2009年8月5日(水)
▲『たなくま7th』ジャケット |
WAVEMASTER HAPPIESから本日8月5日に発売されたドラマCD『たなくま7th 萌-1グランプリ、俺たちの闘いはこれからだ!』。そのCDに出演した声優陣のロングインタビューをお届けする。
『たなくまCD』は、電撃オンラインでWebラジオも展開している“たなくま”がプロデューサーを務めるCDシリーズ。最新盤『7th』では、さらに妄想がヒートアップ。萌えの祭典を舞台に、新たな戦いの幕が開く! 本編ドラマの他、声優陣による座談会もPC用音声データとして収録している。
電撃オンラインではCDの収録直後、たなくまプロデューサーとメインキャストの4名にお話を伺うことができた。『たなくまCD』のインタビューでは毎度おなじみの、たなくま罵倒(ばとう)トークになるかと思いきや……?
■『たなくま7th』メインキャスト |
▲手前左から今井さん、若林さん。奥左から滝田さん、水原さん。 |
(インタビュー中は敬称略)
――まずは、収録が決まった時の感想をお聞かせください。
若林 「えー、またやるんだー」みたいな(笑)。やるとは思っていたけれども、今回は一体どんな展開になるのかと。まあ、スキャミン店長が(たなくまを)追いかけて行っちゃったものの、また戻ってくるんだろうなとは思っていました。収録が決まった時は「お仕事ありがとうございます」という思いもありつつ、今回はどんな展開になって今井さんが壊れるんだろうな、と思っていました。
今井 ありがとうございます、心配してくれて。『7th』、ラッキーセブンの数字でもありますし、第7弾が出るとは誰も予想だにしていなかったのではないでしょうか! 私も思いもよりませんでした。一番最初に『7th』が出ると知ったのは、某通販サイトで私の名前が書いてあって……。
たなくま あー(大きくため息)。
今井 「私コレ録ってないぞ!? 出るんだ……へぇー」って思ったのが『7th』との出会いでした。
若林 それ、最っ高にダメ出しじゃない?
今井 いやいやいや、きっと事務所には話が来ていたんだと思う。私が光速で(情報を)見てしまったんですよ。収録の時間とかが決まってから連絡が来る、っていう設定で……。
若林 設定……うん、設定か。
今井 本当に衝撃でしたね! 「出るんだ!」って普通に声に出しちゃいましたから。スキャミンがいなくなって別の人たちだけで録ったものが出るのかな、と思ったぐらいです。
水原 誰かが演じる今井麻美さん役、とかね。
今井 みんなが、いかにスキャミンを演じている私のひどいアレを再現できるか。
若林 ひどいって言っちゃダメー!(笑)
今井 演じているところを映像(のカメラ)に入られたら、たまらないですよ。もう私、絶対お嫁に行けないもん。
若林 待機中の格好も、お嫁に行けないと思ったけど。
今井 大丈夫。今回は(スタジオ内の)カメラの映っていないところに逃げていたから。スタッフにも、私の赤裸々な格好は見られていないと思います。
若林 足を組んだりとか、片足を椅子に上げていたりとか。
今井 ちょっとでもジャマしないように、すき間を作ろうっていう私の……スキャミン心? 「スキャミン、みんなに迷惑かけちゃいけない!」って、心をスキャンしていたのさ! ……はい、そんなこんなで楽しい収録でした。
――では、滝田さんはいかがですか。
滝田 最初にお話をいただいた時は電話だったんですけど、「ん?」って。「たなくまCD決まりました」というお話のされ方だったんですよ。
水原 「冷やし中華、始めました」みたいな。
今井 確かに前は、セガダイレクトっていう名称での言い方でしたよね。
滝田 そう。で、耳が遠いおばあちゃんみたいに「えっ?」って言って。何役だろうと思っていたら、以前にやらせていただいた役だったので、えーっと……楽しかったですとも!!(苦笑)
若林 すごく含みがある言い方だ!
滝田 すごく楽しかったです!(トゲのある声で) 2年間の空白! たなくまめー!!(一同笑)
若林 前の時とは、キャラクターの性格が変わっていたの?
滝田 薫ちゃんと一緒に出ていた時(編注:第4弾の『ラジオDX セガダイレクトさよならCD Tschuess! セガダイレクト最後の聖戦!』、いわゆる『さよならCD』)はマイルドな性格で、ときどき自分のことを「オレ」とは言っていたんですけど、今回の“般若の面”みたいにガラッと変わることはなかったですね。
今井 今回、スナイパーみたいになってたよね。
水原 私も聞いていて「あれ、男の役だったっけ?」って思ってました。
滝田 私も「まあいいや!」というノリでしたから(笑)。でもニッチも、スキャミン店長も、NAOMIも、キャラの特徴が何なのか不思議な感じなんですけど……委員長だけは唯一、女性でしっかりしている点が確立していますよね。私たちは、ときどきワケがわからなくなってるもんね。
今井 飛び道具みたいになってるよね。
若林 そこはバランスだと思うよ。1人は(しっかり者が)いてほしいよね。
今井 わりとそのポジション、スキャミンのものだったんです。
若林 一番最初に壊れちゃったもんね。(編注:『5th』のころからスキャミンの言動が少しずつ変わってきていた)
今井 そうなの! おかしいでしょ? 『さよならCD』までは、みんなが暴走している中でスキャミンが「みんな落ち着いて」っていう感じだったの。
若林 主役っぽい!
今井 おいしいところも別にないけれど、それでも「スキャミン気にしない!」っていうような健気なキャラだったんですよ。
若林 大丈夫。今は全編おいしいから(一同爆笑)。
今井 いやー……ときどき夢に見るんですよ、このCDの収録。「ぎゃーーー!」ってなるの。
滝田 薫ちゃんは話が来た時、どうだったの?
水原 私は……立ち上がりましたね。(実際に椅子から立ち上がりながら振り向いて)「えっ?」って(笑)。(たなくまシリーズでは)二度とこないかなと思っていたんですよ。だって、私が最後に出演したCDのタイトルは『さよなら』だったじゃないですか。
滝田 さっきの座談会(編注:CDに収録されている特典音声データ)でも言ったけど、ここでも言っておこうよ。「私たちは二度と呼ばれると思っていなかった」って。
水原 そうだよ!
滝田 今日、(水原さんと)感動の再会をしたんだよってことをアピールしたい。
今井 あ、スキャミン的にもそうだ。あの時代(『さよならCD』以前)のスキャミンを知っているキャストの方が、だんだん減ってきていますしね。
水原 あのころの店長がダントツ1位です!
今井 でしょ! ちゃんと店長だったよね!?
若林 じゃあ、そのころの雰囲気の店長に会えると思って来たんだ。
水原 そうそう。同じ『たなくまCD』という括りで、スキャミン店長はいるんですけれども、なんだか違う人になっちゃっていたから。
今井 次回はぜひスキャミンの設定を戻していただきたい。あのころの女の子に戻りたい! みたいな(笑)。
(C)WAVEMASTER