レビュー&攻略:『ハーベストアイランド:収穫島』はほのぼの農業シミュレーターと思いきや、何かおかしい。島に隠された秘密とは?【電撃インディー#494】
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- 電撃オンライン
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Yobobが開発するPC(Steam)用農業シミュレーター『ハーベストアイランド:収穫島』を紹介します。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
仲睦まじい(?)兄妹が送る平穏な農場生活
本作は、離島に住む兄妹たちとともに生活を送る農業シミュレーター。兄のウィルは妹のサマンサとともに、野菜を育てたり、牛や羊などの家畜の世話をしながら日々の生活を送っています。
兄妹は父と共に暮らしながら、農場の作業の手伝いを行っています。ゲームを始めたときから野菜を植えたり、家畜を世話したりすることが可能。段階的に新しい要素が解放されていくのではなく、最初から基本的なことはできるようになっているのはありがたいですね。
野菜用の畑はある程度の広さがあるので、最初からいろいろなものを育てられます。新たな場所を開墾すれば畑を広くすることも可能です。
野菜を育てる方法は種を植えて水をあげるだけ。何日も水をあげていれば大きくなっていくので煩わしさを感じることはないでしょう。
家畜の世話は、“毛を狩る”や“乳しぼり”など素材が手に入るもののほか、“なでる”や“おやつをあげる”など好感度を上昇させるものも用意されています。どれも選ぶだけでいいのでかなり簡単です。
家畜に好感度があるのは珍しいかもしれません。ちなみに、好感度を上げれば一度に入手できる素材の数が多くなります。上げなくてもゲーム的には特に問題はありませんが、手軽に素材を集めやすくなるので、できるだけ好感度は上げておきたいですね。
農場から一歩外に出れば、魚などの海産物も集めることができます。
海産物は、貝や海藻など海辺で拾えるものから、釣りで集められるものまでさまざま。海辺にはカニなどもいて、近づくことで捕まえることができます。生物はただ置かれているだけではなく、例えばカニだと近づいたときにハサミで手を挟んできたりと、本当に生きているように動きます。ちょこちょこ移動する姿もかわいらしいんですよ!
これだけだと繰り返すうちに作業感が出そう……と思った方もご安心。すべての素材集めがこんな感じというわけではなく、魚釣りは制限時間内にコマンドを入力するミニゲームになっています。
集めた素材は料理に使うのに加え、神様にお供えすることもできます。
まずは料理にした場合。本作では、ダッシュやアクションを行うときにスタミナを消費するのですが、スタミナは無制限にあるわけではないうえ、自動では回復しません。その回復手段として料理を使います。
神様にお供えした場合は“祝福”を入手できます。“祝福”は、いわゆるお金のようなもので、野菜の種を買ったり、開墾や橋の建築などに使用できます。家畜の世話など“祝福”の入手手段はこれ以外にもありますが、ほかの手段に比べて大量に入手できるので、素材が多いときには積極的にお供えしたいですね。
なお、本作には通常難度の“ノーマルモード”と、いわゆるイージーモードである“ストーリーモード”があります。“ストーリーモード”では、素材の入手量やスタミナの最大値が増えるので、手軽に遊びたい方でも楽しめるのではないでしょうか。
不穏な気配が漂う離島
農場シミュレーターではあるものの、本作は農場で野菜を育てたり、家畜の世話をするだけではありません。しっかりとしたストーリーも用意されているんです。
ストーリーは、“やること”を達成すると進んでいきます。“やること”は基本的に何かを集めたり、作ることで達成可能。最初のうちはこのようなものばかりなので、とくに変なことはありません。
島の中で何かを発見したり、調べたりすると新しい“やること”が発生します。その中には父に話を聞くものがありますが、何か隠しているだろうというのがひしひしと伝わってきます。
例えば、壊れている橋について聞いたときは、橋を直してその先で魚釣りをしたいとウィルが話した途端、大した魚が釣れないと言い、明らかに行かせないようにしていました。
これだけだとたまたまその先にある何かを隠しているだけという風に捉えることができますが、ほかにもこういったやりとりがいろいろな場面で発生します。明らかに何かを隠しているのがわかりますが、多すぎてひとつのことなのか、それとも複数のことを隠しているのか……。
さらに、島を探検しているとたくさんの洞窟を発見できるのですが、なかには誰かが住んでいた痕跡があったり、神様へお供えができる像があったりします。
お供えができる像にはファストトラベルが行えるので、ゲームをプレイするうえではたくさんあればあるほど便利。ですが、ストーリー的にお供えする像が人間が住んでいない場所、さらに人間がいかなさそうな場所にあるというのはかなり不思議です。
農場への帰り道に何かに襲われて死んでしまった動物を見つけることもあります。かなり大きいように見える鹿のような生き物の下半身がなくなっていたり、うさぎが首だけ残されていたり……ほかの動物に襲われたにしては不自然なことばかりです。
これがランダムで発生するのであれば、ゲーム内で食物連鎖をあらわしていると納得できますが、新しい像を見つけた帰り道にこのような場面に遭遇するので、警告のように感じてしまいます。
農場では兄妹のほのぼのした姿が見られる一方、何かを隠そうとする父や外に出れば不可解なことが起きるこの離島には、何が隠されているのでしょうか。ストーリーがしっかり作られている分、どうなるのか気になりますね。
攻略:料理は大量に持ち歩こう
本作にはバッグという概念があり、持てる素材の数が決まっています。こういった場合、頻繁に整理する必要亜があるなど手間がかかりがちですが、バッグで決まっているのは“持てる数”ではなく、“持てる種類”となっています。
つまり、同じものは何個持っていても“1”としてカウントされるので、そこまで頻繁に整理しなくても大丈夫。素材を集めればアップグレードしてバッグで持てる量も増やせるので、早めにアップグレードするのがおすすめです。
そこで料理の話に戻りますが、料理ではスタミナを回復することができます。スタミナがなくなれば、ダッシュやアクションができなくなって島の探索を快適に行えなくなってしまいます。
料理は素材を持っていれば、農場にある自宅で作れます。作れる料理の種類こそ減りますが、農場の外でもたき火がある場所で作れるので、料理を作るハードルは低め。
もし、バッグで持てるもののカウントが種類ではなく数だとしたら、バッグを圧迫する料理の数は最低限にしたいですが、本作では種類でカウントされるので、できるだけ料理を作って持っておくと快適な探索ができます。
ちなみに、開発者のYobob氏が作成した攻略ガイドも公開中。原文は英語ですが、ブラウザの翻訳機能などを使えば十分利用できます。
また、パッチ配信により初期の目立ったバグは解消。今後も遊びやすさを向上させるためのパッチが予定されているようです。
まだ本作を未プレイの方はぜひ遊んでみてほしいですし、バグなどに困って途中でやめてしまった方も、一度再開してみてはいかがでしょうか。
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