『ゼノブレイド3』先行レビュー戦闘編。進化を遂げたバトルの魅力、クラスの特徴、おすすめコンボを掲載
- 文
- えまぬえる
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7月29日に任天堂から発売されるNintendo Switch用ソフト『ゼノブレイド3』のプレイレポートをお届けします。
本作は広大な世界を冒険する『ゼノブレイド』シリーズのナンバリング3作目。機械技術が発展した“ケヴェス”、魔法のような技術“エーテル”に長けた“アグヌス”という敵対する2つの国を舞台に、未来に向けた命の物語が描かれます。
今回の先行プレイレビューでは、物語序盤までに解放されるバトルシステムと、オススメの戦い方などを紹介していきます。
シームレスバトルの基礎
シリーズでおなじみのシームレスバトル。ボスなどの一部を除き、本作の戦闘はフィールドからシームレスで展開します。戦闘を開始したその場で戦うことになるので、動きやすい場所を選びたいですね。
戦闘前のエネミーをターゲットして十字ボタンの上を押せば、対象の注意を引き付けることができます。段差があって戦いにくい地形や、他のエネミーが密集して危険な場合は安全に戦える場所まで引き付けてから戦うのがいいでしょう。
戦い始めたらエネミーと仲間との位置取りに注視。後述するクラスの役割を踏まえて仲間と連携がしやすい陣形を維持することが、バトルを有利に進める秘訣です。エネミーに近づくことで自動攻撃する“オートアタック”と各ボタンに対応した“アーツ”を駆使していくことになります。
3つのロールとバトルでの役割
主人公たちの戦闘での役割は“アタッカー”、“ディフェンダー”、“ヒーラー”の大きく3つに分類。さらにその中から“クラス”が分かれています。立ち回りや特性などが異なるため、それぞれの長所をいかして短所を補うことが、強敵と戦ううえで重要になってくるのです。
攻撃の要“アタッカー”
攻撃を得意とするロールの総称で“ソードファイター”や“破砕士”などのクラスがそれにあたります。エネミーの側面や背後に回り込み、隙をついてアーツを繰り出して大ダメージを狙いましょう。
攻撃を引き付け仲間を守る“ディフェンダー”
エネミーからヘイトを集め、自身へ攻撃を仕向けるようにしてパーティーメンバーを守るロールの総称です。“ヘヴィガード”や“疾風士”などがあります。
回復と補助を行う“ヒーラー”
味方への回復や支援効果のあるアーツを持つロールで、クラスには“メディックガンナー”、“戦術士”があります。戦闘不能になった仲間を起こすこともできる重要なロールです。
ディフェンダーがエネミーのヘイトを集め攻撃を引き付け、その隙に側面や背後からアタッカーが攻撃。ヒーラーはディフェンダーの回復やアタッカーの支援を行う。これが3つのロールによる仲間同士の位置取りになります。
以下では各クラスの紹介と使用感を掲載していきたいと思います。
ソードファイター
ノアのクラス。ブレイクの効果を持つアーツ“ソードストライク”を習得しており、後述するコンボを狙うえで外せないクラスです。
最初に操作可能なキャラクターのクラスということもあり、一番多く操ることになりそうです。位置取りでダメージや効果が変わるアーツを多く持っているため、せわしなく動かなくてはなりませんが、大ダメージを与えた時の爽快感は格別ですよ!
破砕士
セナのクラスで、その見た目同様に一撃のダメージが大きいパワータイプです。エネミーのガードを無効化できるアーツも所持しています。
エネミーを吹き飛ばしたり押しのけたりする効果のあるアーツがあり、使い方次第では動きを封じることが可能。序盤では貴重なエネミーを打ち上げるライジングの効果を持つアーツを習得しており、ソードファイターと同様に大ダメージも狙えます。
ヘヴィガード
ランツのクラス。ヘイト獲得手段が豊富で、多数のエネミーからの攻撃をその巨大な剣でガードします。
範囲にダメージを与えてヘイトを稼ぐアーツ“クラッシュアウト”を習得していて、1対1よりは多数のエネミーと戦う時に頼れる存在です。乱戦時にはどのエネミーから倒すかの判断とアーツの使いどころが重要になるので、想像よりも頭を使うクラスかもしれません。
疾風士
ミオのクラスで、素早い動きと回避能力に秀でています。攻め立ててヘイトを稼ぎ、エネミーからの攻撃を回避しつつ反撃を行うような立ち回りに長けています。
アーツでヘイトを稼ぎ、エネミーの攻撃もアーツで回避……と、紹介する6つのクラスの中でもっともボタン操作が多いクラスではないでしょうか。ボスやユニークモンスターなど強敵相手に戦っていると得も言われぬ達成感を味わえますよ。
メディックガンナー
ユーニのクラスで、エネミーの弱体化や自身を中心に円の範囲で強化・回復するアーツを習得。戦況によって柔軟な判断が求められるロールと言えます。
回復の要である以上、自分が攻撃を受けないような位置取りが求められます。幸いオートアタックの射程は長いので、強敵相手の場合は距離を取り回復や支援の時だけディフェンダーに近寄る、といった立ち回りがいいでしょう。
ヘイトを稼がずに周囲を徐々に回復する“ヒーリングサークル”は非常に便利ですが、再使用まで時間がかかるので注意です。
戦術士
タイオンのクラス。回復はもちろん、スリープ効果のあるアーツも所持しており多数のエネミーと戦う際に活躍してくれます。
周囲の回避をアップする“朧影”というアーツを持っていることから、回避するディフェンダーの疾風士との相性は抜群。その他、スリープ効果のあるアーツも習得しているため、混戦時エネミーを各個撃破したい時などに重宝します。
攻撃モーションが“陰陽師”のようでカッコいいので見ていて楽しいクラスでもあります。
連携攻撃で大ダメージを与えよう!
ボスやユニークモンスターなどの強敵相手にダメージを与える際、特に有効なのが“コンボ”です。特定のアーツを順番に使用することで発動し、防御を崩したり大ダメージを与えることが可能です。
ここからは大きく分けて2つのルートがあるコンボについて紹介していこうと思います。
コンボその1……ブレイク→ダウン→スタン→バースト
まずはソードファイターの“ソードストライク”でエネミーをブレイクさせます。側面からでないと効果が発動しないので位置取りには注意しましょう。
次に、ヘヴィガードが“ヘヴィチャージ”を放ち、ヒットするとブレイク状態のエネミーはダウン状態に。この後メディックガンナーが“スプラッシュブラスト”を使ってくれるとエネミーをスタンします。
ソードファイターはスタン状態のエネミーへ特攻効果のある“エクシードバスター”が使えるので、さらに追い打ちをかけましょう!
相手の動きを一時的に封じたうえで大ダメージがあたえられる序盤で重宝するコンボになります。
さらに、ここからバーストの効果を持つアーツを放てばコンボが完成となります。序盤では該当するアーツは習得できませんが、いずれ使えるようになる時のために覚えておくといいでしょう。
コンボその2……ブレイク→ダウン→ライジング→スマッシュ
ソードストライクでブレイク、ヘヴィチャージでダウンまでの流れはコンボ1と同じです。
ダウンしたエネミーに破砕士が“プレッシャードロップ”を叩き込むと、きりもみながらしばらく空中に浮きあがるライジング状態に!
序盤では習得できませんが、スマッシュの効果があるアーツを放てば、ここからさらにコンボが繋がり非常に高いダメージを与えることができます。
コンボを使い分けるコツ
便利で強力なコンボですが、アーツのリキャストなどの関係で普段通りに戦っているとスタンのコンボに発生してしまいがちです。ライジングで大ダメージを狙いたい時には、“作戦”を利用しましょう。
戦闘中にZLボタンを長押ししながら十字ボタン左で“スマッシュコンボ”を指示することで、ダウン状態のエネミーに対して味方がライジングのアーツを優先的に使うようになります。
ここまでのテキストで、「操作が難しそう」と感じる方がいるかと思いますが、本作はチュートリアルとTIPSが豊富なので段階を踏んでひとつひとつ覚えられます。そのため、そこまで複雑に感じませんでした。
さらに、戦闘中に-(マイナス)ボタンを押せばオートバトルに切り替えることが可能。このオートバトルがかなり優秀で、コンボはもちろん位置取りなどもしっかり行ってくれるので、戦闘がニガテな人でも安心。ボスやユニークモンスターでは使えませんが、初めて触れるクラスの立ち回りに不安があったら、一度オートバトルで動き方を予習する、なんていう使い方もいいと思います。
今回紹介したのはあくまで序盤でのバトルについて。まだ未開放の要素が多く、この先にはさらにド派手で爽快感のある戦闘が待ち受けていることでしょう。
この記事の他にキャラクターと冒険を中心にした先行レビュー記事がありますので、気になった方はぜひご覧ください。
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