『FF11』サービス開始から20年。電撃の旅団ほか計12名がその魅力と思い出を語る【周年連載】

電撃オンライン
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 あの名作の発売日から5年、10年、20年……。そんな名作への感謝の気持ちを込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。

 今回お祝いするのは、スクウェア・エニックスが運営中のオンラインRPG『ファイナルファンタジーXI(以下、FFXI)』。2002年5月16日にサービスが開始され、追加ディスクや追加シナリオなど数多くのアップデートを重ね、ついに20周年を迎えました。

 本作は家庭用ゲーム機初の本格的MMORPG(多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)であり、ネットワーク上の世界に無数のプレイヤーが集い、お互いコミュニケーションをとりつつ冒険したり、さまざまなコンテンツに挑むという内容。日本国内のみならず、世界中で大きな話題となり、多くのユーザーを熱中させてきたタイトルになります。

 以下では、『電撃PlayStation』や電撃オンラインで20年間『FFXI』の記事を連載してきた“電撃の旅団”のメンバーを中心に、計12名の編集者&ライターが『FFXI』の魅力や、サービス初期の思い出について振り返ります。

 なお、掲載は編集者、ライター名の五十音順です。


『FFXI』周年記事まとめ

生まれ育った故郷、帰る場所“ヴァナ・ディール” 文:Uri

 WE ARE VANA’DIEL! 20周年おめでとうございます!

 20年経ってもいろんな意味で変わらないUri、ありがとうございます! かつてライターとなった私と、『FFXI』のUriはほぼ同時に生まれました。編集部でもヴァナ・ディールでも右往左往しながら、ずっと半人前。それでも『FFXI』の歴史と一緒にライターとして歩むことができたのは、どこに行っても一人じゃなかったからだと今しみじみ振り返っています。

 初めてのオンラインゲームでログインオンラインした初日。寝ても覚めても入れなくて、Zangetuさんのサブ機を借りて仮出発。そのままBBユニットを借りっぱなしであったことはここだけの秘密です。

 バストゥークにタルタルが団長しかいなくて心細かったこと。旅団本の制作が佳境の中、グスタベルグの焚き火山で2週間くらいソーセージを作り続けて、その間いつも岩陰からPOPしたガルカさんが、かけがえのないフレンドになったこと。リアルフレンドが『FFXI』を始めて楽しんでいて、なかなか一緒に遊べなくてもうれしかったこと。とんでもないクソガキだったUriを慕ってくれて、レリック装束を一緒に集めてくれたフレンドをすれ違いで傷付けてしまったこと……。

 『FFXI』が楽しくて仕方なくて「遊びじゃないんだ!」を地でいき(実際仕事だったのは逆に幸せなこと)とんでもない失敗をしたこともありましたが、どんな時も一緒に笑ってくれる仲間がいたから、20年前の日々を今も鮮やかに思い出せるのかもしれません。

 SNSが普及し、言葉だけのやり取りがめちゃくちゃ難しいと感じるなか突入したコロナ禍。オンライン飲み会も最初は楽しかったものの、モニター越しでは空気感まで通じ合えないと気付きました。その遥か昔『FFXI』のゲーム画面の向こうには自分と変わらないプレイヤーがいて、チャットとエモーションで一生懸命コミュニケーションをして、ただそれだけで楽しかったものです。

 今は少しだけ離れているけどいつか必ず帰ると決めているヴァナ・ディール。でもいざ帰った時に、大好きだったフレンドにはきっと会えないんだろうなぁ……。そうとわかっていても、みんなに会える場所は『FFXI』の中にしかないので、あと10年、20年、ヴァナ・ディールが未来永劫そこに在ってほしいと願って、課金し続けているわけです。

『FFXI』という作品が我々にとって“特別”な理由 文:Osho

 いきなりですが『FFXI』というタイトルは、おそらく多くのプレイヤーにとって“特別”なゲームです。もちろん必ずしも100%の人に当てはまるわけではないかもしれませんが、それでもサービス開始から20年の歴史の中の、一定期間を費やしてヴァナ・ディールの冒険を楽しんだ人なら、おそらくそう答えるのではないでしょうか。ではなぜ『FFXI』は特別なのか……その理由は、自分が考えるだけでも3つあります。

 まずひとつは、『FFXI』が“これからネット文化が加速度的に進化していくタイミング”で生まれたゲームであること。『FFXI』が発売された2002年は、ADSLなどのインターネット接続サービスが普及しはじめ、個人のホームページや匿名掲示板などが人気となりつつも、まだSNSや動画配信などが発展する前の時代。そこでは、いわば『FFXI』自体がSNS=社会的ネットワークサービスと言ってもいい存在であり、まさにメタバースそのものでした。だから『FFXI』はひとつの社会として多数のネットミームを生み、フィクションの中にリアルを作り出し、ヴァナ・ディールはプレイヤーにとっての“もうひとつの故郷”となったのです。

 2つめの理由は、『FFXI』が多数の才能ある作り手の情熱と、それを全力で遊ぶプレイヤーの情熱によって形作られた、ある意味奇跡のゲームであること。本来20年前のゲームであれば、ある程度の“古さ”を感じさせるのが当たり前です。そしてもちろん、『FFXI』にも古さを感じさせる部分はいくつもあります。ですが、もっとも重要なヴァナ・ディールの風景・空気感は、20年経ったいまでも不思議と古さを感じさせません。それどころか、ラテーヌ高原に吹く風、荒涼たるグスタベルグに昇る朝日、アトルガン皇国の上空に流れる雄大なる雲……それら風景の“空気感”と“存在感”は、現在に至るまで他のゲームでは表現できていない、唯一無二のものです。

 それらの風景の中で夢中になって体験したかけがえのない冒険。それこそがまさに“特別なもの”でした。そしてそれは2015年に実装された『FFXI』のエンディング“ヴァナ・ディールの星唄”に結実します。『FFXI』の真骨頂ともいえるこのシナリオは、かつての冒険者だったらぜひ体験してほしい物語です。

 そして3つめは……20周年を迎えた今でも、ヴァナ・ディールが現在進行形の冒険の世界である、ということです。いま『FFXI』では過去の物語をほぼすべてソロプレイで体験できる他、“蝕世のエンブリオ”という新たな物語が展開中で、やがてそれは新たなコンテンツにもつながっていくことが発表されています。ですからこの20周年は、普通のゲームの20周年のように“振り返るタイミング”だけではありません。“2022年の最新型のヴァナ・ディールを体験するタイミング”でもあるのです。

 よくSNSなどで『FFXI』のオフライン版を期待する声をちらほら見かけますが、じつは現在の『FFXI』こそ、オフライン版と同等にソロで楽しめるRPGであり、同時に2022年現在も新たな冒険のドラマが生まれ続けるオンラインRPGでもあるのです。

 そんな“特別”な『FFXI』の世界……ヴァナ・ディールと呼ばれる我々の故郷。ぜひかつての冒険者の方なら、この機会に一度里帰りしてほしいと思います。なぜなら、期待と情熱を抱いてサンドリアを、バストゥークを、ウィンダスを駆け抜けたあなた自身こそが、紛れもなくヴァナ・ディールの一部なのですから。

『FF』のMMORPGなんてうまくいくのぉ? ……うまくいったね! 文:カゲロー

 「『ファイナルファンタジー(FF)』がPS2でMMORPGになる」と聞いた時、それはもうブッたまげたのを覚えています。MMORPG最初期の作品『ウルティマオンライン』にハマっていた、当時の自分にとってのMMORPGのイメージは……。

一瞬の油断が命取り!!
ボヤボヤしてると後ろからバッサリだ!!

 という世紀末なものでして。

 そのため、自分の脳内での『FFXI』は“光の戦士が血で血を洗う冒険譚”となり、PS2のユーザーに受け入れられるのか!? と楽しみ半分、怖いもの見たさ半分でリリースを待っていたのですが。

 いざリリースされ、プレイしてみると……メチャクチャオモシレエェー!!

 『FF』という最高の素材が、最高の調理法でお出しされたんですよ!! 光の戦士がバトルロワイヤルする殺伐ゲームになるとかいう、アホな妄想をしていた過去の自分は猛省してほしい。

 『FFXI』の魅力をあげていくとキリがないので、特に印象に残ったポイントとして、“ヴァナ・ディール”の世界観をあげさせてもらいます。

 舞台背景、ストーリー、マップ、NPCとのイベント、すべてにわたって作り込みが超ド級!! どれほどのスタッフが心血を注いだらあのボリュームが実現できるのか、想像もできません。いくら時間があっても絶対に遊び尽くせないと思わせる、そんなゲームでした。

 そして、このタイトルを攻略するにあたって結成された“電撃の旅団”にも驚かされましたね……。1タイトルにあれだけの編集&ライターを投入するというのはけっこうチャレンジだったんじゃないかと思うのですが、大英断だったのではと。

 みんなが一丸となって記事を作りあげていく感じ、横から見ていてスゴイ楽しそうだなーってうらやましく思っていました(とてつもない苦労もあったと思いますが)。

 少しだけ旅団本のお手伝いをさせていただけたことは、ライター人生の中でのちょっとした自慢です。

 とまあ書きたいことはだいたい書いたので、ここからは当時の思い出をつらつらと紹介しようと思います。

 『ジラートの幻影』当時、パーティに誘われにくいジョブでプレイしていた自分。リーダーになってパーティを作ることが多かったのですが、リーダーばかりしていると気疲れもするわけでして。そんな時、海外の方がパーティメンバーを募集しているのを発見。

 英語力ほぼゼロな自分は、それまで外国人パーティに参加する勇気が持てなかったのですが、初めてパーティに加わってみました。つたない英語で、「日本人です。英語少ししかわかりません。よろしくね」みたいなことを伝えると……。

A「大歓迎だよ!! いま日本ではどんなマンガがはやってるの?」(たぶんこんな感じ)
自分「(外国人受けするマンガってなんだろう?)……『NARUTO』」
B「ワオ!! ボクも『NARUTO』大好きだよ!! 最高にクールだよね」(たぶんこんな感じ)
C「***(作品名を失念)の評判は日本ではどうなんだい?」(たぶんこんな感じ)

 日本のマンガやアニメが好きなパーティメンバーが複数いて、パーティチャットがスゴイことに。戦闘よりも、エキサイト翻訳に英文を打ち込むほうが忙しくなる始末です。

 するとそのうち、戦闘中に流れてくるマクロメッセージに読めないものが混じりだしまして。「わからんもんはしょうがない!」とその時は読むのを諦めたのですが。あとからログを見返したら、侍が“心眼”のスキルを使う時に「SHARINGAN!!」と言ってました。

 絶対英語だと思ったよ! 日本語かよ!

 パーティ構成とか狩り場の適正とかがわりと適当で、1体のモンスターを倒すのにフルパワーを注ぎ込んでいたり、戦闘後の休憩中にマンガ&アニメトークが盛り上がりすぎたりと、経験値効率はよくなかったんですけど、ものすごく楽しい時間でした。

 1エピソード書いただけですごいボリュームになってしまったので、他のエピソードはまた別の機会に。もし機会があるとしたら次は25周年かな? お声がけお待ちしてます!!

 それにしても、この原稿書いていたら“ヴァナ・ディール”にもう一度戻りたいモードに突入してしまいましたよ。

 えっ!? 5月31日17:00まで“ウェルカムバックキャンペーン”開催中ですって!? 絶好の機会ですので、途中で行き詰まってしまっていた“星唄ミッション”をクリアしようと思います!

 『FFXI』の集大成といえるミッションだと聞いていますので、これだけはやり遂げておかねば!!

 現役プレイヤーの皆さま、もし助けを求めている帰参者がいましたら、優しく支えてもらえたらうれしいです!!

フレンドと力を合わせて作った最強の武器 文:Kitty

 ついに『FFXI』がサービス開始から20年を迎えました。他にも20周年を迎えたゲームはたくさんありますけど、その20年遊び続けているゲームって他にありますか? 私はありません。遊んでいるすべてのキャラクターを合わせれば、プレイ時間は余裕で3000日を超えていますが、まだまだ遊び続けています。

 さて、この20年遊び続けているのはなぜなのか。その魅力は、やはり人と一緒に遊ぶことにあるのかな、と思います。振り返ってみると、本作の思い出にはいつも誰かがそばにいました。

 つねに生足を露出させる装備をしていた自分と同じ装備にわざわざ着替えてくれて一緒にレベル上げをしてくれた一期一会の冒険者。レアなアイテムを落とすノートリアスモンスターを狙って、毎日顔を合わせていた冒険者。欲しいアイテムがあると“取りに行こうぜ”と誘ってくれたフレンド。すべてが大切な思い出です。


 そんななか、一番の思い出はやはり、レリックウェポンと呼ばれる最強武器群の両手槍、グングニルをフレンドの協力で作ったことでしょう。当時その武器を作ることはかなり苦労しなければいけませんでした。何年かかってもいつか作れればいいやと、少しずつアイテムを集めていました。フレンドと一緒にサルベージに通って、強化に必要な旧貨幣と呼ばれるアイテムを集めるための金策なども楽しんでいました。

 そんなある日、フレンドの1人に呼び出されました。「今日で『FFXI』を辞めるけど、グングニルを作る時のためにこれを受け取って」と。渡されたのは、レリックウェポンを作るのに必要なアイテムの一部でした。それから数年。大事にとっておいたそのアイテムを使って、グングニルを完成させたのです。今までにも『FFXI』で感動したり喜んだりしたことはありましたが、この時の感動は格別のものでした。

 2022年現在、このグングニルは強化すればまだまだ最前線で使える武器になっています。集中してやればすぐに最高レベルまで強化できますけど、この時の思い出をかみしめながらじっくり強化しようかな、と思っています。そうすればまた10年ぐらい遊ぶ楽しみがあるというものですしね。

まだ僕たちには帰れるところ(ヴァナ)があるんだ……こんなうれしいことはない! 文:Guppyn

 おめでとうございます、20周年! 今から20年前、自分は何をしていたか……なんとかPS2のBBユニットを手に入れて、慣れないネット回線の接続に四苦八苦していたかと(笑)。ゲームは家庭用機がメインだったので、初のオンラインゲーム(MMORPG)に、ひどく感動しつつも混乱していた覚えがあります。半月くらい、まともにパーティも組めませんでした。なお、“電撃の旅団”には途中から合流しました。

 あれから20年、ゲームはオンラインが当たり前になり、MMORPGに限らずさまざまなゲームをプレイしましたが、やはり『FFXI』は特別ですね。

 ストーリーや世界観のおもしろさもありますが、個人的には多彩なフィールドを、危険をはらみながら探索するのが最高にドキドキして好きでした。通常のRPGはレベルを上げれば楽勝になりますが、パーティ前提のエリアは単独だと最高レベルでも軽く死ねるため、敵の目を盗んで宝箱を漁ったり、いいアイテムを落とすNMを狩ったり……他人とのコミュニケーション部分以外でも、独特の楽しさや遊び方があったと思います。

 いつしか引退してそういった楽しさも忘れていましたが、今でもヴァナ・ディールは当時のまま、むしろ広がって存在しているんですね。何度か心惹かれるタイミングがありましたが、この20周年こそ復帰の好機! PCのスペックや容量は足りるかしら……当時のキャラで復帰できるかなどいろいろ確認しないとですが、またイチからグスタベルグでレベル上げを始めるのも悪くない!?

 新エリアはもちろん、既存のエリアもアップデートの結果すいぶん様変わりしていると聞いているので、実家に帰省する感覚で顔を出したいと思います。今も現役の皆さん、やたら周囲を見回しては、無駄に走り回っているプレイヤー(タルタル♂)を見かけたら、生暖かい目で見守ってやってください!

20年の熟成の結果が、史上最強のファンタジーRPG! これ以上におもしろいゲームがあるのなら教えてほしい 文:質六合・Zangetu

 自分が知っている剣と魔法のファンタジー世界は『指輪物語』『パーンの竜騎士』『グインサーガ』『ロードス島戦記』etc……“盾役の戦士や騎士が敵を引きつけ、その隙に魔術士が高威力な魔術の詠唱を行い発動。敵の攻撃受けたら僧侶が回復魔法で治療を施す”や、“シーフが迷宮の怪しい仕掛けを外し、宝箱の罠を外し……たと思ったら、ミスしてトラップに引っかかる”なんていう、シチュエーションの積み重ねです。

 よく考えてみてください。これらの要素をキチンとシステムに取り込んだRPGってありますか? 知ってますか? 正直、あるのなら教えてほしいのです。

 最低条件として『FFXI』の戦闘でよくあるシチュエーションと同等以上でないとダメです。こっちは20年前発売のゲームですしね。

その1:TP(攻撃を当てていると貯まるゲージ)が1000以上貯まる
その2:前衛がウェポンスキル(WS)=必殺技を撃ちます
その3:それを見て、次の前衛がそのWSに繋がるWSを撃つ
その4:タイミングが合えば、連携ダメージが発生。敵にボーナスダメージを与えます
その5:その連携に合わせて魔術士が魔法を撃ち込む
その6:タイミングが合えば、さらにマジックバーストというボーナスダメージをブチ込むことが可能

 この一連の流れは、小説や映画、アニメや漫画などで、冒険者ギルドでパーティを組んで、冒険者が迷宮探索や冒険の旅に出る……その戦闘シーンの抜き出しなワケです。

 さらに『FFXI』ではジョブやペットごとに多彩な攻撃方法や防御方法があり、強化や弱体などのジョブも非常に有効だったりします。

 そのうえ、近年の『FFXI』は上記のTRPG的な、多人数のプレイヤーが必要なコンテンツだけでなく、フェイスという高性能なNPCとパーティを組むことによって、ソロでのゲームプレイを可能にしています。

 ストーリー……ミッションやクエストであれば、ほとんどがソロで楽しめる様になっているのです。

 なんというアルティメット感。なんという万能。

 ゲームは趣向品ですから、好き嫌いで選択し、遊ぶモノです。が、自分には『FFXI』以上のゲームが見つけられていないまま……20年が経過していきそうです。

人生でもっとも遊んだゲーム 文:たすん

 圧倒的に人生の中で一番遊んだゲームです。一番プレイしていた時代、何十日もログインしっぱなしで遊んでいたことを今でも覚えています。

 中でも、アビセアのコンテンツは特に思い出深いもの。そのエリアに何時間もこもってレベル上げしたり、素材を集めたりしていたのはいい思い出です。

 私は2つのアカウントでプレイしていたのですが、アビセアでのプレイを効率化させるためにサブPCを購入して、同時に操作できるようにしたのもこのコンテンツのためでした。それくらい気合いをいれてがんばっていましたね(笑)。

 アビセアは制限時間があるエリアで、条件を満たすと時間が延長されるのですが、最大まで延長させて、寝落ちしながらずっとこもるといったことも……。ここで集まる素材を使ってエンピリアンウェポンを作成できるのですが、当時はひたすらこもって6本くらい作成しました。今ではそこまで難しいコンテンツじゃないと思いますが、当時メインコンテンツだった時代に6本作成は自分的にがんばったと思っています。

 人数の必要なコンテンツをあまりやってこなかった自分でしたが、ソロで挑みやすいコンテンツだったアビセアは最高の遊び場でしたね。

 ソロといえば、今ではフェイスシステムがあり、ソロでも結構遊べるからすごい時代になったものです。現役時代はフレンドとフェイスでいろいろなコンテンツを遊びましたが、本当に少ない人数でも楽しめるようになっていて、MMORPGらしく、より自由度が高くなったゲームに進化したと思います。

 なんだかんだ、どんどん楽しく進化している本作はまさに今でも現役で遊べる最高の神ゲーだと思います!

20年以上遊んだゲームはもう人生ですよ! 文:団長(Peaberry)

 『FFXI』のサービスが開始から20年! 本当にすごいですね! 今から11年前の2007年『アルタナの神兵』が発表された5周年記念の開発者インタビューで、「『FFXI』なので、次は11周年ですねっ!」と冗談まじりに言っていた11年を遥かに超えた20周年!

 『FFXI』の他に、自分が20年以上プレイし続けているゲームといえば『スーパーストリートファイターIIX』くらいですが、ここまでやっているゲームはもう単なるゲームじゃなくて、人生そのものと言えますね。ぶっちゃけて言いますと、リアルで今住んでいる街のことよりも、ヴァナ・ディールのほうが詳しいですから(笑)。

 初めて『FFXI』をプレイした時の思い出は、とにかく「広い! 広い! 広―――い!」でしたね。多くの冒険者が当時感じたことだと思いますが、とにかくエリアが広くて、歩いても歩いても先が見えなくて、フィールドを歩くだけでそれはまさに冒険でした。うまく言えないのですが、とても“空気感”があって、本当にリアルを感じていましたね。

 レベル上げよりも世界を観察して見て回ることが好きだったので、たき火のゆらめきなど、当時プレイしていたPlayStation2版特有の“空気感”は特に好きでした。

 そういうヴァナ生活では、心地よいBGMもまたいいんですよね。ずっと聴いていても飽きない。そうそうBGMといえば、街から離れたエリアはBGMがなくて、効果音だけになる演出がたまらなかったです。所属国のバストゥークから北グスタベルグに出てレベル上げをくり返しつつ、初めてコンシュタット高地に出た時にBGMが無音になり、足音と風音しか聞こえなくなった時の「自分は今、見知らぬ地に踏み込んだ!」という“冒険感”は今でも鮮明に覚えています。

 そして、バタリア丘陵などジュノの街に近づいたエリアで再びBGMが流れた時の興奮。あともう少しというところで「シュッ」という恐怖の音が聞こえて、ゴブリンに倒される絶望感。そんな時に通りすがりの白魔道士さんからのレイズのありがたさといったらもう……。本当に神様の後光が見えましたからね。

 ホームポイントワープなど移動手段が豊富になった現在でも、ときどきヴァナ・ディールを歩いて回りますが、「広い! 広――い!」というのは変わりません。そして撮影のための朝待ちも変わりません(笑)。ちなみに20周年を迎えた今でも、“電撃の旅団”の『FFXI』攻略記事は電撃オンラインにて、まだまだ続いております。ヴァナ・ディールで旅団員を見かけた時は生暖かい目で見てあげてください。

20年遊んでも遊び足りない! 文:Haruhi

 『FFXI』で“電撃の旅団”のメンバーと知り合い、なんやかんやあって“電撃の旅団”のメンバーとなり、それから10年以上ライター業を続けていることを考えると、自分の人生における『FFXI』の影響は本当に大きいですね。

 サービス開始当初のことをよくよく思い出してみると、私はいまよりも盛んにチャットをしていたように思います。レベル上げの時、5チェーンしてひと段落したあとヒーリングしながらワイワイするのも好きでした。“アバター”の着替えができて、3D空間でぐりぐり動かせて、ゲームとしても楽しいチャットツールと考えるとめちゃくちゃ豪華ですよね(笑)。釣りや合成などをのんびりしながら、フレンドと朝までチャットをしていたなんてことは数えきれないほどあります。

 コンテンツの思い出は、やっぱり“デュナミス”が強烈です。実装から少したったあと、同じワールドでプレイしているリアルの友人が主催を始めたのでそこに参加し、攻略するまでに数年、欲しい装備が手に入るまでに+αの時間がかかりました。このようなスパンでゲームをプレイすることはもうないでしょうね。攻略に要した人数もすごかったです。うちのLSでは、ある程度落ち着くまで毎回3つのアライアンスがあったと思うので、フルじゃないにしても毎回40人ほどはいたんじゃないでしょうか? LSはもう解散してしまいましたが、リンクパールは大事に保管してあります。

 『ヴァナ・ディールの星唄』後はソロでちまちまと遊んでいたのですが、復帰してきたフレンドに誘われて最近は再びパーティやアライアンスでのコンテンツにも参加するようになりました。ソロはソロで楽しいのですが、パーティプレイはやっぱり違う楽しさがあるんだなあと実感しているところです。そして、パーティでプレイしていると「もっと強くならないと」という気持ちが大きくなって、あれも欲しいこれも欲しいという状態に。ギルを何に使おうか、何を取りにいこうか、次はどのジョブを鍛えようか、などと悩む毎日で、まだまだ遊び続けられそうです。

MMOって楽しい! 自分の世界を広げてくれた『FFXI』 文:編集S

 2002年5月、『FFXI』のサービスが開始された時は、「MMOって何? とりあえず、仕事だからやらなきゃ」という、どちらかというと義務感から始めました。当時の多くの家がそうだったと思いますが、家にはネット回線がなく、編集部でプレイせざるを得ませんでした。PlayStation2に接続して使うPlayStation BB Unitを購入する必要があったり、物理的なハードルが高かったです。

 ですが、始めてみたらめちゃめちゃのめり込みました。もう世界観だけで心をつかまれました。ストーリーはおもしろいし、登場するキャラクターは個性的だし、早く先が見たくて編集部で徹夜でプレイしたものです。

 ただ、最初は他人とのコミュニケーションという心理的なハードルも高かったです。街やフィールドにいる多くのキャラを実在する人たちが動かしていると思うと、とてもワクワクしました。でも、パーティを組むというのは別問題で、非常に緊張するので極力回避したく、しばらくはソロで進むという、茨の道を歩んでいました。

 しかし、ソロではどうにもならなくなる時が来て、紆余曲折を経てパーティにバンバン参加するようになりました。リンクシェル(固定メンバーのコミュニティグループで、通称LS)に入れてもらってメンバーと一緒に遊んだり、雑談したり、ときにはまじめな話もしたりしました。MMOの魅力はコミュニケーションだよねと、自分でもびっくりの心変わりで真の『FFXI』の始まりを実感しました。LSではオフ会もひんぱんに開催されて、リアルでも友だちになったり、恋愛に発展する人もいたりしました。

 いまではずいぶん緩和されたようですが、当時はレベル上げで経験値を稼ぐのが大変で、1回のパーティで2時間以上組むのが普通でした。狩り場までの移動も時間がかかったので、移動中やパーティ中に初対面の人たちとよくおしゃべりしたものです。『あずまんが大王』の話題で盛り上がったこともありました。ボンクラーズ、懐かしいな。

 仕事では『FFXI』の本をたくさん作りました。電撃PlayStationの連載記事と並行して、攻略本や企画本、コミックスなど合計20数点を出版しました。1つのタイトルからこんなにたくさんの関連書籍が発売されるのは、そうそうないことだと思います。

 編集作業はめちゃくちゃ大変でした。特に攻略本は文字数が多いので、文字を追うだけでも労力を要しましたが、事実の確認や検証に非常に時間がかかっていました。バージョンアップが入ると、1からやり直しでさらに地獄でした。

 作業中は何日も編集部に泊まり込みました。当時から現在までに編集部が何カ所か移転したのですが、御茶ノ水に編集部があった時は仕切りがたくさんある造りで、パーテーションの裏など寝袋を置くスペースがいくつもあって、寝やすかったです。その後、新宿に移転したら、ほとんど仕切りがなくなり寝づらくなったので、近くのウイークリーマンションを借りて、寝場所にしていたこともありました。

 おかげさまで本の売れ行きは好調で、苦労が報われました。いま手元にある、2003年10月4日の読売新聞夕刊を見ると、週間ベストセラーとして、攻略本である『ファイナルファンタジーXI 電撃の旅団編 ヴァナ・ディール公式ワールドガイドVol.2』が2位に挙げられています。お昼のワイドショーなどでも、取り上げていただいてました。司会の方が不思議そうに本を見ていらしたのを覚えています。

 私は現在、同じくオンラインゲームである『ファイナルファンタジーXIV』にほぼ毎日ログインしていますが、こちらではちょうど“星唄異聞”という『FFXI』と『FFXIV』のコラボイベント(5月18日までで、過去の同名のイベントの再演)が開催されています。

 イロハが主人公で、クリアするとシャントットやプリッシュ、マートなど『FFXI』の人気キャラの画像が走馬灯のように表示されるのですが、そのクエストの記憶と一緒に遊んだメンバーの記憶がよみがえり、とても懐かしい気持ちになります。

MMOで出来た初めての外国人フレンド……その名はシェブチェンコ 文:みはるアグレッシヴ

 2013年ころに『FFXI』から引退してしまった私ですが、海外のフレンドができる度に思い出す1人のプレイヤーがいます。それは忘れもしない2002年の冬、双子遊びをしていた相棒とサポジョブのレベル上げをしていたら、まんまと“とてとて”に絡まれて瀕死の状態に……。

 そこへ颯爽と辻ケアルに現れたのが香港LSの超新星・Shevchenko(シェブチェンコ)でした。

「やぁ危ないところだったね、それにしても君たちはソックリだけど双子なのかい?」(思い出補正の入った英語訳)

 同じ種族ということもあり、この出会いをキッカケにシェブチェンコと私の異文化交流がスタート。しかし、in時間のズレや私の英語があまりにもたどたどしすぎたのもあり、文通(メールで)しようという彼の申し出を「Very difficalt」(綴りを間違えていたことも覚えている)と返してから、次第にすれ違い状態に。

 今でも綴りの間違いとともに、この返事を返したことを深く後悔しています。もしかしたらリアルでも友だちになれていたのでは……と。

 でも、この出来事があったお陰で、今でもMMOやFPSで外国のプレイヤーさんたちと会ったらすぐに打ち解けられるようになったと思っています。もう20年も前になると思うと恐ろしいことですが、今も地球のどこかにいるShevchenkoに感謝! そして幸あれ!

売れないと思っていた『FFXI』を20年もプレイしていた話 文:Littlejon

 ……正直に告白しますと、初めて『FF』がオンラインゲームになると聞いた時には「売れるわけない」と思っていました。「え、コンシューマ機でMMORPG? CD-ROMで? キーボードないけどどうやってチャットするの? そもそもMMOってPCで遊ぶものでしょ?」と感じたものです。

 それが、後に20年間もの長い付き合いとなる『FFXI』との出会いでした。

 そんなわけで『FFXI』には特段興味を引かれなかったのですが、当時仕事をしていた雑誌の編集長がある日、「『FFXI』のベータテスト始まるからプレイしておいて」と言ってきました。そこで事務的にプレイを開始したのですが……、正直驚きました。美しく広大な世界、秀逸なBGMとSE、リアルなキャラクター……。それまでにプレイしたことのあるPCのMMORPG作品とはすべてが段違いで、「コンシューマ機でここまでできるものなのか」と瞠目しました。

 そして夢中になってプレイしました。毎日新しい知り合いが増えました。いろんな場所で冒険しました。ベータテストプレイヤー全員が“仲間”に思えてきて、フィールドで知らない人とすれ違うだけでもうれしくなっていた記憶があります。

 ベータテストが終わるころには「これは絶対売れる!」と思いました。まさに“手のひらクルー”です。ベータテストが終了して正式サービスが開始されるまでの数週間、禁断症状がものすごかったことをよく覚えています。

 そしてサービス開始時のログイン祭りを経て、いつの間にか自分が“電撃の旅団”に所属していたことを知り、電撃PSでも仕事を始めて、旅団本を作るようになり……気がついたら20年も『FFXI』をプレイしていました。もう20年!? いやいや、まだたったの20年。もうあと20年は、いや50年、100年は運営を続けてもらいたいものです。


『FFXI』周年記事まとめ

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