の悪さが残りました。提案を通すことには成功しても、全員が納得するとは限らないのですね。
別の住民、別の選択も見てみたい。あなたならどうする?
選択を変えたらどうなるのかが気になって、私は何度かプレイし直してしまいました。遊び直すと別の住民との出会いもあり、まだ知らない住民や、その人と関わった先の展開をもっと見てみたくなります。
“東京ゲームダンジョン14”は、10月31日(土)に東京都立産業貿易センター浜松町館2・3階で開催予定。本作は、2階のトイジアムブース“2X-6”で試遊展示が予定されています。
会場で遊ぶ方は、気になる住民を見つけたら、“出戸畑さん”を頼ってみるのもおすすめです。そして理事会では、自分ならどちらを選ぶのか。私が感じたような迷いも含めて、ぜひ体験してみてほしいです。








