遊ぶと元気をもらえる神ゲーです。健康的美少女×発明×街興し『蒼い海のトリスティア』(トリスティア:レガシー)の出来がいい! …入浴&添い寝も尊いよ【冬のレビュー祭】

電撃オンライン
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 工画堂スタジオの『蒼い海のトリスティア』が2022年に20周年を迎えたことを記念して、現代版にリマスタリングした『トリスティア:レガシー』(Nintendo Switch/Steam/Windows)と、遊びを再構築した新作『トリスティア:リストア』(Nintendo Switch/Steam/Windows)が2023年1月19日にリリースされます。

 本作はドラゴンの襲撃によって寂れた海洋都市“トリスティア”を舞台に、天才発明工房士プロスペロ・フランカの孫娘ナノカ・フランカ(声優:川澄綾子)が、復興のために奮闘する街発展アドベンチャーです。

 主人公のナノカをはじめ魅力的なキャラクターたちと、街再建のドラマチックな物語が楽しめるシリーズの魅力を複数回にわたって紹介!

 今回は原作のおもしろさはそのままに、グラフィックが一新された『トリスティア:レガシー』のプレイレポートをお届けします。

 なお、電撃オンラインではこの冬に遊びたい注目作に関する特別企画“電撃冬のレビュー祭”を展開中。発売前の新作タイトルや発売済みの名作タイトルなど、注目作品のレビューなら電撃オンラインにおまかせ!

 あわせて、Amazonギフト券1万円が当たる“冬の電撃オンライン祭(冬の電撃祭)”も実施中なので、ぜひご参加ください。

そもそも『トリスティア:レガシー』とは?

 約20年前となる2002年7月にPCで発売された『蒼い海のトリスティア~発明工房奮闘記~』。その20周年記念として、新作の『リストア』と、『蒼い海のトリスティア』のリマスター版となる『レガシー』が発売されます。

 ゲームシステムはあえて20年前のオリジナル版を再現(でも、さくさく遊べる!)していますが、グラフィックは今の技術でブラッシュアップ! キャラクターデザインを担当する駒都えーじさんの魅力をたっぷり堪能できるものになっており、新イベントスチルも用意されています。

  • ▲公式生放送より。お風呂に添い寝……尊みが過ぎる。

『トリスティア』公式生放送関連記

  • 『蒼い海のトリスティア』キャラ人気投票の結果発表。1位はナノカとして、スツーカや機動城塞兵テンザンは何位だ!?
  • 発明工房士ナノカの始まりの物語

     かつては海上貿易の要として繁栄し、海の宝石と称えられていた“トリスティア”。しかし十年ほど前に起こったドラゴン襲来によって街は壊滅的な被害を受け、住人たちは復興のために懸命に活動しましたが寂れる一方です。

     そこで“トリスティア”の人々は、数々の都市を蘇らせたという伝説の発明家“大工匠プロスペロ・フランカ”に街の再建を依頼することにしたのでした!

     しかし現れたのは、かわいらしい新米工房士のナノカ1人。伝説の工房士が来てくれることを期待していた人々は落胆し、潮が引くように去って行って……。それだけプロスペロに期待していた&危機的な状況ということなのでしょうが、あまりにも酷い仕打ちにナノカが不憫でなりません。

     ……というのが、『レガシー』に収録されたシリーズ1本目『蒼い海のトリスティア』の導入部分です。

     ナノカ自身はまったくめげることなく、“トリスティア”の街の中を見て回って、買い物をするなどアクティブ。さらに彼女は、街興しの仕事もちゃんとこなそうとして……。そんな健気で前向きな姿勢を見てナノカちゃんのことをすごく好きになりましたし、一緒に頑張っていきたいなという気持ちになりました。

     彼女の姿勢に惹かれる人間が、私以外にもう1人。街の司祭をしているレイグレット(声優: 幡宮かのこ)が彼女の才能を認めて、職人街にある工房士が住んでいた空き家を貸してくれることになったのです。

     ナノカは工房でさまざまなアイテムを発明&制作し、それを使って街を発展させていくことに!

     ナノカの活動をサポートしてくれるのが、プロスペロが製作した狼モデルのロボット・スツーカ(声優:小杉十郎太)です。とてもしっかり者で、若さと天才ゆえ(?)に時おり突拍子もない行動をするナノカにツッコミを入れてくれる頼もしい存在。2人のコミカルな掛け合いが楽しくて、何度も笑ってしまいました。

     さらに物語が進んでいくと、機動城塞兵テンザンも仲間に! 登場した瞬間、“トリスティア”の街並みから少し浮いた王道のロボっぷりに呆気にとられました。ロボ大好きなので、その後一緒に暮らせるようになって大喜びしましたけど(笑)。

     本作は中世風ファンタジーだけでなく、古代文明やSF要素も融合した奥深い世界観も見どころになっています。

    • ▲ロボと狼。このSFとファンタジーの融合具合もまた、『トリスティア』シリーズの味です。

     また駒都えーじ氏がデザインしたかわいい女の子が多数登場。彼女たちとの友情や絆を感じられるエピソードも楽しく、充実した“トリスティア”ライフが過ごせますよ。


    期限は1年! ナノカの発明でお店を盛り上げよう

     本作は1年以内に、“トリスティア”を復興させることが目標になります。

     発明工房士であるナノカの役目は、“街のお店が繁盛するようなアイテム”を作ること! 発明したアイテムの販売権を街のお店に売ることができ、ナノカは利益をもらえる、お店は新商品が販売できるwin-winの関係を築くことができるのです。

     基本的な流れは、スツーカが最初に楽しく教えてくれます。説明だけだと難しく見えますが、やることが明確なのですぐに慣れましたし、気がつくと商品開発&営業の楽しさにどっぷりのめり込んでいました。

     オリジナル作品が20年前と聞くと、なんだか古そうとか難しそうとか感じてしまうかもしれませんが、まったくそんなことはありません(断言)。遊びやすい! 1年というタイムリミットはあるものの、ガチガチの難易度ではないので、楽しく遊んで物語を進めていくことができます。

    • ▲スツーカがいろいろと説明してくれます。有能!

     アイテムの発明には、“アイテム研究”と“アイテム制作”という2つの作業が必要があります。発明できるアイテムは、なんと200種類以上! コレクション要素大好きなので、いろいろなアイテムを作るのがとにかく楽しかったです。見た目がかわいかったり、名前がおもしろいものが多いのも個人的にツボでした。

    • ▲“アイテム研究”は街のお店で買ったり、発明したりしたアイテムを研究して、新しいアイデアを生み出す作業です。豆電球がすべて光れば、研究完了。
    • ▲“アイテム制作”では、実践でアイテムづくり。必要な素材はお店で買ったり、自分で作ったりします。

     作成したアイテムは、お店に売り込みましょう。ただしお店には“宿場”、“食堂”、“問屋”など、ざまざまなタイプがあり、それぞれで売れるアイテムが違います。しかも販売するのは権利そのものなので、同じアイテムな何個も売れません! 

     慣れないうちは立ち寄ったお店で売れる物を売るなんて行き当たりばったりでも大丈夫ですが、だんだんどこに何を売ったか混乱してくるんですよね。

     でも、お店にヒット商品が生まれたり、生産性が上がったりすれば、大繁盛するようになります。すると相乗効果で、地域全体が発展していって……。

     ちゃんと店に合わせたアイテムを用意して、バランスよく売り込むのがポイントになるわけです。

    • ▲お店の種類は、30種類以上あるとか。またお店のレベルによって、売れないアイテムもあります。

     また登場人物やお店の人々から、依頼が寄せられることも……。納品期限があるので、しっかり期日を守って、アイテムを準備しましょう。

    街がにぎわうと建物も増えていく!

     “トリスティア”には職人通り、海岸通り、中央市街地、西通り、トリスティア港の5つの地域があり、それぞれ特色が異なります。

     どのエリアで何のお店に重点的に商品を売るか、どこを発展させるかも、プレイヤー次第です。自由度が高く、街の運命を左右する要素だけに、とっても悩ましいんですよね。

     そのぶん街に建物が増えて、にぎわっていく様子を見ると、頑張ってよかったなという気持ちになります。

     頑張って街を復興していくと、公共施設の建設も可能。“トリスティア”で新しく行ける場所が増えたり、新しいアイテムが買えるようになったりするので、いろいろ建てられるように頑張りたいところです。

     RPG的なバトル要素がないのも、いい意味でプレイテンポのよさにつながっています。1回クリアするだけでも物語は楽しめますが、アイテム図鑑やイベントスチルのコンプを目指して、何度も遊びたくなっちゃうゲームですからね。

     ただし街を順調に発展させていくと、不穏な影も見え隠れするようになって……。“トリスティア”とナノカをどんな運命が待っているのか、ぜひ本作をプレイして見届けてほしいです。


     街が少しずつ復興していくゲームシステムや、アイテムやイベントコンプといったやりこみ要素の楽しさはもちろんのこと、個人的には最大の魅力はナノカちゃんのポジティブで元気な健康的な魅力だと感じました。

     ナノカちゃんをはじめとしたキャラクターにピンと来たら、キャラゲー感覚で気軽に遊び始めてみてください。なんといいますか、不快な悪人がいない世界といいますか、とても気持ちよい世界観にひたれます。

     ぽかぽかした世界って、本当に居心地がよくて素敵です。暗い気持ち、嫌な気持ちを吹き飛ばしてくれる“遊んで元気が出る神ゲー”ですね。

    ■『トリスティア:レガシー』(Switch)

    ■『トリスティア:リストア』(Switch)

    1月11日に生放送が配信!

     1月11日(水)19 時より、電撃オンラインYouTube チャンネルのうどんの野望にて『トリスティア:レガシー』の先行プレイが配信されます。

     歴史ゲーム・シミュレーションゲームが得意なゲームライター・うどんさんが、20年の歴史を超えて再び令和に舞い降りた『蒼い海のトリスティア』完全リマスター版『トリスティア:レガシー』をたっぷり3時間半プレイし尽くします。

     キャラクターの可愛さとは裏腹に、実は硬派なゲーム性が見どころです。3時間半のプレイ時間でうどんさんはどこまで到達できるのでしょうか?

    20年ぶりの『トリスティア』に3Dクリスタルと描き下ろしタペストリーが付いた限定セットが予約開始!

     2023年1月19日発売予定のNintendo Switch用ソフト『トリスティア とりとりバンドルパック』は、ショップごとにさまざまな特典が用意されています。エビテンでは、ナノカの3Dクリスタルを付属した限定セットが登場! 

     エビテン内、“ゲームの電撃ストアで予約すると、エビテン限定特典(無償特典)として、駒都えーじ氏描き下ろしB3タペストリーも付いてきます!

    ©KOGADO STUDIO,INC.

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