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2010年1月13日(水)

ポケモン日本一を決める“ポケモンWCS2010”が千葉大会を皮切りに開幕!

文:電撃オンライン

■伝説のポケモン解禁! その実力は!?

 “ポケモンWCS2010”の目玉は、なんといっても昨年禁止されていた伝説のポケモンの解禁だろう。1チームに2匹までという制限はあるものの、ミュウツーやルギア、カイオーガといった非常に強力なポケモンたちが使えるようになったのは、これまでの大会にはない大きな魅力の1つだ。

 また、レベルを50に統一するフラットバトルの採用により、レベル51以上で進化する、バンギラスやカイリューといったポケモンも使用可能に。これにより、通常のプレイでは手に入らない幻のポケモンを除くすべてのポケモンが使えることになった。

 この一新された環境で人気だったのは、とくこうが高く、とくせい“あめふらし”で天候を“あめ”にできる伝説のポケモン・カイオーガ。“こだわりスカーフ”を持たせ、破壊的な威力を誇る“しおふき”を連発する定番の戦術はもちろん、天候を変化させるとくせいを持つポケモンたちに対して後出しし、天候を上書きするといった使い方もされていた。

 伝説のポケモンでは、カイオーガの他にディアルガとパルキアも目立った。どちらのポケモンも弱点が少ないのが魅力で、特にパルキアはカイオーガに対して有利に戦えることからチームに組み込んでいた選手も多かったようだ。

 また、ディアルガを軸に“トリックルーム”を使うチームも。素早さが逆転する“トリックルーム”は、メタグロスなどすばやさが低いポケモンの活躍の場を増やすだけでなく、“こだわりスカーフ”の読み合いを放棄する意味でも非常に有効だったように感じた。一方、ユキノオーと組んで“ふぶき”を連発する戦術の台頭により、前評判の高かったミュウツーはそこまで多くなかった印象だった。

ポケモンWCS2010 ポケモンWCS2010
▲カイオーガといえば、2004年のトリプルビートで猛威をふるった実績があるが、その強さは未だに健在。とはいえ、パルキアやギラティナなど対抗できるポケモンも増え、カイオーガ1強という状況ではなくなった。どのプレイヤーも、好きなポケモンを中心に思い思いのチームを組んでいたようだった。

 伝説のポケモン以外では、ルンパッパやドーブル、メタグロス、ヌケニンなどが人気だった。この中で目覚しかったのは、ドーブルの活躍だろう。昨年の大会と同様“ダークホール”や“キノコのほうし”で相手ポケモンを眠らせたり、“ねこだまし”で1ターン目にアドバンテージを取ったり、“このゆびとまれ”でトリックルームをサポートしたりと、さまざまな局面でチームに貢献していた。特に、シリーズの伝統ともいえる相手を“ねむり”状態にするわざは強力で、“ラムのみ”などで対策をしていない相手には圧倒的に有利な状況を作り出せていた。当日は、ポケモンが目を覚ますのを祈りながら散っていった選手たちも数多くいた様子だった。

ポケモンWCS2010 ポケモンWCS2010
▲能力が高い伝説のポケモンたちが解禁され、始終高威力のわざが飛び交う。一瞬の判断ミスが致命傷になることも多く、気の抜けない緊迫した試合が続いた。

→次のページでは、決勝戦の模様をレポート!

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