2010年7月28日(水)
『初音ミク -Project DIVA-』DLC2収録の『トエト』を手掛けたトラボルタPを直撃
セガから配信されている、PSP用ソフト『初音ミク -Project DIVA-』の追加ダウンロードコンテンツ『もっとおかわり、リン・レン ルカ』。その中に収録されているミニゲーム『トエト』の監修を務めた、アーティストのトラボルタさんにインタビューを行った。
トラボルタさんは、ボーカロイド“鏡音リン・レン”を使った楽曲を中心に、ニコニコ動画などで活躍しているアーティスト。『もっとおかわり、リン・レン ルカ』には、巡音ルカを使った『トエト』のミニゲームが収録され、その監修も務めている。
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▲『トエト』のゲームは、かわいいキャラクター・トエトに言葉を覚えさせたり、トエトと一緒に花を育てたりするコミュニケーションゲームになっている。トエトの他に、リン、レン、ミクも登場する。 |
インタビューでは、『トエト』の楽曲やゲーム化についてはもちろん、7月29日に発売される『初音ミク -Project DIVA- 2nd』に収録が決まった、鏡音リンの楽曲『ココロ』などについても話を聞いた。ぜひご覧いただきたい。
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●いろいろなことをしゃべってくれるトエトがかわいいですね。
――まず最初に、『トエト』がゲームになると聞いた時の感想を教えてください。
本当に驚きました。まさか『トエト』をゲームにしてもらえるなんて。
――ゲーム化のお話は、いつごろあったのですか?
去年の夏ごろだったと思います。
――ゲームの監修をされているそうですが、具体的にはどういった作業をしたのですか?
『トエト』の世界観や設定を、制作の方にお伝えするという作業が主になりました。後は、ゲーム用にBGMを作ったことですね。
――BGMというと、本作には新曲として『アイマイヘントー』が収録されていますが、これを制作した経緯を教えてもらえますか?
セガさんから、ミニゲームとして“リズムゲーム”が収録されるので、曲を作ってほしいとお願いされたんです。「『トエト』のようなゆったりした曲調の、インスト曲でいいですよ」と言われたのですが、考えているうちにアップテンポの曲を作りたくなってしまいました(笑)。『トエト』は、全体的にゆったりしたゲームになると思ったので、アクセントを加えたかったんです。そうして曲を作ったら、今度はボーカルも入れたくなってしまって(笑)。ボーカロイドなので、ボーカルはすぐに入れられるんですよ。歌詞も『トエト』絡みの歌詞が出てきたので、それをルカに歌わせて、できたものをセガさんにお渡ししました。
――インスト曲の予定だったものが、ボーカル入りの曲にまでなるとは……。制作期間はどのくらいでした?
BGMの制作を含め、20日程度だったと思います。
――『アイマイヘントー』にフルバージョンはあるのでしょうか?
さすがにフルバージョンまではないですね(笑)。
――今後シングルカットされたりして、フルバージョンがお披露目される可能性はありますか?
一応、曲はセガさんに提供した形になりますので、僕の方で出す予定などはありません。
――なるほど。個人的にはフルバージョンを聴いてみたいので、セガさんになんとかしていただきたいところです! 作業をする上で、大変だったことはなんですか?
あまり苦労はありませんでした。たぶん開発者さんの方が苦労されたのではないかなと思います。
――実際にできあがったゲームをプレイしていかがでしたか?
実はまだしっかりプレイできていないのですが、『トエト』にぴったりのジャンルのゲームになっていると思います。
――トラボルタさんから見て、ゲームの見どころはどのあたりになるのでしょう。
トエトとおしゃべりができるところでしょうか。いろいろなことをしゃべってくれるトエトがかわいいですね。
――トエトに言葉を教えるとしたら、どんな言葉を教えますか?
自然に覚えさせていくと思うので、私生活が出てしまうと思います(笑)。
――『トエト』は、『Project DIVA(初音ミク -Project DIVA-)』でも曲をプレイできますが、PVのデキなどはどうでしたか?
あのPVは、僕が『Project DIVA』で作ったPVをもとに作ってもらったんです(※)。
(※『もっとおかわり、リン・レン ルカ』開発者のコメントによると、「オリジナルをそのまま使いわせていただき、足りない部分を補いました」とのこと)
――『Project DIVA』でプレイしてみたい楽曲はありますか?
パッと思い浮かんだのは、『ニラ』ですね。すごくおもしろい曲なので(笑)。
――トラボルタさんは、『トエト』の他にもさまざまな楽曲を発表されていますが、他にゲーム化するとしたらどの楽曲を希望されますか?
『トラボティック・ワールド』でしょうか。CDジャケットのなぎみそさんの絵が、もうすでにRPGっぽいですよね。これをそのままゲーム化したらおもしろいのではないかなと思います。でもこれだと、完全に僕のファンの方しか買ってくれないようなゲームになっちゃうので、実際には出ないと思いますけど……。
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▲トラボルタさんが2008年に自主制作したアルバム『トラボティック・ワールド』。表題曲の『トラボティック・ワールド』の他、『ココロ』や『ピンクスパイダー』など11曲が収録されている。ジャケットイラストを手掛けたのは、『炉心融解』のPVなどで有名な、なぎみそさんだ。 |
――このCDに収録されている曲の中で、思い出深い曲はありますか?
僕はどの曲も気合いを入れて作るので、全部思い入れがありますね……。
――なぎみそさんとはどうやってお知り合いになったのですか?
『ココロ』を作った時に、曲の感想をサイトのゲストブックに書いてくださったんです。そのリンクをたどってみたら、『みくよん』(※)の人だ! と思って。『みくよん』自体は、動画やサイトなどで見ていたので、知っていたんです。その時に、ちょうどアルバムの制作を始めていたので、ジャケットをなぎみそさんにお願いしました。
(※なぎみそさんが制作しているミクの4コママンガ)
(C)SEGA
(C)Crypton Future Media, Inc.
(C)トラボルタ/ Crypton Future Media, Inc.
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