『FF11』の歴史と魅力の秘密に迫る。その2は『アトルガンの秘宝』から『ヴァナ・ディールの星唄』まで
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2022年5月16日に20周年を迎えた、スクウェア・エニックスのMMO(多人数同時参加型オンライン)RPG『ファイナルファンタジーXI(以下、FFXI)』。今なお、多くのプレイヤーたちを魅了し続けている『FFXI』の魅力を拡張ディスクやバージョンアップなどとともに振り返る!
『FFXI』周年記事まとめ
最大700人の冒険者が共闘! 襲来する蛮族軍からアルザビの街を守れ! 『アトルガンの秘宝』(2006年4月20日発売)
2006年4月20日に3つ目の拡張ディスク『アトルガンの秘宝』が発売。冒険の舞台は、中の国より東方にあるエラジア大陸のアトルガン皇国へと移ります。アトルガンへと渡る方法は大きく分けて2つあり、1つは指定されたアイテムを入手すること、もう1つは50万ギルを支払うことです。当時の50万ギルは大金でしたので、前者の方法を選ぶ冒険者が圧倒的に多く、各地でアイテムを落とすモンスターの取り合いもありました。そしてアトルガンの地では、冒険者は傭兵となり活動することに。また、新たなジョブとして、青魔道士、コルセア、からくり士の3つが実装されました。
コンテンツでは、最大700人の冒険者が参加可能な大規模コンテンツとして、襲いくる蛮族軍からアルザビの街を防衛する“ビシージ”が大いに盛り上がりました。アサルトの“ナイズル島踏査指令”では、装備や新たなWSを習得するために必要な“鎮魂武器”の入手を目指して多くの冒険者が押しかけ、人が多い時間は突入に苦労することも。サルベージは当時非常に難易度の高いコンテンツでしたが、報酬となる装備はレベル75時代において最高クラスのものであり、より強さを求める冒険者たちが果敢に挑んでいました。
現在と過去を行き来し、正しき未来を勝ち取れ! 『アルタナの神兵』(2007年11月22日発売)
4つ目の拡張ディスク『アルタナの神兵』は2007年11月22日に発売されました。このシナリオでは、突如出現した“禁断の口”により、水晶大戦が行われていた“過去のヴァナ・ディール”へと移動できるようになり、アルタナ連合軍の一員として獣人血盟軍と戦います。そして、新たなジョブとして踊り子と学者が実装されました。
各地にある拠点で獣人血盟軍と戦うカンパニエバトルでは冒険者たちが共闘し、ビシージと同様の盛り上がりを見せていました。また、カンパニエopsはバトル不要でクリアできるものもあり、ちょっとした経験値稼ぎにも使うことができました。さらに、高ランクの作戦になると獣人軍のボスや闇の王に挑むものがあり、戦利品を求めて多くの冒険者が詰め寄せることになります。
新たな形で展開する3つの物語
『石の見る夢 ~ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌~』(2009年4月9日実装)
『戦慄!モグ祭りの夜 ~ヴァナ・ディール史上最小の作戦~』(2009年7月21日実装)
『シャントット帝国の陰謀 ~ヴァナ・ディール史上最凶の作戦~』(2009年11月10日実装)
2009年に実装された3つの追加シナリオは、これまでのように拡張ディスクでの販売ではなく、プレイする権利を購入する形式(アドオン)で販売されました。それぞれのシナリオをコンプリートすると、3つの装備から1つを選び、さらにいくつか用意された性能のなかから2つのオーグメント(性能)を付与して手に入れることができます。この装備とは別に、ランダムなオーグメントが付与された装備も入手できるため、よりよい装備を求めてBFを周回する冒険者も見られました。
滅びの危機にある並行世界アビセアを救うことはできるのか?
『禁断の地アビセア』(2010年6月22日実装)
『アビセアの死闘』(2010年9月9日実装)
『アビセアの覇者』(2010年12月7日実装)
“バトルエリア拡張コンテンツ”と銘打たれた『アビセア』シリーズは、その名のとおりバトルをメインとしたもので、追加シナリオ3部作と同様にアドオン形式で販売されました。それぞれの作品で3エリアずつ追加され、『アビセア』エリアにおける特殊な強化やシステムを利用したアライアンスでの経験値稼ぎ、エンピリアンウェポンおよびエンピリアン装束の作成などで好評を博しました。
また、『禁断の地アビセア』実装と同時に久々のレベル上限開放が行われ、レベル80まで上げられるように。以降、段階的にレベル上限が開放され、2011年12月のバージョンアップでレベル上限は99となりました。
アイテムレベルやフェイスの実装で『FFXI』は新たなる一歩を踏み出す 『アドゥリンの魔境』(2013年3月27日発売)
5枚目の拡張ディスクとなる『アドゥリンの魔境』は、2013年3月27日に発売され、PlayStation 2のソフトの最後を飾りました。この『アドゥリンの魔境』は、中の国から遥か西方に位置するウルブカ大陸が舞台となり、冒険者はこの未開の地の開拓に手を貸します。この開拓は冒険者のワークス活動により進行し、それぞれのワークスのランクが上がると外見が豪華になり、サービスが充実していくといった形で表現されています。そして、新たなジョブとして風水士と魔導剣士が実装されました。
コンテンツでは、『アドゥリンの魔境』開始から約1カ月後に実装されたメナスインスペクターで入手できる装備の性能が非常に高く、多くの冒険者がこの装備を求めて殺到しました。そして、この約3カ月後にアイテムレベルが実装され、装備事情は一新されます。その後も、ホームポイント間のワープ、フェイス、エミネンス・レコードといった冒険の利便性を上げるシステムが次々に実装されていきます。
“星唄の煌めき”で快適な冒険を! 『FFXI』の進化はまだまだ止まらない! 『ヴァナ・ディールの星唄』(2015年5月14日実装)
『ヴァナ・ディールの星唄』は、『FFXI』の集大成となるシナリオとして実装されました。拡張ディスクや“アドオン”シリーズのように購入する必要はなく、レベル3以上になれば誰でも開始できます(途中からは、各拡張ディスクの物語の進行が必要)。このシナリオを進行していくと入手できる“星唄の煌めき”は、経験値やキャパシティポイントの入手量がアップするボーナス、呼び出せるフェイスの数の増加、各種コンテンツの緩和などの効果があり、ヴァナ・ディールでのさまざまな活動をより快適にしてくれます。
シナリオを進行していくと、エスカ-ジ・タ、エスカ-ル・オン、醴泉島の3つのエリアに行けるように。このエリアで行うことができるギアスフェットは、NMから直接戦利品が入手できるほか、条件を満たしすべてのNMを倒すことでイオニックウェポンが作成することができます。
そして、2016年3月31日をもってPlayStation2版およびXbox 360版のサービスは終了しました。しかし、その後も『FFXI』のバージョンアップは続いており、アンバスケードやオーメン、デュナミス~ダイバージェンス~、オデシーといった新しいコンテンツも次々と実装されています。さらに、2020年8月6日のバージョンアップから新たなシナリオ『蝕世のエンブリオ』が開始され、2022年5月現在も物語は続いています。今回の記事で『FFXI』が気になった人は、ぜひヴァナ・ディールに旅立ってみてください。また、ウェルカムバックキャンペーンも定期的に行われているので、過去にプレイしていた人も再び冒険の世界に旅立ちましょう!
『FFXI』周年記事まとめ
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