『アレスタコレクション』限定版同梱物”ゲームギアミクロホワイト”レポート。懐かしさと新しさが手の平に

電撃オンライン
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 2020年12月24日にPlayStation4とNintendo Switch用ソフトとして発売を予定している『アレスタコレクション』

 そのゲームギアミクロ同梱版に付属するホワイトカラーの”ゲームギアミクロ”を電撃オンライン編集部ではレビュー用にひと足先にお借りすることに成功! かつてメガドライブのソフトだけでなく、ゲームギアのソフトもコンプリートしていたメガドラ馬鹿こと、いぐちじゅんやが思い出話を織り交ぜながら、遊んでみた感想などをお伝えします!

キャリングケースはないけど、ビッグウィンドーがある!!

 セガ設立60周年&セガ唯一の携帯専用ゲーム機・ゲームギア30周年を記念して発売された『ゲームギアミクロ』(詳しくはこちらの記事で!)。今回紹介するのは、そのホワイトカラーバージョンで、『アレスタコレクション』のソフト版に収録されている5タイトルをまるまる、この『ゲームギアミクロ』でも遊ぶことができます。

アレスタコレクション収録タイトル一覧

『アレスタ』(セガ・マークIII。国内版と海外版が選択可能※)
『GGアレスタ』(ゲームギア)
『GGアレスタII』(ゲームギア。国内版と海外版が選択可能※)
『GGアレスタ3』(ゲームギア・完全新作)
『Power Strike II』(海外版マスターシステム)
※ゲームギアミクロではそれぞれ国内版のみ選択可能。
※『アレスタコレクション』で追加された『アレスタ』のEASYモードはゲームギアミクロでも選択可能

 オリジナルのゲームギアでも、ホワイトのカラーリングは存在。本体の色に合わせたホワイトのTVチューナー、それらを収納して持ち運べる“GG-WHITE”と書かれた専用のキャリングケースのセットで発売されていました。限定販売だったこともあり、なかなかのレアアイテムで、存在すら知らない人も多かったようです。

 かくいう私もそうでして、偶然ゲームショップでみつけて、財布と相談して買った記憶が。上京したてでテレビがなかったときは、このセットでテレビを見ていたのはいい思い出ですね。ミントグリーンのボタンといった配色も含め、忠実に再現されていて、オリジナルを知る人間からすると感涙!

  • ▲改めて思いますけど、液晶の発色がとてもよいです。

 キャリングケースとTVチューナーは、残念ながらミクロ版に付いてきません。ただし、モニターを拡大して見るための“ビッグウィンドーミクロ”。これのホワイトカラー版が付いてきます。

 ホワイトカラーはオリジナル版ゲームギアには存在しなかったアイテムなので、これはこれでファンとしてはよだれモノ。ちなみに“ゲームギアミクロ”の画面はマジで小さいです。『アレスタ』はシューティングゲームなので、敵弾を見切るためにも、わりと必須!(笑)

手のひらの中に『アレスタ』がいっぱい(歓喜)

 『アレスタ』は、『ぷよぷよ』を世に送り出したコンパイルが開発した、縦スクロールシューティングゲーム。元祖となる作品は『ザナック』という名前でMSX用ソフトとして発売されましたが、その後、そのエッセンスを盛り込んだ新たなシューティングゲームとして『アレスタ』を開発。セガ・マークIIIで第1作目を発売しました。

 その後MSX2をはじめ、メガドライブ、ゲームギアといったさまざまなハードで続々と新作が発売され、人気シリーズに。そんな『アレスタ』シリーズですが、これまで一部のタイトルはアーカイブ化されたりもしましたが、大半は最新機種で遊べる環境もなく……。埋もれていた名作の数々を完全新作とともに、全てとは言わずとも一挙に5タイトルも楽しめるのはまさに奇跡!

これまでに発売されている『アレスタ』一覧

『アレスタ』(セガ・マークIII)
『アレスタ』(MSX2)
『アレスタ外伝』(MSX2)
『アレスタ2』(MSX2)
『武者アレスタ』(メガドライブ)
『GGアレスタ』(ゲームギア)
『スーパーアレスタ』(スーパーファミコン)
『電忍アレスタ』(メガCD)
『GGアレスタII』(ゲームギア)

 『アレスタコレクション2』の構想も既にある……という話ですから、『アレスタコレクション』の発売前にこんな事を言ってしまうと気が早いですが、残りのタイトルが遊べるようになる日も期待しちゃいますね!

 話を戻しまして。『アレスタ』の魅力はなんといっても多彩な武器群。ボスでは威力抜群のレーザー、ザコ敵が多い場面では追尾するミサイル、敵弾をよけるのが苦手なら自機の周りを守るように回転する弾でガード。ほしい武器が手に入らない間に感じるヤキモキも含め、武器を使い分けて戦う戦略性の高さ&楽しさは、今遊んでも色あせてないですね。

 いい作品は古さを感じさせないといいますが、まさにそれ。『アレスタ』を知らない人でも、なつかしさ抜きでも、STG好きなら純粋にハマれると思います!

 1UPのときの「てんてててててれてーん」ってSEにランダーくんを思い出したり(←MSX版『ザナック』からのファン)、冒頭のBGMなんかで当時の記憶がよみがえったり、意外と音楽を覚えていて、あらためてサウンドのよさも実感したりも。

 本体内蔵のスピーカーだとモノラルなので、ここはぜひヘッドフォンを用意して、ステレオ環境でサウンドを満喫してほしいですね。あと懐古ばかりになっちゃいますが、ハードと年代ごとに異なるセガのロゴになつかしさを覚えたり、ヒロインのエリノアはやっぱかわいいなぁと!(笑)。

  • ▲小さいと小さいで、かわいさが!

 『GGアレスタII』の発売が1993年なので、四半世紀以上の時を越えての完全新作となる『GGアレスタ3』。令和の時代に放物線上に散らばるパワーチップを集めるのに、右往左往するとは思っていませんでしたね(笑)。開発は、数々のシューティングゲームを手掛けてきた並木学さん、ナカシマカズユキさんが企画を担当しているからでしょうか、非常に丁寧な作り。新しいのになつかしい。ばっちり『アレスタ』しているという感想です(20000点で1機増えるところも含め)。

 ほかの収録タイトルと比べると、比較的難易度が低い印象を受けたんですが、昔の作品が単純に難易度が高いだけ……!? ただ『GGアレスタ3』は、『アレスタ』の名を冠しているだけに高難易度モードも用意されています。高難度モードはバリバリのシューターの皆さんも十分歯応えを感じて楽しめるかと思いますので、ご安心を!(詳しいレビューはこちらの記事で!

  • ※画像はNintendo Switch版のものです。

 往年のセガファンとして相当歓喜なのが『Power Strike II』の収録。このソフトは、海外のマスターシステムのみで発売されたファン垂涎のマボロシの1本でして、何がマボロシかというと……。

・入手が超絶困難
→本数が少なく、軽く数万のプレミア価格になっている。

・プレイ環境を整えたりするのが大変
→日本のマスターシステムと海外のマスターシステムはカセットの形状が異なるため、そのまま遊べない(ゲームギアとマスターシステムとは互換があるので、特殊な機器をかませて遊んでました)。

 と、まぁとにかく遊ぶためのハードルが高すぎて高すぎて。プレミアといえば『GGアレスタ』なんかも現在はプレミア価格。手が届かなくて遊んでもらえないゲームほど、悲しいものはないと思っているので(名作ならなおさら)、誰でも手軽に遊べるようになったというのは、ホント感無量なのです!

 ちなみにシリーズ作を通してプレイしてみると『Power Strike II』の、ち密で洗練されたグラフィックが実に際立ちます。ミクロの画面だと細かすぎて、しんどいほどに(笑)。グラフィックを堪能する場合は、大きな画面でプレイしましょう!(当たり前?)

  • ▲渦巻とかほんとキレイ(このあと見とれて死んだ)。※画像はNintendo Switch版のものです。

ゲームギアミクロホワイトだけの隠し要素も……!

 “ゲームギアミクロ”は今回取り上げたホワイト以外に、ブラック、レッド、イエロー、ブルーの4つのカラーが存在します。そしてこのゲームギアミクロホワイト、ほかの4種のゲームギアミクロと比べるとまだまだ秘密があります。ポイントは収録タイトルがすべて『アレスタ』シリーズだということ!

 1つはメニュー画面。背景はゲームギアミクロホワイト専用のもので、アレスタが描かれています。

  • ▲一番最初にお見せした写真を、もう一度よくご覧ください!

 1つはメニュー画面のサウンド。これも、本作のための書き下ろし楽曲なんですよ。新規楽曲でありながらも『アレスタ』のアレンジ楽曲のようでもあり、ファンにとって心に刺さるような楽曲になっていると思います。

 1つは電池切れ寸前になったときに表示されるアラート画面。これも描き下ろしです。しかも何枚か種類があるようで、わざと充電切れ寸前になるまで、何度か放置してしまいました。

▲アレスタのパイロットたちが電池切れを教えてくれます。

 そして1つがスタッフクレジット。単なるスタッフクレジットと思いきや……なんと完全新規のミニゲームになっています。

  • ▲眺めているとなんの変哲もないスタッフロールですが、ボタンを押すと文字を崩すミニゲームになります。しかもこのゲーム、攻略のコツもあってけっこう奥が深い(笑)。

 流石エムツーと申しますか、細かいところにこだわりすぎ、アレスタ愛深すぎ! 普通、そんなところに工数をかけるだろうか? いや、かけまい(反語)。もうね、アホですね!(褒め言葉ですよ!)

5色そろえて、携帯ゲーム戦隊ゲームギアーズ!

 先ほども述べた通り、“ゲームギアミクロ”は全部で5色。全色がズラリ揃うと、ミクロサイズながらもなかなか壮観! 並んでいる写真を見ると、コレクター魂がくすぐられるセガファンも多いのではないかと。

  • ▲5つそろって楽しい我が家。

 ゲームギアはカラーバリエーションだけでなく、“レイアース”、“コカコーラキッズ”、“バーチャファイター(キッズギア)”とコラボした限定本体もあったので、ホワイトカラーの登場で、そのあたりの“ゲームギアミクロ”も期待したくなっちゃいますね!(さすがに無理?)

 もちろんコレクターズアイテムとしてじゃなくて、純粋に遊びたいソフトで購入するのも全然アリ! ゲームギアに触れたことがない世代の人たちに、昔こんなゲームがあったのかぁと知ってもらえる機会になれば、往年のセガファンとしてもうれしい限り。個人的には、セガの人気S・RPGシリーズ『シャイニングフォース』外伝三部作がまとめて遊べるイエローがオススメ! イカス! スイカ!

©SEGA ©2020 M2 Co., Ltd.
セガ・マークIII、セガ・マスターシステム、ゲームギア、ゲームギアミクロ、ビッグウィンドーミクロは株式会社セガの登録商標または商標です。

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アレスタコレクション

  • メーカー: エムツー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: STG
  • 発売日: 2020年12月24日
  • 希望小売価格: 6,800円+税

アレスタコレクション

  • メーカー: エムツー
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: STG
  • 発売日: 2020年12月24日
  • 希望小売価格: 6,800円+税

アレスタコレクション(ダウンロード版)

  • メーカー: エムツー
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: STG
  • 発売日: 2020年12月24日
  • 希望小売価格: 4,500円+税

アレスタコレクション(ゲームギアミクロ同梱版)

  • メーカー: エムツー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: STG
  • 発売日: 2020年12月24日
  • 希望小売価格: 14,800円+税

アレスタコレクション(ゲームギアミクロ同梱版)

  • メーカー: エムツー
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: STG
  • 発売日: 2020年12月24日
  • 希望小売価格: 14,800円+税

アレスタコレクション(ダウンロード版)

  • メーカー: エムツー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: STG
  • 発売日: 2020年12月24日
  • 希望小売価格: 4,500円+税

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