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2009年8月13日(木)

【経営者は語る 第1回】なぜ今ブラウザゲーが注目を集めるのか――SeedC社長インタビュー

文:電撃オンライン

●『Khan Wars』では次期アップデートで日本民族が登場。日本向け独自仕様が入る可能性も

『SeedCインタビュー』

――確かにWebゲーでサービスされている『Khan Wars』をプレイしてみたのですが、課金のおおらかさにびっくりしました。戦闘の詳細結果が見られたり、ゲーム内メッセージを長期保存できる“VIPサービス”は有料なのにも関わらず、ゲーム内で使うコインを4000円分くらい購入すると、コインが手に入った上で、1年のうち360日のVIPサービスがおまけでついてきます。しかもサービスが続く限り、永遠にVIPサービス状態という。

崔:『Khan Wars』は、開発元であるヨーロッパサイドの意向を最大限に尊重して運営しています。ですから、課金の方式もやっぱりそういうことになりますねぇ。ゲームバランスや、ゲームシステムなどについても同様で、『Khan Wars』は全世界でサービスされていますが、完全に共通のルールなのです。日本独自のシステムやルールといったものは、ありません。もしそういうものを採用する場合は、全世界の『Khan Wars』がそういうルールになるという形です。

 ただ、ヨーロッパの開発チームからは、次のバージョンアップにあたってはどのような方向性でいけばいいのか? ということを聞かれています。『Khan Wars』の“バージョン2.5”がリリースされる時には、日本独自仕様が入るかもしれません。また、これはすでに決定済みですが、実は“日本民族”が追加されますよ。

――日本民族ですか! どの時代の日本人なのか、特殊ユニットの性能などかなり気になりますし、実装が楽しみですよ。ところでサービスイン当日からしばらくの間、『Khan Wars』はとにかくサーバが重たくて、登録しただけでやめてしまったプレイヤーもいたようです。

崔:それについてはユーザーの皆様にはご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした。実は開発元が最初に「世界中どの国でサービスを開始しても、サーバはドイツに置いたままで問題なかった」と強固に主張しまして……。今では彼らも反省したようで、サーバを日本に置くことに同意してもらえました。すぐに、サーバが重すぎるという問題は解決されるはずです。

 サーバの強化ももちろんですが、これと同時にゲームサーバそのものも増やして行きます。やはり同じスタートラインで戦いたいと思う人にとって、新サーバは魅力ですからね。

 また、『Khan Wars』の1シーズンはだいたい半年ということになります。でも半年後には、そろそろ『Khan Wars2.5』も見え始めているのではないでしょうか。

『SeedCインタビュー』 『SeedCインタビュー』 『SeedCインタビュー』
▲『Khan Wars』でプレイヤーは、歴史上実在した9つの民族から1つを選び、国王として民を守り発展させるべく戦い抜かねばならない。ゲームの進行速度は比較的ゆっくりめだが、1日2,3回はログインして内政や侵略の方針を指示するのがオススメ。

 ■自社開発タイトルも年内にお目見え