『大病院占拠』9話感想。P2計画の全貌判明! そして武蔵は、意外に強かった【ネタバレ注意】

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 日本テレビにて、毎週土曜日よる10時より放送中のドラマ『大病院占拠』のレビューを紹介します。

 『大病院占拠』は、鬼の姿をした謎の武装集団によって占拠され大病院で、休職中の刑事(櫻井翔)が、人質を救うため犯人に立ち向かうサスペンスドラマです。

 武装集団と、捜査官・武蔵三郎の緊張感あふれる頭脳戦、そして色の違う鬼の面を被ったそれぞれの正体にも注目です。

 2023年1月ドラマの注目作である本作を、ドラマ大好きなライターがレビューしていおきます。

 本作は原作のないオリジナル。先がどうなるかまったく分からないので、あれこれ考察するのも面白そう。

 犯人となる10人の鬼の配役がキャスト欄でモザイクになっており、彼らを誰が演じているのか、という考察も楽しみの1つです。

※この記事には、ドラマのネタばれが含まれています。

第9話 大潜入

クライマックスに向けて物語が加速

 警察内部の“鬼”である紫鬼の正体が相模であることが判明した前回。相模を追い詰めた武蔵ですが、拳銃にトラウマのある武蔵が同僚を撃てるはずもなく、あっけなく気絶させられてしまいます。

 ……と、思ったら、実は気絶はフェイクで、突然逆襲! 相模を逆に拘束して、彼の鬼の仮面を使い、病院に潜入しようとします。

 ここの演出はすごく良かったですね。武蔵気絶までの流れからしばらく別の場所→紫鬼が病院に戻ったと思わせての、仮面を取ったら武蔵。その後、上のネタバラしになるのですが、演出に騙された感じで、素直に「おおっ」と思いました。

 そして武蔵は、病院内でも無双状態! 橙鬼を瞬時にのしたかと思ったら、最後には赤鬼と黑鬼も撃破。簡単に制圧してしまいます。

 ひょっとして武蔵強いのでは? まぁ、結局詰めが甘くて、逃げられてしまうのですが。

 そして、事務長からP2計画について聞き出すと、最後には赤鬼から奪ったタブレットで病院の扉を開き、人質2名を救出すると、とにかく大活躍でした! 主人公が活躍すると気持ちいいですね!

 紫鬼が病院に入るとき、警察の銃撃があるのですが、まったく当たらないのも空砲だからでした。“鬼”たちの銃も実は空砲説もワンチャンありそう。

ついに登場する謎の存在、山城琴音

 捜査本部では、相楽の取り調べを和泉が行います。相楽は、今回の鍵となる3人の死亡原因隠ぺい事件において、唯一遺体の出ていない山城琴音の婚約者でした。

 また、病院内の地下施設を探っていた“鬼”たちも、山城琴音の遺体が冷凍保存されていることを突き止め、その遺体とご対面します。

 このあたり、色々と場面が移り変わりますが、謎が山城琴音を中心に一気に収束していく感じで良かったですね。

 唯一遺体の出ていない被害者ということで、もう間違いなくキーパーソンであることは分かっていたのですが、そのあたりが一気に解決していきました。

再度の配信でP2計画の全貌が!

 再び“鬼”たちの配信が始まると、武蔵は事務長の大熊から聞いたP2計画の全容を話します。潜入した病院からの配信ですが、背景で分からないものなんですかね。

 それはともかく、P2計画とは“プレミアムパナケイア計画”の略で、一応詳細は隠しますが、簡単にいうとウイルス絡みの計画です。

 そして、ハイドラ・ウイルスと呼ばれる感染すると1時間で発症し絶対死ぬという強力ウイルスに関して、とある事故が起きたことが、今回の事件の発端でした。

 犠牲になった甲斐先生は、このことを告発しようとしていたのです。そして知事は、事件に巻き込まれた少数の命と、日本国民1億2000万人の命を天秤にかけ、1億2000万人を選んだのでした。これが知事の罪。

 いわゆるトロッコ問題ですね。どちらかしか救えない場合、どちらを救うべきか。しかしまぁ、この場合は1億2000万人が正解ではないでしょうか。これに関しては知事に同意するなー。だって1億2000万人のなかに、私自分も含まれてますし(笑)。

 もちろん知事のやったことは、許されないことだろうとは思いますけどね。とくに山城琴音に関しては。

 ちなみにこのハイドラ・ウイルス、ググったら“マジック・ザ・ギャザリング”らしいカードの絵がたくさん出てきました(笑)。よくわからないけど、実在しないようです。良かった良かった。

知事に隠されたお土産が波乱を呼ぶ!

 武蔵の活躍で人質たちも脱出しようとするのですが、配信者の因幡が囮になっているうちに白鬼と格闘、制圧されてしまいます。“ここは私に任せて、先に行け”をそのままやって普通に捕まってしまいました。

 この急な正義感はちょっと違和感あるけど、さすがにこの人の裏切りはもうないかなー。最近出番なかったので、最後の一活躍といったところでしょうか。

 結果として脱出できたのは2名のみ。そして、病院で起きたことをすべて白状した知事も、看護師の安芸と一緒に解放されます。

 ただし、青鬼いわく、知事には“お土産”を持たせたと。なんと知事はハイドラ・ウイルスに感染させられていたのでした。とはいえ、それっぽい描写はありますが、本当に打たれたかは微妙ですね。

 そして青鬼は、国民にアンケートを取ります。愛する人の命を救う正義か、1億2000万人を救う正義か。

 ここで出ました、武蔵の「嘘だろっ」。冒頭の回想シーンでしかなかったため、今回はないのではないかとドキドキしましたよ。いやー、あって良かった。

 あと今回のエピソードで、ようやく青鬼の本名が判明します。残すは赤鬼と黑鬼だけですが、実は字幕放送ではセリフを誰が言っているのか示されており、2人の役名も明かされています。が、一応公式に倣って謎にしておきます。

次回、いよいよ最終回!

 そしていよいよ次回は最終回。アンケートの結果も気になりますが、それを受けて、どのような結末を迎えるのでしょうか。P2計画の話が判明したとき、管理官の和泉が涙を流していたのは気になります。この人にも、何か秘密があるのでしょうか。

これまでに判明した“鬼”たち

青鬼:大和耕一 (菊池風磨)リーダー
緑鬼:周防誠  (村上淳 )目的:娘の復讐
赤鬼:???? (忍成修吾)
黑鬼:???? (ベッキー)
黄鬼:摂津公明 (柏原収史)白鬼の夫、目的;息子の復讐
白鬼:日向ゆり子(真飛聖 )黄鬼の妻、目的;息子の復讐
桃鬼:常陸亜理紗(浅川梨奈)女性、灰鬼の娘、目的:母の復讐
灰鬼:常陸潔  (水橋研二)桃鬼の父、目的:妻の復讐
茶鬼:加賀雄吾 (大水洋介)橙鬼と兄弟、目的:弟の復讐
橙鬼:加賀流星 (森田甘路)茶鬼と兄弟、目的:弟の復讐
紫鬼:相模俊介 (白洲迅 )警察捜査員、内通者
?鬼:安芸しおり(呉城久美)人質、内通者
?鬼:対馬勝見 (内村遥 )青鬼に脅され協力、えみりを誘拐

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