【SAOVS】「現実と同じくらい大切な場所」――《閃光》アスナが体験したゲーム世界の在り方【電撃秋アニメ×ゲーム】

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 この記事はアプリ『ソードアート・オンライン ヴァリアント・ショウダウン』のキャンペーンとして展開した“#ゲームの世界だってひとつの現実だ”に基づき、『ソードアート・オンライン』の世界が現実にあるとしたら……? というテーマの企画になります。『ソードアート・オンライン』世界の住人になったつもりでお楽しみください。

 そしてこの記事は、電撃オンラインの特集企画“秋だ! アニメだ! ゲームも遊ぼう(電撃秋アニメ×ゲーム)”の対象記事でもあります。本企画ではTwitterでのプレゼントキャンペーンを実施中です。ぜひご参加ください。

「現実と同じくらい大切な場所」――
《閃光》のアスナが体験したゲーム世界の在り方

 《ソードアート・オンライン(SAO)》は、仮想現実技術による大規模多人数同時参加型オンラインRPG。そしてそのゲームハードである《ナーヴギア》は、視覚や聴覚、触覚といった五感を仮想世界で完全に再現できる、いわゆるフルダイブを現実のものとしたVRマシンです。

 《ナーヴギア》の性能を最大限に生かした期待のゲームとして、《SAO》は発表時からゲームファンの注目を集めたタイトルでした。しかしその《SAO》は、世間を震撼させる大事件を起こします。サービス開始日に、ゲームをプレイしていた約1万人のプレイヤーがログアウトできなくなり、ゲームの世界にとらわれてしまったのです。そしてプレイヤーたちは、ゲームの中での死が現実の死に直結するデスゲームを強いられることになりました。

 ゲームから脱出する方法はただひとつ、《SAO》をクリアすること。

 この《SAO事件》の終幕を語るうえで、絶望的な状況下でも諦めることなくゲーム内で攻略に挑み続けたプレイヤーたちの奮闘を忘れることはできません。とりわけ《黒の剣士》と呼ばれたキリトと、高速の剣技から《閃光》と呼ばれたアスナの名は、《SAO》の生還者ならずとも聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 今回はそんな英雄たちから、アスナにインタビュー。

 SNSをはじめとしたオンラインによる交流が日常生活に欠かせない存在となった今の時代。「仮想世界も、現実の世界も、人と人が関わるところに違いはありません」と語る彼女は、これまでほとんどゲームに触れてこなかったという。

 《SAO》での経験や人との出会いを通じて、仮想世界への理解を深めたアスナ。彼女はVRの世界をどうとらえ、さらにその先にどのような未来を見ているのか聞きました。

なにも知らなかったゲームの世界

――アスナさんは《SAO》以前から、ゲームでよく遊ばれていたのでしょうか。

 いいえ。むしろそういったことに全然詳しくありませんでした。社会人の兄はゲーム好きで、《ナーヴギア》も早くに手に入れていましたし、《SAO》のパッケージも発売してすぐに購入していたようですが。

 当時の私はゲームにはそれほど興味をもっておらず、特に《SAO》がサービス開始されたころは受験を控えていて、時間があれば勉強ばかりしていました。ただ、学校の友だちにさそわれて格闘ゲームは少しだけやっていました。私は技もろくに出せないくらい弱かったので、毎回簡単に負けてしまっていたんですけど、勉強のいい息抜きになっていたと思います。

――ご自身ははそうではなかったけれども、身近にはゲームがお好きな方がいらっしゃったんですね。

 その友だちはかなり入れ込んでいて、ゲームセンターの格闘ゲーム大会で勝ち抜き記録を作ってしまうくらいの腕前でした。オンラインのRPGもかなりやりこむタイプだったようで、《SAO》のβテストにも参加していたそうです。

――ではアスナさんが《SAO》にログインされたのは、そのお友だちといっしょにプレイするため、ですか。

 私は《SAO》のことを何も知りませんでしたし、《ナーヴギア》も持っていなかったので、自分がゲームの世界に入ることなんて考えてもいなかったのですが……。出張中の兄の部屋に、《ナーヴギア》と《SAO》があったのを見たとき、その友だちに「いっしょにやろうよ」と言われていたことを思い出して、ちょっと興味をもったんです。

 なので友だちとプレイをするためにログインした、と言われれば、そうなのかもしれません。私は《SAO》どころか、こういったゲームのことを、恥ずかしいくらいなにもわかっていない初心者だったのですが、あれこれと楽しみ方を教えてくれたのは彼女でした。

――アスナさんは《SAO》のゲームの世界では《閃光》と呼ばれるほどのプレイヤーだったと聞きましたが、あまりゲーム経験もなく《SAO》でも初心者だったとは意外です。

 私なんてそんなに大したプレイヤーではありません。その友だちもそうですし、他にもたくさんの人からいろいろと力を貸してもらえたおかげで、少しずつ慣れていけたんだと思います。

《SAO》にとらわれた中で

――馴染のないゲームの世界ということもあり、大変なことも多かったのではないでしょうか。

 不慣れで知識がないことでの苦労はもちろんありましたが、それよりも、不安に押しつぶされそうになってしまうことが一番怖かったです。最初のころは、現実世界の時間が失われる感覚に焦りました。当時の私は受験が最優先の生活です。にもかかわらず、受験勉強どころか受験そのものができず、それを自分ではどうすることもできない生活に変わってしまいました。なので、当時は現実世界から取り残されてしまうことがとても怖くて、自暴自棄になってしまったこともありました。

 でもゲームから脱出するために攻略を進めるうち、だんだんとそういう心境は変わっていって。今日を生きて、新しい明日を見たい、そんな気持ちになっていったんです。

――それには、なにかきっかけがあったのですか?

 たくさんの人たちに助けてもらいました。直接のきっかけと言えるものではないですけど、私が前向きになれたのは、そんなみなさんのおかげです。中でも特に影響を受けた人がいて、彼は私をいくつもの危機から救ってくれただけではなく、明日がどうなるのかわからないような毎日の中でも、ゲームの世界を楽しむことを忘れずに生きていく姿を見せてくれました。彼の近くにいるうちに、私も希望を捨てないで明日をめざそうと、思えるようになっていったんです。

――《SAO》から抜け出すことができた今、アスナさんはゲームの世界のことをどのように思われていますか?

 仮想世界も、現実の世界も、人と人が関わる以上はそこに大きな違いはないと思います。信頼できる人なのか、尊敬できる人なのか、友だちになれそうな人なのか。現実で出会ったとしても、仮想世界で出会ったとしても、その人がその人であることに違いはありませんから。現に、《SAO》で出会い、現実の世界でも大切な友人はたくさんいます。《SAO》にとらわれていたころには辛いこともありましたが、今ではゲームも、私にとっては大切なもうひとつの世界と言えるかもしれません。

仮想世界をどう楽しんでいるのか

――そういった経験を経たアスナさんは、今はどんなゲームを主にプレイされていますか。

 《アルヴヘイム・オンライン(ALO)》をやっています。《ALO》には友人もたくさんいて、みんなで協力してレアアイテムを探しにダンジョンに潜ったり、ボスモンスターを倒しに行ったり、楽しく遊んでいますよ。リアルでは会えないときでも、ゲームならログインすればすぐに集まれるところはいいなと思います。

 それに《ALO》の世界には、《SAO》の舞台だった《浮遊城アインクラッド》もあるのですが、そこで家を買ったんです。《SAO》にいたころに住んでいたとても思い出深い家だったので、《ALO》でもどうしても欲しくなって……。今では友だちが集まって、みんなでおしゃべりをしたりバーベキュー大会をすることもあれば、特になにもせずぼーっと過ごすこともある、憩いの場になっています。

――そんな話を聞くと、まるで現実世界よりも充実した楽しみ方をされているように思えます。

 でも、現実の学校で出された宿題をゲームの中でやっていたりもしますから(笑)。ゲームの中に来てまでなんで勉強を、と思われるかもしれませんが、例えばレポートを書くときなどは、仮想世界のほうが効率が良かったりもするんです。たくさんの資料を好きなように広げられますし、なにより眼や手首が疲れることもありませんから。

――ゲームの中ならではの楽しみはありますか。

 《ALO》ではよく料理をします。スキルもかなり上げているし、みんなからの評判もいいんですよ。料理は《SAO》の世界にいたころから興味を持つようになったのですが、レアな食材アイテムがゲットできたときは気合が入ります。

 それに《SAO》での話になりますが、ゲームの世界にはない調味料を試行錯誤して作ることにもハマってしまったことがあって。特にお醤油の味を再現した調味料は、あらゆる食材アイテムを研究してようやく作り上げた力作です。味付けの幅も広がるので、いまも家に遊びに来てくれたみんなへのおもてなしに役立っていて、苦労した甲斐がありました。

ゲームとの向き合い方

――アスナさんはゲームの魅力をよくご存知ですが、その楽しさを多くの人に知ってもらいたい、という気持ちはありますか。

 私にとっては大切なものでも、ゲームは数ある娯楽のひとつですから、是が非でもやってほしい、というのは違うかなと思うのですが……とは言ったものの、実は、ゲームにまったく接点のなかった人に、頼み込んで仮想世界へ来てもらったことがありました。どうしてもそこで見てもらいたいものがあって、そこでないと伝えられない気持ちがあったので。

 そのとき私の思いは、きちんと受け止めてもらえたと思います。それに、私が現実と同じくらい、仮想世界のことを大事にしていることも、わかってもらえたと感じています。自分が心から強く思っていることを、しっかりと正面からぶつければ、きっとわかってもらえる。これは現実でも仮想世界でも、変わりませんよね。

 だから私としては、ゲームの楽しさやおもしろさよりも、「ゲームの世界だって本質的なことは現実と変わらない」という、私が学んだことを知ってもらえたらうれしいなと思います。

――では最後の質問となりますが、アスナさんにとってゲームとは何ですか?

 もともとはゲームのことをなにも知らなかった私なので、もしかしたらまったくゲームに触れないで大人になる、なんてこともありえたのかもしれません。でもそこで体験したことや学んだこと、そして出会った多くの人たち、どれも今では大切にしていきたいと思っています。

 だからこれまで通りに、本気で楽しんで、思いやりをもって仲間たちとの絆を深めていきたいです。そんなふうに、毎日を充実させてくれるものが、私にとってのゲームなのかなと思います。

アスナプロフィール

 《黒の剣士》キリトと共に《SAO》をクリアに導いた少女。VRMMO初心者でありながら、その剣の腕から《SAO》では《閃光》の異名を持ち、《ALO》ではヒーラーであるにもかかわらず、持ち前の剣技を生かして戦う姿から《バーサクヒーラー》と呼ばれることも。

アニメ10周年を記念した新作アプリゲーム登場!

 アニメ10周年を記念して新作スマートフォンアプリ「ソードアート・オンライン ヴァリアント・ショウダウン(SAOVS)」が登場! SAOゲーム公式YouTubeチャンネルでは、本作に登場するキャラクターPVが公開され、キリト以外にも、魅力的な『SAO』の仲間たちの思いに触れるられる映像となっています。ゲーム世界で懸命に生きる彼らの姿は必見です!

SAOゲーム公式YouTubeチャンネル

『ソードアート・オンライン ヴァリアント・ショウダウン(SAOVS)』とは

 本作は『ソードアート・オンライン』のアニメ10周年を記念したスマートフォン向けアクションゲーム。各TVシリーズを代表するキャラクターが参戦し、特徴的なスキルを生かした爽快なアクションを体験できます。

 強大なボスにソロで挑むモードと、他プレイヤーとの対戦で最強を競うマルチプレイモードを搭載しており、多彩なバトルを楽しめます。ストーリーバトルでは、本作オリジナルの舞台設定とシナリオを通じて、キリトたちの前に立ちはだかる新たな“脅威”や、シリーズの垣根を超えたキャラクター同士の交流が描かれます。

あらすじ

 《クロスエッジ》――

 天才中学生がデザインしたというその“ゲーム”の名前は、キリトの耳にも届いていた。

 ある日キリトは、《クロスエッジ》に関する噂を知る。突如現れる正体不明のプレイヤーに敗れると、記憶の一部を失ってしまうこと。そして、その相手はフードを目深にかぶった姿をしているらしい、ということ……。

 その特徴に、かつて対峙したPKギルド《ラフィン・コフィン》を思い出すキリト。調査を兼ねて《クロスエッジ》をプレイし始めたキリトたちは、何者かからの奇襲を受ける。

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 『ソードアート・オンライン ヴァリアント・ショウダウン』公式サイトでは、現在事前登録を受付中!

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