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『メイド・オブ・ザ・デッド』レビュー:美少女メイドがあられもない姿になるけど、骨太な全方位アクションシューティングだった【電撃インディー#553】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、2月15日にNintendo Switch版が発売され、2024年春にPC(Steam)版が発売予定の、全方位アクションシューティング『メイド・オブ・ザ・デッド』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

『メイド・オブ・ザ・デッド』の内容は?(商品紹介ページより)

※本作に登場するキャラクターは全て18歳以上です。

ゲーム概要

 重火器を武装したメイドを操作して街中に溢れかえるゾンビを殲滅し、アキバに平和を取り戻すことが目的の全方位アクションシューティングゲームです。

システム

■スキルを駆使して、画面を埋め尽くすほどのゾンビを殲滅せよ!

 迫りくるゾンビを倒し、レベルを上げるとランダムでスキルを獲得することができる。

 獲得できるスキルは、ミサイルの発射やドローンの飛行など多種多様!

 スキルを強化しゾンビを殲滅させるのだ!

■1人でも寂しくない!野良メイドと一緒にゾンビを殲滅せよ!

 ゾンビになりかけのメイドにワクチン入りの「使役弾」を打ち込むと一緒に戦ってくれる!

 仲間になった野良メイドの数が多ければ多いほど野良メイドは強くなるぞ!

■ゾンビに負けないメイドに育てろ!

 戦闘で獲得したポイントで、野良メイドを仲間にできる「使役弾」や、メイドを強化できるアイテム、様々な効果を得られるアクセサリーなどと交換することができる。

 これらのアイテムを駆使してゾンビに打ち勝つ最強のメイドに育てるのだ!

<登場人物>
・火原 凪咲   (CV:礒部 花凜)
・風音 凛香   (CV:Lynn)
・氷上 愛璃咲  (CV:高田 憂希)
・レイラ・サンダース (CV:中村 カンナ)
・土浦 乙葉   (CV:黒木 ほの香)
・水鏡 花音   (CV:春野 杏)
・闇生 澪那   (CV:八巻 アンナ)

<スタッフ>
・キャラクターデザイン:乾和音
・シナリオ:Linkedbrain Inc.
・企画原案/プロデューサー:臼田裕次郎

回数制限があるシステムを使うタイミングを見極める戦略性の高さがたまらない!【メイド・オブ・ザ・デッド:レビュー】

 本作はアキバを舞台に、謎のウイルスによって街中に溢れかえったゾンビの群れを、美少女メイドたちがアサルトライフルやショットガンなどの重火器で殲滅する、全方向アクションシューティングゲームです。

 一定時間ごとに自動で発射する射撃武器と、ゲージがたまるごとに手動で発動できる近接武器を駆使して、“●分耐える”や“ボスを倒す”などのステージごとに異なるクリア条件を達成するのが目的です。

 全方向アクションシューティングといえば、攻撃は自動で向いている方向に一定間隔ごとに行われるため、最初は当てることが難しいでしょう。しかし本作では、ボタンを押すことで向きを固定できるので、かなり攻撃を当てやすくなっています。

 そのうえ、射撃武器使用後の無防備な時間も近接武器でカバーできるので、初心者でも戦いやすくなっています。

 また、攻撃方法は射撃武器と近接武器以外にも、スキルによる攻撃があります。このスキルは武器と強化の2種類があり、ゾンビを倒してハートを集めることでレベルアップするごとに1つ入手できる仕組みです。

 ただし、1回のレベルアップで入手できるのは、ランダムで表示される4種類のなかから1つだけなので、先の展開を見越した組み合わせで選択するのが楽しいです。

 そして本作ならではのシステムで忘れてはならないのが、ゾンビを味方にできることでしょう。ゾンビになりかけのメイドのみですが、ワクチン入りの使役弾を打ち込むと、そのマップ限定で一緒に戦ってくれるのです。

 一緒に戦ってくれる味方がいるのは実に心強い! とはいえ、この使役弾は各ステージごとに持ち込める数が決まっているので、どのタイミングで使うかも重要です。また、使ったら素材を集めて補充する必要があるため、無駄撃ちしないように気を付ける必要があります。

 ただ、使役弾はゾンビになりかけのメイドにだけヒットして、通常のゾンビを通過するので当てやすいのが助かります。

 ほかにも、時間経過でたまるゲージを最大までためると、各メイド固有の必殺技が使えるのも魅力の1つです。周囲の敵を一掃したり、射線上の敵をまとめて撃破したりと非常に強力なものばかりで、アクションシューティングが苦手な人にも嬉しいシステムでしょう。

 なお必殺技にも使用回数の制限はありますが、運が良ければレベルアップ時にスキルで使用回数が増える場合もあるので、わりと気軽に使っていけます。

キャラの育成やサブストーリーなど、やり込み要素も満載【メイド・オブ・ザ・デッド:レビュー】

 バトル以外の要素でおもしろいのが、メイド服や武器を強化してキャラを育成できることでしょう。強化には素材が必要で、バトルで手に入るポイントで購入したり、マップ中で拾えるので、素材集めで周回する遊びも楽しめます。

 なお、育成はキャラごとに行うので、お気に入りのキャラを集中しても育成するもよし、満遍なく育成するもよし。好きなように自分好みにメイドたちを育てられます。

 また、個人的によかったと思うのが、全方向アクションシューティングにストーリーがあるということ。ストーリーを進めることで使えるキャラが増えるのもありますが、ついつい先が知りたくなってプレイが止まらなくなりました。

 そのうえ、キャラごとに隠し要素的なサブストーリーが用意されているので、それらを探し出すやり込み要素的なものも充実しているので、周回プレイも捗りました。

 そして最もすごいと思ったのが、クリアできなかったときのショックが少ないということ!

 クリア条件が“8分耐える”などで、残り数分でやられた場合、ショックが大きいことでしょう。ところが本作では、ゾンビの攻撃を受けるとメイド服が破壊され、少しずつあられもない姿になるので、やられても悔しいよりも嬉しいかもしれません。

 HPが減ってピンチになったときの精神的ダメージがほとんどないとか、これは革命です!

 独特な世界観で一見ライトなゲームに見えますが、中身は奥深い戦略が楽しめる骨太の全方向アクションシューティングな本作。美少女メイド+重火器+ゾンビという世界観が刺さる方はもちろん、流行りの全方向アクションシューティングをプレイしてみたいという方は、ぜひプレイしてください!

©2024 qureate

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