「レベルを上げて物理で殴る」が通用しないタクティカルRPG『リブ・バイ・ザ・ソード:タクティクス』レビュー【電撃インディー/TGS2022】
- 文
- たく坊
- 公開日時
グラビティゲームアライズがSwitch/XBOX/PC(Steam)で今秋配信予定のパズルアクション『Live by the Sword:Tactics(リブ・バイ・ザ・ソード:タクティクス)』(開発:Labrador Studios Limited)のプレイレポートをお届けします。
本作は東京ゲームショウ2022(TGS2022)に出展。インディーゲームコーナー【ブースNo.1-S01】のグラビティゲームアライズブースで、本作を先行プレイすることが可能です。
※TGS試遊版は英語版ですが、製品時には日本語が用意される予定です。
電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
そもそも『Live by the Sword:Tactics』とは?
Live by the Swordは、クラシックなタクティカルRPGに現代風なアレンジを施した新作SRPGです。
大きな特徴として、ゲームをクリアするためにキャラクターのレベルを上げ続ける必要はなく、プレイするたびにキャラクターのレベルは一定の状態からスタートします。
つまりプレイヤーの戦略次第で、難しいと思われるバトルもクリアできるようになるのです。
「レベルを上げて物理で殴る」が通用しないタクティカルRPG
『Live by the Sword: Tactics』は、戦略性に富んだタクティカルRPGです。マス目状に広がったマップにキャラクターをユニットとして配置し、ターン制のコマンドバトルを繰り広げます。
最大の特徴は、キャラクターが経験値を獲得せず、バトルの内容は頭を使った戦略に頼ること。
キャラクターには、6種類のアビリティが設定されており、つねに効果を発揮する“パッシブアビリティ”や、攻撃する際に使用できる“攻撃アビリティ”、味方を対象に発動できる“補助アビリティ”など、さまざまなものが存在します。
キャラクターにはクラスがあり、クラスによって習得するアビリティが異なります。アビリティには使用ターンに制限があり、毎ターン同じアビリティは使えないのが難しいところ。
レベルも存在しないので、いわゆる「レベルを上げて物理で殴る」ような戦法は通用しません。ただ、モードによってはアイテムを使用可能となっているので、変わった戦法で勝利を目指してみるのもおもしろいでしょう。
強いアビリティだけを連発することはできないので、どこでどのアビリティを使うかを、考えることになります。筆者がお気に入りだったクラスは、いわゆる格闘家の“ブローラー”。アビリティ“コンボ”で右手、左手で1回ずつ行動が可能となっており、大ダメージによる爽快感が抜群です。
なお、各クラスで、遠距離攻撃、近距離攻撃のどちらかしか使用できないため、それぞれ得手不得手が存在します。遠距離から攻撃する射手“アーチャー”は近寄られたら逃げるしかありませんし、“ブローラー”は近寄らなければ攻撃することすらできません。
他にも、視界の外にいるターゲットは殴れない、高低差をつかった戦略的要素命中精度やクリティカルストライク(追加ダメージ)の概念もあり、すべてが想像通りの展開にはなりにくいのがニクいところ。好きなキャラクターを使っているだけでは、袋叩きにあい、活躍させることすらできないでしょう。
しっかり敵の移動や攻撃方法を考え、自陣のユニットを操作する、そういった戦略性のある戦闘を楽しめます。
成長した少年たちのストーリー、探索と資金運用が楽しいアドベンチャー
本作では、遊び方の異なる複数のゲームモードが用意されています。
主人公たち冒険者が、悪の陰謀を突き止める“ストーリーモード”、探索しながら世界を構築する“アドベンチャーモード”、特殊な勝利条件のシナリオに挑む“タクティシャンモード”。その他2人プレイのオンラインバトル・ローカルバトルに加え、製品版ではステージの作成も可能とのこと。
筆者は、試遊会で“ストーリーモード”と“アドベンチャーモード”をプレイ。
ストーリーモードは、まずチュートリアルからスタート。主人公は幼少期であり、父親の手ほどきを受け、冒険者となります。他のモードと異なり、使用するキャラクターに主人公が追加されるため、愛着も沸いてきます。
次に、アドベンチャーモード。こちらは主人公は存在せず、プレイヤーが自由に探索し、戦闘を行い、資金を蓄え、探索する地域を広げていくことが目的となります。最初に拠点を作り、そこから陣地を広げていきましょう。
ゲーム開始時には、初期に選べる3つのクラスをリロールすることで、クラスとアビリティがランダムな構成になります。
アビリティは後に変更が可能ですが、資金を使用するため、理想のパーティにたどり着くには時間がかかります。また、探索・戦闘を終えた場所は村が興され、酒場に足を運べるようになります。
勝利報酬で得たゴールドは、村の酒場で使用できます。新たなキャラクターやアイテムを購入できるフェーズとなっているため、戦略を考えながら、資金をやりくりする楽しさを味わえるのが、アドベンチャーモードの醍醐味です。
ちなみに、アドベンチャーモードは戦闘ごとにHPが回復しないため、村で休憩する必要があります。回復にも資金を使用するため、ご利用は計画的に。
レベルが存在しない、頭脳をふんだんにいかしたタクティクスを楽しみたいという、硬派なゲーマーにオススメの作品です。
製品版には対戦モードも搭載予定。レベルに依存しない戦略的な対人戦が楽しめるので、まさに頭脳戦になりそうですね!
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※後日更新予定
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