ハクスラの源流ともいえる魅力、ここにあり!【ディアブロ2Rプレイ日記#4】
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- hororo
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2021年に配信予定のPS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S/PC用ソフト『DiabloII RESURRECTED(ディアブロ2 リザレクテッド)』で行われていた、PC版テクニカルアルファのプレイ日記をお届けします。
『ディアブロII リザレクテッド』(以下、『ディアブロ2R』)は、2000年にBlizzard Entertainmentから発売された名作ハック&スラッシュ『ディアブロII』のリマスター版。当時のゲームシステムや、やりごたえはそのまま、グラフィックを刷新した新しい『ディアブロII』となっています。
早いものでもうテスト最終日。プレイレポート最後は、テクニカルアルファを通して感じた『ディアブロ2R』全体の魅力について、お話します。これまでにもテクニカルアルファで使用できる3つのクラスについての使用感を記事にしていますので、気になる方はぜひそちらもご覧ください。
■職業解説・バーバリアン:叫んで跳んで、ひたすら殴る!【ディアブロ2Rプレイ日記#1】
■職業解説・ソーサレス:安全圏から魔法攻撃を放ち、そして逃げる!【ディアブロ2Rプレイ日記#2】
■職業解説・アマゾネス:敵の隙を突きジャベリンを刺す快感!【ディアブロ2Rプレイ日記#3】
キャラクターを鍛える、ただそのことを追求する楽しさ
本作の魅力といえば、やはりハクスラの特徴でもある装備掘りとスキルビルドです。基本的にハクスラというジャンルは、敵を倒してレベルを上げ、より上質な装備品を集め、自身を強化してさらに敵を倒す……という、あえて悪くいってしまえばルーチンワーク的なゲーム性になっています。
その循環作業をいかにおもしろくするかがハクスラタイトルの腕の見せどころなわけですが、本作はジャンルの魅力を知らしめたタイトルだけあって、この繰り返し作業になかなか飽きがきません。さすが数多くの廃人を生み出したと言われるタイトル……!
グラフィックこそ今風にチューンされていますが、ゲームの中身そのものは20年前のもの。現代ではもっとジャラジャラ装備がドロップするハクスラはありますし、もっと複雑なスキルビルドを組めるタイトルだってあります。
にもかかわらず、今『ディアブロ2R』を触っていても楽しいのは、シンプルながらもビルドを考えて育てる余地がある“バランスのよさ”なのかもしれません。今回のテクニカルアルファをプレイしていても、序盤でスキルツリーを眺めているときに「コレとコレとコレあたりを伸ばそうかな~」と、漠然と考えていました。
このような“無意識的に取りたいスキルが見えてくる”感覚に加え、レベルアップタイミングや良質なアイテムのドロップ率の塩梅の良さなどが相まって、モチベーションが保ちやすいように感じます。
また、ゲーム中で受けられるクエストも、ひとつひとつを達成するまでが短く、「あと1クエストだけ進めようかな……」となってしまい、プレイがやめられなくなるんですよね。
多くの時間が経ってから遊んでもおもしろいと感じるのは、名作の条件! 20年経った今遊んだからこそ、『ディアブロII』はしっかり名作だったと改めて思いました。
苦しまなけりゃ『ディアブロ』じゃない? やりごたえバツグンな戦闘
続編である『ディアブロIII』に比べると、戦闘の難易度がやや高く感じられました。そう思ったのは、本作ではスキルはスキルポイントを使用して習得しないと増えないからかもしれません。
『ディアブロIII』では、レベルさえ上がればとりあえずの攻撃手段は増えたのですが、本作ではそうもいかず、単体の強力な敵や、群れで襲ってくる集団に合わせて対処法をあらかじめ考えつつ、スキル配分をしていかなければならないのです。
最序盤こそ問題ないものの、少しゲームを進めると打たれ強いバーバリアンでもポーションのお世話になる機会が増えました。特に攻撃に凍結効果が付いているようなエリートタイプの敵が相手の場合は、難度が跳ね上がります。集団の弓持ちの部下を従えている敵も同じくらいやっかい。
死んでしまうとその場に装備とお金を落としてしまうので、場所によっては取りに戻ることすら大変です。この、死ぬと全部をドロップしてしまう感覚、とても懐かしいですね……(笑)。
もちろん圧倒的な力でちぎっては投げを繰り返す戦闘も爽快で楽しいのですが、こういったヒリつくような戦闘も、緊張感があって嫌いではありません。何より、ヒィヒィ言いながら倒した敵が、めちゃくちゃ良い装備品を落としてくれたときなんかの嬉しさはひとしおですよね。
あのときの気持ちそのままにプレイできる切り替え機能
確かこの機能が確実に実装されているのが決定されているのは、現状ではPC版のみなのですが、キー1つで当時のグラフィックに切り替えてプレイが可能です。画面比4:3のドットアニメーションで描かれた懐かしさ溢れる画面へとワンプッシュで切り替え可能なのは、本作のウリのひとつと言えるでしょう。
特に、昔にリアルタイムで『ディアブロII』をプレイした世代には直撃すること間違いなし……! 私もそこまでやりこめてはいないとはいえ、昔住んでいた家の間取りや、PC周辺の景色を思い出してしまうほどにはノスタルジーを刺激されました。
当然ながら、プレイのしやすさで言えば、文字もしっかりと読めるし、表示される画面の広いしと、リマスター後のものが遊びやすいです。しかし、昔の画面には昔の味があり、こちらのモードでプレイすることを楽しみにしている方もいらっしゃるでしょう。
この“ゲーム内でシームレスにグラフィックを切り替え可能”という機能は、当時の懐かしさとリマスターされた感動の両方を同時に体験でき、実際に見ると意外と感動します。製品版がリリースされたら、ぜひ多くの人に見て欲しいですね。
全4回にわたり『ディアブロ2R』のテクニカルアルファテストのようすをレポートしてきましたが、いかがでしたでしょうか。テスト期間も短く、私がプレイできる時間も限られていたので、まだ十分に楽しみ切れてはいないものの、正式リリースが待ち遠しくなる出来栄えでした。当時使っていたネクロマンサーで、スケルトンを連れ歩く日々が、ますます待ち遠しいです。
©2021 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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ディアブロ II リザレクテッド
- メーカー: Blizzard Entertainment
- 対応機種: Windows PC、Xbox Series X|S、Xbox One、PS5、PS4、Nintendo Switch
- ジャンル: ハックアンドスラッシュ系アクションロールプレイングゲーム
- 配信日: 2021年
- 価格: 未定
- CERO: 審査中