『DREDGE(ドレッジ)』は釣りとクトゥルフホラーがあわさったやみつきゲーム。噛めば噛むほど味が出る!【東城咲耶子のおすすめインディーゲーム】

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 電撃オンラインユーザーのみなさん、こんにちは。私、東城咲耶子がひたすらおすすめのインディーゲームをゆるく紹介する“東城咲耶子のおすすめインディーゲーム”第15回です!

 突然のご報告で初っ端から驚かせてしまいますが、こちらのコラム、なんと今回が最終回だそうです……!!

 とは言え、最終回だろうが変わらずいつものテンションです! いくぞいくぞー!

 早速ですが……釣りするぞーーー!!!

 このコラムでもオカルトホラーなゲームをいろいろ取り上げていますが、今回はそんな私の大好きなクトゥルフホラー×釣り!

 『DREDGE(ドレッジ)』です!

“早く! もっと! 知りたい!”と、のめり込んでプレイした『DREDGE(ドレッジ)』

 ドレッジ、調べてみたら“川底の泥をさらう”という意味だそうです。

 私、泳げないこともあって、海を見ると「あの見えない水底に何かがいたら」とか「この海、どこまでも際限なく広がっているのか」とか考えてしまって怖いんですよね。実はちょっと、海は苦手……。

 でも、画面の中のホラーは好きなので!

 「水底をさらったら何が!?」と、わくわくしますね!

 ちなみに『クトゥルフ神話』は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトという作家が作り上げた架空の神話ホラー作品で、それには神話生物と呼ばれる冒涜的で恐ろしい存在がたくさん出てきます。

 タコのような見た目や触手を持つ海鮮っぽい神話生物など、日本人的にはピンと来ない怖さもあって面白いです。(笑)

 「超越した神のような存在で、生身の人間が戦って勝てるものではない。見ただけで発狂してしまう」という基本設定があります。

 そんな奴らに、逃げ場のない海で出会ったらすっごく嫌だなー!

 しかも、釣りって『どうぶつの森』くらいでしかやったことないけど大丈夫かなぁ。楽しめるかなぁ。

 主人公は、釣り人募集に誘われてグレートマローという漁師町へ向かい……

 座礁!!

 開幕、事故をかまして、町長に船を貸していただくことになってしまいました。

 まさかのオープニングから船の無い漁師に……。

 魚が釣れないと初日にやらかした奴で終わってしまう!

 誠意を見せねば! ガンガン釣るぞ!!

 海に繰り出すと、こんな風にぶくぶくと魚の気配がする場所があります。

 近付いてみると、“波立つ水面”と表示されました。

 何が釣れるのかなー! いざ初釣り!

 ゴマサバというお魚が釣れました。美味しいのかな? 実在する?

 クリックしてみると「ほとんど無価値だが、飢えをしのぐには十分だろう。」というキャプションが。

 む、無価値って書いてある。なんか安そう。

 他にも、タラやイカなどが釣れました!

 浅瀬、沿岸などそれぞれの生息域があるみたいですが、イカは夕方になったら現れたので、時間帯によっても会える魚が変わってきそうです。

 今のところ、普通に魚が釣れてるなぁ。

 気がかりなのは、町長に言われた「霧の出てくる日没までに戻るんだぞ。時間に気をつけないと、大変なことになる。」という言葉と、水が泡立っている音などのふとした効果音が絶妙に不快感があって嫌ってことくらいです。

 船の運転や釣りは直感的な操作でできて、釣るべきスポットもぶくぶく見えているので、現実の釣りのことが何にも分からなくてもストレスフリーです!

 ただ予想出来るかもしれませんが、私はこういう“運転”がめちゃくちゃ苦手なので、借り物の船でも早速、座礁してしまいました。ダメだ……漁師向いていない!?

 あああ……。

 こんな奴に貸していられないとでも言うように、町長から強制的にローンを組まされてしまいました。

 借金持ち、座礁しまくり、初心者漁師!

 大丈夫か!? ゴマサバ釣ってて返せるのか!?

 町長以外にも、魚を買い取ってくれる“魚屋”のおじいさんや、船を直してくれる“船大工”のお姉さん、もちろん海の向こうの島にもいろいろな人がいます。

 さらっと“前の漁師”とか不穏なこと言っていますけど。

 こんな風に船大工さんに頼んで、先ほどぶつけたところを直してもらったり、船に詰むものを変えたり、アップグレードして船を強くしていくことができます。

 釣りに行く、魚を売る、船を強化するをベースに、どんどん遠洋に出て行きながら、海底や座礁した船からお宝をサルベージして謎を解き、発狂しないように気を付けながら不気味なクトゥルフ神話に触れていきます。

 特に最後の“発狂しない”がクトゥルフにおいては一番大事!

 すぐ帰ってこられない距離の真っ暗な海、想像するだけですごーく嫌だなぁ。

 地図の果てには、どんな街があるのかな。何があるのかな。

 やっぱり会ってはいけない神話生物に遭遇しちゃうのかなー?

 なんて思いながらせっせと釣っていると……

 わ!?!?!?

 突然、意味の分からない不気味な魚が……! びっくりした。

「大いなるものから借り受けた瞳はまばたきすることなく外方を見つめるが、見たものを処理できる心は持ち合わせていない。」

 出た! わかりづらいクトゥルフっぽい言い回しだー!!

 変な物釣れてテンション上がりました。楽しい! もっと見たい!

 ちなみに主人公はだいぶ鈍感なようで、ついこの間、マイ船を大破させたくせに全然気にしていないし、街の人たちが不穏なことばかり言うのも、変な魚が釣れるのもさほど気にしていません。ホラー耐性強そう。

 さぁ、まだまだ行くぞー!

 ほかにはどんな魚が釣れるのかな! 出航だー!

 誰かの書いたボトルメールを拾ったり……

 前の町長のSAN値がだいぶやばそうな話を聞いたり……

 新しい島で新しい出会いがあったりしながら、調子に乗って夜の海をブンブン飛ばしていると……

 お!

 なんだろう、あのうにょうにょした、明らかにやばそうな雰囲気。そして嫌なBGM。

 面白い魚が釣れるスポットかなと好奇心で近付いてみると、ハレーションのすごい画面に変わり、どでかいアンコウのような不気味な化け物にタックルされて、船が! 船が!

 一瞬のできごとで、慌てて逃げていて撮れませんでした……。

 何あれ!? 夜の海怖いー!!

 そして、ふと気付くと周りの明かりが……?

 あっ、なんか、SAN値がピンチ?あれ?見えている物がぜんぶおかしく……。

 慌てて近くの波止場に駆け込んで寝ましたが、あのままだとどうなっていたんだろう。ゆ、夢かな?

 夜にしか釣れない魚もいるけど、夜はなんだか分からない奴に襲われて、船が壊れてしまうかもしれない。

 遠くの街に行きたい、あの魚が釣りたい、でもまだ船が育っていない。

 絶妙にやきもきしながら、「早く! もっと! 知りたい!」と、のめり込んでプレイしてしまいます。

 時間が溶けていくー。楽しいー。

 文字通り“ハマる”ホラーです!

 ホラー要素もジャンプスケア(大きい音で突然びっくりさせてくるやつ)が無く、激弱の私でも耐えられるくらい!

 しかも設定を見てみたら、私がプレイしていた“ノーマル”以外に“パッシブ”という、怖いイベントが起きなくなるモードもありました。やさしい! いいぞ!

 ほかにも、釣りの際のタイミングゲーが苦手という方には“簡易釣りモード”もあって、探索とストーリーにだけ専念することもできます。

 私はまだまだ序盤ですが、進めていけばノーマルモードでもいろいろなアイテムで発狂の度合いを下げたり、ちょっとした回避も出来るみたい。

 ただの釣りゲーではなく、釣りをメインに、いい塩梅にクトゥルフホラーが添えられていて、独特の味付けのやみつきゲームになっています。

 マップを見ながらルートを考えたり、考察したり、ストーリーの面白さだけじゃない、飽きさせないゲームバランスが素晴らしいです。噛めば噛むほど味が出る!

 この世界まだまだ広いので、極めるまで引き続きプレイしていきたいと思います。

 今度は何が釣れるかなー!

 みなさんもわくわくする不穏な航海、ご安全にー!

 と、言うことで、冒頭でもお話しましたが、こちらのコラムは今回で最終回でございます!

 ひたすら私が好き勝手にインディーゲーム愛を叫ぶコラムでしたが、見てくださったみなさんのおかげで、なんだかんだ15回も続きました。

 長らくお付き合いいただき、ありがとうございました!

 みなさんのゲームライフに少しでも彩りが添えられていたら嬉しいです。

 これからもいろんなゲーム楽しんでいきましょー!

 またどこかでお会いしましょう!

 東城咲耶子でした!

  • ▲面白いゲームを探して、航海はまだまだ続くぞー!

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