『幻影異聞録♯FE Encore』神ゲー説1:「あと10分…!」が止まらない、完成されたゲームサイクル

そみん
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 任天堂が2020年1月17日に発売するNintendo Switch版『幻影異聞録♯FE Encore』について、Wii U版からのファンによるレビューをお届けします。

 ロード時間の短縮などプレイ環境について語った第0弾に続く今回は、多くの育成要素がからみあって実現した完成されたゲームサイクルについてレビューします。

●動画:幻影異聞録♯FE Encore 紹介映像 世界観編

●動画:幻影異聞録♯FE Encore 紹介映像 バトル編

神ゲーたる理由1:「あと10分…!」が止まらない、RPGとして完成されたゲームサイクル!

 『幻影異聞録♯FE Encore』には非常に多くの育成要素が用意されています。

・パーティメンバーのレベル:バトルで経験値をためることでレベルアップ
・ミラージュの成長=武器の熟練度:バトルで熟練度をためることでレベルアップ
・カルネージ・ユニティ:素材を使うことで新たな武器を獲得できる
・レディアント・ユニティ:素材を使うことで新たなスキルを習得できる
・クラスチェンジ:マスタープルフというアイテムを使うと上級クラスに転職できる

 初見の人にはちょっとわかりにくい部分もあると思うので、ちょっと補足を。

人間と『FE』キャラの二軸で成長要素が存在

 本作ではパーティメンバー(人間)と味方ミラージュ(『ファイアーエムブレム』キャラ)がセットになって戦います。ミラージュとともに戦うことから、その人間はミラージュマスターと呼ばれます。

 ここでポイントとなるのが、味方ミラージュは戦闘中には人間の形から、カルネージと呼ばれる武器に変形するということ。

  • ▲バトル時はカルネージフォームと呼ばれる戦闘服に身を包んで戦います。ある意味、変身ヒーローや魔法少女的な側面もあるわけですね。

 そして、例えば樹のパートナーとなるクロムの場合、カルネージ(武器)には“封剣ファルシオン”や“レイピア”などが用意されており、それぞれに異なるスキルが用意されています。

 そう、本作には“武器屋”はありません。そのかわりにカルネージ・ユニティと呼ばれる儀式によって、味方ミラージュを新たなカルネージ(武器)に変化させることで、新たな武器を獲得できるというわけですね。
(一度獲得したカルネージは、いつでも装備変更可能)

  • ▲なお、足りない素材の入手場所はゲーム内で検索できるので、なかなか親切で遊びやすいです。

 ちょっと長くなりましたが、このように本作はマスター(のレベル)とミラージュ(のカルネージの熟練度)と、二軸での成長要素が用意されています。

心の成長を描くパフォーマとレディアント・ユニティ

 さらにパーティメンバーについては、レディアント・ユニティという儀式によっても、さまざまなスキルを習得できます。

 こちらはマスターの芸能ポテンシャルを引き出すという設定で、ステータス上昇などのほか、イドラスフィアから一瞬で脱出できたり、一定歩数の間ダンジョン内のトラップを表示できたりと、冒険に役立つものも多々あります。
(イドラスフィアから一瞬で脱出できるトラポートとか、最初から最後までずっとお世話になります)

 このレディアント・ユニティはストーリーとも密接にかかわっていることが多いのが特徴です。

 本作には、心の強さや輝きを示すような“パフォーマ”という力が存在しており、これは主に困難に立ち向かって心が成長する際に入手できます。

 メインストーリーやサブストーリーで主人公や仲間たちの心が成長することでパフォーマを手に入れ、それをレディアント・ユニティで使うことで新たなスキルを獲得でき、新たな力を得られる……。

 まさに物語展開とキャラの成長要素が見事に融合した形となっており、キャラクターへの感情移入がグッと深まるんですよね。

これだから、「あと10分…」が止まらない!

 このように多くの育成要素があると、どんなことが起こるのか? それは……ゲームのやめどきを失っちゃうということなんですねー(苦笑)。

 RPGを遊んでいると、こんなことってありません? あと3戦闘くらいしたらキャラのレベルが上がるから、このレベルだけ上げたらゲームをやめようかな、なんてこと。

 『幻影異聞録♯FE Encore』の場合、この「次の成長まで、あとちょっとだけ」が次々とやってくるので、「あとちょっとで樹のレベルが上がるから、あと10分だけ遊ぼう」→「ああ、この武器に熟練度もあとちょっとで上がるな」→「あー。新しいスキルを覚えちゃったから、ちょっとだけ試し打ちをしたいなあ」→「お。新しい素材が入って新しい武器やスキルを入手できちゃう」……と、やめどきを失います(苦笑)。

 それにくわえて、ゲームのシステム的に“新しいダンジョン&フロアで新しい敵に出会うこと”=“新しい素材が手に入り、新しい武器やスキルが入手できる”ので、これもまたやめどきを失う大きな理由となっていまして。

 同じダンジョン内でも、階段をのぼって(orおりて)新しいフロアに進むことで新素材が獲得できる=成長の機会が広がっていくので、ついつい遊び続けちゃうんですよね。

 もちろん、そんなことをしている間にストーリーが進んでしまい、さらに遊び続けてしまうスパイラルが生まれていきます。Switchの場合は携帯モードで移動中や布団の中でも遊べるので、なおさらやめ時を失いそうで怖いです(笑)。

『幻影異聞録♯FE Encore』注目記事

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幻影異聞録♯FE Encore

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年1月17日
  • 希望小売価格: 6,700円+税

幻影異聞録♯FE Encore(ダウンロード版)

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年1月17日
  • 価格: 7,370円(税込)

『幻影異聞録♯FE Encore ベストサウンドコレクション』

  • レーベル:avex trax
  • 発売日:2020年1月17日
  • 価格:4,980円(税込)

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