『カニノケンカ・ニ』レビュー:全世界のカニ好きに贈る真剣でおバカな育成&対戦ゲーム。武器はエクスカニバーで必殺技はカニハメハ【電撃インディー#543】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、ひっくり返せば勝ちとなる甲殻類アクションゲーム『カニノケンカ』シリーズ最新作『カニノケンカ・二』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

ひっくり返せば勝ち。シンプル対戦の裏に潜むカニざんまい【カニノケンカ・二:レビュー】

 カニを操作する対戦格闘ゲーム。一言で表せばすっごい簡素なゲームですが、ツッコミ始めるとキリがないほどおバカでカニざんまいなゲームですこれ。

 まずゲームルールは相手をひっくり返せば勝ちというシンプルさ。ダメージを与えることで%が蓄積していき、%が大きいほどバランスを崩しやすくなります。そこに追撃をかけて相手をひっくり返し、3カウント取れば勝ちというもの。

 カニは両腕のハサミで殴るのを基本に、刀やメイス、盾にビームセーバーからエクスカニバー、スクーターにアザラシなどさまざまな武器を装備できます。ちなみにエクスカリバーではありません。エクスカニバーです。超硬い。

 武器ごとに射程が変わるだけでなく、炎を吹いたり、ビームを撃てたり、サイキック能力で引き寄せたりと、やりたい放題。

 アイテムにはトラバサミやレーザータレットの設置物もあり、とにかく色んなものを使ってハチャメチャに戦う様はパーティー感強めで画面だけでも楽しいのは魅力ですね。

 アザラシやサメに跨って戦うカニの姿など、もうツッコミ足りなくて全部が忙しい!

 シンプルに殴り合うだけでなく、ハサミを閉じればガード。相手を挟めばガード無視のダメージを蓄積できたり、相手の武器を挟めば奪えたりと、テクニック面も細かく用意されています。

 カニによっても個体差があり、腕のリーチが長いカニがいればバックジャンプの得意なロブスターもいるなど、キャラクター(?)選択にも駆け引きがあり、使用感もかなり変わるので遊んでいてすごく面白いですね。ちなみに「ロブスターはカニじゃないだろ」という苦情は受け付けておりません。甲殻類なのでセーフ。

カニ戦士になってカニ星雲へと旅立つ育成モード【カニノケンカ・二:レビュー】

 対戦モードのほかに、1人用のキャリアモードがあります。好みのカニを3年間育成して最後に立ちはだかるボスを倒せば見事カニ星雲へと旅立てます!!

 正確には3種のイベントバトルから1つ選び、報酬を得ながらカニのステータスを上げていくローグライク的なモードです。タイマンバトルから人々を守る防衛系、人質の解放など種類も豊富で、なかにはツッコミが追いつかないカニが強敵として出てくることもあったり。

 基礎ステータスは報酬で上げられるほか、特定のタイミングでトレーニングを積む機会がやって来るので、それらで少しずつ育成。基礎ステータスが上がると倒されにくくなったり、腕の振りが早くなるなど、さまざまな効果を得られます。

 ちなみにカニが木人椿を叩くシーンを初めて見ました。カニって中国武術に精通してたんだ……。

 そんなこんなでさまざまなイベントとトレーニングを積み、ゲーム内で3年経過したら最後にボスと戦ってキャリアモードクリア。

 育成し終えたカニはオンライン対戦で使用できるほか、次回のキャリアモード時にスキルを継承することもできるので、繰り返しプレイがはかどりますね。

戦いのコツはハイパーモード「カニオウケン……4倍だああああ!!!!」【カニノケンカ・二:レビュー】

 武器を持っての殴り合い。盾やハサミを閉じてガードしたりと小さなテクニックもあるシンプルだけど、奥深いカニバトルですが、やはり一番要になるのがハイパーモード!

 ダメージ蓄積でゲージが蓄積し、最大になると発動できるハイパーモード中は特殊な技が使用可能になります。カニハメハから頭上にエネルギー球を生成するカニタマなどの攻撃技のほか、ステータスを急上昇させるカニオウケンなど種類もさまざま。

 やはり対戦格闘のミソとも言える超必殺技なので、かなり強力なシステム。カニによってゲージの蓄積量も違うので、そのあたりも駆け引きの材料になるのが面白いところですね。

 総じてツッコミ所満載&おバカで面白い! とくにキャリアモードでのカニ育成は突き詰める楽しさのほか、限られた期間でランキング1位を目指したり、武器合成で強力な武器を作ったりと、出来ることが豊富でやりごたえがありました。

 カニづくしのゲームの隅々にまでツッコミするもヨシ。キャリアモードでカニ育成に没頭するもヨシ。友達とハチャメチャに対戦するもヨシと、色々と楽しめる1本となっております。

 “電撃オンラインch”で、編集部員や電撃のライター陣がインディーゲームを遊ぶ生放送番組“電撃インディー”でも『カニノケンカ・二』を紹介。

 オッシーファミリーとキンセンガニが繰り広げる人類&カニの共闘をお楽しみください。

カニノケンカ二カニノケンカニ、さあ、漢数字の「二」はいくつ?【電撃インディー/カニノケンカ・ニ】

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